東の方でぶつぶつぶつ・・・

手を合わせて。

2025年2月13日 18時48分

こんばんは、村瀬です。

時間を追うごとに寒さが身に沁(し)みてきます。

先程まで、外で活動していたので、

手足の末端(まったん)が凍(こお)っているようです。

その場所にお湯を当てて、

ジンジンしびれる感覚を得ることが、

村瀬の冬の楽しみと立っております。

 

「村瀬、いつもとちがうね」

「村瀬、なんでそんなちゃんとしたかっこうしてるの?」

「村瀬、かっこつけてるの?」

今日は通りがかる子どもたちや授業中に、そんな声がたくさん飛んできました。

いつもヨレヨレのジャージで動き回っている村瀬が、

珍しく朝からスーツを着ていたからでしょう。

「何を言っているんだきみたち、

 先生はジャージの下にいつもこの服装をしのばせているのだよ」

「うそつけー」

「どうだい、『大人村瀬』は? まぶしいだろ?」

「まったくー」

「にあってなーい」

「じじくさーい」

罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせられ、べこべこにへこんだ村瀬です。

 

なぜそんな服装をしていたかというと、

オフィシャルぶろぐ「本日のオレンジキッズ」にも記しましたが、

本日は「入学説明会」があったからです。

担当が村瀬ということで、

すでに兄弟姉妹が東小に在籍している新入生の保護者の皆さんは、

不安におののいていたことでしょう。

その不安は見事に的中したといってもよいのではないでしょうか。

私は今、何を言っているのだろう、

と、考えながら数々の説明をしている自分に、

今さらながら、絶望感を感じております。

パワーポイントを操作することも忘れ、

脇に用意したレクチャー台は誰も使わず、

私は一体、何を準備していたのだろうと、

今さらながら、穴があったら入りたいと思い、

机の引き出しに足をかけております。

 

しかしそんな村瀬の説明に対して、

誰一人ヤジを飛ばす方はいらっしゃいませんでした。

さらには、

うなずきながら聞いてくださる方までおられました。

「菩薩(ぼさつ)がいる!」

と、村瀬は心で手を合わせておりました。

心優しき聴衆のおかげで、村瀬は泣きながら飛び出すことなく、

どうにか最後までその場にいることができました。

新入生の保護者の皆さん、本当にありがとうございました。

 

会の途中で、

PTA会長のT様の話がありました。

その流暢(りゅうちょう)な話し方に、

その分かりやすく意義深い内容に、

村瀬は圧倒されました。

まるで後光(ごこう)が差しているかのように、

眩(まぶ)しく見えたのでした。

「ここにも菩薩がいる!」

と、村瀬は憧(あこが)れを抱きながら、

再び心で手を合わせておりました。

T様、本日はお忙しい中、ありがとうございました。

 

会終了後には、「お迎え当番」を決めましたが、

様々な分団でお互い譲り合ったり、カバーし合ったりする姿が見られました。

「あそこにも菩薩がいる!」

三度(みたび)心で手を合わせる村瀬。

さらに、それぞれの分団の話し合いを支えるために、

PTAの地区長様たちが、見事な立ち回りを見せていました。

「こんなところにも菩薩が!」

もう心ではなく、しっかりと手を合わせていた村瀬です。

地区長のみなさん、お支えいただき、ありがとうございました。

 

おかげ様で、

底冷え激しい体育館でしたが、

心をたくさんあたためることができました。

新入生の保護者のみなさん、

お子様の健やかな成長のために、

どうかそのあたたかさをこれからも大切にしていただき、

学校生活を支えていただけますと幸いでございます。

 

それでは、また。