先生たちがブツブツブツ…

岩崎城の戦い

2023年12月19日 17時24分

 NHK大河ドラマ「どうする家康」終わりましたね。

 物語の中盤、小牧・長久手の戦いの場面がありました。日進市と言えば、「岩崎城の戦い」。小牧・長久手の戦いの勝敗を左右した大きな出来事でしたが、大河ドラマでは、一切触れられませんでした。

 岩崎城の戦いとは、羽柴(豊臣)軍と織田・徳川軍の戦いの膠着状態を打破しようと、羽柴軍の池田恒興が岡崎に進軍するところ(三河中入り)を、岩崎城を守っていた丹羽氏重が攻撃を加えたものです。

 池田の軍勢7000人に対して、岩崎城の兵は239人。圧倒的不利な状況で、黙って通過させることもできたでしょうが、若干16歳の氏重は、「見過ごすは末代までの恥」と討って出ました。氏重をはじめ岩崎城の兵たちは果敢に戦いました。しかし、多勢に無勢、全滅してしまいました。

 ただこの戦いによって足止めされた羽柴軍は、後方から氏重の兄、氏次に先導された織田・徳川軍の追撃を受け、池田恒興、森長可など名だたる武将を失い、敗走することになりました。結果的に、岩崎城の戦いが、小牧・長久手の戦いでの織田・徳川軍の勝利に貢献したとされています。

 きっと、目の前を池田の大軍勢が通過する様子を目にした、氏重は、「どうする」と葛藤したことでしょう。命を賭した結果が、織田・徳川軍の勝利につながり、今の世につながっています。

 岩崎城歴史記念館の入り口で、氏重の騎馬像が出迎えてくれます。