こんにちは、今回は武田校長先生のオススメ本を紹介します!
武田校長先生は、宮部作品をほとんど読破されているそうです。
その中でも、西中の図書室にある本の中でのオススメを選んでいただきました。
ぜひ、借りてみてくださいね。
「三島変調百物語シリーズ」
〈あらすじ〉
江戸で人気の袋物屋・三島屋で行われている〈変わり百物語〉。
「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」をルールに黒白の間と名付けられた座敷を訪れた客が、
聞き手だけに胸にしまってきた怖い話や不思議な話を語っていく連作短編集。
〈オススメポイント〉
こちらの作品、怖さだけではない面白さがあります。時代物が苦手な人にもおすすめしたいシリーズです。
「ステップ・ファザー・ステップ」
〈あらすじ〉
ある日の仕事中、男は突然の落雷に遭った。目を覚ますと中学生の双子に彼は看病されていた。
彼が泥棒だと見抜いた双子は、通報しないための条件として、自分たちの父親のふりをしろと言う。やむなく男はその条件をのみ、彼らの父親を演じることになるが……。
〈オススメポイント〉
はじめはお互いの利害の一致のために、親子のふりをしている主人公ですが、だんだん双子を本当の子どものように感じてきて・・・。双子と主人公とのやりとりがとってもおもしろい作品です。
「荒神」
〈あらすじ〉
時は元禄の半ば、東北小藩の山村が、一夜にして壊滅状態する。
隣り合う二藩の反目、奇異な病を巡る騒動など不穏さ渦巻くこの地に、その"化け物"は現れた。
藩主側近・弾正と妹・朱音、朱音を慕う村人と用心棒・宗栄、山里の少年・蓑吉、小姓・直弥、謎の絵師・圓秀……
山のふもとに生きる北の人びとは、突如訪れた"災い"に何を思い、いかに立ち向かうのか。
そして化け物の正体とは一体何なのか——!?
その豊潤な物語世界は現代日本を生きる私達に大きな勇気と希望をもたらす。
著者渾身の超大型時代エンターテインメント!
〈オススメポイント〉
ごめんなさい。未読です。武田校長先生に作品の魅力を聞いてみてください。
読んだら、感想をよろしくお願いします。
「杉浦三郎シリーズ」
〈あらすじ・おすすめポイント〉
結婚条件として義父の命で今多コンツェルンの広報室に勤めることになった杉村三郎。事故死した同社の運転手・梶田の娘姉妹から亡き父のことを本に書きたいと相談を受け、彼の人生をたどり始めるが、その前には意外な情景が広がっていくことに──。
「誰か somebody」から始まり、「名もなき毒」「ペテロの葬列」「希望荘」「昨日がなければ明日もない」に続いていきます。特におすすめとして「名もなき毒」「ペテロの葬列」をあげていただきました。
天才的な探偵が華麗に事件を解決していく物語ではないけれど、普通の主人公「杉浦」が事件解決に奮闘し、また日常へ帰っていく、そんなストーリーをお楽しみください。
どの作品から読んでも面白いと思います。
いかがでしょうか??気になる作品はありましたか?
長編を読み慣れていない人には「ステップ・ファザー・ステップ」から
時代物が好きな人は、「三島屋シリーズ」
長編に挑戦したい人は「荒神」を、推理小説が好きな人には「杉浦三郎シリーズ」をオススメします。
紹介しきれませんでしたが、冒険・RPGなどが好きな人は「ブレイブストーリー」
読みやすいものだと「ぼんくら」がオススメだそうです。
ぜひ図書室で借りてくださいね。
こんにちは!
図書室より、1学期の人気本を紹介します!ステイホーム中の本選びの参考にしてくださいね。
ランキングトップ3は、
「かがみの孤城」辻村 深月
「この気持ちもいつか忘れる」住野 よる
「5分後に禁断のラスト」
でした。辻村深月、住野よる、5分後にシリーズは他の作品もとても人気があります。
以下、人気本も紹介します!貸し出し中で写真のない本もあります。
「10代から身につけたいギリギリな自分を助ける方法」井上祐紀
「アオハル・ミステリカ」瀬川コウ
「放課後図書室」浅沢 奏
「数学者の夏」藤本 ひとみ
「推し、燃ゆ」宇佐見 りん
「3分間サバイバル 危険生物の世界」粟生 こずえ
「世界でいちばん素敵な元素の教室」
「夏と花火と私の死体」乙 一
「あやうく一生懸命生きるところだった」ハ ワン
「オルタネート」加藤 シゲアキ
「私の存在は空気」中田 永一
「北里大学獣医学部 犬部 ジュニア版」片野 ゆか
ランキングを見てうれしかったのが、図書まつりで紹介した本や過去にHP上で紹介した作品が多数入っていたことです。
次回は校長先生のオススメ本を紹介予定です。お楽しみに!
図書館まつりで展示している本の一部の紹介です
「永遠のゼロ」百田 尚樹
「鹿の王」シリーズ 上橋 菜穂子
「神様ゲーム」麻耶 雄嵩
「ほねがらみ」芦花 公園
「晴れ、ときどきくらげを呼ぶ」鯨井あめ
他にも、夏をテーマにした本がたくさんあります。探して読んでみてください。
雨が降ったり、やんだりですね。今回はジメジメした気分を吹き飛ばす本を紹介します。
「都会のトム&ソーヤ」はやみねかおる
2003年に刊行されて以来、「マチトム」の愛称で愛され続ける、はやみねかおる先生の大人気小説です。
一見平凡な中学生だが実はものすごいサバイバル能力を持つ内藤内人と、
超巨大企業の御曹司で学校始まって以来の天才と言われる竜王創也のデコボココンビが、
【砦】と呼ぶ廃ビルの一室を拠点に、学校や街中で推理と冒険を繰り広げる、痛快エンタテイメントです。
小説の他に、ゲームブックなどもあり、とても人気の作品です。夏には、実写映画化!
ぜひ、この機会にマチトムシリーズを読んでみてくださいね。
こんにちは。梅雨に入り、じめじめした日が続いていますね。
ー眠れない夜ー
ー自分が一人だと感じる夜ー
ーケータイの中の光では癒されない寂しさを感じる夜ー
ー誰かに寄り添ってもらう必要なんてない、と思う夜ー
ページを開いてほしい本の紹介です。
ひとりの夜にあなたと話したい10のこと
イラスト・テキスト カシワイ
やわらかな文章と、少しのさみしさと、たしかな温かさが、あなたの夜に寄り添ってくれます。
自分の中を隠したいような・・・さらけ出したいような・・・そんな読後感の残る作品です。
同じ作者の本「光と窓」も図書室にあります。文学作品を独自の解釈でイラストやマンガにおこした本です。
こちらもおすすめですので、図書室で読んでみてください。
「子どもが幸せになることば」田中茂樹 著
今日の紹介は、西中SSW櫻井さんから紹介です。
「親子関係、子どもに寄り添いたいのに、どんな言葉をかけていいか迷うときがあります。
そんな時、この本が心を軽くするちょっとしたヒントになるといいなと思います。
ついつい熱くなりがちな親子関係。子育てに絶対的な答えがないのが難しいところ。
この本はあくまで一つの例、この本が示すやり方です。絶対ではありませんので
気軽な気持ちで読んでもらえるといいなと思います。」
本文より
「言いがちなことば」を「信じる言葉」へ
「言いがちな言葉」とは:子どものためと思って言ってしまいがちだが親が目先の安心を得ようとして子どもの元気を奪うことば
「信じる言葉」とは:子どもの元気を引き出し、親自身の気持ちもぐっと楽になる言葉。子どもの自立につながる言葉
※こちらは図書室にはない本です。
本日の本紹介は、再紹介です。連休中のおうち時間にぜひどうぞ。
2021年本屋大賞受賞作品
「52ヘルツのクジラたち」町田 そのこ 作
あらすじ
52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる―。
感想
2021年の本屋大賞を受賞しました。虐待やトランスジェンダー、自死など重い内容を含む物語ですが、最後までじっくりと読んで欲しい作品です。
~作中より~
「いい人になりたいな。この子が大人になった時に笑って生きていられるための、いいひとになりたい」
「この子がしあわせになるためのひとつのパーツになれたらいいと思う」
人にひどいことをしてしまうのも人ですが、アンさんや美晴みたいに人を救うのも人だということを気づかせてくれます。
沸き上がるさまざまな感情を大切にしながら読んで欲しい作品です。
最終ページ、愛や貴瑚の祈りが世界中の52ヘルツのクジラたちに届きますように。
「世界で一番孤独な鯨」と言われている「52ヘルツのクジラ」の声のリンクを貼っておきます。ぜひ聞いてみてください。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7d/Ak52_10x.ogg
今年初めての本の紹介です。
本年も、図書室から図書委員の活動や本の紹介をしていきます。
1年生も図書室オリエンテーションを終え、たくさんの生徒が昼放課に図書室に来てくれています。
「推し、燃ゆ」 宇佐見 りん作
あらすじ
学校生活も家族関係も上手くいかない日々を送る、高校生のあかり。そんな彼女にとって唯一の生きがいは、「推し」であるアイドルグループ「まざま座」のメンバー・上野真幸を追いかけ、彼を“解釈”することだった。そんなある日、その「推し」がファンを殴って炎上したというニュースが飛び込んできて─。
【感想】
みなさんは「推し」に出会っていますか?
ー第164回芥川賞受賞作品ー
~作中より~
「あたしには、みんなが難なくこなせる何気ない生活もままならなくて、その皺寄せにぐちゃぐちゃ苦しんでばかりいる。だけど推しを推すことがあたしの生活の中心で絶対で、それだけは何をおいても明確だった。中心っていうか背骨かな」
主人公のあかりは推しを推すことを逃避でもなく依存でもなく、私の背骨だと言い、自分を支える中心だと言っています。
ここまで何かや誰かに夢中になれる主人公を羨ましく思います。
会ったことがない人とSNSでつながって、リアルな姿ではないけれど自分のことを知ってもらえて、認めてもらえる。反対にうまくいかない現実生活での生きづらさの描写にも注目しながら読んでほしい作品です。
~作中より~
「相手と話して距離が近づくこともない、あたしが何かをすることで関係性が終われることもない、一定のへだたりのある場所で誰かの存在を感じ続けられることが安らぎを与えてくれることがあるように思う。」