初めての参観。
2022年9月7日 19時05分こんにちは、村瀬です。
暴風や突然の豪雨に見舞われる日々が続いております。
ここのところ珍しく、
村瀬が真面目に働いている仕業なのかもしれません。
現在は、来月から運用予定である、
「CoDMMON(こどもん)」
について、
先行実施している梨の木小学校のI先生と事務のSさんに教えを仰ぎ、
目下猛勉強中であります。
かわいい名前のくせに、なかなか手強い相手で、
敗北寸前です。
(ただただ村瀬が弱すぎるという噂も。)
この「こどもん紛争」に関しては、後日ぶつぶつしたいと思います。
さて、先日は、
猛暑とも思える厳しい気候の中、
授業参観にお越しいただき、誠にありがとうございました。
特に、強い日差しにさらされながらも、
徒歩や自転車での来校にご協力いただきましたことを、
心から感謝しております。
今後の行事も同じように、自動車での来校を控えてもらう形となります。
心苦しいところではありますが、ご理解をいただきとうございます。
どうぞどうぞ、よろしくお願い致します。
ところで、本校で授業参観が実施された翌日、
村瀬自身も、初めて「参観者」となりました。
我が子、まいける&まーがれっと(通称)の授業参観に向かったのです。
運動会など行事での様子は目にしたことはありますが、
授業の様子は一度も見たことがありません。
まいけるは6年生。
今回の授業参観が最後のチャンスでしたので、
相野山小には無理を言って参観させていただくことにしました。
本人たちに言えば、当然拒否されるに決まっていますので、
黙って向かったのでした。
ちなみに、まいけるとまーがれっとが通う学校は、
村瀬の母校でもあります。
とんでもなく久しぶりに校舎内に入ると、
「郷愁」(きょうしゅう)の思いが胸に溢れました。
相野山小学校にも親子2代で通われている方が多くみえますが、
きっと同じ気持ちを抱かれるのではないでしょうか?
村瀬の母校も相野山小学校に負けず、
ぼろぼろでした。
いや、相野山小学校の方が、きれいに感じました。
ただそのぼろぼろさが、
懐かしさをより色濃くするような気もします。
(ちなみに、母校は今年から3年かけて、大改修工事を実施中です)
ああ、ここの階段下に、サッカーボール置いてたな、とか、
ああ、ここの手すりの角に肘をぶつけて悶絶(もんぜつ)したな、とか、
ああ、ここの廊下の角で、T先生(現南小学校長)にオナラをかまされたな、とか、
多くの場所で当時の光景がよみがえりました。
さらには、
ああ、ここにタブレットを保管しているのか、とか、
ああ、こうやって掲示物を飾るといいのか、とか、
ああ、こういう意図で先生は発問したのか、とか、
我が子の様子そっちのけで、様々なところが気にかかってしまいます。
これはきっと、
「教員の保護者あるある」で、「職業病」なのだと思います。
いかんいかん、
と、気持ちを我が子、まいける&まーがれっとに向けます。
ところで、授業参観には、様々なタイプの子どもがいますね。
おうちの方が見ていると、はりきるタイプの子。
おうちの方が見ていても、普段と変わらないタイプの子。
おうちの方が見ていると、かたまるタイプの子。
みなさんのお子様は、どのようなタイプでしょうか。
ちなみに、我が子は、共に、「かたまるタイプ」の子のようです。
いや、「普段と変わらないタイプ」なのかもしれません。
担任の問いかけに対して、一切挙手することなく、
また、担任の場をほぐそうとする小粋(こいき)なトークにも無表情で対応です。
おいおいおいおい、なんじゃいその冷めた態度は!
と、びしっと言ってやろうと思いますが、
このご時世です。
廊下から静かに参観スタイルですので、
ぐっとこらえます。
こうなったら目で物を言ってやろうと、
ちらちらこちらを見てくる二人に鋭い視線を送ります。
すると、それ以上の鋭い視線が返ってきます。
まるで、
「なんで親父が来てるんだよ!」
と言わんばかりの目をしています。
こういうところは、兄妹、気が合うんだよなあ、
と、妙に感心してしまいます。
あきらめて、
広い心で授業の様子を見ることに切り替えました。
そういえば、
まいけるが授業を受けているクラスは、
ちょうど村瀬自身が6年生だったときの教室です。
(担任は現南小学校長です。)
また郷愁を覚えます。
あの日々から、30年が経過しています。
そりゃあ、白髪も増えるわけです。
そしてまた、
まーがれっとが誕生してから9年近くの、
まいけるが誕生してから12年近くの時間が流れています。
あの、
言葉も伝えられず、受け取れず、
ただただ泣いたり笑ったりするだけだった、
しわくちゃの小さな命が、
曲がりなりにもこうして授業を受けている。
意味もなく高い場所からジャンプして着地に失敗し、
頭に大けがを負ったまーがれっとが、
ことある度に熱を出し、
旅先でも救急搬送されたまいけるが、
こうしてここに生きている。
それって、
すごいことなんだよな。
ほんとは、ただそれだけで、
十分なんだよな。
じっと我が子の様子を見ていたら、
そんな考えが芽生え始め、
思わず、目頭が熱くなってしまいました。
授業で活躍してほしいとか、
勉強をたくさんしてほしいとか、
スポーツができるようになってほしいとか、
たくさんの友達と仲良く過ごしてほしいとか、
いろいろな期待を子どもにかけてしまいがちですが、
きっと親御さんが最も強く願うのは、
「生きていてほしい」
ということではないでしょうか。
その想いに立ち返ると、
思い通りに育たない我が子を見ても、
「まあ、いいか」
という気持ちに変わり、
そこにいてくれることへの感謝が芽生えてくる気もします。
相野山小学校に通うみなさん。
相野山小学校を卒業したみなさん。
いろいろとうまくいかないこともあるでしょう。
元気がでないこともあるでしょう。
立ち止まってしまい、
あせる気持ちが生まれることもあるでしょう。
だけど、
ただただ、きみがそこにいる。
それだけで幸せを感じられる人がそばにいるのです。
だからどうか無理せず、あせらず、のんびり、
日々を過ごしてくださいね。
やがてはきっと、
前に進む力がわいてくるものですから。
ところで、その日の夜、
黙って参観に行ったことに対して、
まいけるもまーがれっとも大変ご立腹されておりました。
まーがれっとからは「絶交宣言」までされてしまいました。
それでも、なんだか、嬉しく思っていた、
愚かな父親なのでした。
それでは、また。