【令和3年度】校長ブログ

【南小】6年校外学習(岩崎城)

2021年6月25日 15時23分

 本日の午前、6年生が「総合的な学習の時間」の一環として岩崎城祉公園で校外学習を行いました。岩崎城については3年生でも学習(昨年度12/1のブログ参照)していますが、実際に現地まで歩いて行くのは今回が初めてです。
 6年生は150人近いため、密にならないよう前半1・2組、後半3・4組と出発時間をずらしました。目的地でも、天守閣・記念館・屋外と三つのグループに分かれて交代で見学し、一箇所に重ならないようにしました。全員がタブレットを持参していたため、メモをする時間がいらず、スムーズに見学することができました。子どもたちの歴史への関心は高く、鎧兜等の迫力ある展示物に見入っていました。
 滞在時間:約1時間、徒歩による往復:約1時間の校外学習となりましたが、幸いにも空は雲に覆われ気温が上がらなかったため、体調を崩す児童はいませんでした。しかし、後半発の3・4組が帰校している途中で雨が降り出し、びしょ濡れになった児童・教員もいました。

 「岩崎城の戦い」は歴史的に大変重要であるにもかかわらず、日進市民にさえ十分に認知されていないことが大変悲しいです。公園内にある「表忠義碑」の題字「忠義を表す」は最後の将軍徳川慶喜の書で、徳川家康への忠義を表すという意味です。岩崎城が徳川方の城として戦い、約300人が全員討死したことを家康に対する忠義の表れという意味で使用したと思われます。つまり、徳川家康が江戸に幕府を開くことができたのは、この戦いのおかげと言っても過言ではありません。
 岩崎城祉公園に足を運んだ際には、是非、「表忠義碑」を見てください。そして、「岩崎城の戦い」で全滅した丹羽軍への徳川家の感謝の気持ちを感じ取っていただけたらと思います。題字を書いた徳川慶喜は、現在、大河ドラマ「青天を衝け」で主役級の存在感を示しています。
 これまで幕末を舞台にしたドラマは、ほぼ新政府(薩摩・長州等)側からの視点で描かれ、敗者である徳川慶喜には負のイメージがつきまとっていました。しかし、「青天を衝け」は幕府側から描いているため、徳川慶喜こそ日本を救った真の英雄ではないかという評価が広まっています。書家としても著名な徳川慶喜の力強い題字を鑑賞するだけでも価値があると思います。