先生たちがブツブツブツ…

愛知用水の恵み

2023年7月6日 13時30分

 昨日、愛知用水の源流の地としてのご縁で、長野県木祖村立木祖小学校との交流会がありました。

 愛知用水は、木曽川の水を岐阜県八百津町で取り込んで、尾張丘陵部から知多半島に至る全長約112㎞の用水です。五色園と相野山小の間を悠々と流れる様子を見るにつけ、癒されるものです。それ以上に、この地域で水に不自由することなく生活ができているのは、愛知用水があってこそです。

 愛知用水が通っている地域の地形図を見るとよく分かるのですが、相野山小の周辺も含めて、大小数多くのため池が点在しています。大きな河川がない地域でいかにして水を確保するか、先人たちの苦労の表れと言えます。

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 特に知多半島の水不足は深刻だったようで、このような状況を何とかしたいと立ち上がったのが、久野庄太郎と濱島辰雄でした。昭和23年、2人が個人的に始めた活動が、地域を動かし、やがて国を動かし、昭和32年、国家事業として愛知用水の工事が始まりました。

 5年の歳月をかけて、水源用のダムを含め、長大な用水が完成しました。その結果、尾張丘陵部から知多半島、さらには、日間賀島、篠島、佐久島にまで木曽川の水の恩恵を受けられるようになりました。

 しかし、そこには、56名の殉職者があったことを忘れてはいけません。このことに心を痛めた久野庄太郎は、濱島辰雄とともに愛知用水完成後、献体活動に力を注ぎました。

 4年生の社会科で、水道の水がどこから来るか、先人たちの偉業について学ぶ学習で愛知用水を取り上げています。