先生たちがブツブツブツ…(令和4年度)

臨時で教育相談。

2022年6月24日 16時19分

こんにちは、村瀬です。

ご無沙汰しておりました。

諸事情で少しの間ぶつぶつを控えておりましたが、

その間ずっと、梅雨らしい日々が続いておりました。

その結果、

案の定、

キノコバエに悩まされる毎日でした。

今日は久しぶりに長い時間青空を仰ぐことができました。

とても暑いですが、どこかほっとした気持ちにもなります。

 

ところで、

村瀬が右手でピースサインを示し、

世界平和を祈るようになってから、

明日で一か月が経過します。

つい先日、診察に行ってきましたが、

お医者様は、

「うーーーーーん」とつぶやき、

「まだ時間、

かかるだろうねえ」とおっしゃられました。

見るからにそうだろうなあ、

とは思っていたのですが、

いざそれが正式に認められると、

やはり、ため息がこぼれます。

 

いやまてよ。

実は、見た目に騙されているだけで、

思ったよりも治ってきているんじゃないか。

浮かんできた疑惑を胸に、

今朝、

試しに電動のこぎりで竹を切ってみました。

いつもは右手で引き金を引くのですが、

それはあまりにも無謀なので、

左手でマシーンを操ります。

右手で竹を抑えていたのですが、

小刻みな振動には、小刻みな痛みが、

大きな振動には、大きな痛みが、

ちゃんと指に走りました。

お医者様を疑った自分の愚かさや、

先行きの見えない不安に、

また一つ、大きなため息です。

 

休み時間、

うなだれながら歩いていると、

同じようにうつむきがちな少年と出会いました。

村「どうした少年。

 浮かない顔をして」

少「ああ、村瀬か。

 ここのところ悲しいことが多くて」

村「奇遇だな。先生もだよ。

 何かあったのかい?」

少「今日はさ…

 昨日はさ…

 日曜なんてさ…」

と、急きょ廊下の片隅で教育相談が行われました。

 

村「なるほどな、

 そりゃしんどいわな。

 先生も指がなかなか治らないんだよね」

少「村瀬も大変だな。

 でも前より、指の動きよさそうじゃん」

村「そうだな。前よりはね」

少「前よりいいなら、いいじゃん」

村「そうだな。

 きみもさ、今が一番底なんだよ。

 底を蹴ったら

 いいこともちゃんと待ってるよ」

少「そうかな」

村「そうだよ」

そんな感じの会話が繰り広げられました。

 

そして、

村「じゃあ、心の深呼吸しようぜ」

少「なんだよそれ」

村「ため息のことさ」

少「なんだよそれ」

というやりとりをしたあと、

最後は一緒にため息をつき、

笑ってお別れしました。

 

そうだよなあ。

1ヶ月前よりは、良くなってるんだよなあ。

痛みもひいてきているし、

中指の具合はかなり改善されてきたし、

まあ、良しとしようか。

 

誰の道のりにも、

時には思うに任せぬことが起こることでしょう。

悲しいこと、腹が立つこと、しんどいこと、

塞ぎこんでしまいたくなることがあるものです。

けれども、

梅雨空が続く日々の中でも、

陽射しが降り注いでいる今日があるように、

たとえゆっくりであっても、どうにか前に進んでいけば、

やがては明るい出来事に出会えるのだと信じたいと思います。

 

一体どちらが慰められたのか分からない臨時教育相談でしたが、

そんなことを考えさせてくれた少年に、心から感謝をしている、

村瀬なのでした。

 

それでは、また。