先生たちがブツブツブツ…(令和4年度)

おったまげたこと。

2022年10月20日 13時10分

こんにちは、村瀬です。

秋晴れです。

大好きなキンモクセイの香りが、

駐車場や緑の森に漂っており、

幸せな気分です。

思わずマスクをとって、

クンクン、いや、フゴフゴしています。

鼻に詰めておきたいという願望も生じますが、

世間体(せけんてい)が気になるので我慢します。

 

朝方、冷え込みがきつくなってきたので、

子どもたちの服装も、「長そで率」が高くなってきました。

職員も同様ですが、

教頭先生だけ、朝から晩まで半そでです。

元気で何よりです。

 

今朝の職員室の話です。

養護教諭のK先生が、

校務補助員のYさんに話しかけます。

KYさん、それって自分で作った服じゃないの?」

Y「ええ、まあ…」

村瀬を含め、

そばで話を聞いていた先生方の手が止まります。

数秒、それぞれがお二人のやりとりを反芻(はんすう)します。

そしてほぼ同時に、

「自分で作った???!!!」

と、声を上げました。

見れば、既製品のような素敵なお召し物です。

「いやいやいやいや!」

「そんなバカな!」

「ありえない!」

「売れるじゃん!」

口々に(お下品な)言葉が飛び交います。

奥ゆかしいYさんは、何もおっしゃいませんが、

村瀬なら、

「ねえこれ見てよ!

自分で作ったんだよ!

すげーと思わない?

売り物みたいじゃない?

ほら、もっと褒めたたえなよ!」

なんて、自分から発信するに違いありません。

 

しかし、ご承知の通り、

村瀬にそんな技量、あるわけありません。

かつて、学習発表会のためだったかなんだったか忘れましたが、

子ども用のズボンを作るよう命ぜられ、

村瀬なりに布とミシンと懸命に向き合ったことがあります。

結果的に完成したものは、

ウエスト部分が二つに分かれている、

どう頑張ってもおマタの付け根までしか足が入らないズボンでした。

どういう仕上がりか、想像できますか?

おマタの付け根部分から股上部分(ファスナーがあるところ)を、

きっぱりと縫い上げ、左右を分断していたのです。

その仕上がりをみた学年主任から、

その後永遠に、

裁縫関係の仕事を頼まれなかったことは言うまでもありません。

 

そんな村瀬ですので、

Yさんの技量には、おったまげるばかりです。

 

今日は、もう一つおったまげたことがあります。

5年生のAさんの話です。

「令和4年度防火作品展」

において、Aさんの描いたポスターが、なんと、

「愛知県知事賞」

を受賞したのです!

なんとまあ、デザインの素晴らしいこと。

村瀬が逆立ちしても、ジャイアントスイングされても、

ひらめかないし、描けない素敵な作品です。

これが、おそらく12月には、

県内全ての学校に(その他公共施設にもたくさん)配られ、掲示されるのです。

学校名と、Aさんの名前入りで!

大変な名誉ですね。

 

そういえば、

村瀬も小学校2年生のときに

「交通安全ポスター」が評価されたことがあります。

村瀬の描く絵を知っている人々は口をそろえて、

「うそつけ」

と罵(ののし)るに決まっていますが、事実なのです。

 

ある日、担任のN先生が放課にやってきて、

「村瀬、おめでとう!

交通安全ポスターの代表に選ばれたよ。

でもね、ポスターの中に、

『こうつうあんぜん』って言葉を入れないといけないんだって。

ここに、クレヨンで書いて」

と告げました。

受賞なんてしたことのない「坊や村瀬」は、

喜び勇んで指示通り、ポスターの中に言葉を書きます。

できたよとN先生に見せると、

「あー・・・うん、ありがとう…」

と、渋い表情と歯切れの悪い言葉を残して立ち去りました。

 

後日、朝会で表彰式が行われました。

坊や村瀬は、心臓の高鳴りが抑えられません。

いよいよ「交通安全ポスター」の受賞者の名前が呼ばれます。

心臓がのど元まで出かかっています。

しかし、そこで響いたのは、

全く違う名前だったのです。

あまりの衝撃に、おそらく2分程心停止していたと思います。

ショックすぎるあまり、N先生に問いただすことができなかったのですが、

今となっては分かります。

絵に記した文字が、

あまりにひどかったからだろうと。

その傷を引きずりながら大人になってしまった村瀬です。

今でも絵や字がお粗末(そまつ)なのは、

N先生のせいだ、ということにしておきます。

 

なんて、どうでもいい思い出を長々とぶつぶつし続けてしまいました。

とにかく、

AさんやYさんにはぜひ、自信をもってもらい、

素敵な作品をどんどん生み出してほしいいなあと願っている、

村瀬なのです。

 

それでは、また。