東の方でぶつぶつぶつ・・・

家庭訪問の思い出。

2024年5月2日 15時05分

こんにちは、村瀬です。

今日は良い天気ですね。

気温もそこまで高く上がらず、過ごしやすい一日だったように感じます。

 

本日は「連休の谷間」の最終日です。

子どもたちには、この三日間、

「よくぞ学校にきた!」

と,褒め称えながら朝出迎えました。

「うちのお父さん10連休だよ。

 学校出てくとき、まだ寝てた。

 くやしかったから、踏んづけてきた」

と、伝えてきた少年がおりました。

よくやった、と、言いそうになりましたが、

「きっとお父さんは、

 きみがお休みのときに、

 我慢をして働きにいくこともあるんだ。

 許してあげようじゃないか!」

と、寛容な心で受け止めるよう言って聞かせた大人の村瀬です。

 

さて、昨日、今日の二日間、

本校では、子どもたちの下校後、

「家庭・地区確認」が行われています。

校区内を先生たちが動き回っているわけです。

どなたか迷子の教員を見かけられませんでしたでしょうか。

 

少し前まで、

「家庭・地区確認」ではなく、

「家庭訪問」だったことをご存じの方も多くいることと思います。

期間ももう少し長く、4日間だったと記憶しています。

保護者のみなさんが描いてくださった地図を手に、

あちらこちらと自動車で走り回っておりました。

 

ちなみに村瀬、

なぜか今年度は外国語を、

昨年度は理科を教えていた身ではありますが、

一応、「社会科」の免許をもつ教員です。

その中でも、「地理」を専攻しておりました。

「地理」の学習では、地図をよく使用し、学びを深めていきます。

ですので、地図さえあれば、

自分の現在地から目的地まで、迷うことなく向かうことができる、

なんなら距離を見極めたり、到着時間を算出したりすることができる、

という特技をもつ人が、地理を専攻した者には大勢います。

 

ところがどういうわけか、

村瀬にはその特技が身に付いておりません。

なんなら、すぐに道に迷う(人生においてもですが)人間です。

かつて、

「男性は話を聞くのが苦手で、女性は地図を読むのが苦手」

という主題の本が流行したことがありましたが、

「何これ、両方苦手なことじゃん・・・」

と、唸(うな)った記憶もございます。

 

そんな村瀬ですので、

家庭訪問期間は常に緊張していました。

分刻みのスケジュールが組まれておりましたので、

一度道に迷えば、それ以降の予定が総崩れになる危険があります。

ですので、家庭訪問の日にはクラスの子どもたちに、

「家の外に出て、村瀬を誘導せよ」

という理不尽な指示を与えていました。

すると、子どもたちの中には、遊びにも行かず、

待ち受けて案内してくれる天使も現れ、

「おいおい、どこいっちゃうんだよ!」

と、普通に通り過ぎようとする村瀬を制して誘導するなど、

幾度も助けてくれたのでした。

 

また、地域によっては、

「これが、Dくんちか。

 ん? 横もDだと?

 なに?! 向かいもD、奥もDではないか!

 ここは、Dの意思を継ぐ者たちの集落なのか!」

というように、同じ名字の家が建ち並ぶ場所もありました。

そんなとき村瀬は直感を信じ、

えいや、とインターホンを押すわけですが、

8割方外してしまい、

「そのDは2軒となりだわ」

なんて、教えていただくことも頻繁にあったのでした。

 

そんな苦い思い出にふけながら、

いつもより人が少ない職員室の東の端で過ごしている村瀬です。

 

さて、明日からゴールデンウィーク後半戦です。

健康や安全に十分留意していただきつつ、

少しでも癒(い)やしの時間を過ごすことができるよう願っております。

 

それでは、また。