登校指導を終えて香久山古窯の横を歩いていると、石垣の上の地面から細長く伸びた30cmほどの若い竹が伸びていました。竹皮に覆われて先端部の3,4つ枝分かれした先に水滴が付いていました。夜露ではなく、根から吸い上げられ、茎を通って送られてきた水分がたまったものでした。新しい生命の力を感じ、春から夏へと自然もシフトチェンジしていくんだと思いました。
ピンぼけしてしまいましたが、白く丸く写っているのが水滴です。
ドリームタイムの時間。昇降口から飛び出してくる子どもたち。ドッジビーのディスクやソフトドッジボールを持って運動場を目指して来賓玄関前を駆け抜けていきました。まるで運動会の競争を見ているようでした。
東門のところでは数人の子どもたちが集まって壁を眺めていました。「カマキリの赤ちゃんがいるよ。」と指さす方を見てみると、カマキリの卵の残骸は確認できましたが、赤ちゃんの姿が分からず「どこにいるの?」と再度聞いてみると、「ここだよ、ここ。」とより近いところを指さしてくれたので、やっと目で確認できました。体長1cmほどで非常に細く、老いた目にはつらい姿をしていました。さらに見づらくしているのが体色でした。壁の色に合わせて薄い灰色をしていました。「こんなに小さいのにちゃんと保護色になっているね。」と話すと、そこから兵士の服の迷彩色の話に発展していき、身を守る工夫について子どもたちの話に耳を傾けました。
ちなみによく目にするカマキリの卵は、卵鞘(らんしょう)と呼ばれるもので、泡のようなかたまりの中に卵があるそうで、冬の寒さや他の虫から卵を守る働きをしているということです。
今週の日曜日に、香久山区ではウォークラリーが3年ぶりに開催されます。参加の際には子どもたちのように道端の植物や昆虫などに目を配りながら、自然を感じていただけたらと思います。