校長先生の記憶。
2021年10月27日 14時36分こんにちは、村瀬です。
月曜日とは打って変わって、穏やかな空模様が続いています。
昨日は、花壇の整備で草を抜いていたら、額(ひたい)から汗がたらり。
久しぶりに上着を脱ぐほど、暖かい昼下がりでした。
一度急激に冷え込んだおかげか、
ブンブン飛び交っていた蚊を、
あまり見かけなくなってきました。
すぐに再生をしていた草花さんたちも、
その勢いが衰(おとろ)えてきたように感じます。
「まさおくん」や「たみよちゃん」(草刈りましーん)が冬眠する日も、
すぐそこまで来ているのかもしれません。
現在草刈りボランティアさんとして、
Mくんのお父様が放課後、
マイ草刈り機を使って、校庭の気になるところを次々に刈ってくれています。
これで来シーズンまで刈らずにすむかも、と、にやにやしております。
それに、足を向けて眠れぬほど感謝しています。
また、鎌を使って草刈りに勤(いそ)しんでくださる方々にも、
消毒ボランティアで奮闘してくださる方々にも、
同様に、感謝しております。
どこにも足を向けて眠れぬ状態ですので、
ここのところ立って寝ている村瀬です。
さて現在、
本校は『学習発表会』に向けて、全校がばたばたしているところです。
昨年度はありませんでしたので、なんだか懐かしさを覚えるばたばた感です。
市内の他校では、運動会に向けてばたばたしているところもあるようです。
また、野外活動や修学旅行でばたばたしている中学校が多いようです。
そんな情報をどこから手にしているかというと、
他校のホームページからです。
給食後、各学校のそれをのぞき見るのが、村瀬の日課です。
どの学校もそれぞれ、特色があって面白く拝見させていただいております。
おそらく、多くの学校が、校長先生を中心にして日々の記録を残している様子です。
ご自身で写真を撮り、記事を書き、ホームページに載せる。
ご多忙であるにもかかわらず、次々情報を発信されるその姿勢に、頭が下がります。
本校の校長も、カメラを片手に日々徘徊、いや失礼、巡回をして、
子どもたちと積極的にふれ合っています。
そのためか、子どもたちにとても人気で、
特に1年生に至っては、なかよしタイムになると、
「校長先生いる~? 遊ぼ~。」
と、近所の友達に会い来るように校長室に大勢訪れます。
村瀬自身の小・中学校時代を思い返してみると、
デーンと校長室に座り、子どもたちと関わることも少なかったように思います。
(あくまで、村瀬のイメージです。)
ただ、だからこそなのかもしれませんが、
校長先生と関わりがもてた時間は、記憶に色濃く残っています。
村瀬が6年生のとき、
I校長先生が運動場でリヤカーを引いていました。
友達2人とそばを通りかかったとき、あいさつをすると、
I校長は村瀬たちに、
「後ろ、乗ってみる?」
と、突然、謎の提案をしてきたのです。
あんぽんな村瀬たちは、その申し出を喜んで受け入れ、荷台に乗車しました。
3人の重みに負けぬよう力を入れて一歩一歩進むI校長。
その後ろではしゃぐあんぽんたち。
途中、あんぽんたちは、
『ドナドナ』(子牛が市場に出荷される情景を描いたさみしい歌)
を合唱し始めます。すると、
「おい、誤解されるから、やめろやめろ」
と、あわてながらも笑っていたI校長。
その姿が懐かしく思い浮かびます。
中学校でお世話になったT校長にも素敵な思い出があります。
修学旅行で寄った牧場での出来事です。
自由行動となった折、ぶらぶら歩いていると、
村瀬たちのグループはT校長を見かけました。
T校長は、おいしそうにソフトクリームを食べています。
確か、買い食い禁止だったはず。
やっぱりあんぽんなグループだった村瀬たちは、
ぺろぺろおいしそうにソフトクリームをなめているT校長に近寄りました。
「校長先生」
「どうした? 楽しんでるか?」
「ここ、買い食い禁止ってルールですよ」
「え? そうなの?」
慌てる、T校長。
「わー、いけないんだー」
「○○先生に言ってやろー」
はやしたてる、あんぽんたち。
「これは、すまないことをした。ごめんごめん」
と、謝罪して、残りのソフトクリームをすごい勢いで口に放り込んでいました。
後日、朝会の場に置いて、
「全校のみなさん。
私は修学旅行中、禁止となっていたソフトクリームを、
誰よりも早く買い、食べてしまいました。
ごめんなさい」
と、再びお詫びしていらっしゃいました。
なんて潔(いさぎよ)い先生なんだと、感動を覚えました。
もう30年近く経っておりますが、
両者とも素敵な思い出として心に留めています。
きっと今の子どもたちにとっても、
校長先生と話したり、何かをしたりすることは、
どこか特別な気分になるのではないかと推測します。
1年生の子どもたちも、大人になったときに、
「そういえば私、校長室にいりびたっていたわ」
なんてにやにやしながら懐かしむのではないでしょうか。
校長先生の皆様方、
引き続き子どもたちと関わっていただき、
素敵な思い出を増やしていただければと思います。
「一体お前、何様だ!」
と、先生方の声が飛んできそうなので、
逃げるようにぶつぶつを閉じます。
それでは、また。