人権集会 12月5日
2022年12月14日 08時42分 先週の月曜日、臨時の朝会を開きました。
12月4日からの人権週間を受けて、子どもたちに人権について話をしました。
まずは、「人権週間」という言葉を聞いたことがありますかと呼びかけました。そして「人権週間」とは、
“自分もお友だちも一人ひとりが違うことを知り、それぞれの違いを大切にすることを考える一週間”
と伝えました。
続いて「人権」という言葉の意味を教えようと思いましたが、難しいので、1年生も分かるように砕いて、
“じんけんはみんながもっている、しあわせになる権利”でだれにとっても、とてもだいじなものだよ
と教えました。
次に、学校の中での人権について話をしました。
実際に話したことを少し紹介します。
頭の中で考えながら、聞いてください。
児童会役員選挙の立ち会い演説の中で、
「楽しい学校」「元気な学校」「明るい学校」「あいさつのある学校」
とか聞きませんか? これが実現できたら、とてもすばらしい、自慢のできる学校だと思います。
「楽しい」「元気」「明るい」。 これって、誰がですか?
自分が ですか? それとも、友達が ですか?
違うんですよね、これは「みんなが」楽しい、元気、明るいということなんです。みんなが楽しく、元気で、明るい学校ってことは、とても幸せな学校ということになります。
この香久山小学校は、どうでしょうか?
「先生、○○くんにたたかれました。」
「○○さんに嫌のこと言われました。」
という声を残念ながら教室で聞きます。
たたかれた人、言われた人は、楽しいでしょうか、元気になれるでしょうか、明るくなれるでしょうか。
違いますよね、悲しいし、元気にならないし、嫌な気持ちで明るくなることはできません。
これは、さっき言った人権が守られていないことになります。
いたずらも、ちょっかいも、悪口も、仲間はずれも、された人は、とても嫌な気持ちになります。こんな香久山小学校でいいんでしょうか?
逆に、叩いた人、嫌なことを言った人は楽しいでしょうか、元気になれるでしょうか、明るくなれるでしょうか。
もし、そうなれる人がいたとしたら、
相手が嫌がるのを見て、叩かれたり蹴られたりするのを見て、楽しい、面白い、元気になれるという気持ちになる人がいたら、
その人は、人として間違っています。罰せられるべきです。
自分のことしか考えない、
自分さえ良ければ、楽しければ人のことはどうでもいい
という気持ちの人がこの香久山小学校にいたとしたら、
先生は腹が立つし、日頃先生に見せてくれるみんなのすばらしい姿を信じてきたのに、裏切られた感じで、とても悲しく思います。
時々、こんなことを聞きます。
「そんなつもりはなかったのに」
「ちょっとからかってみただけだったのに」
「なんとなくしてしまった」
相手のことを考えずにやってしまったり、本人も気付かないまましてしまったりするということがあります。
やってしまった人が相手を傷つけたことに気付いていないとき、どうすればいいのでしょうか?
一緒にいる人、そして周りにいる人が
「ちょっと待って、それはいけないよ。」
「だめだよ。」
と勇気をもって声をかけ、気付かせて、止めてほしいと思います。
相手を心や身体を傷つけ、つらい気持ちにさせる、「いじめ」は、人権をきずつけるとても大きな問題です。
この後、いじめに関することについて話しました。
・ 冷やかす、からかう
・ 悪口や脅し文句、嫌なことを言う
・ 身体を軽くぶつけたり、遊ぶふりをして叩いたり、蹴ったりする
・ 仲間はずれ、集団による無視をする
・ 身体をひどくぶつけたり、叩いたり、蹴ったりする
これらのことを挙げ、子どもたちに日頃の自分に照らし合わせてやっていないかと呼びかけました。
そして、これらのことは普段から友達に対して絶対にやってはいけないことです!!と、注意しました。
最後に、「いじめをなくすために」自分たちができることを考えてみましょうと、呼びかけました。
・ 一人で簡単にできること
・ 一人でも、頑張ればできること
・ 友達と一緒にすぐできること
・ 友達と一緒に頑張ればできること
というテーマを出して、一人一人で、クラス全体で、考えてみる機会にしてほしいと訴えました。
「みんなが」楽しく、元気で、明るい香久山小学校にするために、教員も一緒になって、子どもたちと共に進んでいきたいと思います。