東の方でぶつぶつぶつ・・・

2学期しゅーりょー。

2023年12月22日 16時11分

こんにちは、村瀬です。

大変寒い中でしたが、

終業式が無事に終わりました。

そして、2学期が終わりました。

 

何を置いても、まずは感謝を申し上げたいと思います。

まずは保護者のみなさんへ。

今学期も、

誰一人欠けることなく、

全員で今日を迎えることができたのは、

各ご家庭でしっかりと支えていただいたからに他ありません。

何を置いても、

生きていること。

これ以上の願いはないでしょう。

2学期も本当にありがとうございました。

 

次に学校を支えてくださっているみなさんへ。

数限りないサポートをいただいたおかげで、

2学期を終えることができました。

市役所のみなさん、

給食センターのみなさん、

交通指導員のみなさん、

ICT支援のみなさん、

ボランティアのみなさん、

業者のみなさん、

地域のみなさん、

その他大勢、

どれが欠けていても、

大変だったと思います。

2学期も本当にありがとうございました。

 

ところで、

毎年恒例の今年の漢字は、

『税』

とのことですが、

村瀬の今年の漢字は、

『謝』

です。

「今年も」と言った方が正しいでしょう。

「毎年」と言ってもいいかもしれません。

 

この漢字が含まれる言葉を、みなさんに捧げたいのです。

『感謝』と『謝罪』です。

本来なら、一人一人をお尋ねし、手を握り、目を見て、

「ありがとう」や

「ごめんなさい」(こっちの方が多い)

を伝えるのが筋だと存じておりますが、

困らせてしまうでしょうし、ちょっとだけ面倒なので、

この場を借りてお伝えしたいと思います。

 

どうもありがとう!

そして、

いろいろ、ごめんなさい!

 

さて、いよいよ明日から冬休みです。

気候が厳しい中ですが、

各ご家庭でほっとあたたまる時間が少しでも流れることを願って、

今年のぶつぶつを閉じたいと思います。

 

そういえば、

2学期もこのぶつぶつをお読みいただいていた、

そちらに座っている珍しいお客様。

時折聞こえてくる声援を支えに、

今学期も

「週に一度は更新」

という低いハードルをどうにか越えることができました。

ありがとうございました。

 

次にぶつぶつするのは、年明けでしょうか。

ということで、先に伝えておきます。

めりーくりすます。

そして、良いお年を。

 

それでは、また。

大掃除デー。

2023年12月21日 15時17分

再びこんにちは、村瀬です。

本日は村瀬、授業がございません。

そんなときこそ、たまった数々の仕事を処理するべきです。

分かってはいるのに、

「まあ、冬休みに入ってからやればいいかあ」

なんて思い、運動場できゃっきゃきゃっきゃと走り回る子どもたちを、

ぼーっと見てしまう村瀬です。

冬休みに入ったら入ったで、

「まあ、年明けにやればいいかあ」

と、思考がシフトチェンジし、

新年に入ったら入ったで、

「まあ、3学期始まったらすぐにやればいいかあ」

に、変わっていき、

最終的にはパニックになる、

というのは目に見えているのですが。

それでもふらふら校舎を徘徊(はいかい)しながら、

「いいなあ、楽しそうだなあ」と指をくわえて眺めてしまう村瀬です。

 

さて、東小学校は、本日、

「大掃除デー」

となっております。

清掃活動の時間がいつもより長めに設定されています。

また、学級活動の時間を使って、

すでに大掃除に取り組んでいる学級も多くあるようです。

家庭から持ってきた雑巾が真っ黒になるまで拭(ふ)き掃除に励んだり、

ほこりに負けずにせっせせっせと掃(は)き掃除に励んだりと、

少しでもきれいにしておこうと清掃している子どもたちの姿は、

とてもまぶしく、素敵に映ります。

きっとその場所だけでなく、

その子の心もきれいになっていくのだろうなと感じます。

 

村瀬も担任だった頃は、

学期末には必ず、授業時間を使って大掃除をさせていました。

自分で使った物や場所はもちろん、

自分が気になった場所は、

見て見ぬふりをせず、きれいにするのだ、と指示していました。

不思議なもので、

ほとんどの子どもは、初めは面倒くさがっていたとしても、

いざ掃除が始まると、それはそれは熱心に取り組んでいました。

終わる時間が近づくと、

「もっとやらせろ」という子どもの方が多かったことを思い出します。

 

本校の北館で4年生を担任していたときのことです。

いつも通り大掃除をしていると、

「先生、中庭もきれいにしておきたい」

という声が上がりました。

喜んで許可をすると、

少年少女たちがスコップやクワを手にして、

草を抜いたり、花壇(かだん)や畑を耕したりしてくれました。

いやあ、感心感心、と見ていると、

とある少年から、

「先生、温泉を掘り当てました!」

との報告が入りました。

「何をふぁんたじーなことを言っておるのだ」

と、少年と共に中庭へ向かうと、

あたり一面水浸しになっています。

「おお、なんと、真(まこと)の話だったのか!

 中庭を囲って温泉施設を整え、

お客を呼び寄せて料金を徴収すれば、

 このボロボロの北館をリニューアルできるぞ!

 まずはトイレ、トイレの改修工事じゃい!」

村瀬の言葉に少年たちは湧き立ちます。

しかし、その場にいた少女たちが、

「村瀬、何言ってんの。

 これ、水だよ」

と、冷静に言葉を落としました。

触ると、確かに冷たい水です。

止めどなくあふれ出続けています。

しばらくして、判明しました。

土の中を通っていた水道管に、

少年が降り下げたクワがヒットし、穴が開いたということが。

 

その結果、北館は、それ以降、断水してしまいました。

少年と村瀬は二人で青ざめましたが、

良いことをしようとした結果で起きたことなので、

お咎(とが)めを受けることはなく、

その後、市役所の人々と業者の人々がすぐさま駆けつけ、

対応してくださった結果、翌日には復旧できたのでした。

 

そんな素敵な思い出を噛みしめながら、

掃除に励む素敵な少年少女たちを見守っていた村瀬なのです。

それじゃあ、村瀬も掃除しよっかなあ。

まあ、冬休み入ってからやればいいかあ。

 

それでは、また。

小人探し。

2023年12月21日 11時13分

こんにちは、村瀬です。

めっきり冬になっております。

強力な寒波が迫っているようで、すでに背中を丸めている村瀬です。

 

さて、いよいよ2学期も終わりを迎えようとしています。

今日は様々な学級で、

「お楽しみ会」やら「クリスマス会」やら「忘年会」やら、

楽しそうな時間が繰り広げられているようです。

担任なら率先して、

「なんでもバスケット」ではしゃいだり、

「ドロケイ」(泥棒と警察)で追い掛け回したり、

「キックベース」で大人げなく蹴っ飛ばしたりと、

大はしゃぎしていたことでしょう。

 

村瀬学級で人気だったのが、

「小人(こびと)探し」というゲームです。

子どもたちがクラスで何かしている間に、

村瀬が親指大の5人くらいの小人人形を運動場や「遊歩園」に隠し、

それを探し出すという単純明快なイベントです。

もさもさした立木の枝に立たせたり、

「あしがら山」の山頂に鎮座(ちんざ)させたりと、

毎度毎度迷いながら小人たちを隠します。

 

いざ始まると、子どもたちは猛烈な勢いで探します。

そして、すぐに見つけていきます。

「なんだよ、簡単すぎてつまらんわ」

「村瀬、ちゃんと隠しなさいよ」

と、ぶーぶー言われる始末です。

しかし、回を重ねるごとに、隠す村瀬も知恵をつけました。

最終的には、「5小人」中「3小人」が見つからない、

という難易度に仕上げました。

「なんだよ、難しすぎてつまらんわ」

「村瀬、ちょっと考えなさいよ」

と、結局ぶーぶー言われます。

時間切れになり、子どもたちと一緒に答え合わせです。

村「はい、一人目はここですー」

村瀬は自分の背中にテープで貼り付けた小人を見せつけます。

子「そんなのずるいわ! 村瀬らしいけど!」

村「はい、二人目はあの枝の上ですー」

子「村瀬しか届かないじゃないか! やっぱりずるいわ」

村「はい、三人目の答え合わせをしますー。

 三人目は、遊歩園ですー」

全員を引き連れて、ぞろぞろ遊歩園に向かいます。

村「はい、この落ち葉の下ですー」

そう言って落ち葉を取り除きますが、いません。

村「あれ? 

 あ、こっちだ。こっちの落ち葉の下ですー」

その下にも、いません。

村「あれ?

 あっちかな。いないな。あ、そっちか。いない・・・」

子「まさか村瀬、忘れたの?」

村「ううん・・・。

 たぶん、旅にでたんじゃないかな・・・」

その後、子どもたちにこの日一番のぶーいんぐを浴びせられたことは、

言うまでもありません。

今でもきっと、遊歩園のどこかに、

小人は眠っているのだと思います。

 

そんなことを楽しんでいたのは、今からもう10年以上前です。

その頃の子どもたちの影を追いかけながら、

今日もしっかり仕事を溜めていく、

村瀬なのでした。

 

それでは、また。

ひつじをめぐる冒険。

2023年12月12日 14時19分

こんにちは、村瀬です。

朝方まで降っていた雨も、

東小の事情を知ってか知らずか、ちゃんとあがってくれました。

本日から保護者会です。

お忙しい、に重ねて、足下も悪い中だと申し訳なさ過ぎるので、

ほっとしている村瀬です。

四日間、どうぞよろしくお願いします。

 

さて、

担任陣と保護者のみなさんが大切な時間を刻んでいる間、

溜め込んでいる仕事の処理チャーンス、

と、昨日までは考えていました。

が、いざ当日を迎えると、ちゃんと停滞している村瀬です。

 

ここのところ、

いえ、東小に来て以来、

いえ、生まれてこの方、

失敗ばかりを繰り返し、天を仰ぐ毎日が続いています。

生意気に思われるかもしれませんが、

こんな村瀬でも、いっちょ前に落ち込みます。

そんなときには気分転換が必須です。

 

学校でそんな状況になった際、

村瀬は時折、友達に会いに行きます。

羊の「さつき」さんです(過去ぶつぶつ参照)。

さつきさんは白目をむきながら接近する村瀬であっても、

いつも、もふもふのあたたかさで迎え入れてくれます。

「さつきさん、オイラまたやっちまいましたよ」

そこら辺の草を抜いて差し出すと、

「め~~~~~~(またかよ!)」

と言いながらもしゃもしゃ食べてくれます。

「あれはぼくが悪いんですかねえ」

「め~~~~~~~(間違いなく悪いよ!)

というようなやりとりをしていると、

癒やされていき、また仕事に戻る、

という日々を過ごしています。

 

しかし、ここのところ、

さつきさんの姿を見かけなくなってしまったのです。

初めは、

「ああ、ニュージーランドにでも旅行に行ったのかな」

と思っていたのですが、

あまりにも長い期間留守にしているものですから、

村瀬の不安はぐんぐん募(つの)っていきました。

頭の中で「ドナドナ」が流れます。

ま、ま、まさか、出荷?!

いやいやいやいや、と、村瀬は首を振って不安を払います。

 

その後、何日も何日も、

「さつきさ~ん」と、呼び掛けながら捜(さが)しました。

小屋の周り。植木の中。

いつでも捜していました、どこかにさつきさんの姿を。

向かいの畑、路地裏のみぞ。

こんなとこにいるはずもないのに。

そう思いながら、捜していました。

願いがもしも叶うなら、今すぐさつきさんのもとへ。

そう思いながら、捜していました。

しかし、見つかりませんでした。

 

本日も下校の際、小屋をのぞきましたが、やはりいません。

村瀬は泣きべそをかきながら、

一緒に交通整理をしていたK先生に打ち明けます。

村「K先生、さつきさんが、いないんです・・・」

K「村瀬、さつきさんとは、誰だね?」

村「そこに住んでいる、羊さんです」

K「いるじゃん」

村「K先生、あなたの目は節穴ですか?

 散々、探し回ったのですよ」

K「いや、いるじゃん」

村「K先生、いくら年上だからって、

 そんな冗談は、許しませんよ!

 奇跡がもしも起きて、さつきさんにまた会えたなら、

 全力で抱きしめたいと思っているんですよ!」

K「いや、だから、いるじゃん」

村「もう! この、分からず屋!

 先生が指さしているところは、何度も何度も・・・」

と言いながらK先生の指先をたどってみると、

村「あ、いた」

なんと、小屋がある土地の斜面上、

視線を少し上げるだけで、気付けるような高さの位置に、

口をもちゃもちゃさせながら、

さつきさんがくつろいでいるではありませんか!

その目は、

「村瀬、何日捜してるんだよ。

アタシはずっとここにいたのに。

今更気付いたのかよ」

と、言わんばかりです。

「さつきさ~~~~~~ん」

と、叫びながら斜面を登り、全力で抱きしめたいところでしたが、

子どもたちもいるし、

さつきさん、どろだらけだったので、

今度にすることにしました。

 

とにかく、出荷されてなくてよかったなあと、胸をなで下ろした、

保護者会初日の村瀬なのです。

 

さあ、ちゃんと仕事しよっと。

 

それでは、また。

支えがあって。

2023年12月8日 11時51分

こんにちは、村瀬です。

本日は昨日と打って変わって、穏やかな気候です。

朝、昨日の暴風が巻き散らかした落ち葉を掃いていたら、

3年生の子がお手伝いしてくれました。

その優しさに、感謝感謝です。

その後、職員室に呼ばれたので、

ほうきやちりとりをその場に残し、その場を立ち去りました。

そして、いつも通り、そのことを忘れてしばらくぽけーっと過ごし、

はっと気付いて外に戻ると、掃除道具も取り残していた落ち葉も、

きれいさっぱりなくなっていました。

用務員のYさんが、尻ぬぐいをしてくださっていました。

その優しさに、感謝感謝です。

今日もそんな支えがあって、

どうにかやり過ごしている、村瀬です。

 

支えといえば、

本日は、多くのPTAのボランティアの方にお越しいただいております。

今日は2年生で、「いもまつり」が開催されているのです。

「いもまつり」

なんて素敵なネーミングでしょう。

生活科で育て、収穫したさつまいもをみんなで食べながら、

「いも神輿(みこし)」をワッショイしたり、

「いもクイズ」でピンポーン、ブブー、としてみたり、

「いも俳句」をこしらえてみたり、

「いもで算数問題」で頭を鍛えたりと、

各クラス、様々な工夫をして、

さつまいもを讃(たた)えながら、

大盛り上がりしております。

(詳しくはオフィシャルぶろぐ「本日のオレンジキッズ」にて、

校長先生が紹介してくださる予定です。)

 

ボランティアのみなさんは、

朝早くから来校してくださり、

子どもたちが食べる「ふかしいも」をこしらえてくださっていたのです。

配るお手伝いもしていただきました。

感謝感謝感謝です。

 

ちなみに今週は(先週もですが)、その他にも、

1・2年生に対して行った「絵本の読み聞かせ」も、

PTA役員やボランティアのみなさんに活躍していただきました。

また、1年生の生活科で行う「昔あそび」の授業にも、

多くのボランティアの方に支えていただきました。

感謝感謝感謝感謝です。

 

もしも今回、ボランティアのみなさんのお力を借りられなかったら、

おそらく「いもまつり」は、「食べる」という活動はなくなっていたでしょう。

いもを「ふかす」にせよ、「焼く」にせよ、

どうしても人手が必要だからです。

1年生の「昔あそび」についても、

規模を縮小して体験させることになっていたことでしょう。

 

心苦しい話ですが、現状の東小学校では、

その人手を生み出すことが大変難しいのが、正直なところです。

やらせてあげたくても、あげられない、

といった活動が、生まれつつある状況で、

それを補い、助け、支えてくださっているのが、

PTAであり、ボランティアの保護者の方々なのです。

その支えがあって、はじめて、

子どもたちの安全な生活や充実した学習が成り立っているのです。

感謝感謝感謝感謝感謝と、

ページを埋め尽くすくらい言葉を並べても足りぬほど、

私たちは感謝しております。

いつも本当にありがとうございます。

その奉仕の精神のおかげで、

救われている子どもたちや先生方がどれほど多くいることか、

ぜひみなさんにも知っておいていただきたく思います。

 

それにしても、おいしそうな「ふかしいも」でした。

そこには、ボランティアのみなさんの愛情がこもっているに違いありません。

「一個おくれよ」と、

そっと少年のいもに手を伸ばしたところ、

「だめ!」と、

手をはたかれた村瀬なのでした。

 

それでは、また。

道しるべ。

2023年12月7日 17時20分

こんにちは、村瀬です。

今は少し落ち着いておりますが、先程まで暴風が吹き荒れておりました。

大量の落ち葉が空でくるくる踊り、砂ぼこりも舞い上がっておりました。

換気のため職員室も窓を少し開けておりますが、

そのせいでしょう、なんだか机の上がざらざらしております。

積もった書類の山に積もっていく砂。

このまま書類を覆い隠してくれればいいのに、と夢見る村瀬です。

 

ところで、東小学校では、

昨日今日と「芸術鑑賞会」が開催されました。

本校オフィシャルぶろぐ「本日のオレンジキッズ」に、

校長先生が写真付きで詳しく紹介しております。

ぜひぜひご覧ください。

 

今年度は、「劇団風の子」による、

「ギャング・エイジ」という劇を観賞させていただきました。

ここに内容を記すと、営業妨害になってしまいますので控えますが、

タイトルの付け方から、小・大道具や舞台の使い方まで、

実に様々な工夫が施(ほどこ)された素晴らしい劇でした。

大人も十分楽しめたと思います。

見ている子どもたちの表情(特に劇に登場した4年生)も、

なんだか目をキラキラさせて舞台を見ていました。

「夢見心地」だった子が大勢いたように感じます。

 

村瀬の教えてきた子の中に、

現在俳優を目指して、劇団で頑張っている人がいます。

その子も、芸術鑑賞会をきっかけに、

俳優を目指すことにしたと聞きました。

奇遇にも、

今回きてくれた「劇団風の子」の中にも、

東小の卒業生がいました。

彼が劇団に所属している理由は聞きそびれてしまいましたが、

何かを目にしたことがきっかけで、

現在その道を歩いているのかもしれません。

 

うらやましいことに、

子どもたちの行く手には、

数限りない「道」がのびています。

いろんなものを見たり、いろんなことを聞いたりして、

あっちへ行こうか、こっちへ行こうか、

迷う猶予(ゆうよ)が十分にあります。

何気ないことがきっかけに、

歩む道を決める、ということも、少なくないでしょう。

 

何を隠そう、

村瀬が現在学校で働いているのも、

中学校3年の担任だったO先生が、

「村瀬、先生むいてるんじゃない?」

という一言が、大きな要因となっています。

まあ、実際に教員になった後、O先生に報告したら、

「え?

 なんで先生になった?

 大丈夫?」

と、言われましたがね。

 

とにもかくにも、

今回の観劇が、

誰かの「道しるべ」になったような気がします。

それくらい、魅力的な劇でした。

「劇団風の子」のみなさん、ありがとうございました。

オレンジキッズに限らず、

多くの子どもたちの「道しるべ」となるよう、

これからも様々な場所で、

素敵な舞台を見せていただけたらと、願っております。

 

それでは、また。

縁の下で。②

2023年11月29日 14時20分

こんにちは、村瀬です。

運動場の南側に、

きれいに色づいたプラタナスの木が背の順に並んでおります。

体育器具庫裏ではイロハモミジもまっかっかに染まっています。

「遊歩園」はさながら「香嵐渓」(こうらんけい)のようです。(かなり誇張しています。)

少し遅いですが、紅葉シーズンど真ん中といったところでしょうか。

お近くにお寄りの際は、ぜひご覧くださいませ。

 

さて、四連休が終わり、

東小学校は通常モードで時間が進んでいますが、

オフィシャルぶろぐ「本日のオレンジキッズ」に記しましたように、

「HIGASHI 小運動会」というイベントが行われたり、

どこかの学級では「カラオケ大会」が体育館で開催されたりと、

笑顔と歓声があふれる週となっております。

子どもたちが元気に過ごす一方、

村瀬は四連休にぼーっとし過ぎたせいで、

仕事が滞りまくり、その処理に追われ、

気を失いかけています。

先程、先生方のスケジュールをぽちぽちと入力する作業に勤(いそ)しんでおりました。

ようやく完成し、ほっと一息つきながら、

ぼーとスケジュール表を眺めていて気付きました。

校長先生の出張内容が、

「小中学校長○○会議」と記すべきところ、

「焼酎学校長」となっていることに。

お酒が好きという情報をこのような形で示し、印刷して、

全教職員に知らしめることになっていたら、

おそらく村瀬は、来年度、この席にいなかったことでしょう。

冷や汗をかきながら修正したのでした。

 

さて、次の仕事、と、引き出しを開けます。

6年生の子どもたちの名前がずらりと並んだシールシートが出てきました。

卒業証書作成のために使う資料です。

これを、一人ひとり、切り分け、台紙に貼らなければなりません。

村瀬は「ぶへーーー」と、深いため息をつきます。

お気づきの方も多いと思いますが、村瀬、

市内、いえ、県内、いえ、国内でも随一の、

不器用な人間として名を馳(は)せています。

自信をもって言い切れますが、

東小学校教職員では、ぶっちぎりのナンバーワンです!

ですので、

丁寧に字を書くだとか、まっすぐ線を引くだとか、きれいに切り分けるだとか、

正確さを要する作業については、

人の3~20倍は時間を要してしまうのです。

ということで、そっと引き出しを閉じました。

 

そのとき、

職員室にスクールサポートスタッフ(通称SSS)のKさんが入ってきました。

村瀬の目は輝きます。

そして、引き出しを開け、シールシートを手にして、

Kさんのもとに向かいます。

村「Kさん、おはようございます」

K「おはようございます、村瀬」

村「あの、お暇ですか?」

K「暇なわけないですよ、村瀬」

村「それでも、お仕事をお願いしてもいいですか?」

K「もちろんいいですよ、村瀬」

Kさんは二つ返事に引き受けてくださいました。

 

本校では、Kさんだけでなく、

Sさんも「SSS」として働いてくださっています。

さらに今月から、Oさんも仲間に加わってくださいました。

「SSS」のみなさんは、その名の通り、

学校を支えるために日々尽力してくださっています。

プリントの印刷、データの入力、本の修理、裁縫仕事などなど、

その活動は多岐(たき)に渡っています。

私たち教職員が、どれほど助けられていることか。

仕事を代行してもらい、

浮いた時間を子どもたちのために充(あ)てることができるのです。

子どもたちも大きな恩恵を受けているわけですが、

その存在を知っている子どもや保護者の方は、

それほど多くないかもしれません。

まさに、「縁の下」で活躍されている3人なのです。

 

村瀬は主に、今回と同様、

器用さを要する仕事を依頼させてもらっています。

この前はSさんに、

100個近くのファイルにまっすぐシールを貼らなければならない作業や、

正確な位置に押印しなければならない作業を代行していただきました。

感謝しかありません。

きっと、他の教職員も同じ気持ちです。

Kさん、Sさん、Oさん、いつもありがとうございます。

 

本日の仕事も、Kさんは2時間足らずで完了してくださいました。

村瀬なら、日をまたぐに違いない仕事を・・・。

感謝、感謝です。

 

というわけで、「縁の下で」シリーズ第2弾をお送りしました。

(第1弾は過去ぶつぶつ参照)

本校には、陰ながら学校を支えてくださっている方が、まだまだいらっしゃますので、

第3弾もぶつぶつ予定です。

 

それでは、また。

孤独なぐるめ。

2023年11月22日 13時29分

こんにちは、村瀬です。

本日は、快晴なり。

澄んだ青空が広がっております。

そんな中、本日は4年生が校外学習に出かけております。

気候も穏やかでしょうから、

仲間たちとわいわい楽しく、お弁当を食べていたことでしょう。

 

その一方で、村瀬、

職員室の片隅で、独(ひと)り給食を食べておりました。

職員室内では、他に5人ほど食事をとられているのですが、

みなさん村瀬から10m近く離れた場所に席があります。

隣(となり)は校長先生の席ですが、本日は出張のため不在。

その隣は教頭先生の席ですが、本日は3年生の教室へ。

さらにその隣はB先生の席ですが、10月から担任として4年生の教室です。

B先生の前が事務のTさんの席ですが、

早々に食事を終えられ、別室にて仕事に励まれていたので、これまた不在でした。

 

そんなわけで、独りさみしく給食、となっていたわけです。

しかし、この現状を逆手にとって、

某テレビ番組のおじ様のように、

独りきりであろうとも、食事を楽しもうと決断したのでした。

 

テレビのおじ様は、大変饒舌(じょうぜつ)に心で独り言をこぼし、

そのおいしさを訴えてきます。

村瀬も見習おうと、各メニューに向き合います。

 

まずは、『五目あんかけうどん』です。

ほお、とろみがあるな。

五目というだけあって、野菜いっぱいだ。

どれ、ずるずるずる。

うん、とても、うまい・・・。

それ以上、言葉がつげません。

 

気を取り直して、次に、「ころころサラダ」です。

ほお、キュウリと、とうもろこしと、お肉が、ころころしているな。

彩(いろど)りがあって、目でも楽しませてくれるではないか。

どれ、ぱくぱくぱく。

うん、これは、すごく、うまい・・・。

それ以上、言葉がつげません。

 

再度気を取り直して、最後に、『キャベツ入りつくね』です。

ほお、キャベツ、入っているな。

どれ、むしゃむしゃむしゃ。

うん、なんというか、大変、うまい・・・。

 

テレビのおじさんのすごさを感じるとともに、

自分のボキャブラリーのなさに、

愕然(がくぜん)とさせられる時間となったのでした。

 

しかしまあ、食事に意識を向けられたので、

おいしさをより強く感じられたのは事実かと思います。

限られた予算の中、

日々、工夫に次ぐ工夫で、

栄養バランスを考えつつ、おいしく料理を仕上げてくださる、

日進市給食センターのみなさんに対する感謝を深めることもできました。

センターのみなさん、

いつもおいしい給食をありがとうございます。

 

今日の4年生のように、みんなでわいわい食べる時間もいいけれど、

黙々と料理に向き合う時間も大事だよなあと感じながら、

グルメを気取って給食を完食した、村瀬なのでした。

 

さて、明日から(子どもたちは?)4連休となります。

良い思い出ができたり、心身が回復したりと、

有意義な時間となりますよう、願っております。

交通安全宣言の舞台裏。

2023年11月20日 11時43分

こんにちは、村瀬です。

今週は、「県民の日学校ホリデー」という試みがあるということで、

子どもたちは四連休が控えております。

心なしか、ゴールデンウィーク前のように、

どこかウキウキした様子です。

一方で、体調を崩している子も(大人も)多いようです。

各ご家庭、どうぞ健康に留意してお過ごしいただき、

ステキな連休にしていただければと思います。

 

さて、オフィシャルページ「本日のオレンジキッズ」に記しましたように、

昨日(19日)は「日進市民まつり」にて、

交通少年団の代表9名により、「交通安全宣言」が発表されました。

実に堂々たる9名の姿に、

天白川源流域にある「ココロの里」出身の「ニッシー」も、

思わずちびっ子たちの相手をやめ、

舞台に釘付けになっておられました。

(ニッシーのプロフィール、ご存じですか?

 市役所のホームページに載っていますよ。

 なかなかおもしろいです。)

 

ところで、

子どもたちが東小の代表として、

市民にその力を見せつけていた裏側で、

密かに、引率者の先生方はバタバタしておりました。

 

村瀬は当日、ぱしゃぱしゃ写真を撮る程度の役割でしたので、

予定時間20分くらい前に、のほほんと現地に到着しました。

すると、引率者代表のB先生と教頭先生が、

何やら落ち着かない様子でいらっしゃいました。

聞けば、ステージで使う交通少年団の「団旗」を学校に忘れたとのこと。

そこで、6年担任T先生に頼み、

学校に取りに帰らせている状況だということでした。

村瀬も幹線道路まで出て、T先生が来るのを待ち構えます。

開始まで、残り5分ほどのところで、どうにか現れました。

村瀬は取り急ぎ、団旗だけを受け取り、

ステージへ向かい、走り始めます。

ところが村瀬、ステージの場所を知らないことに気づきました。

慌てふためきます。

 

きょろきょろして、まず見つけたのは、

ニッシー。

かわいいなあ。一緒に写真撮ろうかなあ。

いやいや、今はきみに構っている場合じゃない。

 

次に見つけたのは、

教育長のI様。

ご無沙汰しているなあ。今日も元気そうだなあ。

いやいや、今はあいさつに向かう場合じゃない。

 

周りには、おいそうな干物や野菜や果物たちが出店で並びます。

それらにいちいち気を取られながらも、うろうろしていると、

視界の隅に捉えました。

緑のユニフォームを。

そのデザイン性に、賛否両論(さんぴりょうろん)、

特に男子からは「否」の意見が多いという、

交通少年団伝統のユニフォームですが、

鮮(あざ)やかな緑だから、村瀬でも見つけられたのです。

ステキユニフォームです。

 

そんなわけで、どうにか事なきを得たわけですが、

T先生がいなければ、大変なことになっておりました。

そこで、B先生と村瀬は感謝の意を示すことにしました。

弁当。チーズケーキ。みかん(詰め放題)。イワナの塩焼き。

出店で並んでいたそれらを、

T先生に捧(ささ)げたのでした。

 

イワナを食べ歩くT先生の姿に、

苦笑いする交通少年団の子どもたち。

それもまた、まつりのステキな光景になりましたとさ。

 

それでは、また。

つながらない電話。

2023年11月16日 17時21分

こんにちは、村瀬です。

めっきり冬らしくなってきましたね。

先週までTシャツ1枚で過ごしていたのが噓のように、

重ね着で着膨(ぶく)れしている今週の村瀬です。

来週には、もう1枚重ねようかと思っています。

 

運動会が終わり、今週は通常モードの営業となるはずでしたが、

予期せぬハプニングが起きる波乱の幕開けとなりました。

保護者のみなさんには大変ご迷惑をお掛けしましたが、

電話がつながらない、というとんでもない状況が発生したのでした。

その日の朝の話です。

 

教頭「あれー、電話かからないなあ」

教頭先生が電話を手につぶやいています。

校長「ボタン押し間違えてるんじゃないの?」

教頭「あれ? あ、そうかもしれませんね」

村瀬「はっはっは。あわてん坊でございますなあ」

教頭「あはははは」

村瀬「教頭先生、今日はもう帰った方がよいのではありやせんか?」

校長「そうよ。働き過ぎよ」

教頭「ほんとだね。あはは~」

そこで事務職員のTさんが告げます。

T「電話がつながらないって、T先生が朝から携帯で電話してましたよ」

あらぬ疑いをかけられた、教頭先生。

村瀬と校長先生は、平謝りしたのでした。

 

というわけで、すぐに市役所の学習政策課に(携帯で)連絡をいれました。

結局翌日の昼過ぎまで復旧できませんでしたが、

その間、学習政策課のOさんが東奔西走(とうほんせいそう)しながら、

サポートしてくださいました。

Oさん、ありがとうございました。

 

復旧後、固定電話で電話をする度に、「わー、つながるー」と、

普段なら当たり前に感じていた便利さに、感嘆(かんたん)の声が上がっていた職員室です。

時には不便を感じるのも、いいかもしれませんね。

 

ところで、月、火曜日と電話がつながりにくい状況でしたが、

実は昨日(15日)も、

学校に電話がつながりにくいどころか、

つながらない状況になっていたことを、告白させていただきます。

昨日17:00~18:00頃(それ以降は留守電につながります)が、

その時間帯となります。

そこにはちゃんと、事情があるのですが、

事前にアナウンスしていなかったことを、職員一同反省しております。

お電話をいただいた保護者のみなさん、誠に申し訳ありませんでした。

 

さてその事情についてぶつぶつします。

「愛知県県下一斉ノー残業デー」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?

これは、「愛知労働局」(厚生労働省)が掲げた取組です。

書いて字のごとく、

「残業をせずに帰りましょうよ」

という呼び掛けです。

「ワーク・ライフ・バランス」について考えるきっかけとなるよう、

行われたことだと認識しております。(詳細は検索してみましょう)。

それが、昨日だったのです。

ひょっとすると、

保護者のみなさんの職場でもそのような取組が行われていたかもしれません。

 

東小学校もその取組に参加していたわけです。

数日前から、

「15日は、みんな定時に帰りましょうね」

と、教頭先生が度々訴えておられました。

誰よりも多忙であろう、教頭先生の言葉だから重いものがあります。

当日は教頭先生が所用により早めに学校を後にしておりました。

散々教頭先生を傷つけている村瀬です。

少しでもその信頼を回復させようと、

勝手にその思いをに受けて、退勤時間がせまった頃、

勝手に張り切り始めます。

村瀬「先生方、間もなく、予定の時間です。さ、さ、帰宅の準備を!」

先1「あのね、私たちは、村瀬ほど暇じゃないの」

先2「やること山ほどあるの」

村瀬「お言葉ですが、やることは山ほどあるのはワタクシもです。

  ただ、やっていないだけです!

  御覧なさい! あの山のように積まれた書類たちを!」

先2「・・・」

村瀬「さあ、たまにはワタクシを見習って、帰りましょうぞ!」

先1「きっと教室に隠れている先生もいるわよ」

村瀬「むむ、なんですと!」

 

こうなったら、校舎中を走り回って声を掛けるか。

いや、それでは、定時退校に間に合わぬ。

かくなる上は、帰りたくなる心理にさせるしかない!

帰りたい気分にさせるには・・・。

はっ! これだ!

 

閃(ひらめ)いた村瀬は、携帯を取り出します。

そして、「別れのワルツ(蛍の光)」の曲をかけ、

校内放送用マイクで音をひろい、流しました。

同時に、涙ながらに訴えます。

「教職員の皆様方、

本日は、ノー残業デーとなっております。

本校も間もなく、閉店の時間となります。

 教頭先生が悲しみます。

 教頭先生が泣いてしまいます。

 教頭先生が嗚咽(おえつ)してしまいます。

教室で働いている方も、速やかに帰宅の準備をしましょう」

ウグイス嬢を意識した美声で呼び掛けていると、

1年生のK先生が「なんかパチンコ屋さんの閉店みたい」と、

失笑しながら帰っていきましたが、

作戦は功を奏しました。

教室から先生方が続々と戻り、

全教職員が、17:00には職場を後にしたのでした。

 

帰り道、大変美しい夕焼けが広がっていました。

とても細い月も空を飾り、とても美しい風景を見ることができました。

友達と会ったり、行きたかった店に足を運んだりと、

いつもより長い夜を楽しんだ先生方もいたようです。

このちょっとしたリフレッシュは、

きっと子どもたちにも還元されることでしょう。

保護者のみなさんも、

時にはどうにか(無理矢理にでも)ブレーキをかけて、

ご家族やご自身の時間を設け、リフレッシュできたらと、願っています。

まあ、早く帰ってきた父親に対して、

「なんで早く帰ってきたんだよ」感が漂っていた我が家でしたがね・・・。

 

それでは、また。

運動会小話。

2023年11月10日 13時44分

こんにちは、村瀬です。

本日は朝から雨天です。

一日ずれていたら、大変なことになっていましたね。

体育主任のF先生と、村瀬が「晴男」であることが実証されました。

めでたし、めでたしです。

 

今日は運動会予備日ということで、

昼食はお弁当でございます。

日進市の給食はとてもおいしくて大人気ですが、

ご家庭の愛情には勝てませんね。

みんな大喜びで、むしゃむしゃ食べておられました。

え? 村瀬の弁当ですか?

それはもう、そっとしておいてあげましょうね・・・。

 

さて、昨日の熱気はどこへやら、

子どもたちは速やかに普段の生活に戻り、

集中して授業に臨む姿がどこに行っても見られました。

「なんで今日、休みじゃないんだよお」

と、ぶーぶーいう子どもと数人で会いましたが、

「そうだよなー、休みがいいよなー」

と、同意してしまう村瀬です。

学校中で一番、何もしていなかった教員として評判の村瀬でさえ、

あくびを繰り返しております。

子どもたちや担任の先生方も、

当然村瀬より疲労困憊(こんぱい)のはずなのに、

その集中力はさすがだなあと、

あくびをしながら感心していたのでした。

 

昨日もぶつぶつしましたが、

それにしても、素晴らしい運動会でした。

感動に次ぐ感動の時間となりましたが、

その裏側で笑ってしまった事案を伝え忘れたことを、

昨日お風呂で思い出しましたので、

今日はそんな小話を3つぶつぶつして、

お休みに入りたいと思います。

 

一つ目の話。

とある少年が、赤白帽を忘れてしまいました。

父上が持ってきてくださいました。

村瀬は少年のもとへ行き、

「お父様が持ってきてくださったぞ」

と、渡すと、

少年の友達がこう言いました。

「お前の父ちゃん、いいやつだな」

なんたる上から目線!

 

二つ目の話。

帽子を届け、本部に戻る途中の話。

3年生の応援席を通りがかったときのこと。

つぶやきが聞こえてきました。

「ねえ、あれ、市長じゃない?」

さすが、市役所見学で名刺をもらった学年です。

「え? どこ?」

「ほら、校長先生のそば」

「ほんとだ」

「いや、でも、ちがうでしょ」

「本物だよ」

「ちがうよ、にせ者だよ。よく見なよ」

「うーん、そっか、にせ者か」

おい、言い負かされるなよ!

本物だよ!

市長、責任をもって指導しておきます。

 

三つ目の話。

外トイレが詰まり、

本館1階、どんぐり学級の前のトイレを使用するように、

体育主任F先生が放送を掛けました。

「赤組のみなさんは、

本館1階、あいあい学級の前のトイレを使ってください」

本部にいた多くの先生方がきょとんとしています。

しばらくして、誰かがぽつり。

「あいあい学級って、何?」

ハッとする村瀬。

それは、村瀬の前任校にあった学級名!

「F先生、どうしてきみは間違いに気づかないんだ!」

そう言えと指示した村瀬による、

必殺『責任転嫁(てん)』がさく裂します。

「いや、自分が知らないだけで、

そういうスペシャルな教室があるかと思いまして・・・」

うそつけい!

 

それでは、また。

全校開催、万歳!

2023年11月9日 17時57分

こんばんは、村瀬です。

何を置いても、

本日の運動会は、いかがでしたでしょうか?

校長ぶろぐ「本日のオレンジキッズ」をご覧いただきつつ、

お子様と振り返っていただければと思います。

 

村瀬の個人的な感想は、

「めちゃんこ、最高」です。

低く見積もっても、

「すんごい、最高」です。

 

一つだけ残念だったことを挙げれば、

全員が参加することができなかったことです。

が、お休みした友達の分までカバーするように、

どの学年も全力で各競技に取り組む姿に、

今日も胸を熱くさせられました。

 

子どもたちの活躍はもちろん、

保護者のみなさんの観戦マナーの良さも、

心から嬉しく思いました。

不自由なお願いばかりを掲げ、心苦しい限りだったのですが、

しっかりと守りながら、子どもたちを応援していただきました。

その姿は、子どもたちに良い影響を与えるに違いありません。

と、いうよりも、普段の思いやりあふれる子どもたちの行動は、

この親御さんあってのことなのだろうと感じる時間になりました。

 

PTA役員・委員のみなさんの手厚いサポートも、

今回の大成功の大きな要因であることも間違いありません。

朝早く参集していただいたオレンジビブスをまとった人々の多さに、

東小学校はしあわせだなと心底感じました。

PTA役員・委員のみなさん、

本当にありがとうございました。

 

トイレがつまってしまったり、

トイレのスリッパがなかったり、

プロレス好きの体育主任が「1・2・3・ダー」と叫ばしてみたり、

玉入れの玉の数を「11」から「13」に飛ばしてみたり、

赤白対抗リレーの結果を間違えてしまったり、

校長先生の話がぶちっと終わってしまったりと、

数々のご不便や不手際で困惑させてしまいましたが、

保護者のみなさんの(苦笑いしつつの)ご理解とあたたかい協力のおかげで、

子どもたちはのびのびと活躍できたのだと確信します。

 

多くの歓声や拍手の音が飛び交い、

いろんな場所で笑顔の花が咲いた、

4年ぶりの「全校開催」。

やっぱり、いいですね。

来年も同じように、

子どもたち、保護者のみなさん、教職員みんなで創り上げる、

笑顔あふれる最高の運動会になるといいなと願い、

今日はぶつぶつを閉じたいと思います。

 

それでは、また。

胸、熱く。

2023年11月8日 19時08分

こんばんは、村瀬です。

今日、「立冬」(りっとう)って、ご存じでしたか?

冬の入口に立っているそうです。

そんな日に、村瀬は汗だらだらで、日焼けまでしました。

新しい形の、冬の到来ですね。

 

さて、いよいよ、運動会が明日となりました。

今日は最終練習日ということで、

熱を帯びた声が、運動場に響き渡っていました。

それにしても、短期間の内に、

よくぞここまで仕上げたものだと、

胸が熱くなる演目がたくさんあります。

乞(こ)うご期待! です。

 

胸が熱くなる、といえば、

他にもそれを感じられた場面がありました。

最後の練習に向けて、

どんぐり学級のT先生が早朝から運動場でラインを引いていました。

その姿に気づいた、同じくどんぐり学級のY先生と、

あすなろ学級のT先生が運動場に向かい、手伝い始めました。

さらにその姿を見た2年のM先生や1年のI先生が、

さらにスーパーサブのK先生や校長先生が、

運動場に集い、それぞれ準備を始めました。

その流れはおさまらず、その後も次々に先生たちがやってきて、

あっという間に、スタンバイ完了となったのでした。

子どもたちのために、また、頑張っている先生のために、

自分も協力しようという姿勢に、

手前みそながら、素晴らしい集団だなあと感涙していた村瀬です。

「いやあ、感心、感心」

と、高みの見物をしていると、

「村瀬もちゃんと働け!」

との声が飛んできそうな雰囲気だったので、

慌てて、テントを張るお手伝いをしているフリをしました。

バチが当たったのでしょう、

テントを持ち上げるときに、

その支柱が村瀬のすてきジャージのポケットに突き刺さり、

見事に、びりびりジャージとなってしまったのでした。

こつこつ真面目に働くことが肝要(かんよう)ですね。

 

午後は、5、6年生(委員会)による会場準備が行われました。

子どもたちの働きぶりに、三度(みたび)胸が熱くなりました。

(詳しくは、校長ぶろぐ「本日のオレンジキッズ」をぜひご覧ください。)

どの委員会も、担当する役割をしっかりと果たし、

あっという間に会場が整っていきました。

村瀬も今度はバチが当たらないよう、

汗を流しながら、(あまり意味なく)右往左往していた次第です。

日焼けしたおかげで、

働いている感を出すことはできたかなと思います。

しかし、子どもたちや他の先生方に比べて、

不十分であると自覚してはおりますので、

今日まで全力で練習を重ねてきた子どもたちの努力が、

そして、

競技に出場するみんなのために、

観覧してくださるみなさんのためにと、

全力で準備に励(はげ)んだ子どもたちの思いが報われるよう、

「全校開催」実現に向けて、夜通し、天に祈りを捧げよう。

そう思っている、村瀬です。

 

ところで、

なかには、運動会が苦手な子もいることでしょう。

それ自体、何も悪いことではありません。

けれど、そんな子が、自分なりに懸命に競技に参加している。

そんな姿を見ると、これまた、胸が熱くなるものですよね。

勝ち負けに捉われず、

子どもたちそれぞれの「精一杯」を感じていただけたのなら、

運動会を開催する意義はさらに大きくなるものと確信します。

「精一杯」の活躍に対して、

「精一杯」の声援を送っていただき、

子どもたち、保護者のみなさん、そして、我々教職員全員で、

素敵な運動会を創れたらと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

それでは、また。

補欠を組む。

2023年10月31日 17時38分

こんにちは、村瀬です。

今日で10月も終わりです。

にもかかわらず、20度を超えています。

涼しさが売りの11月開催の運動会のはずですが、

汗ばんでしまいます。

まあ、夏よりは、

と慰(なぐさ)め合っている、東小一同です。

 

昼の暑さに比べて、朝夕はしっかりと秋らしく冷え込み、

その寒暖差に健康管理が難しいこの頃ですね。

おまけに、

予期せぬ季節外れのいんふるえんざが、

日進市内で猛威を奮(ふる)っております。

運動会がせまる本校にとって、

毎日戦々恐々としながら、健康観察板を覗(のぞ)いています。

 

健康状態の不安定さは、

子どもたちに限りません。

どれほど気を配っていても、

体調を崩してしまう場合が、先生方だって当然あります。

また、先生方のご家族が健康を害してしまうことだってあります。

そんなときは、「お互い様」の精神で、

みんなでカバーをし合っていきます。

 

担任が不在のときに、

代理で誰がどの授業に入るのか決めることを、

教員界隈(かいわい)では、

「補欠を組む」

といいます。

その担当となっているのが、本校の場合、

主に村瀬が務めております。

 

授業内容は主に、お休みされる先生か同じ学年の先生方が決めます。

それが記入された「補欠指導票」という用紙が、

村瀬のところに運ばれてきます。

その計画を基に、村瀬は全先生の時間割表とにらめっこしながら、

誰が代わりに教室へ入るのか決めるわけです。

過去ぶつぶつでも紹介しましたが、

そんなときに活躍してくれるのが、

担任をもっていない、スーパーサブの先生方です。

そこに、村瀬を加え、

ついでに、無理矢理、教頭先生も加え、

「補欠指導票」を完成させていくわけです。

 

日によって違う学級に行くわけですから、

なかなか大変な役割ではあります。

しかし、いまだかつて、

先生方にお願いにうかがって、

No!」

と、断られたことはなく、

みんな笑顔で引き受けてくださいます。

それどころか、

村瀬がいつもおろおろおろおろと、

泣きそうになりながら補欠を組んでいるからか、

「村瀬、○時間目空いてるから、入ってあげるよ」

「村瀬、給食、代わりに行ってあげるよ」

「村瀬、アンタ、ろくなことしないから、アタシが代わりに行くわ」

などなど、温かい言葉をかけてもらうことばかりです。

その優しさには、感謝しかありません。

 

補欠に入る(代理で学級に入ること)と、

多くの子どもたちも優しくしてくれます。

「村瀬、宿題はこうするんだよ」

「村瀬、給食はこうやってやるんだよ」

「村瀬、ちゃんとして」

などなど、「ミニ先生」たちから色々とご教授いただきます。

その優しさにも、感謝しかありません。

 

村瀬も経験がありますが、

学校を休まざるをえない先生は、

「うち(クラス)の子たち、大丈夫かな?」

と、気がつけば考えてしまい、

身体は休めても心は休めない状態に陥(おちい)ってしまいがちです。

そんな先生に、一番の薬となるのは、

「先生のクラスの子たち、頑張っていましたよ」

といったように、子どもたちが褒められることです。

村瀬はそのことをよく、補欠に入ったクラスの子どもたちに伝えます。

すると、ますます、みんなで協力し合ってくれることが多いです。

先生を元気にしてあげたいという思いやりですね。

東小には、そんな素敵な心をもった子どもがたくさんいるのです。

誇(ほこ)るべきことなのだと思います。

 

事あるごとにぶつぶつしているように、

本校も人手不足の感は否めません。

お休みや出張が重なり、

補欠を組まなければならない学級が複数現れると、

村瀬はパニックになって、泡を吹きはじめます。

昨日なんぞは、パニックになりすぎて、

大切な用件で学校にきてくれていた教育委員会学習政策課のKさんや、

教材を運びにきていた業者のNさんや、

忘れ物を教室に届けようと廊下を歩いていた事務のTさんに、

「もし暇なら、補欠に入っていきませんか?」

という大変失礼で無謀な提案をしてしまいました。

もちろん全員が白い目を向け、失笑しておられました。

それでも、先生方と子どもたちのやさしさで、

どうにか昨日も今日も乗り換えられたのでした。

明日もそんなやさしさを頼りに、

補欠指導票を手に、

感謝の気持ちを胸に、

右往左往しているであろう、村瀬なのです。

 

それでは、また。

お昼の放送。

2023年10月26日 18時35分

こんばんは、村瀬です。

穏やかな気候が続いておりますね。

校門の脇で暮らしている「さつき」さん(羊さん)も、

9月より元気そうな気がします。

「天高く羊肥(こ)ゆる秋」といったところでしょうか。

出張の際、「さつき」さんの前で停車すると、

相変わらず「め~~~~~~」(会議で寝るなよ~)

と、応援してくれます。

嬉しい限りです。

 

「さつき」さんに負けず、最近食欲強めの村瀬です。

スーツのズボンがきつくなってきたのは、気のせいでしょうか。

腹筋などを数回して、引き締めた気になっている近頃です。

今日もしっかり、給食をおいしくいただきました。

 

そんな昼の時間、

東小学校では放送委員会のみなさんが、音楽を流してくれます。

もっぱら、ぽっぷなみゅーじっくです。

ヘビーローテーションで流れてくる曲がいくつかあります。

じぶんのかわいらしさに対して、世間に申し訳なさを伝えている曲、

異性に「もてたい」ことを激しく主張する曲、

自分自身が最強であることを訴える曲などです。

その中で、平成初期を彩(いろど)った、

とっとことっとこ歩く、ひまわりの種が大好きなハムスターの歌があるのは、

どういうわけでしょうか。

 

ところで、以前東小に勤めていた頃の数年間、

村瀬も放送委員会を担当していました。

その頃は、

ぽっぷなものだけではなく、

クラシックを流したり、

様々な学年の子どもたちや先生たちからのリクエスト曲を流したりもしていました。

また、音楽だけではなく、昔話だったり、クイズ大会だったり、

いろんな「番組」を子どもたちが考えていました。

かつては、放送委員は放送室でご飯を食べながら、仕事をすることができたので、

そういうことが可能だったのだと思います。

例のういるすのせいで、給食の時間の過ごし方が大きく変わり、

様々な制約があるため、現在は音楽のみの構成になっているようです。

 

「他にはない企画を考えて、給食盛り上げようぜ」

と、村瀬は放送委員の子どもたちに指示を与えておりました。

子どもたちは発想豊かに、色とりどりの企画を考えてくれました。

その中で思い出深いのは、

「人生相談」のコーナーでした。

校舎の様々な場所に「相談箱」を置き、

その悩みをずばっと解決する、という企画でした。

すると、2通の相談が届きました。

投函(とうかん)された記念すべき第一号のお悩みは、

『ぼくはきゅうりがきらいです。

 どうしたら食べられるようになりますか?」

というものでした。

それに対する当時6年生の放送委員の回答は、

以下のものだったことを、はっきり記憶しています。

「どうしたらきゅうりを食べられるようになるか、

 お答えします。

 がんばって食べる、です。

 では次のお悩みです・・・」

教室で聞いていた村瀬は思わず牛乳を吹き出しました。

その回答のせいでしょう、

その後誰も相談箱を活用せず、

あえなく1回で打ち切りの運びとなったのでした。

 

さて、本日のことです。

珍しく、初めて耳にする曲が流れてきました。

とてもきれいな歌声です。

村「珍しく、洋楽ですね」

校長先生に話しかけると、

校「え? これ? 洋楽?」

と、いぶかしむ返答をされました。

村「校長先生、これは英語でしょうよ」

校「村瀬、どんな耳してるの?

 日本語でしょ、これ。ねえ、K先生?」

校長先生は、職員室で食べていたK先生に問いかけます。

K「え? ええ、これは、日本語ですね。

 あれ? いや、まてよ、英語?

 いや、英語じゃないな・・・」

スピーカーを見つめながら、惑うK先生。

そのとき、事務のTさんがつぶやきました。

T「これは、韓国語でしょう」

校「確かに。

今の子たち、韓国の音楽好きだからね」

K「韓国語ですかあ。そうかもしれませんねえ」

「韓国語」で結論がまとまりそうになるなか、

村「え? 韓国語ですか? いやいやいや、

カムサハムニダ的な言葉出てこないし・・・」

と、村瀬だけはまだ疑(うたが)っています。

 

そこで思い立ち、村瀬は放送室へ向かいました。

そして、活動していた放送委員に質問をぶつけます。

村「あの、すみません」

委「村瀬じゃない。なによ? 暇なの?」

村「いや、はちゃめちゃ忙しいんですけどね、

先ほど、かかっていた曲ありますよね?」

委「これの前の曲?」

村「ええ、あのきれいな歌声の。

 あれは、どこの国の方が歌ってらっしゃいましたか?」

委「日本」

村「え? 左様でございますか。

 ということは、あれは、日本語でございましたか?」

委「ううん」

村「え? では、韓国語ございますかね?」

委「ううん」

村「え? ということは、つまり、

 英語ですね! 村瀬、正解じゃないですか!

 さすが村瀬!」

委「ううん」

村「え? じゃあ、なんですか?」

委「スウェーデン語」

村「スウェーデン語?!」

 

「いやいやいやいや、

そんなの分かるわけないじゃんよぉ。」

答えを持ち帰って伝えたところ、

全員で苦笑いです。

「たまには、昭和歌謡曲、聞きたいよねえ」

そんな声がこぼれた、今日もシニアであふれ返る、

東小学校職員室です。

 

それでは、また。