阪神・淡路大震災から30年
2025年1月17日 05時46分早いもので、阪神・淡路大震災から30年がたちました。亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
その間にも大震災が各地で起こりましたが、この時のインパクトはかなりのものでした。
わたしは、当時、3月に大学卒業を控えた身。前日1月16日発の東京行き夜行列車に乗り、普通列車で東北方面を目指す旅をする計画でした。17日早朝、東京に着き、上野から東北へ向かう列車に乗りました。
ラジオを聞きながら、ロングシートの列車に揺られていると、関西方面で大きな地震が起こったとの一報が入りました。その後、次々と情報がもたらされ、全身が震える思いでした。私の周りの乗客は、関西で大きな地震が発生し、かなりの被害が起こっているなんて、まだ知らないわけで、そのギャップを抱えた光景が今でも思い出されます。
予定通り列車を乗り継ぎ、たどり着いた会津若松の街を歩いている途中で見たテレビ映像に愕然としました。ラジオで聞いて想像していた以上の惨状でした。
その後も列車を乗り継ぎ、長野から帰宅すべく名古屋経由大阪行きの夜行急行に乗りました。わたしは、愛知の自宅に帰ることができましたが、この列車は、大阪まで行くことができず、名古屋で運行が打ち切られました。
震災発生から数か月たった頃、被害の大きかった辺りに入って、被災の現状を目の当たりにしました。倒壊した建物の数々、焼け焦げた街、途中から無くなってしまった高架道路、テレビや新聞で見て、知ってはいましたが、衝撃的でした。
日本に住んでいる以上、地震被害を避けては通れません。過去の地震被害は、決して過去のことではなく、未来の自分自身に起こるかもしれないこと、として考えなくてはいけません。