高い壁。
2025年12月18日 16時43分こんにちは、村瀬です。
朝晩の冷え込みが厳しいこの頃ですね。
そんな中、
星を見上げるのがここのところの日課となっています。
一番好きな「オリオン座」が輝いております。
白い息を浮かべながら星々を眺め、
なんだかロマンチックな自分に酔いしれつつ、
鼻水を垂(た)らしている冬の村瀬です。
さて、先日、
オフィシャルぶろぐ「今日のオレンジキッズ」で記しましたが、
現在4年生は、総合的な学習の時間のまとめ学習として、
「新聞切り抜きコンクール」の作品制作に励んでいます。
今日もその時間があったわけですが、
〆切り間際ということで、
どのグループも集中して、
新聞を読んで記事を分類したり、
考察を加えながら感想をまとめたり、
見栄(みば)えもよくするために飾りつけたりしておりました。
作業をしていた体育館のフロアのいたるところで、
実に真剣な眼差(まなざ)し光っていました。
見ていると、なんだか嬉しい気持ちになってきます。
子ども、大人を問わず、
物事に真剣に向き合っている姿は、
実に素敵なものです。
学校という場所で働くことのしあわせな点の一つに、
そんな姿にたくさん出会うことができる、
ということが挙げられるのではないでしょうか。
さて、そんな「新聞切り抜きコンクール」ですが、
本校にはスペシャリストが存在します。
4年担任であり、今年度から本校に赴任したM先生です。
M先生は、前任校でも長年このコンクールに取り組み、
何組もの受賞作品の誕生に関わってきました。
昨年度に至っては、
なんと応募作品全部が受賞するという快挙を果たしました。
受賞することはおまけにせよ、
調べたことをどうやって分類するとよいのか、
何を意識しながらまとめるとよいのか、
見る側が分かりやすい内容にするには何に気を付けるべきか、など、
この取組における子どもたちの理解を深めるための手立てを、
十分つかんでいらっしゃいます。
そのため、
総合的な学習において身に付けてほしい様々な力を、
4年生の多くが高めることができています。
完成〆切まで残り数日となりました。
しかし、現状として、完成しているグループは、
まだ3割程度しかありません。
それは、最終関門として、
「M先生チェック」が待ち受けているからです。
M先生は、妥協(だきょう)を決して許しません。
少しのミスも見逃さず、
何か綻(ほころ)びがあれば、突き返されます。
子どもたちにしてみれば、
とんでもなく高い壁が、
最後にそびえ立っているように感じることでしょう。
M先生の大きな目的は、
学習の目標を達成することにとどまりません。
ただし、それは、
「応募作品を受賞させる」
ということではありません。
物事に「真剣」に取り組むことの大切や尊さを、
その身をもって体験させること、なのだと思います。
M先生は、
書かれている文章の誤字脱字、
使用する新聞やイラストの配置だけでなく、
課題に臨む姿勢にもしっかりと目を光らせます。
間違っていると思うことに対しては、
はっきりと叱責する場面もあります。
子どもたちにしてみれば、
大変厳しく感じていることでしょう。
当然のことですが、
子どもたちの成長を促す上で、
何か障害を乗り越えたとき、
その努力や結果を大いに認め、
自信をつけさせることはとても大事なことです。
自信を重ね、次のステップに挑戦する。
その循環を生むために、
ステップを小さく設定する、ということも、
成長につながる有効な方法だと考えます。
しかしその一方で、個人的には思うのです。
容易に越えることができず苦しんだり、
うまくいかずにつまずいたりする経験も、
成長の過程ではすごく大切なことではないか、と。
ところで先日、国語の授業で、
登場人物の性格について話し合う場面がありました。
その中で、まずいことをした子どもをよく叱(しか)る「先生」の性格を、
「やさしい人」
と答える子どもがいました。
どうしてかと問うと、
「相手のことを考えていないと叱らないから」
という答えが返ってきました。
その意見に、多くの子がうなずきました。
ああ、よく分かってくれてるんだなあ、
と、少し安心した村瀬です。
というのは、
私たち教員は、「叱る」ということを、
覚悟をもって行っているからです。
煙たがられようが、うっとーしーと思われようが、
その子のこれからのことを考えて、
私たちは叱ります。
将来のことなんて考えず、目をつむってやり過ごす、
ということも可能です。
そしてその方が、うんと楽なのです。
叱るとか突き放すって、しんどいです。
親御様ならどなたも、
きっと深くうなずいてくれるのではないでしょうか。
そんなしんどい役割を、
M先生は進んで担ってくれています。
子どもたちの成長を真剣に考え、
彼ら前に大きく立ちはだかってくれています。
子どもたちもそれを分かっているから、
ふてくされることなく、
何度突き返されても、
めげずにトライを続けます。
立派だなあと、しみじみ感じ入る村瀬です。
そして、とうとう、その壁を乗り越え、
合格をもらったとき。
あるグループは雄叫(おたけ)びをあげ、
あるグループはハイタッチを交わし、
あるグループはみんなで抱き合っていました。
そんな歓喜の姿を目にして、
きっと、真剣に取り組むことの意義もつかみ取ってくれたのではないかなと思い、
一緒に嬉しさを噛みしめていた村瀬なのです。
長くなってしまいました。
それでは最後に、村瀬自身が応援歌としている歌の歌詞を紹介して、
ぶつぶつを閉じたいと思います。
『高ければ高い壁の方が
登った時 気持ちいいもんな』
それでは、また。