先生たちだって。
2023年10月23日 18時21分こんにちは、村瀬です。
今日も過ごしやすい気候です。
ただ、朝夕と昼の寒暖差で、
体調を崩してしまった人々が増えております。(大人も子どもも)
健康維持が難しい季節でもあります。
みなさんどうぞ、ご自愛ください。
さて、前回は「日進市球技大会」についてぶつぶつしました。
今回もそのことについてぶつぶつしたいと思います。
みなさん、球技大会の審判が、
全員教員であること、ご存じでしたか?
サッカーも、バスケットボールも、
全試合、です。
中学校での大会はしっかりと把握しておりませんが、
少なくとも小学校の大会では、
外部のプロフェッショナルな人々に頼ることなく、
教員で運営されています。
主に顧問によって行われていますが、
人数が足りないときは、中学校の先生の助けも借ります。(その逆もあります。)
今回おったまげたのは、
バスケットボールの試合で、
A小学校のA教頭先生が笛を吹かれていたことです。
大会を支えるため、
一体、何年、コートに立ち続けてくださっているのでしょう。
ところで、みなさん、審判、やったことありますか?
経験済みの方はお分かりになると思いますが、
自分がプレーヤーとしてゲームに参加するのと、
審判として参加するのでは、
全く異なる時間となります。
また、フィールドの中にいるのと、
外部から見るのでも、
これまた全く異なる感覚となるものです。
かつて村瀬もサッカー部の顧問を務めていたとき、
試合で何度も笛を吹きましたし、
副審も嫌というほどやりました。
その大変さったら、ねえ・・・。
一応村瀬、小学校ではサッカー部に在籍していたので、
ある程度のルールは分かっております。
なので、どうにか形ばかりは「やってる感」をだせていたかなと思います。
もしも、サッカー未経験で、
「審判をしたまえ」と言われたら・・・。
どうですか、みなさん、そんな依頼がもしきたら・・・。
引き受けますか?
実は、自分が経験していなくても、
顧問を引き受け、審判も引き受けてくださる先生方が、
それはそれは、大勢いるのです。
東小学校もご多聞(たぶん)にもれません。
サッカー部でメインとなり指導している、
T先生も、M先生も、K先生も、
バスケ部では、T先生も、
みんな部活動などで真剣に取り組んでいたことはありません。
(ちなみに全員野球少年だったそうです。)
それでも彼らは全員、
顧問も審判も嫌な顔をせず引き受けてくれました。
それはもちろん、子どもたちのためです。
(金管バンド部のF先生も、です。)
本で学んだり、先輩教員から教えてもらったり。
夏休みには、「審判講習会」という研修に参加したり。
失敗を繰り返しながら、何度も恥をかきながら、
少しずつ、少しずつ、
指導の方法や審判の技術を身に付けていきます。
繰り返しますが、
子どもたちのために、です。
手前みそになってしまいますが、
その姿には、頭の下がる思いです。
「審判だって、きみたちと同じように、
懸命にゲームに参加している。
きみたちが気持ちよく最後まで戦えるようにね。
間違った判定をしたくてする審判なんてどこにもいないよ。
納得いかない判定もあるかもしれない。
でも、不満をぶつけるのはやめよう」
村瀬が顧問だったころ、
子どもたちにそのように必ず指導していたことを思い出します。
それは、
村瀬自身が誤審をしてしまうことへの予防線(言い訳)と捉えられるかもしれませんが、
自分たちのために尽力してくれている審判(先生)たちへの、
「リスペクト(敬意)」を忘れてほしくない、
ということが第一義でした。
審判をしていると、意外と外の声が聞こえてくるものです。
応援席の声が届くことも多々あります。
かつて村瀬が笛を吹いた試合で、
「審判どこ見てんだよ!」
と、どこかの保護者から怒声が飛んできたこともありました。
「いや、どこ見てるって、
子どもたちとボール見てますよ。
そりゃあね、
今の判定、自信がありませんよ。
でもね、そう見えたんですもの。
どこぞのどなたかは知りませんが、
それなら代わってくださいよぉ」
なんて心でブーブー言いながら、
それは、それは、凹(へこ)みましたよ。
逆に、試合後、
「老体に鞭(むち)打って、
最後までありがとうございました。
お疲れさまでしたね」
と、労(ねぎら)いの言葉をいただけたこともありました。
それは、それは、うれしかったですよ。
先日の大会で、
副審として走り回るM先生の姿を目にしました。
子どもたちはもちろんのこと、
村瀬はM先生にも、
「踏ん張れ~! 最終ラインに追いつけ~!
それ、今だ、フラッグを上げろ~!
ナイスジャッジ~!」
と、心で猛烈に声援を送っていました。
そんなM先生をはじめ、
本校教員に限らず、
部活動の顧問を、
そして、審判を引き受けてくれた先生方みなさんに、
身内ではありますが、心から敬意と感謝を申し上げます。
そして、子どもたちには、
「先生たちだって、
みんなのために一所懸命、頑張っているんだよ」
ということを忘れないでほしいなと願います。
できることなら、
感謝を伝えられたら最高ですね。
それでは、また。