癒(い)やし。
2023年6月9日 13時33分こんにちは、村瀬です。
6月らしい天候が続いております。
気候の影響もあるのでしょうか、
朝、職員室前であいさつをしていても、
どこかうつむき加減の子どもが多く見られます。
疲れもたまる頃ですね。
村瀬もご多分にもれず、
各種器官が悲鳴をあげております。
健康診断で絶好調の結果だった目も(過去ぶつぶつ参照)、
見事に疲れ果てております。
ところで、
毎日職員室前面のホワイトボードに、
ミミズが這(は)ったような字を書くのが、
村瀬の任務となっております。
朝、眠い目をこすりながら、
黒のホワイトボードマーカーを使って、
文字を書き書きします。
少し書いて気づきました。
字が青く見えることに。
目に効くと言われるツボを押し、
もう一度見ても、青いまま。
とりあえず消して、再び書きますが、
やはり鮮明な青が目に映ります。
もう正しい色さえ認識できなくなってきたのか、
と、深いため息をつきます。
これはもう、帰ろう。
帰って、お風呂に浸(つか)り、
湯気で目を温めて養生しよう。
お風呂上がりにはコーヒー牛乳を飲もう。
そう決意して帰り支度をはじめます。
しかし、帰り際、諦めきれぬ村瀬は、
再び黒のマーカーを手に取りました。
するとどうでしょう、
ちゃんと黒い文字が並ぶではないですか。
どういうことか、しばらく思案して気づきます。
先程使っていたマーカーと違う物を手にしていることに。
試しに、最初に使用したマーカーで書きます。
青、です。
「謀(はか)ったな、教頭先生!」
村瀬の怒声が職員室に響き渡ります。
前日、マーカーのインクの入れ替え作業を、
教頭先生が行っていたことを思い出したのです。
黒のマーカーに青いインクを注入していたのでした。
(それも、3本中、2本も!)
しばらくして、教頭先生がやってきました。
村瀬はとっちめてやろうと、
腕まくりしながら詰め寄ります。
すると、教頭先生は、
「間違えちゃった、てへっ(ぺろ)」
と、いつもの愛嬌いっぱいの顔で舌を出します。
それを見たらもう、責める気持ちは消え去り、
それどころか、
疲れさえも吹き飛ぶ気分になったのでした。
お疲れ気味の子どもたち、
いえ、疲労困憊(こんぱい)の保護者のみなさんも、
よければ職員室に足をお運びいただき、
教頭先生の笑顔を見に来てはいかがでしょうか?
コアラやパンダ、
トトロや仏様などを見たときと同じような、
癒やしを得られることでしょう。
村瀬が保証します。
それでは、また。