東の方でぶつぶつぶつ・・・

豪雨との戦い。

2023年6月5日 18時24分

こんにちは、村瀬です。

今日は気持ちよく空が晴れ渡っておりました。

先週末とは、打って変わっての空模様でした。

 

さて、今回は、

まずもってお礼を申し上げたいと思います。

すでにB先生が「今日のオレンジキッズ」に書いてくれましたが、

先週末の下校への、保護者のみなさんの対応についてです。

急な日課変更にもかかわらず、

ご理解をいただいたこと。

また、降りしきる雨の中、

子どもたちの安全のため、多くの保護者のみなさんに、

登下校を見守っていただいたこと。

心から感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

三本木・南山エピック方面だと思いますが、

学校からは遠方に住んでいらっしゃるであろう保護者の方が、

学校のそばまで歩いて迎えに来ておられました。

そして、一緒に付き添って帰路につかれましたが、

その子どもの安心した嬉しそうな顔ったら。

ずぶ濡れの村瀬は、寒さに震えておりましたが、

その光景で心をあたためることができました。

そして、

素晴らしい学区で働けていることを、

改めて実感したのでした。

 

下校時間は少し遅くなってしまいましたが、

おかげ様で、

全家庭無事にたどり着くことができたようです。

(衣服や持ち物は無事ではなかったかもしれませんが…)

大変心苦しいことですが、

悪天候や災害などから子どもたちの安全を守ることは、

私たち教職員だけでは困難な場合が多いように思います。

これからもぜひ、

子どもたちの安全を確保できるよう、

学校とご家庭の双方から協力し合えたらと考えております。

よろしくお願いします。

 

さて、ここからは、どうでもいい話です。

豪雨VS村瀬の戦いの記録です。

引き返すなら、今のうちです。

警告しましたよ。

 

村瀬の当日のミッションは、

「三ヶ峯」分団をバス停まで無事に送り届けることです。

 

設定した下校時間ではバスの出発時間に間に合いませんので、

他の子どもたちより早く下校開始となります。

給食後、雨脚が強まってきました。

出発を見合わせることも検討しますが、

雨雲レーダーを見ても、長い時間同じ状況が続きそうです。

ということで、予定時間通り、出発することとなりました。

「皆の者、安心せよ!

この村瀬がいる限り、

そなたたちはバス停へと安全に辿り着けること必定である。

大船に乗ったつもりで歩みを進めるがよい。

さあ、高らかに声を上げ、気合いを入れてから出発じゃ。

えい、えい、おー!」

と、口上(こうじょう)を述べる準備をしている間に、

分団長さんがテキパキと班を並べて、

低学年の子どもたちにも指示を与え、

出発することとなりました。

(あれ、村瀬の引率、いらないんじゃ…)

と、思えるほど、立派な分団長さんです。

でもまあ、万が一、ということもあるので、

村瀬もついて行くことにしました。

 

道中は案の定、万が一、があり得る状況でした。

校門を出てすぐの坂道は、

側溝(そっこう)からあふれ出た濁流(だくりゅう)が勢いよく下っています。

さながら、ウォータースライダーのようです。

足下をすくわれたら、

一気に坂の下の田んぼへと流されてしまいそうです。

スニーカーの村瀬は、

あっという間に靴の中が水浸しです。

スニーカー仲間の少年が、

「わー、くつの中がプールみたいだよ」

と、メルヘンなことをつぶやいていました。

素敵なこと言うわあ、と感心していたら、

今度は風がにわかに強さをまして、

違う少年の傘を裏返してしまいました。

「あははははー、

ひっくりかえっちゃったー」

と、楽しそうに笑う傘少年と仲間たち。

なるほど、

危機的な状況であっても、

余裕をもって行動することが肝要であるのだな、

と、学ばせていただきました。

雨は弱まるどころか、さらに強くなり、

まさに暴風雨が三ヶ峯分団に襲いかかります。

村瀬も少年達を見習い、

「あははははー」

と、笑い声を上げたところ、

「先生、危ないよ。

ちゃんと歩いて」

と、低学年の少女からご指導を受けました。

 

どうにかこうにか、バス停に着きますが、

予定時間を過ぎてもバスが来ません。

まさか、運休?

慌てて携帯で「くるりんバス」の運行状況を確認します。

そんな中、

「先生、雨男なんだって?」

と、耳元で言葉がささやかれました。

顔を上げると、少年がにやにやしています。

この顔、どこか見覚えがある…。

は!

この子は、びっぐぼすジュニア!(PTA会長の息子)

とんでもないことを吹き込まれているではないですか!

「何を言っておるのだ、そなたは!

それはとんでもない誤解であるぞ!

村瀬は雨男ではない!

なんなら、「太陽の子」とも噂されておるほどじゃ!

ちなみに東小の雨男は、F先生かT先生じゃ!」

バスが来ないことよりも慌てる村瀬を見て、

びっぐぼすジュニアのにやにやは止まりません。

「そなた、信じておらぬな!

誤解じゃ、それは誤解なのじゃ!」」

と、さらにあたふたしているうちに、

くるりんバスがやってきました。

そして、ジュニアたちはにやにやしたまま去って行ったのでした。

無念。

 

とにもかくにも、どうにか無事に出発しました。

と、同時に、他の子どもたちの下校時間が始まりそうです。

ということで、次は危険箇所の見回りです。

三本木・南山エピック方面の下校路を歩きます。

 

高速道路の高架下に着いたとき、驚きました。

「アンダーパス」とはいかないまでも、

かなりの水が溜まっており、さらには強い流れが確認できます。

歩道部分は特に顕著です。

こ、これは、通すには危険かもしれぬ。

迂回路を検討した方が良いかもしれぬ。

車道を歩かせれば多少は安全を確保できるか。

うーん、悩ましい。

くるぶし上まで水に浸(つ)かりながら思案していたところ、

右側からトラックがぶうぉーんと通り過ぎました。

そして、

タイヤが水溜まりを踏み、

アニメのような水しぶきが村瀬にざばーん。

泥水が、全身を見事に包みました。

頭から、つま先まで、なんなら、おパンツまで、

びしょびしょです。

そう言えば、この後、出張だ。

替えのおパンツなんて、もってないや。

とめどなくあふれる涙を豪雨でごまかしながら、

「傘ひっくり返り少年」を思い出し、

「あははははー」

と、無理矢理声を上げて笑っていました。

通りがかる運転手さんたちからは、

村瀬はどんな生物に見えていたことでしょう。

 

とにもかくにも、

保護者のみなさんや引率した先生方の協力のおかげで、

子どもたちはどうにか無事にたどりついたのでした。

村瀬はそれを見届けて、

びちょびちょおパンツにスーツをまとい、

出張先へと向かったのでした。

 

それで終わらないのが村瀬です。

目的地に到着して間もなく、

「今後の悪天候が心配されるため、

会場が閉鎖となるそうです。

よって、会を中止いたします」

と、アナウンスが入ります。

「はは、はは、はははははー」

しめったズボンをなでながら、

無理矢理笑っていた村瀬なのでした。

 

以上、豪雨と村瀬の戦いの記録でした。

過去最長ぶつぶつを最後までご覧いただいた方、

お疲れ様でした。

事前に警告しましたので、

「時間泥棒」なんて、文句を言わないように願います。

 

それでは、また。