砂漠。
2026年6月5日 12時51分こんにちは、村瀬です。
まさに、台風一過の空が広がっております。
およそ8時間前には考えられない澄んだ青空です。
オフィシャルぶろぐ「今日のオレンジキッズ」にも記しましたが、
朝方は各ご家庭ご協力いただき、
どうにか無事に子どもたちを迎えることができました。
誠にありがとうございました。
迎えた子どもたちの中には、
休校とならなかったことに対してぶーぶーこぼす者も、
少々、いえ、多々おりました。
少年村瀬なら同調するところでしたが、
大人村瀬は、
「大きな被害にあってしまうよりずっといいでしょ。
浸水や暴風で大変な目にあっている人もいるんだから、
このつまらない授業くらい我慢したまえ」
と、社会の授業に入ったクラスで言い聞かせたのでした。
幸いなことに、
この地域ではそれほど大きな被害には見舞われなかった様子ですが、
今朝の登校をはじめ、大きな混乱が生じたことは否(いな)めません。
また、給食が中止となったことも、
各家庭を慌(あわ)てさせた一因になったのかもしれません。
こういうときに、給食のありがたさを痛切に感じますね。
給食センターの皆様、いつもありがとうございます。
がっかりしている教職員を尻目に、
子どもたちはめったにない「お弁当」ということで、
なんだかとても嬉しそうでした。
ずぶ濡(ぬ)れになりながらも登校したご褒美ともいえますね。
さて、この混乱は何も日進市だけではありません。
村瀬が住むお隣の市も、
同じように小中学校の給食がカットされました。
娘まーがれっと(通称)は中学生ですので、
お弁当が必要となります。
その知らせを聞き、父村瀬はパニックに陥(おちい)りました。
と、いうのも、
相方がのっぴきならぬ事情で数日家を空けているため、
父村瀬のみで我が子をみているという、
によるいわゆる「わんおぺ」中だったからです。
つまり、弁当作りも父が行わねばならない状況なのです。
胸を張って言えますが、
村瀬の料理レベルは、
家庭科を習いたての5年生レベル、
いえ、それにも達していない段階です。
むむむ、困った・・・。
本人に作らせるか?
いや、ただでさえ母上がいないことで不満爆発寸前の状態、
これでそんな依頼をしたら、
親子の縁を切られる可能性がある。
ええい、こうなったら、何事も経験じゃい!
どうせ自分の弁当も必要なのだから、
作ってやろうではないか!
前回ぶつぶつした、ハードル少年がくれた前向きな姿勢が、
ここでも発揮されたのでした。
その決意を胸に、スーパーマーケットへと向かいます。
ふっふっふ。
ここまで来たらもう完成したも同然じゃ。
父村瀬は迷うことなく店に飛び込み、迷わず出陣します。
いざ、冷凍コーナーへ!
到着すると、そのあまりの豊富さに驚きました。
「チン」するだけでこれほどのメニューが完成してしまうとは!
恐るべし、文明の発達!
研究を進め、次々にメニューを開発してくれる各社に感謝しつつ、
品定めを開始します。
まず、定番の「唐揚げ」は必須であろう。採用。
ほう、「春巻き」か。まーがれっとが好んで食しておるな。採用。
これは、「ちくわの磯辺あげ」か。おしゃれじゃな。採用。
なんと、小分けにされた麺類まであるのか。
お、「焼きそば」ではないか。これも好物じゃ。採用。
はっはっは!
この好物ばかりのラインナップ。
完璧じゃ。
あまりのおいしさに、父への尊敬が生まれるに違いない。
これで勝利は確定じゃ!
さて、本日早朝。
二段重ねの弁当箱を用意します。
一段目は、白米をぎっしり敷き詰めました。
そして二段目に、
手に入れた弁当オールスターたちを次から次へと「チン」し、
弁当箱に詰め込んでいきます。
読者の皆様は、
スーパーのくだりでお気づきだったでしょうが、
父村瀬は、詰め込み終わったときにようやく気付き、
独りでつぶやきました。
「めっちゃ、茶色やん・・・」
その光景は、まるで砂漠のようです。
揚げ物ばかりで、のどが渇(かわ)くことも必至(ひっし)です。
これは、まずい。
尊敬どころか、軽蔑(けいべつ)まっしぐらではないか!
父村瀬、あわてて冷蔵庫を開け、
「彩(いろど)り」を探します。
そこで見つけたのは、「ミニトマト」。
唐揚げを一つ取り出して口に放り込み、
代わりに入れてみます。
砂漠に、太陽が昇った・・・。
栄養は多少改善されたものの、
見た目の悪さは相変わらずです。
砂漠に必要なのは・・・。
緑! そうだ、緑だ!
父村瀬はもう一度冷蔵庫を開け、
「緑」を探します。
すると、いつゆでられたかは不明の、
少し枯(か)れかけた「ブロッコリー」を見つけました。
春巻きを一つ取り出して口に放り込み、
代わりに入れてみます。
砂漠に、森ができた・・・。
うん、これなら、サバンナくらいにはなったかな・・・。
ちくわの磯辺あげも、ちょっと緑っぽいし・・・。
そして、そっとフタを閉じた、
父村瀬なのでした。
朝のドタバタの中、
弁当づくりに励んで感じたのは、
作り手の偉大さです。
きっと、毎日のように弁当を作り、
家族を支えている方々が大勢いることでしょう。
栄養バランスを考えたり、
メニューがかぶらないように工夫したり、
「チン」する以外の調理もしたりして、
毎日、毎日・・・。
本当に頭が下がります。
そして、心から尊敬します。
へとへとになりながらの通勤途中、
そんなことを考えていました。
そんなことを考えすぎて、
自分のために作った弁当を、
家に忘れたのでした。
あはは・・・。
ところで、帰宅後、
まーがれっとからどんな態度が見られるでしょう。
尊敬か、軽蔑か・・・。
言うまでもありませんね。
それでは、また。