先生たちがブツブツブツ…

あなたにもきっと、応援してくれる人がいるはず

2023年7月24日 12時10分

教頭の黒木です。

「何のために生きているのだろう」と思い悩んでいる人がたくさんいます。その答えは簡単。あなたを応援してくれている人のために、生きていけばいいのです。

かつての勤務校の卒業生に、元Jリーガーがいます。現在、東海社会人サッカーリーグ1部(J1から数えて5部リーグに相当)の「wyvern(ワイヴァン)」に所属している、石井綾(りょう)選手です。直接のかかわりはありませんでしたが、勤務校の出身で、グランパスの下部組織所属ということで、彼が中学生の頃から応援しています。

石井選手は、グランパスの下部組織から中京大学に進み、2016年、J2水戸ホーリーホックに加入し、晴れてJリーガーとなりました。ただ、ゴールキーパーという、競争の激しいポジション故、出場機会に恵まれず、また、けがもあって、毎年のようにJ2、J3チームを渡り歩いていました。

そして、昨年、三浦知良選手の加入で話題になった、JFL(4部リーグ相当)の「鈴鹿ポイントゲッターズ」に移籍しました。愛知県から近く、しかもカズと同じチームということで、応援しに行く気満々でした。ところが、リーグ開幕戦で、大けがを負ってしまいます。結局、その後は試合に出ることもなく、シーズンが終わり、契約満了。

今年の去就が気になっていたところ、地元愛知県刈谷市、知立市を本拠地とする「wyvern」に移籍しました。このチームは、Jリーグ入りを目指していますが、「プロ」チームではありません。Jリーグ経験のある選手もいますが、石井選手を含め、選手たちは何かしらの仕事をしながら、サッカー選手をしています。

6月になってようやく試合に出られるところまで回復したということで、石井選手を応援しに行きました。生で観戦するのは、高校生以来で、随分、たくましくなっていました。試合後驚いたことがありました。Jリーグチームであれば、選手そろってバスで移動するのですが、彼らは、現地集合現地解散。各々マイカーで帰っていきました。

先日、再び石井選手を応援し、試合を見てきました。豊田スタジアムの隣の芝生広場が試合会場でした。応援スタンドがあるわけでもなく、テレビで目にする日本代表やJリーグの試合のような大勢のサポーターがいるわけでもなく、我ながら物好きだなあと思いながら、試合を見ていました。

試合後、ある人を発見。昔からグランパスの下部組織の選手たちをいつも熱く応援しているおじさんでした。そのおじさんも石井選手を応援しに来たとのこと。同じことをしているわたしが言うのも何ですが、うれしくなりました。

世間的には、注目度が低かろうが、応援している人がどこかにいます。みなさんのことも家族や親せき、友達、もしかしたらどこの誰だか知らない人が何かしら気にかけ、応援しているはずです。そういう人がいることを胸に力を尽くせるといいですね。