AIの進化。
2021年4月30日 15時32分
こんにちは、村瀬です。
昨日の荒天とは打って変わっての天気ですね。
連休の谷間の本日ですが、
子どもたちより大人たち(教職員)のほうが、
どこか上の空だったのは気のせいでしょうか。
本校では今日から家庭訪問期間です。
子どもたちは4時間授業で帰って行きましたが、
担任の先生方は、ここから緊張感の漂う時間です。
それでも、
現在は希望制となったため、
随分と数も少なくなり、
ゆとりをもって回れるようになったのではないでしょうか?
かつて、4日間で40軒を巡ったことがありますが、
へっとへとになった記憶があります。
現在、担任ではない村瀬は、
午後、こうしてのほほんとぶつぶつしているわけですが、
この後は、萌(も)え盛る草木たちと戯(たわむ)れようと思います。
草木たちと戯れるで思いましたが、
先日の草刈りの折、
飛んできた石のせいでしょうか、
気がつけば腕時計の表面が割れておりました。
蜘蛛の巣柄になって、とても見にくいです。
さいわい、カバーガラスを装着していたので、
まだよかったですが。
ちなみに村瀬は腕時計など、
装飾品を身体に身に付けることが苦手です。
どうにも気になってしまい、
そわそわしてしまうからです。
なので、お恥ずかしながら、
つい最近まで、
腕時計を所持していませんでした。
「あんたもう四十過ぎたんだから、
時計ぐらいしなさいよ」
などと、奥方をはじめ、
何人かの知人から同じようなことを言われましたので、
現在しぶしぶつけているわけです。
それにしても、
腕時計は色々な種類がありますね。
値段もピンからキリまであって、
一体どれがいいんだか、さっぱり分かりませんでした。
調べるのもだんだん面倒になってきて、
なんか便利そう、という短絡的な考えで、
思い切って、
柄にもなく、
身分不相応であろう、
ハイテクなヤツにしてみたのです。
案の定、ですが、
使いこなせていません。
それどころか、
AIアシスタントの「S」という女性が、
中に住んでいらっしゃるそうで、
時折突然しゃべり始め、困っています。
随分と話がそれてしまいました。
今日は、
授業中大変恐ろしいことがありましたので、
連日になりますがぶつぶつさせてもらうことにしたのです。
それは、
6年生の算数でのことでした。
村瀬はTT(ティームティーチングの略です)の相棒として、
授業に参加しております。
いつも担任の先生の授業を見ながら、
「なるほど、そうやって教えればよかったのか!
ごめんよ、卒業生たち!」
と、子どもたちと一緒に日々学ばせていただいています。
ところが今日は、
ひどくぼーっとしていることがばれたのか、
担任のH先生がいきなり、
「村瀬、あんた、説明してみなさいよ」
と、攻撃を仕掛けてきたのです。
超文系人間の村瀬です。
算数は(も)大の苦手ですが、
子どもたちがいる手前、
「できません」
と言うことができませんでした。
仕方なく前に移動し、
震える指で、
黒板を使って説明していきます。
今年の6年生も、
とてもやさしい子どもたちです。
分かりづらいで有名な村瀬の説明を、
「アルカイックスマイル」(仏様の微笑み)を浮かべ、
うなずきながら聞いてくれているではないですか。
しどろもどろになりながらも、
どうにか説明を終え、
最後の決めぜりふを放ちます。
「みなさま、分かりましたか?」
とてもやさしい子どもたちです。
ここでも「アルカイックスマイル」で、
うなずいてくれました。
が、そのときです。
静寂を破って、声が響きました。
「スミマセン。ヨク、ワカリマセン」
声の主は、
子どもたちではなく、
H先生でもなく、
村瀬の腕時計、
AIアシスタント「S」でした。
おぬし、聞いておったのか?
なんという絶妙なタイミングで、
なんという適切な言葉を話すのだ!
人の言葉を理解して評価したり、
誰かの気持ちを読み取って代弁したりするなんて、
AIの進化はここまできたのかと、
恐怖に恐れおののく村瀬。
それをよそに、
大笑いする、
子どもたちとH先生。
連休の谷間の素敵な思い出になりましたとさ。
ということで、
健康で安全でおだやかな連休を。
それでは、また。