野外活動の(おぼろげな)記憶②
2022年8月12日 11時24分こんにちは、村瀬です。
ずいぶんとご無沙汰しております。
村瀬もすっかり夏休みモードで、
「やる気スイッチ」のブレーカーがちゃんと落ちていました。
今ではそのスイッチの場所がどこだったか、
忘れている始末です。
さて、今回は前回の続きです。
長野県木祖村の「こだまの森」に着いた後の話でございます。
とはいうものの、
野外活動が遥か遠くの出来事のように感じており、
記憶も曖昧になってきております。
どうにか絞り出して、思い出せることを記したいと思います。
到着後、最初に行われるイベントは、
「イワナつかみ」でした。
これは、昼食のおかずも兼ねており、
つかまえられないと、おにぎりのみ、
となってしまう過酷な行事です。
とんでもなく冷たい水に放たれたイワナたちを、
子どもたちが水しぶきを上げながら追いかけ回します。
例年ですと村瀬も子どもたちより騒ぎながら、
人工の川に飛び込むのですが、
残念ながら今年度は、指がまだ完治していないため、
参加を断念したのでした。
仕方ないので川岸から応援をしたり、
見事にイワナを捕まえた子どもを焼き場に案内したりしておりました。
焼き場では毎年お世話になっている、
おじい様とおばあ様が控えております。
次々に運ばれてくるイワナを、
手際よく処理して、串にさし、
赤々と燃える炉に並べていきます。
その手際の良さにほれぼれしてしまいます。
ぼーっと観察する村瀬に対して、
おじい様が突然声を掛けました。
じ「先生、ちょっと、焼いて」
村「ん?」
じ「ここ来て、魚焼いて」
村「アタシがですか?」
じ「暇でしょ」
村「ええ、まあ」
ということで、突然焼き場を任されたのです。
考えてみれば、
前任校から数えて、
引率やひやかし要員として、
「こだまの森」の野外活動に参加すること、
通算10回目の節目でした。
きっとおじい様はそれを覚えてくださっていたのでしょう。
ここは引き受けるしかありません。
村瀬は袖をまくり上げ、
炭火の前に陣取り、
串にささった魚たちを操る作業に入りました。
おじい様は焼き方を村瀬に伝授します。
それはもう、師匠と弟子の関係そのものです。
じ「先生、こういう色になったら向き変えて」
村「へい、師匠!」
じ「ほんでな、この部分がこうなったら、
火から離して、少しおく」
村「へい、師匠!」
じ「そうするとな、うまみがぎゅっとつまるんだ」
村「へい、師匠!」
こうして、見よう見まねで魚を焼いていきました。
すると師匠から、
「お前、うまいな」
という、とんでもなくありがたいお言葉をいただけたのでした。
おばあ様からも、
「跡継ぎが見つかってよかった」
という、とんでもなくありがたいお言葉をいただけました。
子どもたちもおいしそうに食べてくれ、
(食後腹痛を訴える子もいませんでした)
再就職先も見つけることができ、
村瀬にとっては大変素敵な時間とすることができたのでした。
さて、
「イワナつかみ」の後は、
体験活動です。
今年度は、
「ブルーベリー狩り」と「サコッシュ作り」の二本立てです。
村瀬は2組さんと共に、
まずはブルーベリー狩りに出掛けました。
さっきイワナと大きめのおにぎりを食べたばかりなのに、
子どもたちのブルーベリーを食べる量のすごいことったら。
両手にもりもりにしたものを一挙に平らげる子もちらほら。
「村瀬、これあげるよ」
と、みるからにすっぱそうな物をくれる子もちらほら。
なんだかんだと村瀬もたくさん食べ(させられ)、
みんな目がキラキラになったのでした。
次はサコッシュ(肩掛けバッグ)作りでしたが、
それも楽しく製作することができたようです。
(村瀬は他の仕事を任されましたので、
最後までいられませんでした。)
そんな感じで、わくわくの時間が続いていたのですが、
その後、「暗雲」が立ち込めます。
文字通り、空に雨雲がかかってしまったのです。
夜に控えているのは、
メインイベントといえる「キャンプファイヤー」。
さて、どうなったのでしょう。
続きは次のぶつぶつで。
それでは、また。