本屋大賞受賞作品 再紹介です
2021年4月30日 13時12分
本日の本紹介は、再紹介です。連休中のおうち時間にぜひどうぞ。
2021年本屋大賞受賞作品
「52ヘルツのクジラたち」町田 そのこ 作
あらすじ
52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる―。
感想
2021年の本屋大賞を受賞しました。虐待やトランスジェンダー、自死など重い内容を含む物語ですが、最後までじっくりと読んで欲しい作品です。
~作中より~
「いい人になりたいな。この子が大人になった時に笑って生きていられるための、いいひとになりたい」
「この子がしあわせになるためのひとつのパーツになれたらいいと思う」
人にひどいことをしてしまうのも人ですが、アンさんや美晴みたいに人を救うのも人だということを気づかせてくれます。
沸き上がるさまざまな感情を大切にしながら読んで欲しい作品です。
最終ページ、愛や貴瑚の祈りが世界中の52ヘルツのクジラたちに届きますように。
「世界で一番孤独な鯨」と言われている「52ヘルツのクジラ」の声のリンクを貼っておきます。ぜひ聞いてみてください。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7d/Ak52_10x.ogg