海を越えて。
2023年7月19日 15時31分こんにちは、村瀬です。
溶けますね。
マイフレンド、ひつじの「さつき」さん(過去ぶつぶつ参照)も、
もふもふに包まれて、見るからにうなだれています。
「さつきさん、大丈夫ですか?」
「め~」
いつもより小さく短い返事に心配になります。
「よければ、もふもふ、ぼくが切りましょうか?」
「め~~~~~~~~」
大きな声を上げ、立ち上がりました。
寄ってくるかと思ったら、木の陰に隠れました。
これは、喜び、ではなく、拒絶。
どうも村瀬の不器用さは、
羊界にも知れ渡っているようです。
さて、いよいよ、
1学期も終わりを迎えます。
振り返ればいろいろあったのでしょうが、
頭が茹(ゆ)立っているようで、
ぼんやりとしか思い出せません。
いや、
ぼんやりとしているうちに、
終わってしまうというのが、
正しい表現なのかもしれません。
日々、あ、あれをぶつぶつしよう、
お、これをぶつぶつしよう、
と、思い立つのですが、
土砂崩れのように降りかかる仕事に埋もれ、
もごもごもがいているうちに、
大概(たいがい)は内容が消え去っている、
というのが定番です。
が、
そんな中で、
一つ思い出したことがあるので、
本日はそれをぶつぶつしようと思います。
東小学校は、
6月から国際色豊かな学校となっていたことを、
ご存じでしょうか?
8名の子どもたちが、
転入生、または、「体験入学」生として、
オレンジキッズの仲間となっていたのです。
以前東小にいた子もいたのですが、
ほとんどは、日本の小学校が初体験、ということでした。
人懐(なつ)っこいオレンジキッズたちは、
どの子に対しても興味津々で距離を詰めていきます。
気がつけば、一体誰が新入りなのか、
分からなくなるほどでした。
来てくれた子どもたちも、素直で素敵な子ばかりで、
村瀬のつたない英語に笑って(失笑して)くれたり、
村瀬の精一杯のイタリア語に笑って(失笑して)くれたりしました。
ちなみに村瀬が放ったイタリア語は、
「グラッツェ(ありがとう)」
「ボーノ(おいしい)」
「パスタ(ぱすた)」
です。
脈絡(みゃくらく)もなく唐突(とうとつ)に放ったので、
戸惑わせてしまったこと間違いなしです。
なぜ「チャオ(こんにちは)」が口から出てこなかったのか、
今更ながら反省しています。
それにしても、
異国の地で、学校に通ってみよう、
というその勇気に、
村瀬は敬意を表します。
もし同じ立場で、
「現地の学校に行ってみるかい?」
と、提案されたら、
元来(がんらい)人見知りの村瀬は、
1mmも迷わずに、
「No!」
と、叫ぶことでしょう。
「好きなおもちゃを3個買ってあげるからさ」
と、提案されたら、
1cmほど迷ってから、
「・・・No・・・.」
と、呟(つぶや)くことでしょう。
一方で、今回体験入学した子どもの中には、
「もっと東小学校にいたい!」
「給食食べたい!」
と、訴えている子もいると聞いています。
なんだかとても、嬉しいです。
しかし、残念なことに、8人の子どもたちは、
ホームグラウンドに戻るため、
1学期をもって、全員お別れの運びとなってしまいます。
寂しい気持ちが膨(ふく)らみますが、
今回の体験が、それぞれにとって、
少しでもあたたかい思い出になってくれていたら、
東小学校一同、幸せに思います。
そしてまた出会えることを、楽しみにしています。
その日まで、海の向こうでも輝け!
8人のオレンジキッズ!
それでは、また。