一本の電話。
2022年5月25日 16時31分こんにちは、村瀬です。
いい天気ですね。
しかしながら、
村瀬の心は土砂降りです。
なぜか。
今日はその話をぶつぶつしたいと思います。
(先に断っておきますが、
まるで大事(おおごと)かのように記しますが、
ぶつぶつできるくらいなので、どうぞご心配なく。)
午前中、
全校があわただしく動いている中、
職員室に一本の電話がかかりました。
養護教諭のK先生が応答します。
K「こんにちは、相野山小学校です」
相手はこう告げました。
「どうも、K先生。村瀬です。
どうやら、怪我をしてしまったようです」
K「村瀬って、あの村瀬?」
村「そうです。あなたの横に座っている、
あの、村瀬です」
K「これは、いたずら電話ですか?」
村「いえ、めずらしくマジの内容の電話です。
学校から学校に電話するという、
なかなかレアな状況ですが、
ちゃんと、怪我をしています。
できましたら、お越しいただけませんか?」
村瀬の訴えに、K先生とH先生が、
すぐに駆けつけてくださいました。
K先生が応急処置を手際よく行ってくれます。
花が好きな人に悪い人はいないなあ、としみじみと思います。
H先生が汚れた場所を拭き取ってくれます。
事務のRさんやおなじみY先生もやってきました。
Rさんがあたふたしながら、天に祈りを捧げています。
事務職員さんに悪い人はいないなあ、としみじみ思います。
あまりの様子に、
あの悪魔の笑い声で有名なY先生でさえ、心配してくれます。
K「こりゃ、病院だね」
村「ですな」
そんな流れが決まると、
Y先生がすぐに診察してもらえるようにと、病院に電話してくれます。
誰の心にも良心はあるんだなあと、しみじみ思います。
というわけで、
村瀬は養護教諭のK先生に連れられて、
病院へ向かいました。
混み合っており、大変心苦しかったのですが、
Y先生のおかげで、速やかに案内していただけました。
そして、すぐに、緊急処置室へと連れていかれました。
テレビドラマで見たことがある、
丸い照明が上部に備え付けられているベッドに横たわるよう、
看護師さんに指示されます。
平静を装(よそお)ってはいましたが、
少しだけちびりそうになっていることを察知したのか、
お医者さんが、
「これは痛かったなあ。よく耐えとる。大丈夫やで」
と、声を掛けてくれました。
関西弁を話す人に悪い人はいないなあ、と再びしみじみ思います。
看護師さんたちも、
「大丈夫?」「痛かったら言ってね」「寒くない?」「もうすぐ終わるからね」
と、「不惑」を超えている村瀬に対して、
「坊や」に言い聞かせるように、優しい言葉を次々掛けてくれました。
おかげでどうにか、治療を耐え忍ぶことができました。
そういえば、お医者さんに、
「外科を志す人が少なくなって困っているから、
子どもたちに宣伝しといて」
と、頼まれましたので、ここに記します。
子どもたちよ、
外科のお医者さん、かっこいいぞ。
というわけで、
これまでは、ただの「役立たず」だったのですが、
本日から、「キング・オブ・役立たず」に成り上がってしまいました。
怪我をした場所が右手人差し指&中指で、
常々「ピース」をしている格好となっており、
世界平和を祈っているかのようで(実際祈っているのですが)、
そこだけは気に入っています。
やはり、優しい職場の人々からは、
村瀬を不憫に思ってか、役立たずと思ってか、
「帰れ」コールが巻き起こりました。
すっかり鬼に戻ったY先生は、
「治るまで来るな」
とまでおっしゃってくださいましたが、
宮崎アニメの主人公「ちひろ」ちゃんのように、
「ここで働かせてください!」
と連呼して返しておきました。
とはいうものの、
できる仕事が限られてしまいました。
というわけで、
こうしてぶつぶつしながら、
仕事しているフリをしているのです。
さて、次は、どんな仕事ができることやら。
明日には完治してるといいなあ。
それでは、また。