先生たちがブツブツブツ…(令和3年度)

小さなうちに。

2021年5月13日 14時47分

こんにちは、村瀬です。

梅雨の気配を感じる天気予報ですね。

今週は、

1年生があさがおの種を、

2年生が野菜の苗を植えておりました。

あさがおの種まきの際には、

多くのボランティアの方にお越しいただきました。

(詳細は校長ぶろぐ「児童の活動」をご覧くださいませ。)

誠にありがとうございました。

その他の学年花壇や畑も、

作物を育てる準備が着々と進んでおります。

やはり、命が萌(も)える、初夏ですね。

 

村瀬VS草との本格的な格闘も、

しばらく前からすでに幕を開けております。

今週は校内にいるよりも、外にいる時間の方が、

子どもと接するよりも、草花と戯(たわむ)れる時間の方が、

長かったような気もします。

 

昨日、

草刈り用ユニフォームを着たまま職員室に行ったら、

「お疲れ様です。どうもありがとうございます。」

と、さわやかに、かつ、よそよそしくあいさつをされました。

少しの間を空けて、

「なんだ村瀬じゃん!

 業者さんかと思った!

 あいさつして損した」

との言葉をいただきました。

数分後、外をうろうろしていると、

3人組の子どもたちがやってきました。

A「きれいにしてくれて、ありがとうございます!」

と、声を掛けられました。

素晴らしいなあ、と感心していたら、

B「あれ? どっかで見たことある気がする」

C「気のせいじゃない?」

とのやりとりが始まりました。

いたたまれなくなり、

「あの、村瀬なんですけど…」

と、自分から伝えてみましたが、

半信半疑の顔で通り過ぎて行きました。

自分の職業を見失いかけているこの頃です。

 

さてさて、

自然の豊かさは、相野山小の自慢です。

花も草もそのままにしておきたいところですが、

子どもたちに危害を加える生き物が繁殖しては困ります。

心を鬼にして、

「まさおくん」と「たみよちゃん」(草刈りましーん)と共に、

戦っているわけです。

 

村瀬もレベルが上がったのでしょうか、

昨年度に比べれば、

効率よく作業することができているように感じております。

繁殖シーズン前に、

ある程度刈っておいたことも功を奏したのかもしれません。

ただ、一番効果的なのは、

我が師匠のお三方(用務員のKさん、S先生、E先生)が、

草抜きなどをこまめに行ってくださっていることに違いありません。

 

どうせまた生えるしな、どうせまた伸びるしな、

という思いは、日々浮かんできます。

しかし、大きくなってしまったあとでは、

刈るのも抜くのも大変です。

昨年度、この身をもって痛感したことです。

 

この話は、

自然環境の整備だけにあてはまることではありません。

日々の暮らしで生じる様々な問題も、

同じように思います。

 

学校生活をはじめ、

集団の中で過ごせば、

当然摩擦(まさつ)が増えて、問題は起こりやすいでしょう。

学校の場合、

その問題が大きくならないうちに、

言い換えれば、

問題の「芽」が小さなうちに摘(つ)むことが、

私たち教員の大切な務めだと考えております。

そのために、積極的に子どもたちと関わりながら、

日々変化を確かめるように努力しています。

 

ご存じのように、

相野山小学校は市内、

いや、近隣市町の中でも、

最も子どもの数が少ない学校です。

そのため、

様々な制約が受けることもあるのですが、

こと生徒指導の面に関しては、

子どもに目が行き届きやすいという、

大きな利点があります。

しかし、

必ずしも全てが見渡せるわけではありません。

大変心苦しい話なのですが、

気付かないうちに問題が膨らんでしまっている、

といったことも起きてしまうのが実情です。

 

子どもが一度(ひとたび)学校を離れれば、

残念なことに、

私たちはその様子を目にすることができません。

そんなとき、頼みの綱となるのは、

保護者の皆さんや地域の方々の目です。

小さな変化でも構いません。

少し気になることでも構いません。

子どもたちのために、

学校へどんどん情報をいただけると、

私たちは大変心強く思います。

たとえそれが、

「杞憂(きゆう)」に終わる出来事だったとしても、

それはそれで、

いいことだとも言えますから。

 

できるだけ多くの目で見守り、

問題が小さな芽のうちに摘み取る。

そんな学校であり、地域であったら、

誰にとってもうれしい環境といえるのではないでしょうか。

そのようなことを、

草にまみれながら考えていた村瀬なのでした。

 

長くなりました。

それでは、また。