先生たちがブツブツブツ…

喜ばれる存在になる

2023年5月31日 10時00分

 教頭の黒木です。

 今日も小学校時代の同級生である、小玉宏くんが書いたお話を紹介します。わたし自身も目の前の子どもたちと接するときに、心がけています。

 「小玉宏 たまちゃん」と検索すると、動画やいろいろな人が取り上げたサイトが見つかります。数年前に、日進中学校のホームページで、小玉宏くんの話を取り上げてくれたことがありました。

【喜ばれる存在になる】

人が幸せになるのを阻む最大の要因は、劣等感です。

劣等感は、生まれつきのものではないんですから、 自分のせいではありません。

小さい頃から劣等感を植え付けられて、刷り込まれてきたのです。

その劣等感があなたをいつまでも苦しめます。

人が 劣等感を持ち始めるのは いつなのか?

生まれて 這い這いしている頃、 親やまわりの人は 這い這いするだけで 大喜びでした。

だから、赤ちゃんは、 ものすごいスピードで成長します。

人がいちばん成長するときは、 人から喜ばれているときだからです。

ところが、言葉を理解できるようになりだす頃、 親から命令され始めます。

子どもはいちばん信頼する大好きな親の言うことですから、 一生懸命やろうとします。

だけど、一回言われただけで、できるはずがないですよね。 失敗は当たり前です。

この中で一輪車に乗れる方、 手を挙げてください。 ほとんどいないですね。

でも、練習すれば、 おそらく全員が乗れるんです。

最初からは乗れないだけ。 物事とはそういうものなんです。

なのに、親は 「自分の言う通りできない」 から怒る。

そうやって劣等感を植え付けて いるのに気づかない。

それどころか、それを愛だと勘違いしているんです。

人間というのは、ほめられたくて生きています。

ほめることは、自己存在感をストレートに与えることです。 ほめることが「愛」なのです。

欠点を言われながら成長することはできません。

ほめられると、能力以上の力を発揮します。

そしてそれが、成長の原動力となるのです。

親や教師の役割は、目の前にいる子どもに、

「大丈夫。あなたなら必ずできるよ。 たとえ今はできなくたって、失敗は学びなんだから、 落ち込む必要なんてまったくないんだよ。 しかもね、失敗が多いほど、人に優しくなれる。そんな人に成長できるって、とっても素敵だよね」

って応援し続けることなんです。

「成功するか失敗するか」が重要なのではなく、

「やるかやらないか」こそが最も重要なんです。

人は、この世に修行をするために生まれて来たわけではありません。

人生は辛く、悲しいことを乗り越える修行だと思った方が 気が楽になるなら、その考え方を選んでもいいでしょう。

しかし、 私たちが生まれて来たのは、 楽しむためです。

人生を楽しむという、 その最高峰にあるものが、 自分の存在が 喜ばれるということ。

人間の根源的な生き方は、 喜ばれる存在になることです