どろぼう。
2025年10月7日 16時03分こんにちは、村瀬です。
今日は昨日と違い、曇天模様となっております。
なんでも台風がせまっているとか。
被害がなく、かつ、恵の雨だけもたらしてくれるコースとなるよう、
願うばかりです。
さて、昨日は秋の入口から遠ざかるような、
30度を超える「真夏日」となってしまいました。
前日との気温差が8度を超え、
そのアップダウンに村瀬の身体は、
絶叫(ぜっきょう)ともいえる悲鳴(ひめい)をあげています。
この体調管理が難しい気候は、
子どもたちにも影響を与えている様子です。
2学期が始まり、一か月頑張ってきた疲れも加わっているのかもしれません。
どうぞ無理せず、健康第一でお過ごしください。
とはいうものの、
厳しい気候となった昨日は、
不思議なほど欠席者が少ない状況でした。
そのことは、職員室でも話題となり、原因をみんなで追究したところ、
あっさりと結論が導き出されました。
それは、昨日が、
「お月見どろぼう」
の日だったということです。
恐るべし、お菓子の力!
ひょっとして、毎日、昇降口にお菓子を置いていたら、
欠席者が激減するのではないか。
そんな暴論も生まれましたが、
子どもたちにとって、
このイベントがどれほど大きなものなのかということを改めて感じた、
きのうの出席簿なのでした。
本校オフィシャルぶろぐ「本日のオレンジキッズ」に記しましたが、
村瀬は昨日、「お月見どろぼう」の取材に行くことを許可され、
地域を巡りました。
村瀬が想像していた以上に、
「どろぼう」たちを支援しているご家庭が多く、
両サイドの家々がずらりとお菓子を並べている通りもありました。
それを見ただけで、なんだかすごく嬉しい気分になりました。
言葉にするのはぐっとこらえましたが、
途中で出会った子どもたちに、
「いいなあ、うらやましいなあ」
という顔をしていたら、
パリッとしている2枚組のせんべいをくれた、
優しいどろぼうもいました。
それと、さらに嬉しかったのは、
どろぼうたちを引き連れてくださる「親分(親御様)たち」を、
大勢目にすることができたことです。
おかげさまで、安全が保たれたことと思います。
親分たち、ありがとうございました。
また、
子どもたちの笑顔を守るため、
支援し続けている各家庭・地域に対して、心からの敬意を表します。
ぜひこれからも、続いてほしいなと心から願います。
ところでこの「お月見どろぼう」、
村瀬が住むお隣のN市にまで広がりを見せています。
日進市に隣接しているN市の一部地域は昔からあったようですが、
その範囲が年々拡大している様子です。
少年時代、村瀬の学区ではこのイベントは実施されていませんでしたが、
ここのところ、参加する家庭が増えた感じを受けます。
「お月見どろぼう」前日の日曜日の夕食時、
娘まーがれっと(通称)が、
「母上、明日のお月見どろぼう、楽しみでございますわ」
と口にしました。
父「ほう、まーがれっとよ、
そなた、お月見どろぼうを知っておるのか?」
ま「ええ、当然でございますわ。
昨年も参加したではございませぬか。
忘れたのでありますか、
手に入れたお菓子の数々を父上が勝手に食べて、
わたくしの逆鱗(げきりん)に触れたことを」
父「お、おう、そうであったな・・・」
ま「して、母上、
我が家の前に出すお菓子のかごは、
ご準備いただけましたか?」
うなずく相方。
ま「うれしゅうございます。
もらうだけでは申し訳ないですもの。
今年はいろいろな種類を準備しましたゆえ、
どろぼう様たちに喜んでいただけますといいですわ」
まーがれっとの言葉を聞き、
父村瀬の箸(はし)が止まります。
我が家の前に出すお菓子。
いろいろな種類のお菓子。
それは、納戸にしまってあったお菓子のことか。
「お、平家(へいけ)をやっつけた者たちのパイがあるではないか!
ぬぬ、子守熊(オーストラリアの動物)が行進しているチョコまで!
ややや、「赤ちゃん星」のラーメンまでも!
まてまて、少し硬(かた)めのカラフルな熊さんグミもか!
そろいもそろって、父の好物ばかり。
ははーん、どうもこれは父へのさぷらいずじゃな。
誕生日をまるで祝わなかったことへの贖罪(しょくざい)であるな。
かわいいやつらめ。
お腹は膨張気味(ぼうちょうぎみ)ではあるが、
せっかくの好意(こうい)じゃ、
遠慮なく、いただくとするかのう」
昼下がり、誰もいないことをいいことに、
片っ端(かたっぱし)から開けていったお菓子たち。
まさか、あれが・・・。
その後の夕飯は、味がしませんでした。
その日は何事もなく時が流れました。
当日の帰宅後、どうなったか。
みなさんの想像通りです。
相方に、
「ただのどろぼう」
という称号までいただき、
今年もしっかりと逆鱗に触れた、父村瀬なのでした。
それでは、また。