お昼の放送。
2023年10月26日 18時35分こんばんは、村瀬です。
穏やかな気候が続いておりますね。
校門の脇で暮らしている「さつき」さん(羊さん)も、
9月より元気そうな気がします。
「天高く羊肥(こ)ゆる秋」といったところでしょうか。
出張の際、「さつき」さんの前で停車すると、
相変わらず「め~~~~~~」(会議で寝るなよ~)
と、応援してくれます。
嬉しい限りです。
「さつき」さんに負けず、最近食欲強めの村瀬です。
スーツのズボンがきつくなってきたのは、気のせいでしょうか。
腹筋などを数回して、引き締めた気になっている近頃です。
今日もしっかり、給食をおいしくいただきました。
そんな昼の時間、
東小学校では放送委員会のみなさんが、音楽を流してくれます。
もっぱら、ぽっぷなみゅーじっくです。
ヘビーローテーションで流れてくる曲がいくつかあります。
じぶんのかわいらしさに対して、世間に申し訳なさを伝えている曲、
異性に「もてたい」ことを激しく主張する曲、
自分自身が最強であることを訴える曲などです。
その中で、平成初期を彩(いろど)った、
とっとことっとこ歩く、ひまわりの種が大好きなハムスターの歌があるのは、
どういうわけでしょうか。
ところで、以前東小に勤めていた頃の数年間、
村瀬も放送委員会を担当していました。
その頃は、
ぽっぷなものだけではなく、
クラシックを流したり、
様々な学年の子どもたちや先生たちからのリクエスト曲を流したりもしていました。
また、音楽だけではなく、昔話だったり、クイズ大会だったり、
いろんな「番組」を子どもたちが考えていました。
かつては、放送委員は放送室でご飯を食べながら、仕事をすることができたので、
そういうことが可能だったのだと思います。
例のういるすのせいで、給食の時間の過ごし方が大きく変わり、
様々な制約があるため、現在は音楽のみの構成になっているようです。
「他にはない企画を考えて、給食盛り上げようぜ」
と、村瀬は放送委員の子どもたちに指示を与えておりました。
子どもたちは発想豊かに、色とりどりの企画を考えてくれました。
その中で思い出深いのは、
「人生相談」のコーナーでした。
校舎の様々な場所に「相談箱」を置き、
その悩みをずばっと解決する、という企画でした。
すると、2通の相談が届きました。
投函(とうかん)された記念すべき第一号のお悩みは、
『ぼくはきゅうりがきらいです。
どうしたら食べられるようになりますか?」
というものでした。
それに対する当時6年生の放送委員の回答は、
以下のものだったことを、はっきり記憶しています。
「どうしたらきゅうりを食べられるようになるか、
お答えします。
がんばって食べる、です。
では次のお悩みです・・・」
教室で聞いていた村瀬は思わず牛乳を吹き出しました。
その回答のせいでしょう、
その後誰も相談箱を活用せず、
あえなく1回で打ち切りの運びとなったのでした。
さて、本日のことです。
珍しく、初めて耳にする曲が流れてきました。
とてもきれいな歌声です。
村「珍しく、洋楽ですね」
校長先生に話しかけると、
校「え? これ? 洋楽?」
と、いぶかしむ返答をされました。
村「校長先生、これは英語でしょうよ」
校「村瀬、どんな耳してるの?
日本語でしょ、これ。ねえ、K先生?」
校長先生は、職員室で食べていたK先生に問いかけます。
K「え? ええ、これは、日本語ですね。
あれ? いや、まてよ、英語?
いや、英語じゃないな・・・」
スピーカーを見つめながら、惑うK先生。
そのとき、事務のTさんがつぶやきました。
T「これは、韓国語でしょう」
校「確かに。
今の子たち、韓国の音楽好きだからね」
K「韓国語ですかあ。そうかもしれませんねえ」
「韓国語」で結論がまとまりそうになるなか、
村「え? 韓国語ですか? いやいやいや、
カムサハムニダ的な言葉出てこないし・・・」
と、村瀬だけはまだ疑(うたが)っています。
そこで思い立ち、村瀬は放送室へ向かいました。
そして、活動していた放送委員に質問をぶつけます。
村「あの、すみません」
委「村瀬じゃない。なによ? 暇なの?」
村「いや、はちゃめちゃ忙しいんですけどね、
先ほど、かかっていた曲ありますよね?」
委「これの前の曲?」
村「ええ、あのきれいな歌声の。
あれは、どこの国の方が歌ってらっしゃいましたか?」
委「日本」
村「え? 左様でございますか。
ということは、あれは、日本語でございましたか?」
委「ううん」
村「え? では、韓国語ございますかね?」
委「ううん」
村「え? ということは、つまり、
英語ですね! 村瀬、正解じゃないですか!
さすが村瀬!」
委「ううん」
村「え? じゃあ、なんですか?」
委「スウェーデン語」
村「スウェーデン語?!」
「いやいやいやいや、
そんなの分かるわけないじゃんよぉ。」
答えを持ち帰って伝えたところ、
全員で苦笑いです。
「たまには、昭和歌謡曲、聞きたいよねえ」
そんな声がこぼれた、今日もシニアであふれ返る、
東小学校職員室です。
それでは、また。