【赤池小】一人一人とじっくり話していきたいです
2021年6月1日 09時20分今日から6月。以前は多くの中学校や高校で”6/1は衣替え、今日からは夏服”と設定していましたが、個人の体調やその時期の気候に合わせフレキシブルに対応する学校が増えました。移行期間が設定されていて、”自分で上手に考えようね”としています。しかし、中高生にとっては気候の問題もそうですが、皆と違う制服を着てしまい、浮いてしまわないかという心配もあるようです。
周りの意見や行動に合わせて、同じように行動をすることを「同調行動」というそうです。社会生活を送るうえで、日本人は特に”皆と一緒”だと安心する気質を持っています。ファッションの流行や飲食店で、人気No.1メニューを頼む人が多いのも同様の心理からきています。
同調行動は、周りの動向を見たうえで自分の意見や行動を決めようとすることから起きます。集団の中では「皆に好かれたい」、「人と違うことをして嫌われたくない」という心理が働きますし、「間違いたくない」「正解を選びたい」という心理から行われることも多いです。皆と一緒の考え方や行動をとっていれば、間違えることはないだろう、と考えます。しかし実際には、多数派が間違えることもあります。それでも、多数派に所属しておけば皆も一緒に間違えることになるので、自分だけ嫌われることは起きないわけです。このように同調行動は、集団の中で生き抜く知恵として私たちのごく身近にたくさん起こっています。
この同調行動で苦しんでいる子供がいます。「自分って皆と違うのかな」「自分は違うことがやりたいのにな」「皆は間違っていると思うけどな」と自分の生き方に窮屈さを感じているのです。窮屈さを感じている子供には「違いは、新たな発見につながる」「皆が気づかなかった間違いや痛みを見つけるきっかけになる」ことを伝えてあげたいです。
今日から1学期教育相談が始まりました。一人一人とじっくり話していきたいです。