こんにちは、村瀬です。
今日は気持ちよく空が晴れ渡っておりました。
先週末とは、打って変わっての空模様でした。
さて、今回は、
まずもってお礼を申し上げたいと思います。
すでにB先生が「今日のオレンジキッズ」に書いてくれましたが、
先週末の下校への、保護者のみなさんの対応についてです。
急な日課変更にもかかわらず、
ご理解をいただいたこと。
また、降りしきる雨の中、
子どもたちの安全のため、多くの保護者のみなさんに、
登下校を見守っていただいたこと。
心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
三本木・南山エピック方面だと思いますが、
学校からは遠方に住んでいらっしゃるであろう保護者の方が、
学校のそばまで歩いて迎えに来ておられました。
そして、一緒に付き添って帰路につかれましたが、
その子どもの安心した嬉しそうな顔ったら。
ずぶ濡れの村瀬は、寒さに震えておりましたが、
その光景で心をあたためることができました。
そして、
素晴らしい学区で働けていることを、
改めて実感したのでした。
下校時間は少し遅くなってしまいましたが、
おかげ様で、
全家庭無事にたどり着くことができたようです。
(衣服や持ち物は無事ではなかったかもしれませんが…)
大変心苦しいことですが、
悪天候や災害などから子どもたちの安全を守ることは、
私たち教職員だけでは困難な場合が多いように思います。
これからもぜひ、
子どもたちの安全を確保できるよう、
学校とご家庭の双方から協力し合えたらと考えております。
よろしくお願いします。
さて、ここからは、どうでもいい話です。
豪雨VS村瀬の戦いの記録です。
引き返すなら、今のうちです。
警告しましたよ。
村瀬の当日のミッションは、
「三ヶ峯」分団をバス停まで無事に送り届けることです。
設定した下校時間ではバスの出発時間に間に合いませんので、
他の子どもたちより早く下校開始となります。
給食後、雨脚が強まってきました。
出発を見合わせることも検討しますが、
雨雲レーダーを見ても、長い時間同じ状況が続きそうです。
ということで、予定時間通り、出発することとなりました。
「皆の者、安心せよ!
この村瀬がいる限り、
そなたたちはバス停へと安全に辿り着けること必定である。
大船に乗ったつもりで歩みを進めるがよい。
さあ、高らかに声を上げ、気合いを入れてから出発じゃ。
えい、えい、おー!」
と、口上(こうじょう)を述べる準備をしている間に、
分団長さんがテキパキと班を並べて、
低学年の子どもたちにも指示を与え、
出発することとなりました。
(あれ、村瀬の引率、いらないんじゃ…)
と、思えるほど、立派な分団長さんです。
でもまあ、万が一、ということもあるので、
村瀬もついて行くことにしました。
道中は案の定、万が一、があり得る状況でした。
校門を出てすぐの坂道は、
側溝(そっこう)からあふれ出た濁流(だくりゅう)が勢いよく下っています。
さながら、ウォータースライダーのようです。
足下をすくわれたら、
一気に坂の下の田んぼへと流されてしまいそうです。
スニーカーの村瀬は、
あっという間に靴の中が水浸しです。
スニーカー仲間の少年が、
「わー、くつの中がプールみたいだよ」
と、メルヘンなことをつぶやいていました。
素敵なこと言うわあ、と感心していたら、
今度は風がにわかに強さをまして、
違う少年の傘を裏返してしまいました。
「あははははー、
ひっくりかえっちゃったー」
と、楽しそうに笑う傘少年と仲間たち。
なるほど、
危機的な状況であっても、
余裕をもって行動することが肝要であるのだな、
と、学ばせていただきました。
雨は弱まるどころか、さらに強くなり、
まさに暴風雨が三ヶ峯分団に襲いかかります。
村瀬も少年達を見習い、
「あははははー」
と、笑い声を上げたところ、
「先生、危ないよ。
ちゃんと歩いて」
と、低学年の少女からご指導を受けました。
どうにかこうにか、バス停に着きますが、
予定時間を過ぎてもバスが来ません。
まさか、運休?
慌てて携帯で「くるりんバス」の運行状況を確認します。
そんな中、
「先生、雨男なんだって?」
と、耳元で言葉がささやかれました。
顔を上げると、少年がにやにやしています。
この顔、どこか見覚えがある…。
は!
この子は、びっぐぼすジュニア!(PTA会長の息子)
とんでもないことを吹き込まれているではないですか!
「何を言っておるのだ、そなたは!
それはとんでもない誤解であるぞ!
村瀬は雨男ではない!
なんなら、「太陽の子」とも噂されておるほどじゃ!
ちなみに東小の雨男は、F先生かT先生じゃ!」
バスが来ないことよりも慌てる村瀬を見て、
びっぐぼすジュニアのにやにやは止まりません。
「そなた、信じておらぬな!
誤解じゃ、それは誤解なのじゃ!」」
と、さらにあたふたしているうちに、
くるりんバスがやってきました。
そして、ジュニアたちはにやにやしたまま去って行ったのでした。
無念。
とにもかくにも、どうにか無事に出発しました。
と、同時に、他の子どもたちの下校時間が始まりそうです。
ということで、次は危険箇所の見回りです。
三本木・南山エピック方面の下校路を歩きます。
高速道路の高架下に着いたとき、驚きました。
「アンダーパス」とはいかないまでも、
かなりの水が溜まっており、さらには強い流れが確認できます。
歩道部分は特に顕著です。
こ、これは、通すには危険かもしれぬ。
迂回路を検討した方が良いかもしれぬ。
車道を歩かせれば多少は安全を確保できるか。
うーん、悩ましい。
くるぶし上まで水に浸(つ)かりながら思案していたところ、
右側からトラックがぶうぉーんと通り過ぎました。
そして、
タイヤが水溜まりを踏み、
アニメのような水しぶきが村瀬にざばーん。
泥水が、全身を見事に包みました。
頭から、つま先まで、なんなら、おパンツまで、
びしょびしょです。
そう言えば、この後、出張だ。
替えのおパンツなんて、もってないや。
とめどなくあふれる涙を豪雨でごまかしながら、
「傘ひっくり返り少年」を思い出し、
「あははははー」
と、無理矢理声を上げて笑っていました。
通りがかる運転手さんたちからは、
村瀬はどんな生物に見えていたことでしょう。
とにもかくにも、
保護者のみなさんや引率した先生方の協力のおかげで、
子どもたちはどうにか無事にたどりついたのでした。
村瀬はそれを見届けて、
びちょびちょおパンツにスーツをまとい、
出張先へと向かったのでした。
それで終わらないのが村瀬です。
目的地に到着して間もなく、
「今後の悪天候が心配されるため、
会場が閉鎖となるそうです。
よって、会を中止いたします」
と、アナウンスが入ります。
「はは、はは、はははははー」
しめったズボンをなでながら、
無理矢理笑っていた村瀬なのでした。
以上、豪雨と村瀬の戦いの記録でした。
過去最長ぶつぶつを最後までご覧いただいた方、
お疲れ様でした。
事前に警告しましたので、
「時間泥棒」なんて、文句を言わないように願います。
それでは、また。