東の方でぶつぶつぶつ・・・

誤字脱字。

2023年9月18日 10時45分

こんにちは、村瀬です。

3連休はいかがお過ごしで(したで)しょうか。

ゆっくりできたのなら幸いです。

村瀬は先ほど軽く階段を踏み外し、腰にダメージを負いました。

 

前々から調子が良くないのですが、

夏にアスレチックでやらかして以来(過去ぶつぶつ参照)、

ますますひどい状況です。

運動して足腰を鍛えねば、と思うのですが、

頭の中で完結してしまい、なかなか動かない愚か者です。

 

教師という仕事は、

動きの多い仕事だと感じます。

立ち歩いている時間の方が多い先生がほとんどです。

村瀬も意味なくたくさん動き回るタイプでした。

が、担任を外れてから、着実にその時間が短くなってしまっております。

 

特に先週は顕著(けんちょ)でした。

見て見ぬふりをしてきた書類作成などの事務的仕事の数々が、

「〆切(しめきり)」という槍(やり)で一斉蜂起(ほうき)してきたのです。

「まあ、まあ、落ち着いて。

 何もやらないなんていってませんよ。

 でも、もう少し後でもいいんじゃないかなあ」

と、交渉したところで〆切が延びるわけでもなく、

ようやく重くて痛む腰を上げた次第です。

のほほんと、ぶつぶつしている状況ではとてもなく、

職員室東の隅っこのデスクで長時間パソコンとにらめっこしておりました。

「企業戦士かよ!」

と、自分で自分につっこんでしまうほど、デスクにへばりついておりました。

あまりの疲労困憊(ひろうこんぱい)ぶりを見かねてか、

2年生のM先生が栄養ドリンクをくれました。

姿勢悪く長時間坐っていたせいで、

腰には更なるダメージが加わったのでした。

 

さて、学校で作成された書類は、

外部に出したり、他の先生方に提示したりする前に、

何人かでチェックすることになっております。

主には、

事務職員のTさん、校務主任のB先生、教頭先生、

そして、校長先生です。

通常はここに、恐ろしいことですが、村瀬も加わってしまいます。

できるだけ誤りを減らし、

正しい情報を提供・共有するために、

おそらくどこの学校でも、どこの会社でも行われていることと思います。

 

当然ですが、作成段階で誤った情報を載せぬよう注意を払うのですが、

人間ですので間違うことはあるでしょう。

まして、村瀬なんて、言うまでもありません。

しかし、作成段階では間違えてやろうなんて気持ちはさらさらありません。

むしろ、

「間違えてたまるか」

という気概(きがい)をもって提出するのです。

やがて、誤りがモリモリと指摘された書類が戻ってくると、

「間違えたっていいじゃないか、人間だもの」

と、大詩人の言葉をなぞらえて自分を慰(なぐさ)める日々です。

以前、教育委員会のM様に誤った書類を送り謝罪したところ、

「完璧を目指してもいいけど、

時には間違いがある方が可愛げがある。

心に余裕をもって職務に専念してください」

という、甘酒のような温かく滋養となる言葉をいただきました。

この言葉も、村瀬の大きな慰めとなっております。

 

さて、今回の書類の話です。

チェックしていたB先生がにやにや村瀬のところへきました。

「村瀬、ちゃんと疲れてるねえ」

と言いながら書類を指さします。

そこには、

「水から考える」

と文字が並んでいます。

村瀬が本来書きたかったことは、

「自ら考える」

です。

どこかの飲料メーカーのキャッチコピーのような間違いです。

赤面を禁じえませんでした。

 

1ページ目で、いきなりの大きな誤り。

この調子では、おそらくズタボロに違いない。

と、慌てて見直します。

すると、出るわ出るわ。

おそらく、作成中意識がなかったのでしょう。

こんなミスする?

というレベルの誤字脱字のオンパレード。

極めつけは、

「東小学校長」

と記すところを、

「西小学校長」

と書く始末。

校長先生ご自身が、その誤りに気付いてくださいました。

左ストレートパンチ(校長先生は村瀬の右隣の席です)が飛んできてもおかしくないところ、

笑って許してくださいました。

 

そういえば、

かつて村瀬が大学生だった頃、

とある授業で、

歌人や俳人について作品と共に考察し、レポートをまとめる、

という課題が出されました。

その頃からまるで成長していない村瀬は、

〆切日を忘れており、前日の夜中に気付き、

作成に取りかかったことがありました。

その当時から興味があった、

「種田山頭火(たねださんとうか)」という俳人を題材に選び、

徹夜でどうにか完成させ、無事に提出しました。

ところが翌日、教授から呼び出しがかかりました。

研究室に出向くと、

教授は村瀬のレポートを手にしながら、こう言いました。

教「誰がこんな恐ろしい考察をしろと言いましたか?」

村「いやいや教授。

 種田山頭火ですよ。

 あの自由律俳句の代表者ですよ。

 まさか教授、山頭火を知らないのではありませんか?

 恐ろしいとは、私の見識の深さが、ということでしょうか。

 あいや、照れますなあ」

教「あんぽんたん!

 知っとるに決まっとる!

 これを見なさい! このタイトルを!」

教授が指さしたタイトルを見て、村瀬は驚愕(きょうがく)しました。

「種田山頭火に関する考察」

と書くべきところが、

「種田さん投下に関する考察」

となっているではないですか。

文芸批評が、もはや、事件です。

謝りに謝り倒し、

どうにか単位を取得できた大学生村瀬でした。

 

一体、長々と何の話をしているか。

それは、

焦(あせ)るとろくなことがないよ、

ということが伝えたかったのです。

それと、

村瀬同様、連休中のんびりしている方の、

ちょっとした暇つぶしになれば、ということで、

ロングぶつぶつした次第です。

どうぞ、お許しを。

 

ということで、

みなさん、今週も踏ん張りましょう。

心に余裕をもって、ですね。

 

それでは、また。