東の方でぶつぶつぶつ・・・

口を、開きます。

2024年4月6日 18時00分

ご無沙汰しております、または、はじめまして、村瀬です。

入学式、始業式が無事に終わり、607人のオレンジキッズたちと、

(たぶん)47人の教職員で船出となった、

令和6年度東小学校でございます。

本年度も何卒(なにとぞ)何卒、よろしくお願い申し上げます。

 

ご存じのように、子どもたちだけではなく、

10名以上の教職員が入れ替わる、新しい体制となっております。

A校長をはじめ、東小学校を熟知している先生方が去り、

きっと保護者のみなさんも心許(もと)ないことと思います。

もちろん、先輩方に甘え、依存しきっていた村瀬も、

生まれたての小鹿のように震えながら立っておりました。

が、しかし、

I校長をはじめ、今年度より赴任された先生方も、

東小の子どもたちのために力を尽くそうとする姿勢が、

この年度始めの一週間で随所に見られ、

大変心強く感じたのでした。

「よし、これでまた、甘えられるぞ!」

と、少しだけ震えが収まった村瀬です。

 

というわけで、早速交渉です。

村「あの、校長先生、少しご相談したいことが」

校「どうしましたか、村瀬? そんなふざけた顔をして」

村「あ、これは、生まれつきです。

  実は、本校のホームページのことなのですが」

校「ホームページですね。知っていますよ」

村「本校のホームページはですね、

  『本日のオレンジキッズ』

というページで学校の様子を日々更新しております」

校「ええ、知っていますよ。

  写真付きのページですね」

村「そうです。あれがいわゆる、

  学校を紹介するオフィシャルなページです。

  実はですね、本校、

もう一つ学校を紹介するページがございまして・・・」

校「ええ、知っていますよ。

  しょーもないページのことでしょ?

  たしか、『つぶつぶ』とかなんとか」

村「ええ、おっしゃる通り、

  しょーもないことがずらりと並び、

  時折『時間泥棒』と罵(ののし)られることもあるページです。

しかし校長、

『つぶつぶ』ではありません!『ぶつぶつ』です!」

校「あらやだ、失礼」

村「その『ぶつぶつ』をですね、

  今年度も、続けさせてもらってもよろしいでしょうか?」

校「ええ、いいですよ」

村「ほ、本当ですか?

  公的機関のホームページのくせに、

あまりにもどうでもよすぎる内容で、

  苦情が舞い込みご迷惑をお掛けすることになりうるかもしれませんが」

校「ええ、いいですよ。

  どうぞ『つぶつぶ』し続けちゃってください」

村「あ、ありがとうございます!

  されど校長、

『つぶつぶ』ではありません!『ぶつぶつ』です!」

校「あらやだ、失礼」

 

そんな感じで、

またしても心の広い校長先生に恵まれ、

今年度もこのしょーもないページの存続が決定した次第です。

数少ない読者のみなさん、

今年度も目標を決して高めることなく、

「週に一度の更新」

を目指して、つぶつぶ、いや、ぶつぶつしていきたいと思います。

オフィシャルページ『本日のオレンジキッズ』をご覧いただくついでに、

こちらを覗(のぞ)いていただければ幸いでございます。

もちろん、よほどの時間があるときに限ってですが。

 

ちなみに、

本来オフィシャルページは、

校長先生&校務主任が担当しておりますが、

お二方とも、赴任されたばかりで、超多忙の身でありますので、

しばらくの間、

村瀬が「二刀流」で運営していきたいと考えております。

というわけで、今年度もどうぞよろしくお願いします。

 

それでは、また。

口を、閉じます。

2024年3月25日 14時54分

こんにちは、村瀬です。

令和5年度最後の一週間が幕を開けました。

といっても、

学校は静かです。

ご承知の通り、先週の金曜日、無事に修了式を終えております。

本来なら、修了式の日に、

ぶつぶつを残しておこうと思っておりました。

と言いますか、ぶつぶつは残していたんです。

ただ、公開ボタンを押し忘れていたんです。

そのことに、今朝気付き、慌てて文章を一部修正し、

こうして公開した次第です。

修了式当日だと思い込んでご覧いただければ幸いです。

 

はじめに、

オレンジキッズ全員が無事に「修了証」を手にすることが出ました。

そのことを嬉しく思います。

ところで保護者の皆様、

3学期の「修了証」が通知表の裏側に載せられていること、

ご存じでしたか?

つまり、通知表をもらえた、ということが、

進級できる、ということにつながるわけであります。

中身はどうであれ、手にしたら次のステップへ進めます。

ちなみに6年生の通知表の裏側は、

1~5年生と違い、修了証は載せられておりません。

6年生の場合は、修了証の代わりに、

「卒業証書」が渡されるわけです。

もし卒業生の兄弟姉妹がいらっしゃるなら、

見比べてみてください。

以上、どうでもいい豆知識でした。

何はともあれ、

みなさん、進級おめでとうございます。

 

さて次に、

お詫びさせていただきます。

学校最終日という節目に、

保護者の皆様には多大なるご迷惑をお掛けしてしまいました。

行事予定表に下校時刻を誤記してしまいました。

他でもない、村瀬が主犯です。

この場を借りて、心より謝罪申し上げます。

誠に申し訳ありませんでした。

苦情が殺到するに違いないと、

コドモンで事の次第を伝えた後、

村瀬はコールセンターで働く方々のように、

電話の前で待機をしておりました。

「申し訳ございません」「すみません」「ごめんなさい」

「そーりー(英語)」「どぅいぶーちー(中国語)」「こーとー(タイ語)」

など、謝罪の言葉を各種取り揃え、

神妙な顔で受話器に手をかけておりました。

が、数件、迎えに行くという旨(むね)の連絡があっただけで、

村瀬に怒号を浴びせるような方は誰一人おられませんでした。

きっと、昼からのスケジュールに支障が生じたご家庭もあったでしょう。

それでもしっかりと、アンガ―をマネージメントしていただき、

暴動を起こさずにすませていただきました。

 

繰り返しますが、本当にごめんなさい。

来年度の修了式の下校時刻は決して間違えません。

すでに訂正したスケジュールを組み込ませていただきました。

いや、修了式の日以外の予定も、

絶対、いや、決して、いや、極力、いや、できる限り間違えません。

間違えたら、ちゃんと謝ります。

心配なので、先に謝っておきます。ごめんなさい。

 

そして最後になりましたが、

感謝を伝えさせていただきます。

これが今回、一番ぶつぶつしたかったことです。

 

子どもたちだけでなく、保護者の皆様には、

上にぶつぶつしたように、

最後の最後までご迷惑をお掛けし続ける村瀬に対しても、

機織池(はたおりいけ)よりもずっと広い心で、

接していただきました。

こんな村瀬が、

ヨレヨレながらも、どうにかこうして今日を迎えられたのは、

困った人を見て見ぬふりをしない、

失敗をおおらかに受け止めてくれる、

そんな子どもたちや保護者の皆様が創り出している、

東小の「あたたかさ」があったからに他なりません。

そういえば、校長先生は修了式の式辞において、

「寛容」の心の尊さを子どもたちに伝えておりました。

(詳細はお子様に尋ねてみてください。)

皆様を見習い、

「寛容」の心を育むことができるよう、

村瀬も精進していく所存でございます。

 

保護者の皆様。

今年度も東小の教育活動全体を、

常々強力にサポートしていただき、

職員一同、心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

また、ご家庭以外にも、

地域の皆様、

市役所の皆様、

関係諸機関の皆様、

数え上げればきりがありませんが、

子どもたちのため、日々ご尽力いただきました全ての方々に対しても、

同様に御礼申し上げます。

ありがとうございました。

 

それに加えて、

ご多忙の中にもかかわらず、ヒマなふりをして、

誰に対しても何の影響も与えないことで有名なこのぶつぶつを、

定期的にご覧くださっていた、

希有(けう)な存在である、そこの御方。

どういうわけだか時折届くエールのおかげで、

「週に一度は更新」

という、ごくごく低いハードルを、

どうにかまたぎ続けることができました。

腰を180度曲げつつ、御礼を伝えます。

ありがとうございました。

 

というわけで、

以上をもちまして、

今年度のぶつぶつはこれにて終了でございます。

来年度、このページかあるのかどうか、

それは、村瀬にも分かりません。

とりあえず、

4月からも皆様が笑顔でいられる日々が続くことを願い、

口を閉じたいと思います。

 

それでは、また。

5年生のおかげで。

2024年3月21日 15時04分

こんにちは、村瀬です。

本日も穏やかな気候です。

3学期も残すところ、修了式だけとなりました。

今日は各クラス、

わーわーきゃーきゃー騒いだり、

せっせせっせと大掃除に励んだりと、

「学級」として活動している時間が多くあったように感じます。

 

靴箱の掃除を頑張っていた1年生と、

村「えらいねえ、がんばるねえ」

子「村瀬の顔も洗ってあげようか?」

なんて会話を繰り広げていたとき、

不意にぶつぶつし忘れていたことを思い出しました。

それは、5年生の活躍です。

 

卒業式の前日の話です。

5年生は、6年生に気持ちよく巣立ってもらうために、

式の準備を手伝ってくれました。

毎年のことなのですが、

通常は、5・6時間目を使うところ、

式前日が月曜日ということもあり、

5時間目(+昼放課の時間)だけで仕上げる、

という状況になっておりました。

短い時間で果たして完了するだろうか、

という村瀬の心配は杞憂に終わります。

それどころか、時間が余ってしまう、という状況が生まれました。

なにも、手を抜いたから、というわけではありません。

清掃活動や飾りの準備、椅子や机の設置などに、

5年生が集中し、団結して、手際良く終わらせたからに他なりません。

その仕事ぶりに、迷いなく「あっぱれ」を差し上げたいと思います。

 

村瀬は体育館を担当していたのですが、

多岐に渡る仕事を次々にこなし、

「村瀬、他に仕事ありませんか?」

「村瀬、それ運んであげましょうか?」

「村瀬、邪魔だからどいてくれませんか?」

など、自分から貪欲に役割を探す姿がたくさん見られ、

感心しました。

そして、

「ああ、この子たちが最高学年になるなら、大丈夫だな」

と、安心もしました。

 

椅子を丁寧に並べていた子どもたちは、

チームを組みながら、

「この列、シビれない」

と、謎の言葉を発しつつ、きれいに整列させていました。

訊(き)くと、

「ワタクシのシビれたとき、

 それは椅子がばっちりと並んだときザマス」

との返答でした。

なんだかよく分かりませんが、

確かにばっちりきれいに椅子が並んでおりました。

あまりの見事さに、

「シビれる」という言葉を、

今後村瀬も積極的に使用していこうと決意したのでした。

 

そんなことはさておき、

今年の6年生と同じように、

5年生も、

「誰かのために」活動する、

そのことの尊さや大切さを理解しているように感じました。

 

5年生のみなさん。

おかげで、素晴らしい卒業式になりましたよ。

これからどうぞ、

自分たちらしく、

東小学校を支えていってほしいなと、期待しています。

どうもありがとう。

 

それでは、また。

いってらっしゃい。

2024年3月19日 21時05分

こんばんは、村瀬です。

今朝、途切れ途切れではありましたが、

太陽を囲うように、虹が見られました。

ご覧になられましたでしょうか?

6年生の担任、T先生も見たと、嬉しそうに話しておりました。

 

そんな吉兆のような光景が日進市に広がっていた本日、

卒業式が挙行されました。

113名の卒業生が、

実に立派な姿で、

無事に巣立っていきました。

掛け値無しで、実に素晴らしい式になったのだと感じます。

 

卒業生の保護者の皆様、

職員一同、心かよりお祝いを申し上げます。

今日に到るまで、

各ご家庭で様々なドラマがあったことと思います。

それは決して、

楽しく、幸せな物語ばかりではなかったことでしょう。

苦しみや悲しみに滲む時間もあったのではないでしょうか。

ひょっとすると、今現在も不安を抱えている日々なのかもそれません。

 

しかしどうか今日ばかりは、

お子様がこうして、

無事に生きて、

門出を迎えられた。

そのことを手放しで喜んでいただけたらと願います。

それは、

実に当たり前のようで、

実はとても幸運なこと。

そう感じてやみません。

 

本日は誠におめでとうございました。

 

卒業生のみなさん。

式中のみなさんは、

とても素敵な姿でしたよ。

さすが、ですね。

 

いよいよ、新しいステージです。

この先、

笑顔満開の晴れ渡る日々が続いていく、

というわけには、なかなかいかないものです。

立ち止まったり、涙がこぼれたり、

まるで雨降りのような日々が、

時には訪れることでしょう。

だけど、そんな日々も、

大切なのだということを、

伝えておきたいと思います。

もちろん、雨降りの中では、

そう考える余裕もなく、

悲しみや痛みを強く感じるだけかもしれません。

だけど、

その悲しみや痛みを乗り越えたときには、

「たくましさ」が生まれます。

その悲しみや痛みを通して知る、

「優しさ」もあります。

みなさんの心が育つのは、

きっとそんな雨降りの日なのだと思うのです。

やがて雨がやんだとき、

きっとみなさんの心の中は、

「虹」を見たときと同じように、

希望で満ちあふれることでしょう。

だから、

晴れの日も雨降りの日も、

堂々と、胸を張り、

自分らしく、

歩みを進めてくださいね。

笑っては泣いて、怒っては落ち込んで、

たくさん心を動かして、

どうかあわてず、

大人になってくださいね。

 

卒業、おめでとう。

 

それでは、いってらっしゃい。

 

おっと。

なんだか村瀬らしくなく、

まじめなぶつぶつになってしまいました。

では最後に、村瀬らしく、

どうでもいい話を一つ。

 

村瀬は今日の卒業式で、

とんでもないミスをしでかしてしまいました。

さて、どんなミスでしょう?

答え合わせは、次、あなたと会ったときに・・・

一日芸能人体験。

2024年3月14日 17時14分

こんばんは、村瀬です。

今日は一日穏やかな気候で、

しばらく足を止めてしまったほど、

とてもきれいな夕景が広がっていました。

 

今週も相変わらず、ばたばたまっただ中の村瀬です。

しかし、そんな中、

「村瀬、毎日見てるんだけどさ、

 最近、ぶつぶつ全然してないじゃん。

 どういうつもりなの?」

と、朝、子どもに問い詰められました。

「あ、いや、一応ですね、

 週に1度の更新は、どうにか守っているのですが・・・」

「でもさ、村瀬誰よりもヒマなんでしょ?

 ぶつぶつでもそう言ってるじゃん」

「あ、いや、まあ、確かにですね、

 他の先生方に比べたらそうかもしれませんが、

 話を少し盛ってしまっているというか、何というか・・・」

「言い訳してないで、ちゃんとぶつぶつしなさいよ!」

「は、はい・・・すみません」

ということで、反省しながらぶつぶつしている村瀬です。

 

さて、6年生が巣立つ日まで、

あと「3日」となってしまいました。

今日はそんな6年生に、「卒業アルバム」が配付されました。

子どもたちは嬉しそうに思い出に浸っていました。

アルバムの最後の方には、

「寄せ書き」が残せる白紙のページが用意されています。

今日の休み時間は、

先生たちにメッセージをもらいに言ってもよい、

という許可が特別に出されていました。

大放課、チャイムが鳴ると同時に、職員室に6年生が駆け付けました。

「おいみんな、村瀬がいるぞ」

「鼻ほじって、ヒマそうだぞ」

「村瀬、サイン書いて下さい」

「ぼくも」「わたしも」「おいどんも」「アタイも」

と、あれよあれよと人だかりができました。

「しかたないなあ」

と、ニヤニヤしながら職員室前の廊下に出て、応じました。

すると、どんどん列が出来上がります。

芸能人やスポーツ選手は、毎日こんな生活かあ。

大変だなあ、とますますニヤニヤします。

「村瀬、何にやにやしてるの?」

「いやあ、アイドルみたいだなあって」

「え? 違うよ」

「あ、すいません・・・」

叱られながら、子どもたちの要望に応じ続けました。

貴重な体験ができて、よかったです。

 

ところで、本日は、

村瀬の授業ラストデーでもありました。

今年度は、畑違いの理科を教えていたのですが、

どちらかというと、教わる機会の方が多かったように思います。

とても楽しかった気持ちと、

申し訳なかったという気持ちで、いっぱいです。

被害者である6年生の子どもたちなのですが、

どの学級でも、

一人一人のメッセージが書かれた素敵なプレゼントを渡してくれました。

教師冥利(みょうり)に尽(つ)きる贈り物です。

涙がちょちょぎれるほど、嬉しかったです。

 

さすが6年生です。

「社交辞令」というテクニックを身に付けているのでしょうか、

「楽しかった」「理科が好きになった」など、

好意的な文面がずらりと並んでいました。

お世辞だと分かっていても、

涙がちょちょぎれるほど、嬉しかったです。

そんなメッセージの中、

一段と目をひかれるものが一通ありました。

他の子どもたちが、恐らくいやいやながらも、

「村瀬先生」

と、敬称をつけて書いているのですが、

一人だけ、

「理科は苦手だったけど、村瀬のおかげで好きになりました」

と、甘過ぎる言葉を、見事な呼び捨てで塩気を加え、

絶妙なメッセージに仕上げてくれたのでした。

 

6年生のみなさん、一年間ありがとう。

一緒に勉強できて、村瀬はとても幸せな一年でした。

残り僅かの日々ですが、最後まで笑顔で過ごせるよう、

村瀬も全力でサポートしますね。

一緒に素敵な卒業式にしましょう。

 

それでは、また。

まぶしい、オレンジ。

2024年3月5日 19時05分

こんばんは、村瀬です。

本日は下り坂の天気となっております。

先日、意を決して、

冷たい水に心を折られそうになりながら、

久々に洗車をした日から、

連日雨が降っているのは、気のせいでしょうか。

 

さて、本日はどんよりとした色に世界が包まれておりましたが、

そのおかげで逆に光っている場所が、

東小学校に2カ所ありました。

それは、「正門」と「指令台」です。

東小の学校カラーである、

「オレンジ」色にまぶしく輝いております。

 

一昨日の日曜日、学校の現状を日々気に掛け、

ご尽力いただいているボランティアのみなさんが、

サビが目立ち始めた校門や指令台を、

ペンキで塗り直してくださったのです。

それにとどまらず、

運動場へと続く階段の端々(はしばし)が欠けていることも気に掛け、

コンクリートを使ってきれいに修繕していただきました。

その仕事は、まさに「職人技」。

業者に発注すれば、諭吉さんが大勢旅立つであろう作業を、

わずかお茶1本と、子どもたちのために、という想いだけで、

休みを返上してバリバリ働いてくださいました。

活動の様子は、校長ぶろぐ「本日のオレンジキッズ」を、

ぜひご覧ください。

 

善意の塊である大人たちと一緒に、

オレンジキッズも参加していたようです。

そんな姿を見れば、当然その子も、

人のために尽力する尊さを、

きっと大切にすることでしょう。

正門や指令台だけでなく、

子どもの心も、きれいにしてくださいました。

机上で学ぶことより、ずっと素晴らしい学習なのだと思います。

 

村瀬自身は家庭の事情で参加できず、申し訳ありませんでしたが、

ボランティアのみなさんに、心から感謝します。

本当にありがとうございました。

 

それでは、また。

活字中毒。

2024年3月1日 15時31分

こんにちは、村瀬です。

前回ぶつぶつしたように、

現在、ばたばた感(いい意味で)が漂っている東小学校です。

 

子どもたちだけでなく、我々教員もばたばたしています。

12月を「師走(しわす)」と呼ぶのは、

「医師」がばたばた走り回る時節から付けられたとのことです、

「教師」からすると、

3月を「師走」と呼びたいところでございます。

 

こんな村瀬でさえ、

気が付けば、週末という感覚を受けています。

自業自得と言われたらそれまでですが、

次々に回答を求められる書類たちに溺(おぼ)れているこの頃です。

ここ数日は、

かっこよく言えば「校正」、

もっとかっこつければ「推敲(すいこう)」

のような作業に明け暮れています。

あまりにも文字を読み込み過ぎて、

本来とは違う意味で、

「活字中毒(かつじちゅうどく)」

を患(わずら)ってしまっている村瀬です。

新聞を読むと、身体が震えてしまいます。

 

職員室の東の隅で、時折絶叫しそうになります。

ただ、実行してしまうと、ますます居場所を失ってしまうので、

そんなときは、外に向かいます。

二日前も校舎を抜け出して、友達に会いにいきました。

いつもの空き地(正門横)に行くと、

友達はいませんでした。

でもどこかから、「メーーー」という声が聞こえます。

この声は、「なづき」ちゃん(ヤギ)!

村瀬は耳を立てて、友達の行方を追います。

「なづき」ちゃんは、南門のそばにいました。

前回会ったときと同じように、しっぽを振りながら村瀬に近づき、

前回会ったときと同じように、頭突きをかましてくれました。

これが愛情表現なのか憎悪(ぞうお)の体現なのか、

相変わらず不明ですが、元気そうな姿が見られてよかったです。

 

しばらく遊んでいると、ただならぬ強い気配を感じました。

そちらに目を向けると、一人の少年が立っていました。

「きみは、金次郎くん!」

(二宮)金次郎くんが、薪(たきぎ)を担(かつ)ぎながら読書しています。

金「ムラセヨ、コンナトコロデナニヲシテイルノダ」

村瀬の心に金次郎くんの声が響きます。

村「何って、なづきちゃんと遊んでるんだよ」

金「ソンナコトヲシテイルバアイデハナイノデハナイカ?」

村「うん・・・。だけどもう、字を見るのがいやなんだもの」

金「オタンチン! ワタシヲミロ!」

村「うん」

金「ワタシハナニヲシテオル?」

村「読書。薪を担ぎながらの、『ながら読書』だね。

 危ないからやめたほうがいいよ」

金「オタンチン! ワタシハウゴカナイカラアンゼンダ!

 ソンナコトヨリ、オマエハモジトムキアウサギョウヲハジメテ、

 ドレクライノジカンヲスゴシタ?」

村「・・・3時間」

金「オタンチン! マダソノテイドデニゲダシタノカ!

 ワタシハモウナンジュウネンモホンヲヨミツヅケテオルゾ!

 アメノヒモカゼノヒモ、ネンガラネンジュウ、

 モジトムキアッテオルノダゾ!

 オカゲデカラダハカチカチニナッテオル!」

村「でもずっと同じページじゃん」

金「オタンチン! コノページガスキナンダカラヨイダロウ!

 トニカク、スコシハワタシヲミナライ、

 シゴトニハゲムノダ!」

村「・・・分かったよ。

でもさ、金次郎くんはさ、

 たまには運動した方がいいよ。

 顔色、悪いよ」

金「オタンチン!」

 

そんなこんなで、今日も職員室の片隅で、

シブシブ文字と向き合っている村瀬なのです。

とはいうものの、こうしてぶつぶつしながら、

相変わらず逃げ回り未来の自分に負債を残す村瀬なのです。

ちなみに、そんなやりとりの光景が、

2月27日の「本日のオレンジキッズの写真なのです。

 

それでは、また。

ばたばた感。

2024年2月29日 12時41分

こんにちは、村瀬です。

今日で2月も終わりですね。

「閏年」(うるうどし)ということで、

4年ぶりの29日を迎えています。

さて、朝の職員室前の話。

子「先生今年はなんで29日まであるの?」

村「今年は閏年だからだよ」

子「閏年って何?」

村「4年に1度くるものだよ。だいたい」

子「それで?」

村「閏年の年には夏のオリンピックが開催されるんだよ。だいたい」

子「それで?」

村「それでって・・・」

子「もうおしまい?」

村「・・・うん」

子「村瀬、何にも知らないね」

村「・・・う、うん。ごめん」

閏年のせいで、朝から傷つけられた村瀬です。

 

ところで、

6年生の各教室に掲げられた、

「卒業まであと何日カレンダー」が、

「13日」を示しております。

「いよいよ」

という感じが日に日に強くなっている東小です。

 

来週末には「6年生を送る会」が予定されています。

久しぶりに、

全校が顔を合わせての開催ということで、

現在各学年が力を入れて準備しております。

6年生は、卒業式に向けての練習が、

本格化しています。

村瀬も参加させていただいておりますが、

6年生らしく、みんなが集中して練習する様子が見られます。

引き締まった態度や表情に、

「いよいよ」感は増すばかりです。

 

そんなわけで、学校は全体的に、

わーわーぎゃーぎゃー、どたばたじたばた、しております。

でもこの「ばたばた」感、

幸せなことなんだよな、と子どもたちを見て思っている村瀬です。

 

先ほども触れましたが、今年は閏年です。

前回の閏年は、4年前、2020年のことでした。

みなさん、覚えていらっしゃるでしょうか。

4年前のこの時期、何が起きていたか。

 

4年前の2月27日、

夕方、当時の首相から、

「3月2日より、学校の休校を要請する」

との発表がされました。

例のういるす拡大のためです。

村瀬はそれを、車の中で聞いたのですが、

驚きの内容に唖然(あぜん)とし、車を停車したことを覚えています。

当時、村瀬は6年生の担任を務めておりました。

その日、学校をあとにする直前まで、

卒業式をどのような形にするか、

長い時間を掛けて会議で検討していました。

結論が出て、明日から式までのスケジュールを決め、

一緒に学年を組んでいた先生と、「明日から頑張ろーぜ」と、

鼓舞(こぶ)し合った直後の発表でした。

 

3月2日から休校と言っても、

3月1日は日曜、2月29日は土曜だったので、

子どもたちと会えるのは発表があった翌日の1日のみです。

まさに非常事態です。

卒業式はなんとか行う方向で、という話になっていたので、

28日は、一日中、卒業式の練習を行うという、

通常ありえないスケジュールを組み、子どもたちと過ごしました。

おそらく、東小学校もそうではなかったのかと推測します。

ばたばたしたまま、その日は終わり、

翌週からは、静かな、実に静かな学校となってしまいました。

6年生を送る会もなく、お別れ試合やお別れコンサートもなく、

「卒業式まで何日カレンダー」も止まったままです。

名残(なごり)惜(お)しい切なさよりも、

空(むな)しさが強い3月の日々でした。

 

あの日々を経験した当時の卒業生たちや担任陣からすると、

この「ばたばた」感は、実に羨(うらや)ましく感じるのだと思います。

 

あれからもう4年。いえ、まだ4年なのでしょうか。

多くの場所でかつての日常を取り戻すことができています。

子どもたちも忙(せわ)しない日常ですが、

この雰囲気が幸せなことだと感じながら学校生活をおくってほしいな。

6年生の合唱を聴きながら、そんなことを考えていた、

村瀬なのでした。

 

それでは、また。

ちょっと一息。

2024年2月20日 13時24分

こんにちは、村瀬です。

今週は天候がぐずつく様子です。

昨日は暴風雨、

今朝は富士山の8合目を思わせるかのような、

深い霧が街を包んでおりました。

現在は5月のようなあたたかい気温。

一体、明日はどんな天候が待ち受けているのでしょうか。

 

ところで村瀬自身も、

荒波のようなスケジュールをかいくぐっている日々です。

先週は毎日ちょっといい格好をする時間があり、

今週はどこかしこに電話をかけまくり、

加えて、膨大な書類の波に溺れかけて、いや、溺れているところです。

当然、疲労の色も濃くなっております。

 

先週の話。

スーツに着替えているときのこと。

ズボンの「ベルト通し」にベルトがうまく通らず、イライラ。

なんでこんなことまでうまくいかない、

と、ぷりぷりしながら手元を見ると、

ベルトではなく、ネクタイ。

更衣室の片隅で唖然(あぜん)とする村瀬でした。

 

昨日の話。

パソコンに向かっているときのこと。

頭が全然回らず、イライラ。

こんなときは、糖分摂取だ。

机上に忍ばせた丸い形のチョコレートを取り出します。

包み紙を取り外し、ゴミ箱にポイ。

すると、「カラカラカン」という音が。

不思議に思い、ゴミ箱を見ると、

包み紙ではなく、チョコレート。

職員室の片隅で呆然(ぼうぜん)とする村瀬でした。

 

以上、疲労濃度が垣間(かいま)見える出来事でした。

 

ここのところ、

朝、職員室の前に立ち、

子どもたちをあいさつしながら出迎えることもままならない状況でした。

久しぶりに今日立っていると、

「ご無沙汰(ぶさた)だね」

と、子どもから言われてしまいました。

村「ええ、ご無沙汰しておりました。

 お元気でしたか?」

子「うん。

 村瀬、なんでいなかったの?

 さぼってたの?」

子どもに問われたので、

村「とんでもございませんよ!

 村瀬、朝から電話したり、謝罪したり、

「補欠」を組んだり(過去ぶつぶつ参照)、謝罪したり、

 印刷したり、印刷失敗したり、謝罪したり、

 書類を提出したり、提出先間違えたり、謝罪したり、

 いろいろ、大変だったんですよ。

 うそだと思うなら、

ほら、あの、ブラインド越しから日々の村瀬を見てごらんなさいよ。

 頭を下げている村瀬がきっといますから!」

と、村瀬が熱い反論をし終わるころには、

子どもの姿はありませんでした。

しかし、学校に来ていながら、

子どもたちに「ご無沙汰」と言われる状況では、

教員として本末転倒ではないか。

そう反省させられた村瀬です。

 

しかし、だからといって書類が消え去るわけではありません。

本日も白目をむきながらパソコンと向き合っていたわけですが、

どうにもこうにも効率がありません。

そこで、休憩がてら、久しぶりに友達に会いに行くことにしました。

 

正門を出ると、正面に梅林(ばいりん)が広がっていました。

多くの木々がきれいに咲き誇っていました。

行き帰り、毎日通る場所なのに、その状況に気付いていませんでした。

校門を出て右手の広場につきました。

村「さつきさーん(ひつじさん)、ご無沙汰してました」

声を掛けると、小屋から出てきます。

が、いつものさつきさんとは、どこか違います。

村「さつきさん、少し見ないうちに、

 どうされたんですか、そんなに痩(や)せちゃって。

 もふもふ感0じゃないですか・・・。

 それに、おひげまではやされて・・・。

 何かあったんですか? そんなにやさぐれちゃうなんて。

 よくみたら、角(つの)まではえてるじゃないですか!!

 さつきさん、ぼくでよければ、相談にのりますよ」

さつきさんは答えます。

「めーーーー」

村「さつきさん、声まで変わってるじゃないですか!

 前までもう少し低く、

『め~~~~』って感じだったじゃないですか!」

「めーーーー」

村「違いますよ。「め~~~~」ですよ」

「めーーーー」

そんな不毛なやり取りをしている途中に、思い出しました。

 

先週のことです。

2年生の保護者の方から連絡がありました。

電話を受けた先生が不思議そうな顔をしています。

「羊好きの先生に代わってほしいそうです」

職員室にいた先生たちが、一斉に村瀬を見ます。

否定しようのない事実でしたので、

村瀬は恐る恐る電話に出ました。

その内容は、

さつきさんの空き地に、

『こゆき』(白っぽい)

『なづき』(茶色っぽい)という2頭のヤギがくるから、

よろしくね、

というものでした。

 

村「は! あなたが、こゆきさんなのですね!

 これはこれは、失礼しました。

 申し遅れましたが、私、村瀬と申します。

 以後、お見知りおきを」

こ「めーーーー」

村「高めのステキなお声ですね」

こ「めーーーー」

人懐(なつ)こいのか、村瀬を「いいもの」と認識したのか、

こゆきさんは村瀬にすりすり近寄ってきてくれました。

村瀬が頭をなでなでしていると、

頭上から「メーーーー」と、こゆきさんより高い鳴き声が聞こえてきました。

もう一頭、斜面の上にヤギさんが座っていました。

村「おーー、その茶色のステキな模様、

あなたは、なづきさんですね!

初めまして、私、村瀬と申します。

お二方とも、なんと愛らしいのでしょう」

そう言いながら、斜面を登り、挨拶にうかがいます。

すると、すごい勢いで、なづきさんは村瀬に寄ってきて、

村瀬の太ももに頭突きをかましてくれました。

村「痛っ!

 なづきさん、そんなに歓迎してくれるんですか!

 もし角がはえていたら、ヤバイ歓迎の仕方ですけど!」

その後も、ぐいぐい太ももを頭で押してきます。

村「あれ、これ、ひょっとして、

 村瀬を斜面から落とそうとしてます?

 でも、しっぽ、思い切り振ってますね。

 わんちゃんなら大喜びの仕草ですが、

 あなた方ヤギさんには、どんな意味が?」

少しだけ身の危険を感じたので、

村瀬はその場から離れたのでした。

 

それにしても、こゆきさんとなづきさんと触れ合ったり、

梅の花を見たりしていたら、

なんだか落ち着いた気分になりました。

やはり、ゆとり、大事ですね。

 

村瀬と同じ、いや、それ以上にご多忙な方は、

保護者のみなさんの中にきっと大勢いることでしょう。

いえ、大人だけでなく、子どもたちの中にもいるように思います。

その忙しさの合間をどうにか見つけ、

自然に触れたり、非生産的な時間を過ごしたりして、

少しでも一息つく時間をつくってほしいなあ。

なづきさんからの頭突きを受けたながら、

そんなことを考えていた村瀬なのでした。

 

ちなみにさつきさんは、

南門のそばでむしゃむしゃ草を食べておられました。

 

それでは、また。

スウィートな気持ち。

2024年2月15日 19時17分

こんばんは、村瀬です。

気が付けば、学校が闇に包まれております。

現在職員室には、

教頭先生、3年のI先生、4年のF先生、6年のT先生、そして村瀬が、

取り残されております。

男子校の様相を呈(てい)しています。

 

さて、

今週の村瀬は、よれよれジャージではなく、

毎日ちょっといい格好をする日々が続いています。

何もバレンタインデーがあったから、というわけではなく、

出張や行事が重なったからでございます。

 

ちなみに、

昨日、お風呂に入っているときに、

「あ、今日はバレンタインデーだった」

と、ふいに思い出し、

風呂上り、相方に、

「今日は何の日か知ってる?」

と、尋ねたところ、

「大安(たいあん)」

と、暦(こよみ)で返すという高度な返答を受けました。

娘まーがれっと(通称)にも同じように尋ねたところ、

「〇○ちゃんの誕生日」

と、父が知らない友人の情報を教えてもらえました。

スウィート(甘い)ではなく、ビター(苦い)な気持ちにさせられた、

村瀬なのでした。

 

そんなことはさておき、

本日は校長ぶろぐ「本日のオレンジキッズ」に記されている通り、

「入学説明会」が行われました。

「いーやーだーいーやーだ、

 たくさん人がいるところでしゃべりたくないー」

と、駄々をこねてみたのですが、

「普段さぼってるんだから、

 こんなときくらい働きなさい」

と、校長先生から叱咤激励を受け、

説明する任務を仰(おお)せつかったのでした。

 

始まる前は緊張と不安で半ベソ状態でしたが、

村瀬のつたなく、カミカミの説明であっても、

怒号を飛ばすことなく、

(少なくとも表面上は)みなさん静々(しずしず)と、

おおらかに聞いてくださいました。

また、説明会後に行った「お迎え下校」の当番決めの際も、

子どもたちのため、みんなで協力し合い、

その役目を引き受けていただきました。

加えて、当番決めのサポートとして、

地区委員のみなさんやPTAの方々が大活躍してくださいました。

 

ところで、

説明会の準備には、6年生の子どもたちが、

片付けには、4年生の子どもたちが、力を発揮してくれました。

誰かが困っていたらすっと手を差し伸べる子どもが多い理由の答えは、

会場にいらっしゃった「大人」たちの姿にあるのだろうと、

改めて思いました。

説明会でもお伝えした通り、

子どもたちの健やかな成長には、

学校だけの力だけでは不十分です。

保護者のみなさんや地域の支えがあってこそ、

成長が強く促(うなが)されるものだと感じます。

 

来年からオレンジキッズになる子どもたちもしあわせなんだなあ、と、

チョコレートよりスウィートな気持ちにさせてもらえた、

村瀬なのでした。

 

それでは、また。

たくさんの善意。

2024年2月9日 16時44分

こんにちは、村瀬です。

昨日に続き、今日も穏やかな気候です。

大放課や昼放課に、外で遊ぶ子どもが増えた感があります。

そして、半袖短パンボーイ&ガールも増えた感もあります。

このまま春の気候に向かえば、と思うのですが、

そんなわけにはいかないでしょうね。

 

さて、昨日は、3学期の授業公開が行われました。

ご多忙であろう中、大変多くの保護者の方にお越しいただき、誠にありがとうございました。

いつもより張り切った姿の子どもたちが多く、微笑ましく思いました。

やはり、子どもたちにとっても、特別な時間になるのでしょうね。

二学年併せての公開と言うことで、兄弟姉妹が重なるご家庭に関しては、

大変ご不便をお掛けし、心苦しいところですが、

また来年度もぜひ、お越しいただければ幸いです。

(校長ぶろぐ「本日のオレンジキッズ」に写真付きで紹介しております。

 ぜひご覧くださいませ。)

 

授業公開に併せて、東小学校PTAが主催となり、

「能登半島地震」で被災された方々に向けての募金活動も行いました。

児童会主催に続いて、2度目の取り組みです。

厳しい気候の中、未(いま)だ日常を取り戻せず、

また、今後の見通しも分からない状況で、

苦しく不安な生活を余儀(よぎ)なくされている方が大勢いらっしゃることは、

ご承知の通りです。

ほんの僅(わず)かのことなのかもしれませんが、

東小学校として今できることは何かを考えた上で、

募金活動に取り組んでおります。

おかげ様で、多くの「善意」が集まりました。

 

特に昨日は、わずか1日で、これほどまでに、というご協力をいただきました。

まずもって、感謝を申し上げます。

ありがとうございました。

 

ところで、今回、募金と同時に、

東小学校では保護者のみなさんに対して、

ある物を公開展示しました。

うわさの「大谷グローブ」です。

本校では現在、子どもたち全員が触れる機会を設けようと、

日替わりでクラスを巡回しております。

授業公開日だった昨日は、折角の機会だからと展示させていただいた次第です。

常々ガラスケースに入れているわけではございませんので、ご安心を。

 

さすがうわさの「大谷グローブ」です。

展示場所には人だかりができあがります。

手に取ったり、写真を撮ったりと、

思い思いにふれ合っていただきました。

 

募金の話に戻ります。

少しでも「善意」が集まれば、

それだけ被災された方や地域にお役立ちができる。

どうすれば、それがかなうだろうか。

校長先生と教頭先生、そして村瀬は、

前日、募金箱の設置場所を議論しました。

そして、思いついたのです。

「そうだ、大谷選手の力を借りよう!」

きっと、グローブを見に来る人はたくさんやってくる。

人が大勢これば、それだけ、「善意」が集まりやすくなる。

ということで、グローブの横に、設置したのであります。

 

先ほど記した通り、

その作戦は見事に功を奏します。

グローブに触れる、そして、募金に参加する、

という太い流れが確認できたのです。

保護者のみなさん、ありがとう!

大谷選手、ありがとう!

授業公開終了後、

ロサンゼルスに募金箱を掲げながら、

三人で感謝をしていたのでした。

 

でも、まあ、本当は、

そんな(姑息な)ことをしなくても、

東小学校であれば同じだけの善意が集まったのでしょうね。

現に、募金をするためだけに、

わざわざ、北館の入口から職員室前まで、

はるばるお越しいただいた方も大勢いらっしゃいました。

 

ともあれ、

これからも、被災された方が日常を取り戻す日まで、

私たちも共に歩んでいければと考えています。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。

 

それでは、また。

熱い思い。

2024年2月2日 13時13分

こんにちは、村瀬です。

気がつけば、週末。

ワタクシは一週間、何をしていたのだろうか、

と思ってしまうほど、ジタバタドタバタしていた村瀬です。

それなのに、

積まれた仕事の山の頂(いただき)は、

少しも低くなっていない、

いやむしろ、高くなっています。

ほんとにワタクシは、何をしていたのだろうか、

と、我ながら呆(あき)れかえっております。

 

さて、本日は、

児童会により、

「逃走中 in 東小」

という一大イベントが行われました。

(詳細は、校長ぶろぐ「本日のオレンジキッズ」をぜひご覧ください!)

某(ぼう)テレビ局の、某企画を深く参考にして、

児童会役員により、東小バージョンにアレンジした形でした。

今日は特別日課を組み、

朝一番から全校の子どもたちが、

サングラスをかけた、

「ハンター」とやらに捕まらぬように、

かくれんぼしている先生を捜したり、

全球をカゴに入れる玉入れをしたりする、

「ミッション」をクリアするために、

また、「復活カード」をゲットして仲間を助けるために、

校舎内外を動き回っておりました。

みんなが楽しめるようにと、

よくもまあ、こんなアイディアを考えつくものだと、

感心させられまくった次第です。

(近隣住民のみなさん、朝早くからお騒がせしました。)

 

村瀬も一緒にはしゃぎたかったのですが、

安全に楽しめるための見守り役として、

昇降口と運動場のアスファルトゾーンに立っておりました。

校舎内やアスファルトは転倒すると危険ですので、

興奮して走ろうとする子どもに対して、

「歩くのである! 早歩きして、逃げるのである!」

と、呼び掛けておりました。

どの子どもも村瀬の言葉を受けると素直に従ってくれました。

「競歩」選手が大量出現し、

とてもかわいらしい光景が広がっておりました。

 

ハンター役の子どもたちも、

みんなが安全に楽しめるように、無理に追いかけ回さず、

逃げ回る子どもたちも、

捕まってしまうと自分から「牢獄」(字面は怖いですが)が出向くなど、

ルールを守りながら参加する子がとても多く、

その点が見られたこともよかったなあと思います。

 

村瀬が見ていて、特に「ナイス」と感じたことは、

「ミッション」の制限時間についてです。

どうにかみんなにクリアして喜んでもらおうと、

児童会の子どもたちは「残り1分」あたりから、

現実世界とは違う速度でカウントし始めたのです。

まるで、アクション映画やアニメの時間の進め方でした。

特に「残り15秒」あたりから遅くなり、

最後の1秒に到っては、

現実世界の「10秒」にあたるほどの遅延ぶりでした。

タイムリミットぎりぎりでミッションをクリアできたことに、

大歓声が上がっておりましたが、

これはもう、児童会のファインプレーといえるでしょう。

 

ファインプレーといえば、

この企画が実行されたこと自体、とも思います。

今回のイベントは、3学期が始まる段階では、

予定されてはいませんでした。

とある日のこと、

児童会役員が村瀬のもとにやってきて、

このように伝えてきたのです。

「自分たちが低学年の頃、児童会の企画で、

 すごく楽しい思い出をつくってもらいました。

 だから私たちも同じように、

 みんなが笑顔になれるようなイベントをしたいです。

 そのための時間をつくってほしいです」

村瀬、その時点で、胸が熱くなってしまいました。

 

昨年度までの4年間、例の情勢のために、

ご承知の通り、活動を制限されていたことが、多々あります。

子どもたちの交流も控えめとなり、

全校そろってのイベントは影を潜めていたのです。

自分たちと同じように、

不遇な思いをしてほしくない、

楽しい思い出をつくってあげたい、

そんな気持ちが真っ直ぐ伝わってくる言葉でした。

 

「いいねいいね、やっちゃおうぜ!」

と、即答したいところですが、立場上、すぐには答えが出せません。

全校を動かすイベントとなると、

学校だけでなく、

それぞれの学年のスケジュールを調整する必要があるからです。

それに、やろうとしている企画は、

場合によっては、けが人が多発してしまう危険性があります。

そこで村瀬は、

「安全、かつ、みんなが楽しめる内容。

この条件をふまえた企画にすること」

という宿題を出しました。

そして、それがクリアできたら、検討する、という約束を交わしました。

「村瀬のくせに、生意気だ」

と、児童会の子どもたちは思ったかもしれません。

しかし、彼らはその憤(いきどお)り(?)を力に変えて、

計画をもってきたのです。

児童会担当のS先生を通して、何度か変更を求めましたが、

子どもたちはその都度考え、アイディアを出し合い、

条件をクリアしていったのでした。

その熱い思いが、先生たちを納得させ、

今回の形へと結びついたのです。

お世辞抜きで、児童会役員には、賛辞を送りたいと思います。

 

児童会のみなさん。

みなさんが願ったように、とても多くの友達が、

笑顔で楽しんでくれましたね。

この思い出は、きっとみんなの心に残ります。

そして、みなさんと同じように、

後輩のために、次の世代のために、と、

だれかを思いやる、

みなさんと同じような、

やさしくてまぶしい心につながっていくのだと感じます。

それが、東小学校の伝統として残っていくとしたら、

これほど素晴らしいことはありません。

素敵な企画を実行してくれて、本当にありがとう。

 

それと、一つ、忘れてほしくないことがあります。

みなさんの願いを実現させようと、

S先生を始め、U先生、K先生、F先生など、

実に多くの先生方が、裏で動いてくれたのです。

昨日も遅くまで、準備をしてくださっていました。

支えがあったから、成功させることができた。

その感謝を、どうか忘れないでほしいなと願っています。

 

さてさて、

数々の仕事から「逃走中」の村瀬ですが、

〆切という「ハンター」にそろそろ捕まりそうです。

みなさんと同じように、

熱い思いをもって、仕事に臨もうと思います!

今から、

いや、明日から。

あ、明日は休みだから、

来週から・・・。

 

それでは、また。

ほっと一息。

2024年1月25日 18時14分

こんにちは、村瀬です。

本日は、太陽が顔をのぞかせてくれています。

気温は低いですが、

それでも陽があたると、なんだかほっとします。

 

子どもたちには残念なことでしょうが、

雪も薄化粧(うすげしょう)程度にとどまり、

積もることはありませんでした。

大人たちは、ほっとしたことでしょうね。

 

さて、昨日の話です。

2年生とあすなろ・どんぐり学級の少年たちと、

一緒にお迎えを待っていました。

「さみー、さみー」

と、外に出て車がくるのを震えて待っていると、

2年生の少年が、トコトコトコと、村瀬のもとに歩み寄り、

ぎゅっと抱きしめてくれたのです。

その後には、

あすなろ・どんぐり学級の少年たちもそばに来て、

ぎゅっと抱きしめてくれたのです。

極寒の中、ほっとした気分にさせてもらえた村瀬です。

 

そんな、あすなろ・どんぐり学級のみなさんが、

ほっとする気分にさせてくれる作品を、

みんなで創り上げました。

その作品が、

本日1月25日(木)から2月1日(木)まで、

日進市民会館ライトコート(玄関入って正面です)にて、

「日進市伸びゆく子教育作品展」に出品されています。

(開館時間は9:30~17:00です。

 ただし、1月29日(月)は閉館日、最終日は15:00までです。)

村瀬は毎年足を運ばせていただいていますが、

どの年であっても、心がほっとする空間になっています。

慌(あわ)ただしい世の中です。

そんな中で、一息つける時間と場所は、とても大切です。

どなたも忙しい中だとは思いますが、

ぜひ市民会館に足を運んで、

心をほっとさせていただけましたら、幸いです。

(その際は、子どもたちにメッセージを書くコーナーがありますので、

 ぜひ、オレンジキッズに、一言お願いします。)

 

それでは、また。

大人になるということは。

2024年1月24日 14時20分

こんにちは、村瀬です。

ただ今は、雪がしっかりと舞っております。

朝方、子どもたちが登校の折に、

一番激しく降っていた感があります。

わずかな雪が運動場や周りの木々を覆っていましたが、

今はほとんどありません。

この後、雪は積もるのか、ハラハラしている村瀬です。

 

登校後、

教室に入る前に雪をかき集め、

ぶつけ合ったり、小型雪だるまをつくったりする、

少年少女がたくさんいました。

大放課には、

さらに少なくなった雪をどうにかかき集め、

なんとかぶつけ合ったり、超小型雪だるまをつくったりする、

少年少女がたくさんいました。

昼放課には、

辺りに雪はなかったのですが、

舞い落ちる雪をつかまえたり、口を開けてキャッチしたりする、

少年少女がたくさんいました。

 

子どもたちの多くは、雪が大好きですよね。(地域差はあると思いますが。)

天気予報で「雪だるま」を見ると、テンションがピコーンと高くなります。

「村瀬、明日雪積もるかな」

と、昨日の帰り満面の笑みで、といかけてきた3年生がいました。

「うーん、積もっては困るなあ」

と、返答したところ、

「なんでよ。ちょー楽しいのに」

と、不満げに去っていきました。

 

大人たちの多くは、雪が降ることをあまり好意的に受け止められませんよね。

交通機関の乱れが気になったり、

冬タイヤをはいてないけど、運転しても大丈夫かと不安になったり、

どちらかというと、心配事がモクモクと膨らんでしまいがちです。

村瀬もご多分に漏(も)れません。

しかし、少年村瀬は、

雪が降ると、だれよりも、犬よりも、

喜び勇(いさ)んで駆け回っていたものでした。

たくさん積もろうものなら、

雪合戦をしたり、

雪だるまをこしらえたり、

かまくらやらを造ったり、

しまいには、家からガラス皿、スプーン、かき氷シロップを持参し、

きれいそうな雪を、皿によそっていただいたりしていました。

(帰ってからものすごく叱られ、

その後ものすごくお腹が痛くなりました。)

 

担任を受けもっていた頃は、雪が積もっていたら、

ほぼ間違いなく臨時の体育を行い、

1時間目は子どもたちと走り回っていたものです。

かつて東小にいたときに大雪が降ったときは、

大きなかまくらを子どもたちと完成させました。

(しかし、すぐに崩落。

 村瀬が生き埋めになりましたが、

子どもたちに引きずり出されました。)

 

今じゃあ、職員室の片隅で、

身を丸めて窓から元気な子どもたちを眺めております。

なんだか、さみしいものです。

 

大人になるということは、

ひょっとしたら、

雪を友達と思えなくなる、

ということかもしれないな。

 

そんな名言(迷言)をひらめきつつ、

眠っている少年村瀬に、

「たまには起きろよ」

と、声を掛けている村瀬なのです。

 

それでは、また。

野球しようぜ。

2024年1月19日 16時14分

こんにちは、村瀬です。

気がつけば、週末を迎えております。

あやうく、「週に一度はぶつぶつ」という低いハードルを、

吹き飛ばしてしまうところでした。

こうして慌ててぶつぶつしている次第です。

 

今週の東小学校は、

子どもたちの顔が青白くなっていた学力テスト、

村瀬のような偽者(にせもの)ではなく、

専門家による楽しい実験が行われた5年生対象の「サイエンススクール」

米野木お馬頭(まんと)保存会による3年生の出前授業、

最後の委員会紹介が行われた、全校集会、

(上記は校長ぶろぐ「本日のオレンジキッズ」で紹介されています。

 ぜひご覧ください。)

教員対象に実施された交通安全教室など、

(このことについても「本日のオレンジキッズ」で紹介予定です。)

多くのイベントが目白押し(めじろおし)で、

いつも以上に過ぎていく時間が早く感じました。

 

村瀬はそんな荒波におぼれかけながらも、

どうにかかろうじて、このようにぶつぶつしております。

 

さて、そんな中、

これまたすでに、「本日のオレンジキッズ」で紹介されていますが、

海の向こうから、素敵な贈り物が東小学校に(も)届きました。

メディアで大きく取り上げられていますので、

ご存じの方も大勢いるとは思いますが、

とうとう日進市の各小学校に、

大谷翔平選手からグローブが届いたのです。

本日、集会にて、児童会役員のみなさんがそのことを紹介してくれましたが、

その盛り上がりようったら。

これがきっと、全国各地で巻き起こっていると考えると、

とんでもなくすごいことを大谷選手はしてくれたんだなあと思います。

 

グローブと共に、大谷選手からのメッセージが封入されていました。

その中に、

「このグローブが、私たちの次の世代に夢を与え、

 勇気づけるためのシンボルとなることを望んでいます。

 それは、野球こそが、

 私が充実した人生を送る機会を与えてくれたスポーツだからです」

という文言がありました。

大谷選手は野球に出会い、人生を輝かせることができました。

このグローブがきっかけとなって、

彼と同じように、野球が人生の支えとなる子も増えることでしょう。

 

それにしても、

夢中になる何かを見つけられるということは、

実に幸せなことだと思います。

東小学校には、野球に限らず、

様々なものに夢中になっている少年少女がたくさんいます。

サッカー、バスケットボール、ダンス、レスリングといったスポーツや、

ピアノ、絵、英会話、プログラミングといった文化的、学習的なものなど、

その道は多岐に渡ります。

好きなことをやっているときの子どもたちは、

とても眩(まぶ)しく映るものですね。

見ている側も嬉しい気分になります。

そんなきっかけを与えられるよう、

私たち教員は、日々子どもたちと接するように心掛けていきたいものです。

 

「野球しようぜ」

大谷選手は手紙の最後をこの言葉で締めています。

実に、素敵ですね。

 

村瀬も何か、寄贈しようかなあ。

全国は到底(とうてい)無理だから、

とりあえず、東小学校だけだな。

家に何かないかな。

あ、使わなくなった、「オセロ」があるな。

でもなあ、

「オセロしようぜ」

じゃ、あんまりかっこよくないよなあ。

あ、そういえば、

トランプがやたらとたくさんあったな。

だけどなあ、

「トランプしようぜ」

じゃ、ちょっとなあ。

「ばば抜きしようぜ」

で締めればいいか。

いや、これじゃただ遊びに誘ってるだけみたいだよなあ。

 

歓声を上げる子どもたちを見ながら、

そんなことを夢想していた、

相変わらずしょーもない、村瀬なのでした。

 

それでは、また。