今まで、ありがとう。
2021年8月19日 10時51分ご無沙汰しております、村瀬です。
こんなところを利用してなんですが、
残暑お見舞い申し上げます。
ひどい天候が続いておりますが、
元気にお過ごしでしょうか。
この天候と世の中の状勢のために、
なかなか外に出掛けられなかった方も多いかと思いますが、
健康なら何よりです。
さて、
ずいぶんと昔に記した野外活動の思い出の続きや、
くだらない村瀬の日常でも紹介して、
ほんのつかの間の暇つぶしにご協力したいところではありますが、
今回は残念で悲しいことを呟かねばなりません。
どうぞお許し下さい。
去る8月11日、
子どもたちによって大切に育てられていた、
うさぎの『チャチャじろう』が、
息を引き取りました。
獣医さんの診断では、
「老衰」(ろうすい)であろう、とのことでした。
チャチャじろうは、
現在この学校にいる、
誰よりも長く相野山小学校で生活しており、
10年以上暮らしてくれていたそうです。
人間の年齢で換算すると、
90才を越えるとのことです。
近頃は寄る年波に勝てず、
目は白内障を患(わずら)い、ほとんど見えず、
耳も随分と遠かったように思います。
他のうさぎ(ココア&ホワイトソックス)に比べ、
人懐っこく、温厚な性格でした。
村瀬は飼育小屋に行くたび、
チャチャじろうをなでて癒やされておりました。
村瀬だけでなく、
多くの子どもたちにも同じように、
癒やしを与えてくれる存在だったと感じます。
11日の朝、
水とえさをあげようと飼育小屋に向かったところ、
いつも木陰で静かに休んでいるチャチャじろうが、
部屋の真ん中で横たわっていました。
そんな場所で休む姿を見たことがなかったので、
あわてて部屋に入り近づくと、
目を閉じ、かろうじて呼吸をしている状況でした。
「チャチャじろう」
と大きめの声で呼びかけると、
目を開けるのですが、すぐ閉じてしまいます。
口元にえさや水をおいても、
何の反応も示しません。
日向(ひなた)から日陰(ひかげ)に移してあげようと、
抱きかかえたのですが、とても軽く感じました。
その後、
飼育委員会担当のT先生が学校に来て下さり、
獣医さんへ連れて行ってくれました。
そしてそのまま、
ご自宅に一緒に帰り、
最期を看取ってくださいました。
すごくさみしいことですが、
ぼつんと一羽で旅立たなくてよかったと思っています。
あの日、
誰かが来るまで、
別れを告げるまで、
それこそ懸命に生きてくれていたのではないか。
そう感じています。
そして最後に、
チャチャじろうのぬくもりを感じることができた村瀬は、
幸せなことだったのだろうとも思います。
チャチャじろう。
長い間、
相野山小学校の子どもたちのために、
愛らしく生きてくれてありがとう。
きみのぬくもりを、
みんなきっと忘れません。
どうかゆっくりとおだやかに、眠ってください。