先生たちがブツブツブツ…(令和4年度)

的当てゲーム。

2022年5月11日 19時38分

こんにちは、村瀬です。

ゴールデンウィークが過ぎ去り、

さっそくドタバタとした日常にもまれております。

 

さて、本日は、

2年生は大安寺に校外学習へ、

あいあい学級は、

たけのこ掘りの会場も提供していただいた、Sさんの水田を借りて行う、

毎年恒例の「どろんこ遊び」へと出かけました。

 

村瀬は授業のため、2年生にはついていけませんでしたが、

帰ってきた子どもに、「どうだった?」と聞いたところ、

「楽しかったにきまってるじゃん」

と、なんだか怒気(どき)を含んだ言葉が返ってきたので、

きっと充実した時間になったのでしょう。

 

どろんこ遊びにも、ついて行くことができない予定でしたが、

ひょっこりと時間が空いたので、

顔を出すことにしました。

 

村瀬が会場に着いた頃には、

子どもたちはすでに泥だらけ。

とても楽しそうにはしゃいでいました。

辺りを見回すと、

先に見学していた教頭先生が、

担任のA先生と大きな板を持っています。

板には円と数字が記されており、

子どもたちも手に水鉄砲を持っているので、

どうやら「的当てゲーム」でもやるようです。

せっかく来たのだから、お手伝いしようとA先生に声を掛けると、

「え、いいんですか? それじゃあ」

と、言葉を残し、にやにやと遠ざかっていきました。

その笑みに、不穏な空気を感じ取りましたが、

村瀬がバトンタッチしてすぐに、

もう一人の担任M先生が、子どもたちに告げます。

「よーし、最後のゲームするよ。

 全員、こっちきて」

予想通り、板の前に子どもたちを集めます。

M先生は、さらに指示を飛ばします。

「みんな、水鉄砲置いてきて」

ん? 

水鉄砲を置く?

的当てゲームなのに?

 

「じゃあ先生が、見本を見せるから、

みんなもこうやってやるんだよ」

M先生はそう言うと、おもむろに水の中に手を突っ込み、

泥のかたまりを持ち上げて、

板に向かって剛速球で投げてきました。

ものすごい衝撃で、村瀬も教頭先生も、

尻もちをつきそうになりました。

 

M「はい、ということで、

あの数字をが書いてあるところを狙って、

泥を投げるんだよ」

子「はーい」

M「くれぐれも、

村瀬と教頭先生は、

  狙っちゃだめだよ。

特に村瀬は」

子「はーい」

教「いや、それ、狙えってことじゃん!」

村「全員、にやにやしてんじゃん!」

M「はい、はじめー」

 

こうして、

とんでもない、非道徳な、

「的当てゲーム」が開始したのです。

子どもたちは、

M先生の思惑通り、

板の後ろに隠れている村瀬を狙ってきます。

村瀬のお気に入りのジャージも、

髪の毛も泥まみれになっていきます。

「やめてくれー」

という村瀬と教頭先生の悲嘆の声は、

子どもたちと、A先生&M先生の笑い声にかき消されます。

これほど恐怖を感じたゲームは、

初めてかもしれません。

 

M「はい、やめー」

子「はーい」

M「楽しかった?」

子「はーい」

M「もう一度やりたい?」

子「やりたーい」

M「はい、じゃあ、はじめー」

 

こんなやりとりを繰り返すこと、三度。

終わったころには、

村瀬も教頭先生も、

すっかり泥人形と化したのでした。

哀れに思った、

一緒に子どもを引率してくださったFくんのお母さんが、

記念写真を撮ってくれたのでした。

 

学校の手洗い場で、

冷たい水で泥だらけ頭をゴシゴシするのですが、

A先生とM先生に対する憤りで、

頭は熱くなるばかりです。

が、不意に、

あいあいの子どもたちの楽しそうな姿を思い出しました。

子どもたちの笑顔に勝てるものはありません。

まあ、いいか、と、

二人の罪を泥と一緒に洗い流すことにしたのでした。

 

だけどなあ、

ジャージがこんだけ泥だらけだと、

また、相方に叱られるなあ。

そう怯えながら家路に着く、村瀬なのです。

 

それでは、また。