ぼくとたみよと、ときどきまさお。
2021年4月28日 17時00分
こんにちは、村瀬です。
予報通り、雨が降ってきましたね。
用務員のKさんやS先生、E先生たちの協力により、
昨日、花壇の花のお引っ越し作業を完了しましたが、
新しい環境に根付くためには、
ちょうどいい天候です。
お三方の美的センスのおかげで、
花壇の一画が観光農場レベルの花畑になっております。
ぜひ、ご覧いただきたいところです。
ここのところ連日、
外の作業に長い時間勤(いそ)しんでおりました。
身体は見事にカチカチのボロボロです。
今朝は竹ぼうきを掃きまくり、
指の皮がめくれるという惨劇に見舞われました。
昨日は草を抜きまくり、
謎の虫に刺されるという惨劇に見舞われました。
そんな村瀬にも、惠の雨かもしれません。
様々な作業を外で繰り広げているわけですが、
一番時間を割いているのは、
やはり、「草刈り」でしょう。
今年度もいよいよ、
野草たちとの戦いのシーズンが幕を開けました。
草刈りといえば、
相棒の「まさおくん」(草刈りましーん)の出番です。
が、過去ぶつぶつで書いたように、
すっかりご老体の「まさおくん」です。
あまり調子がよくなく、
時折うんともすんとも言わなくなったり、
時折謎の暴走を起こしてしたりしてしまいます。
そんな中、
新しい仲間「たみよちゃん」(草刈りましーん)がやってきました。
混合燃料でバリバリ動く「まさおくん」と違い、
充電バッテリーで動く「たみよちゃん」。
初めて動かして見たところ、
とても静かで驚きました。
「まさおくん」は猛烈な音を立てるので、
耳栓代わりのイヤホンから流れる音楽に合わせて熱唱しても、
周りにばれずに済むのですが、
「たみよちゃん」の場合、
速攻でばれて赤っ恥をかくことになりそうです。
また、バッテリーが二つありますので、
一方が稼働中にもう、一方を充電しておけば、
エンドレスで動き続けることができます。
村瀬にとって、
それがいいことなのか悪いことなのか判断が難しいですが。
「たみよちゃん、あなたすごくお利口ね。
これから末永くよろしくね」
と、農機具庫で「たみよちゃん」に声を掛け、なでなでしていたら、
ガコンと背後で音がしました。
「まさおくん」が台から落下しているではありませんか。
これは、きっと、ふてくされている。
人の世界も物の世界も、
「やきもち」は大変だなあと苦笑いを浮かべます。
仕方なく、「まさおくん」に声を掛けます。
「そんなすねるなよ。だってお前、疲れてるんだろ。
だからたみよちゃんに来てもらったんじゃないか」
「オレダッテマダヤレル」
(まさおくんの声。村瀬にはときどき聞こえます。)
「いや、なかなか動かなかったり、途中で止まったりするだろ」
「ダイジョウブ。チョットムシノイドコロガワルカッタダケ」
「ほんとかよ」
「タメシテミロヨ」
村瀬はしぶしぶ、「まさおくん」の言うことを聞いてあげます。
すると、
ウォーーーーン、と一発でエンジンがかかるではありませんか。
突然の絶好調モードに、
村瀬は再び草むらへと飛び出しました。
巻き散らかる草の中で、
どうして「まさおくん」が急に元気になったのだろうと、
考えました。
そして、ひらめきました。
ははーん。
「たみよちゃん」にいいところを見せたくて、
張り切ってるんだな。
人の世界も物の世界も、
「恋」の力は偉大だなあと感心しながら、
「まさおくん」と戯(たわむ)れていた、
村瀬なのでした。
それでは、また。