草刈りダービー。
2025年10月30日 14時04分こんにちは、村瀬です。
穏やかな気候が続いております。
現在は6年生が運動会の練習に励んでおります。
2週間を切り、各学年仕上げの段階を迎えつつあります。
疲労も蓄積されているはずですが、
元気はつらつとした子どもが多く、驚かされます。
当然ですが、指導者である各学年の担任陣も、計画や準備に追われ、
絵に描いたようなあわただしい日々を過ごしています。
こちら側の疲労の蓄積は、手に取るように分かります。
こんな村瀬ですら、ちゃんと疲労しています。
どれくらいのレベルか、というと、以下の通りです。
先日、病院で健康診断を受けました。
その際、受付で検尿用のカップを渡され、
村瀬はその任務を完遂(かんすい)するため、
お手洗いへと向かいました。
そして、用を足し終えました。
空のカップを手に持ったまま。
呆然(ぼうぜん)としながら、受付に戻り、
その旨を伝えたところ、
「相当、お疲れですね」
との言葉をいただきました。
と、いうレベルです。
伝わりましたでしょうか。
そんなことはさておき、
とにもかくにも素敵な運動会にしようと、
全校が力を合わせて努力しております。
その輪の中に入らねばと、
にわかに焦(あせ)る村瀬です。
さて、何をしたら、
役に立てるだろうか。
職員室からぼーっと外を見ていると、
思いつきました。
そうだ、草を刈ろう!
オフィシャルぶろぐ「今日のオレンジキッズ」に記したように、
本校では「草取りダービー」という、
全校で除草作業に取り組むイベントが実施されました。
35分間で集められた草の量は、
ごみ袋、なんと150袋以上。
収集車がパンパンになってしまうほどの量でした。
子どもたちの努力に、惜(お)しみない拍手を送りたいと思います。
しかし、さすがは自然豊かな東小学校です。
150袋を越える量の草たちがいなくなったはずなのに、
それをあざ笑うかのように風に揺れる緑が、まだまだたくさんいます。
そういえば、出張と重なり、
「草取りダービー」に参加できませんでした。
その負(お)い目を払拭(ふっしょく)するためにも、
「ひとり草取りダービー」の開催じゃい!
ということで、倉庫に走り、
相棒の「たみおくん2号」(草刈りましーん)を手に、
運動場へ飛び出しました。
久しぶりの出動に「たみおくん2号」は絶好調で、
草さんたちをバリバリ刈り散らかしていきます。
朝から始め、気が付けば2時間目が終わっていました。
大放課中は危険なため、たみおくんを休憩させて、
プールそばのフェンスに絡(から)まったツタを手で取る作業に切り替えます。
そこに、虫かごをもった1年ボーイ3人が近寄ってきました。
子「村瀬、何してるの?」
村「草を刈っていたんだよ。
ほら、きれいになったでしょ?」
子「ぼくたちが取った草の方がたくさんだよ」
村「お、おう。まあ、そうだな」
子「なんでそんなことしてんの?」
村「先生はさ、『草取りダービー』に参加できなかったのだよ。
だから今日『一人草取りダービー』をやっているのだよ」
子「村瀬、だめだよ。
草取ってないじゃん」
村「え?」
子「草刈ってるだけだよ。
ぼくたちみたいに取ってないよ」
村「あ・・・」
子「村瀬、ずるいよ」
村「お、おう・・・ごめん・・・
じゃあ、『一人草刈りダービー』にするよ・・・」
子「それならいいよ」
村「ありがとう・・・」
1年生らしからぬ、大変的確な指摘をちょうだいし、
立ち尽くす村瀬。
するとボーイたちが、
「手伝ってあげるよ」
と、からまったツタを取り除いたり、
そばにある草を抜いたりしてくれました。
これぞ、まさに『アメとムチ』!
「これで『草取りダービー』だね」
と、粋(いき)な言葉までボーイから飛び出し、
その優しさとあたたかさに号泣した村瀬です。
ボーイたちは放課の終わり、
「がんばってねー」
と、労(ねぎら)いの言葉を残し、
運動会の練習へと向かっていきました。
その姿を横目に見ながら元気をもらい、
目標とした場所をすべて刈ることができました。
それでもまだまだモサモサはありますが、
お客様をお迎えする環境に向けて、一歩前進、でしょうか。
その一方で、さらなる疲労が身体にズシリと。
二日経過しましたが、未(いま)だ全身が悲鳴をあげており、
昭和に生産されたロボットのように、
ガチガチの動きしかできません。
それでも、達成感と触れた優しさにより、
心の疲労は軽減した、村瀬です。
それでは、また。