先生たちがブツブツブツ…(令和3年度)

久しぶりの。

2021年4月22日 17時41分

こんにちは、村瀬です。

ロータリーのツツジが満開でございます。

そんなすてきな光景を、

多くの方にご覧いただけました。

本日は「授業公開」を行うことができ、

ほっと一息ついている職員一同です。

 

市内でもほとんどの学校がやむをえず中止を選択したなかで、

相野山小学校は、

その規模の「小ささ」を生かし、

実施する運びとなりました。

もちろん、このメリットだけでなく、

各ご家庭が、

参観への様々な制約も受けて入れていただき、

併せて、

日々の健康管理に十分留意していただいたからこそ、

予定通り行うことができたに違いありません。

 

距離を保って受付に並んでいただいたり、

アルコール消毒にご協力いただいたり、

いつもなら廊下、時には教室に響き渡る、

「ちょっと聞いてよ、うちの旦那ったらさあ…」

「何言ってんのよ、うちの旦那の方が最悪よ…」

「あそこのランチ食べた? 値段の割にはさあ…」

「食べた食べた。エビフライが小指くらいのサイズでしょ…」

などの、貴婦人たちの優雅な会話も控えていただいたりと、

校内でも感染症対策にご協力いただきました。

本当にありがとうございました。

 

考えて見ると、

村瀬にとって、自分で授業をしない、

初めての授業公開日でした。

受付を冷やかし、各教室をカメラ片手に冷やかし、

のほほんと過ごしておりました。

同時に、自分が保護者の皆様の前でどんな授業をしてきたか、

振り返っておりました。

 

恥ずかしがり屋で人見知りの村瀬ですので、

授業公開なんて震えるほど恐れていました。

ある時、ふと思ったのです。

「なんで自分ばかり辱(はずかし)めを受けるんだ?」

そして、こう考えたのです。

「こうなったら、見ている側も同じ目を味わわせてやる!」

その後、

「保護者参加型」の授業をよくすることにしました。

 

ある時は、

「利(き)き水選手権」と称し、

「木祖村の水」「外国の水」「村瀬家の水」を、

子どもたちの前で飲み比べさせました。

(残念ながら、どの方も正解してしまいました。)

 

ある時は、

「平成を振り返れ」と、

プリントを配付して無理矢理答えさせ、

その上、

子どもたちが答えられない平成初期の頃の問題に正解した保護者の方に、

「その頃おいくつでした?」

と、失礼極まりない質問をぶつけました。

 

またある時は、

理科の実験(植物のからだのつくり)を一緒に行ってもらい、

「大人なんだからできて当たり前ですよね」

と、過度にプレッシャーをかけて失敗させました。

 

筋肉隆々(りゅうりゅう)のSさんちのお父上を無理矢理授業に参加させたり、

隣のクラスを参観していたお爺さまを無理矢理連れてきて昔のCMの話をさせたり、

考えると、今こうして学校現場にいられることが不思議なくらい、

無茶苦茶なことをしておりました。

この場を借りて、村瀬に関わった全ての保護者様に、

心からお詫び申し上げます。ごめんちゃい。

また、大らかに笑って許していただいたことに、

心から感謝申し上げます。あっざーす。

 

さて、

教員を震撼させる授業公開ですが、

子どもたちの多くにとっては、

なんだかんだとわくわくする嬉しいもののようです。

今日も、たくさんの笑顔と張り切る姿が見られ、

とても微笑ましく思いました。

緊張感漂う子どももおりましたが、

どちらにせよ、

とても大切な時間なんだろうなと、

改めて感じました。

 

もう一つ、特筆すべきことがあります。

本日は授業公開と同時に、

PTA主催の、

「1・2年生連絡会」も開催されました。

これは、昨年度、

様々な行事が中止になっていく中で、

「同じ学級・学年なのに顔を合わせる機会がない」

との、1年生の保護者の方々の嘆きを拾い上げ、

それならばそんな場を設けようと、

形にしていただいたものです。

この会のために、

PTA役員の皆様には多大な労力を払っていただきました。

そのおかげで、

多くの方に参加していただく、とてもよい会になったようです。

(詳細は「校長ぶろぐ」【児童の活動】をお読みくださいませ。)

 

電話やSNSを活用すれば、

言葉のやりとりは簡単に行うことができる時代です。

「モニター」を通して顔を合わせることも容易になってきました。

しかし、この状況下で、

人と人とが、「直接」出会い、やりとりし合うことが、

いかに大切なことなのか、痛感する機会が増えたように感じます。

同じ言葉を交わしているのに、

何か機材を通してやりとりすることとは、

不思議ですが、確かに違う印象を受けるのではないでしょうか。

直接面と向かうことで、

その人がもつ「温度」が伝わるからなのかなと、個人的には思っています。

ですので、今回の会は、

たとえマスク越しであったとしても、

とても意義深い時間になったのだろうと確信しています。

企画・運営してくださったPTA役員の皆様に、

改めて感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

学校という場所は、

教員と子どもたちにとってだけではなく、

保護者にとってもかけがえのない場所であってほしいな、

そんなことを思いつつ、

笑顔の子どもや大人を見ながらうろうろしていた、

村瀬なのでした。

 

Sさん、Nさん、今日はちゃんと、ぶつぶつしましたよ。

しかも、長く。

あれ、それは、迷惑でした?

それでは、また。