先生たちがブツブツブツ…(令和3年度)

半年後の1年生。

2021年10月6日 17時31分

こんにちは、村瀬です。

駐車場の片隅に植えられたキンモクセイから、

職員室によい香りが漂ってきます。

個人的に、一番好きな花の香りなので、

マスク越しではありますが、

鼻の穴を大きく広げて吸い込んでいるこの頃です。

秋が進んでいきますね。

 

さて、昨日は、就学時健診が行われました。

来年度の一年生のみなさんが、

ぞろぞろと相野山小学校に来てくれました。

元気いっぱいな子に緊張している子。

ハキハキしている子にモゾモゾしている子。

「十人十色」の顔ぶれに、

楽しみながらその様子を見ておりました。

 

昨年度より保護者の方に引率していただいておりますので、

ちびっ子たちは安心感があり、またフォローもしていただけますので、

検査を比較的スムーズに受けられているようです。

ありがたい話です。

 

これまで様々な検査のお手伝いをしてきましたが、

ちびっ子に検査方法を分かりやすく説明するということは、

なかなか難しいものがあります。

視力検査を手伝ったときに、

「ドーナツがかじられているところ、指さしてみて」

と伝えたところ、

「それ、どーなつじゃないよ。だれも食べないよ」

と返答されたことがありました。

聴力検査を手伝ったときに、

「音が聞こえたらボタンをおしてね」

と伝えたところ、

村瀬が言葉を発する度にボタンを押し、

村瀬が黙るとボタンを離す子に出会ったこともありました。

内科検診を手伝ったときに、

「ここで服を脱いで待っててね」

と伝えて少し場所を離れたところ、

戻ってきたらすっぽんぽんになっていた子に出会ったこともありました。

村瀬の説明が足りなかったこともあるので、

ある意味では、みんな正解です。

懐かしい思い出です。

 

半年後、小学校に入る頃には、

どの子も、さらに新しい何かを身につけて、成長していくことでしょう。

小学校に入ると、その速度と量は、増していくように感じます。

そんな成長を間近にみることができる私たち教員は、

とてもしあわせなことなんだろうなと思います。

特に、1年生から知っている子が、

卒業を迎える場面に立ち会えるときは、

その大きな変化に感無量になるものです。

ちなみに「すっぽんぽん坊や」は、

6年生で児童会の会長を務めるほど、立派な少年へと成長を遂げました。

(相野山小学校の子どもではありませんよ。)

 

もちろん、成長のスピードも、

「十人十色」です。

「あの子はこんなことできるのに、うちの子は…」

「お兄ちゃんはこんな頃にはできてたはずなのに、この子は…」

などと不安や焦りを感じる気持ちは、

村瀬自身も「まいける」「まーがれっと」(通称)の保護者ですので、

痛いほど分かります。

しかし、子どもを見守る側がやってはいけないことは、

他の誰かと比べることなんだろうなと自戒(じかい)するように努めています。

もしも比べるのであれば、

その子どもの「かつて」と「今」の姿なのではないでしょうか。

「あの頃のまいけるは、寝ている父親を意味もなく蹴っ飛ばしてきたよな。

 あの頃のまーがれっとは、何を言っても「だだ」(やだ)しか言わなかったもんな。

 それに比べたら、二人とも・・・」

なんて、自分に言い聞かせることもありますが、

我が子を含め、どの子もちゃんと、その子なりの歩幅で、

一歩一歩前に進んでいると確信しています。

 

入学を控えるちびっ子のみなさん、保護者のみなさん。

4月から一緒に、歩みを進められることを、

相野山小学校教職員一同、楽しみにしております。

 

それでは、また