先生たちがブツブツブツ…(令和4年度)

2粒まで。

2022年9月28日 18時14分

こんにちは、村瀬です。

暑いです。

でも、ほんのりキンモクセイの香りが流れてきます。

やっぱり、秋です。

 

さて、昨日から、

相野山小学校の秋の名物行事、

『くり拾い大会』が始まりました。

(校長ぶろぐ「児童の活動」もご覧くださいませ。)

 

校内でくり拾いができる学校なんて、

なかなかないのではないでしょうか。

いや、校内に限らず、

くり拾いの体験ができる場所もそれほど多くないでしょう。

村瀬自身も相野山小学校にくるまで、

一度もしたことがありませんでした。

 

今年も、村瀬の園芸部門のお師匠、E先生が、

適切な時期を見極め、せっせせっせと会場を整備してくださいました。

ここのところの連続した台風のせいで、

しっかりと実が成長しないまま落下してしまったものも多く、

例年より少ない感じを受けます。

そのため、

「一日につき3粒まで」

という例年のルールを改め、

「2粒まで」に変更しました。

「村瀬、ふざけるのは顔だけにしろ!

例年通り、3粒よこせ!」

と、賃金闘争のような暴動が起こるかと怯えていたのですが、

誰も文句を言わず、受け入れてくれて、

くり拾いの前に、命拾いしました。

 

さて、休み時間。

村瀬は尋常じゃない数の蚊に襲われながら、

会場となる「みどりの森」で待機します。

低学年を中心に、子どもたちが駆け付けます。

少しでも大粒のくりを手にしようと必死になって探します。

まさに「お宝さがし」です。

年齢が上がるにつれて、

トゲトゲで危険なイガイガの球体(以下イガボール)から、

火バサミ(トングのようなもの)を使って、

巧みにくりを取り出せるようになってきます。

両足でイガボールの両サイドを踏み、

顔をだしたくりを火バサミで挟むのです。

村瀬も気が付けば、

上手にそれができるようになっていました。

成長したのは「たけのこ掘り」だけではなかったようです(過去ぶつぶつ参照)。

 

落ちているくりが、どれも良いものとは限りません。

中には小さな穴が空いているものがあります。

これは、虫さんが食べた(食べている)証拠です。

せっかくナイスサイズのくりを見つけても、

穴を見つけると「もう!」と憤慨したくなるのですが、

人間だけが独り占めしてはいけません。

大切なのは「共存」しようとする姿勢です。

「おすそ分け」

ということで、森へ返します。

 

村「子どもたちよ、

 穴が空いているかしっかり見なさい」

と、呼びかけると、

 村瀬の周りには、蚊よりも多く、子どもたちが群がります。

子1「村瀬、これ、穴空いてる?」

村「どれどれ、ほー、これはなかなか大きなくりだね。

 だが、残念。ここを見よ、穴が空いておるだろう。

 これはポイだ」

子1「なんだよー。見つけるなよー」

村「いや、そういう問題では…」

子2「村瀬、これはどう?」

村「おー、これもなかなかのもんだな。

 うん、これは大丈夫だろう」

子2「でもさ、昨日村瀬がいいっていったやつ、

  穴空いてて、お母さんが怒ってたよ」

村「え…。ごめん…」

なんてやりとりが、永遠と続きます。

 

なんだかんだと言いながら、

子どもたちは嬉しそうにくりを持ち帰り、

翌日もわんさかやってくるであろう、今週です。

もし来たときに何もないと、

怒りの矛先が村瀬に向きそうなので、

前日、子どもたちが帰った後、

ひとりぼっちでくり拾いをしてストックを用意しています。

そして、落ちているイガボールが少ないときは、

そっと増量しておきます。

以前問題になった「アサリの産地偽装」が頭をよぎりますが、

産地は間違いなく相野山小です。

「くりの採取時間偽装」はきっと、許されると思います。

 

また、イガボールから飛び出しているくりたちも、

虫さんに食べられる前に収穫し、こちらもストックしておきます。

イガボールが怖い子のために、

そのストックをプレゼントするようにしています。

ですので、「みどりの森」にくるだけで、2粒はゲットです。

「やった、今日は栗ご飯決定だな」

と、はしゃいで帰ったいった少年がおりました。

2粒の栗ご飯って…、とは思いましたが、

まあ、嬉しそうなのでよかったです。

 

それにしても、相野山小学校のくり、

お持ち帰りいただいたご家庭ならお分かりかと思いますが、

ものすごく立派です。

店で売っているものより上質と言っても過言ではありません。

 

これ、売りに出したら、

一財産稼げるかもしれないな。

○○スーパーで売ってたくり、100gで〇〇円だっただろ。

あのサイズとあの質感であれなら、

うちの学校のくり、2倍の値段で売れるな。

これだけの量があるなら、

少なくとも○○万円。

それだけあれば、

何年も買えずにぼろぼろになってきている、

サッカー部やバスケットボール部のユニホーム、買えるじゃないか!

ついでに、

破れかけている村瀬の作業用グローブと村瀬の長靴も買うか。

あと、村瀬の…

と、にやにやしながらくり拾いをしていたら、

大きなイガボールが頭上から頭をかすめて地面にズドン!

あと数センチずれていたら、

頭からぶしゅーーっとなり、再び病院行きの可能性がありました。

邪心は、ばれますね。

その後は改心し、

明日の子どもたちの笑顔のためにイガボールと戦っていた、

村瀬なのでした。

 

それでは、また。