先生たちがブツブツブツ…(令和3年度)

夜空を見上げて。

2021年12月17日 13時00分

こんにちは、村瀬です。

久しぶりの雨降りスタートでしたね。

今は曇り空ではありますが、

雨もやみ、体育の準備運動のかけ声が運動場から聞こえてきます。

 

さて、火曜日の出来事です。

村瀬は珍しく勉強しました。

それも、講師を招いて。

しかも、マンツーマンで。

 

講師の方は、本校PTA役員のHさんです。

Hさんは、昨年度、PTA講習会でも講師を務められていました。

講習会の内容にとても興味があったのですが、所用で参加できず、

「ずるいずるいー、ぼくも知りたいー」

とHさんに駄々をこねたところ、快く引き受けてくださいました。

なかなか予定が合わず、ようやく念願が叶ったのでした。

 

Hさんにご教授いただいた内容は、『地球歴』についてでした。

ご存じでしょうか?

村瀬が説明すると、誤解を与えそうなのでここでは控えますが、

インターネットで調べると紹介されております。

ご興味が湧いた方は、ぜひ一度ご覧になってください。

 

Hさんは村瀬の一つ上の先輩なのですが、

話し方、教え方の、上手なことったら。

なぜ、今、「宵(よい)の明星(みょうじょう・金星のことです)」がきれいに見えるのか。

なぜ、今、火星を見ることができないのか。

なぜ、一週間は日曜日から土曜日と呼ばれているのか。

木星や土星の存在が今の地球の状況をつくっていること。

満月と新月のときでは地球の形が違うこと。

二十四節気とかつての日本人の生活スタイルの関係。

各惑星の公転周期。太陽系の寿命。

などなど。

『太陽系時空間地図』

という素晴らしいアイテムを使いながら、

村瀬の知らないことを次々に披露してくださいました。

「なるほどーーー!」「へええええええ!」「ほーーーーん!」

などと、校長室に奇声を響かせてしまいました。

最後には、相野山小学校に眠っていた望遠鏡を引っ張り出し、

青空に浮かぶ月を観察して終了しました。

気がつけば、2時間近く経過していたのでした。

 

ご多分に漏れず、村瀬は学生の頃(小も中も高も大も)、

勉強なんてちっとも好きではありませんでした。

「比べる量とか基にする量とか計算できたって将来意味ないし」(小学校)

「球の面積とか体積なんて求められても将来意味ないし」(中学校)

「サインとか、コサインとか、タンジェントとか、意味ないし」(高校)

主に苦手な算数・数学に対して、

悪態(あくたい)をつき、屁理屈(へりくつ)をこね、

逃げようとばかりしていました。

先日、6年生の算数にお邪魔していたときに、

同じようにぶつぶつ不満をこぼしながら計算している子どもがいて、

なんだか、にやにやしながら見守ってしまいました。

 

今でも勉強が好き、とは言えません。

でも、歳を重ね、様々なことを見たり、聞いたり、経験したりしていくうちに、

興味をもつ範囲が以前より広がっているように感じます。

興味が高まると、学びたい、という意欲が自然と湧いてくるものです。

ですので、学生の頃よりは、勉強することに抵抗を覚えなくなったのだと思います。

 

今回、Hさんから学ぶ機会をいただき、

私たち教員の大切な役割を再確認したことがあります。

それは、子どもたちの「興味や関心を高める」ということです。

 

もちろん、基礎となる知識や技能を身に付けさせることも大事です。

しかし、それ以上に、

「なんでーー?」「どうしてーー?」「へえーー!」「なるほどーー!」「ほーーーーん!」

と、子どもたちの目を輝かせたり、心を引きつけたりすることが大切なように思います。

特に小学校では、そういえるのではないでしょうか。

興味をもてることや好きなことを見つけられたら、

自(おの)ずと「学ぶ姿勢」が作られていきます。

ですので、そういったものやことに早く出会えることは、

とてもしあわせなことなのだと思います。

そして、その出会いを演出することが、教員の務めでしょうし、

日々私たちは研鑽(けんさん)していかなければならないことだと、

Hさんの話を聞きながら痛感していたのでした。

 

そんなわけで、天体に興味を強く引かれた村瀬は、

月曜・火曜と夜空を見上げて流れ星を探していたわけです。

もちろん、一つも見つけられませんでしたけどね。

 

ところで、みなさん。

なぜ、定期的に「○○流星群」が見られるのか、ご存じですか?

それと、流れ星の正体って何か、ご存じですか?

流れ星は見逃しましたが、

村瀬は知っていますよ。うふふふふ。

Hさん、ありがとうございました。 

それでは、また。