東の方でぶつぶつぶつ・・・

努力は。

2025年7月7日 12時11分

こんにちは、村瀬です。

今週は猛烈な暑さが続く予報となっております。

そんな中、明日より四日間、

保護者会が予定されており、心苦しく思います。

教室内は冷やしておきますので、道中お気をつけくださいませ。

 

さて、現在、日進を含むこの地域の中学校では、

運動系の部活動にとって、全国に続く最も大きく、

また、3年生にとって最後の大会である、

「支所大会」が開催されております。

我が子まいける(通称)も中学3年であり、

篭球(ろうきゅう)部に所属しておりますので、

父村瀬も会場に足を運んだのでした。

 

室内で空調が効いておりましたが、

会場は気候以上に熱さを感じる空気に包まれておりました。

一所懸命にボールを追い掛ける子どもたちや飛び交う声援。

歓喜の叫びやこぼれる涙。

我が子の試合を見る以前に、

すでに胸がいっぱいになり、こみ上げるものがありました。

 

スポーツに限った話ではありませんが、

順位を決める大会の多くは、

最後の最後まで笑って終えることのできる人は、

ほんの一握りしかいません。

参加者のほとんどが、

悔しさを噛み締める経験となってしまいます。

 

ほんの一握りの栄光を手にするためには、

当然それに向けた努力が必要です。

しかし、努力を重ねれば必ず手にできる、

というものではないことは、周知の通りです。

スポーツに的を絞ると、

それまでの努力に加えて、

当日のコンディションや対戦の組み合わせ、会場の雰囲気などが、

さらにチームスポーツの場合は、

仲間の状態も結果に影響を与えることになります。

それ以前に、

出会った指導者や仲間など、

所属するチームの状況も大きな影響があるでしょう。

それらを簡単な言葉で言ってしまえば、

「運」となってしまうのかもしれませんが、

努力をベースにして、

そういった見えない要因が最高の状態で重なって、

初めて名誉を預かることができるのだと思います。

 

「努力だけではどうにもならない」

という残酷(ざんこく)な現実をこうしてぶつぶつすることは、

教育者としてどうなんだ、という声が聞こえてきそうです。

しかし、ここで伝えたいのは、

あくまで「最高の栄誉を手にする」ということに限った話で、

「努力は報われない」

という話ではありません。

むしろ、

「努力したことは必ず報われる」

と、村瀬は声を大にして伝えたいと考えます。

 

思うようにならなかった悔しさをバネにして、

さらなる努力を重ね、

次のステージで飛躍した人のエピソードには、

枚挙にいとまがありません。

それに、目標に向けて日々行動したという姿勢は、

生涯に渡り、自分自身に影響を与えるものです。

その日々で得た体力や技術、そして仲間たちも、

また、好きなことに熱中できたという事実も、

歩んでいくその先の道に彩(いろど)りを添(そ)えることになります。

 

中学生村瀬も、

野球部に所属し、支所大会に出場しました。

この野球部、実に弱小チームで、

中学3年時の対戦成績は、

「2勝21敗」

という、見事な成績を収めていました。

そんなチームでも、みんな懸命にボールを追い掛けていましたし、

大会にも本気で臨みました。

結果、「22敗」目を喫(きっ)して、

村瀬の野球部生活は幕を閉じたのでした。

「やっぱりこうなるよなあ」

と、大会が終わったあと仲間と笑っていましたが、

帰宅後、お風呂で一人泣いたことをよく覚えています。

それは、自分なりに3年間、

努力を重ねることができた証(あかし)だったのだと、

今は思います。

その後、本格的に野球に取り組むことはありませんでしたが、

今でも野球は大好きですし、見ているとワクワクしてきます。

これもまた、努力が報われた一つの形だと感じます。

 

さて、息子まいけるのチームも、

残念ながら、努力が結果に結びつくことはありませんでした。

それでも嬉しかったのは、

かなりの点差がつけられていく中であっても、

応援に駆けつけてくれた同じ学校の仲間たちが、

男女問わず最後の最後まで大声援を送っている姿があったことです。

そんな最高の環境で試合をすることができた幸せを、

忘れてほしくないと思います。

 

もう一つ、

大会に参加している選手や保護者のみなさんに、

忘れてほしくないことがあります。

(小学校のホームページであり、

 なおかつ、こんなページでぶつぶつしても、

 届かない気がぷんぷんしますが・・・。

 まあ、これから参加を予定するみなさんのために・・・。)

 

この大会を支えるために、

多くの先生方が尽力してくださっているということです。

それぞれの部活動の顧問はもちろんのこと、

小中学校問わず、

計画や運営に多くの先生方が携(たずさ)わっています。

本校からも、

運営の責任者として校長先生が、

救護員として養護教諭のI先生が、

審判員として、校務主任のY先生と4年担任のM先生が、

大会を支えるために尽力してくださっています。

そんな先生方の陰ながらのサポートのおかげで、

熱中することができていることに、

どうぞ感謝の気持ちを抱いてほしいと願います。

身内になる立場なので恐縮ですが、

それでも、一(いち)保護者として、

大会を支える全ての先生方に心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございます。

 

最後に、

今大会で努力が昇華(しょうか)されることのなかった全ての選手に、

かの有名な篭球漫画より、

村瀬の好きなこの言葉を送ります。

「『負けたことがある』というのが いつか 大きな財産になる」

 

それでは、また。