東の方でぶつぶつぶつ・・・

仲間が増えたよ。

2023年7月4日 19時02分

こんばんは、村瀬です。

今日もちゃんと、暑かったですね。

朝、音楽専科のS先生に、

「村瀬、二重(ふたえ)になってるよ」

と、指摘されました。

村瀬は疲労がたまりまくると、

二重になるという謎の体質を抱えています。

この暑さと、

日々のドタバタのおかげで、

しっかり二重になっておりました。

なかなかレアな姿です。

そしてまた、

なかなか似合わないことでも、

名を馳(は)せております。

「かわいいでしょ?」

と、念のため問うたところ、

S先生は鼻で笑っておられました。

正しい反応かと思います。

さて、そんな中、

今日は大変喜ばしい出来事がありました。

東小学校に、

教員仲間が加わったのであります。

学習指導補助のW先生です。

この加入が、

どれほど本校にとって大きなことか。

学校が置かれている状況が、

ここのところよくニュースで扱われております。

その中で、

「教員の数が足りない!」

という話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

本校も、しっかりその該当校だったのですよ。

はははは。

なんて、笑ってはいられない状況です。

本校に限らず、

同じ問題を抱えている学校は近隣(きんりん)にも多くあるのです。

一人足りなければ、

その分、みんなでカバーしなければなりません。

東小の先生方は大変協力的な方ばかりで、

この現状を「しゃーない」と受け止めて、

その負担を嫌な顔せずに引き受けてくれております。

本当にありがたい限りです。

そんな中での、W先生の登場は、

教職員一同、

諸手(もろて)を挙げて喜ぶ出来事なのです。

おそらく、W先生を、

最も頼りにしてしまうのは、

他でもない、村瀬なのでしょう。

初出勤して間もないW先生に、

村瀬は歩み寄り、こう告げたのです。

「初めまして、村瀬です。

 今日は二重(ふたえ)ですが、

 いつもは眠そうな一重(ひとえ)です。

 さて、そんなことはさておき、

 来て早々大変申し訳ございやせんが、

 6時間目、5年生の教室に、

 入ってはもらえませぬか?」

そばにいたS先生たちは、

「村瀬、鬼かよ!

 二重の鬼かよ!」

という驚愕の視線を村瀬に送ります。

「だって、仕方ないだろ!

 人が足りないんだもん!

 ぼくだって、そんなお願いしたかないやい!」

と、泣き叫ぶ直前、

W先生は、

笑顔で引き受けてくださいました。

S先生たちは、

「W先生、天使かよ!

 東小に舞い降りた天使かよ!」

という感嘆(かんたん)の眼差(まなざ)しを、

W先生に送っておられました。

少しだけ、

村瀬のぱっちり二重が緩(ゆる)み、

一重に近づいた気がしたのでした。

W先生、

東小の子どもたちのため、

これからどうぞどうぞ、よろしくお願い致します。

それでは、また。

恵まれた環境。

2023年7月3日 19時12分

こんにちは、村瀬です。

いよいよ7月に入りました。

夏本番といわんばかりの暑さでした。

おかげで、外遊びが中止の事態に。

困ったものです。

かつては、

学校に冷房器具など皆無にふさわしかったのは、

多くの保護者のみなさんにご理解いただけると思います。

よくもまあ、

それで普通に(普通なふりをしながら)学校生活を送っていたものです。

いつだったか、はっきり覚えていませんが、

「扇風機」が設置される知らせを受けた日のこと。

村「喜べ、皆の者!

  教室に扇風機がつくことになったぞ!」

子「うぉ~~~~~~!」

村「それも、

  なんと、

  4台もじゃ!」

子「うぉ~~~~~~~~~~~~!」

と、大盛り上がりした光景を記憶しています。

それが今では、

各教室エアコン完備。

特別教室もエアコン完備。

少年村瀬たちがこの光景を見たら、

「ふざけんなよ!」

と、叫んでいることでしょう。

「隔世(かくせい)の感」とは、

まさにこのことですね。

ただし、

ところ変われば、事情が変わります。

少し前、

それぞれ違う地区で働く先生方と、

4人で話をする機会がありました。

そんな中で、とある地区の先生が、

「体育館にもエアコンがついてますよ」

と、発言。

「ふざけんなよ!」

と、村瀬を含む3人の先生が、

危うく掴(つか)みかかるところでした。

しかし、まあ、

上を見たら、きりがありませんね。

今の環境がどれだけ恵まれていることか、

今一度、噛み締めよ、と、

汗だくだくの少年村瀬が、

頭の中で囁(ささや)いております。

子どもたちが暑さの中でも集中して学習に取り組めるよう、

エアコンを設置するために、

教育委員会のみなさんや、

学校教育に携わる部署のみなさんが、

市役所の中でどれほど頑張ってくださったことか。

その尽力の上に、

市民のみなさんの理解があり、

大切な税金を使って素敵な環境が整えられたことを、

忘れるでないぞ、と、

服べとべとの少年村瀬に、

頭の中で諭(さと)されております。

おっしゃる通りですね。

外で遊べなくても、

中で快適に過ごせる。

それだけでも、

ありがたいことです。

子どもたちよ、

感謝を忘れる出ないぞ、と、

中年村瀬も訴えたいと思います。

ありがとう、市役所のみなさん。

ありがとう、納税者のみなさん。

涼しい風を受けながら、

手を合わせていた村瀬なのでした。

それでは、また。

しょーん②。~不思議なご縁~

2023年6月28日 17時40分

こんにちは、村瀬です。

昨日は曇天模様(どんてんもよう)でしたが、

東小名物キノコバエに悩まされ(過去ぶつぶつ参照)、

今日はストレートな晴天で、

暑さに悩まされる朝となりました。

 

職員室前であいさつをしながら子どもたちを迎えているとき、

「あち~な~。

 めちゃくちゃあち~な~。

 たまんなくあち~な~」

と、愚痴(ぐち)をこぼしていたら、

「村瀬、暑い、暑いって言われたら、

 余計暑くなるでしょ!」

と、通りがかった高学年の女の子に、

普通に叱られました。

もう、おっしゃる通りです。

反省して、

「さむい~。

 ひどくさむい~。

 こごえるようにさむい~」

と、方向転換したところ、

「村瀬、嘘はよくないでしょ!」

と、再び叱られました。

難しい年頃ですね。

 

そんなことはさておき、

今回は、

驚くべき出来事があったことをご報告させていただきます。

前回のぶつぶつで紹介した、

羊の「しょーん」を巡る物語です。

 

世の中には、

こんなしょーもないページを日々チェックしてくださる、

誠に希有(けう)な方々が存在しております。

当然村瀬は、恐縮しながら感謝、感謝と手を合わせています。

いつもありがとうごぜえます。

そんな中に、

村瀬の小学校の6年担任、T先生がおります。

卒業後もずっと気に掛けていただくという、

幸運に恵まれている村瀬です。

T先生は昨年度まで南小学校の校長を務められ、

現在は日進市の子どもたちのため、

日々市役所にて奔走されております。

ちなみに、

オペラで主演を務められるほどの美声と声量の持ち主で、

T先生が廊下の端でこそこそ話をしていたら、

逆サイドにいた人にまる聞こえだった、

というような逸話をもった方です。

きっと現在も市役所の本庁2階フロアに、

へたしたら本庁1階から5階まで、

美声を轟(とどろ)かせているに違いありません。

 

脱線しました。戻します。

「しょーん」についてぶつぶつして数日後、

T先生から久しぶりに連絡が入りました。

叱られるのか、とガクガク震えましたが、

他でもない、「しょーん」のことでした。

 

なんと「しょーん」の保護者(Kさん)が、

T先生の職場にいるというのです。

それもすぐ後ろに。

なんたる「ご縁」でしょう!

そして、

「しょーん」に関する、正しい情報もいただきました。

 

当たり前の話ですが、

村瀬が勝手に名付けた「しょーん」ではなく、

本名は「さつき」というそうです。

双子の姉妹で、

もう一頭の名は「メイ」(残念ながら、すでに旅立ったそうです。)

なんたる「ネーミングセンス」でしょう!

まるで10年前(「さつき」さんは10歳です)から、

「ジブリパーク」が招致されることを予見していたかのような!

片(かた)や、

「しょーん」って・・・。

「羊の」といえば、

誰もが最初に頭に浮かべるような、

ありきたりな名を付けてしまったことを、

ただただ、恥じ入るばかりです。

ウールのように優しいKさんは、

「しょーんと呼んでもよいよ」

と、言ってくれているようですが、

とんでもございません!

今日からしっかり、

「さつき」さんと呼ばせていただきます。

(人間でいうと50歳くらいだそうで、先輩です。)

 

ということで、

先ほど、早速あいさつにうかがいました。

今日は「さつき」さん、いらっしゃいました。

木の根元でくつろいでおられました。

村「あのー、さつきさん」

さ「め~~~~~~」

村「いつも青い車でこちらを通らせていただいている村・・・」

さ「め~~~~~~」

村「村瀬と申します。はじめ・・・」

さ「め~~~~~~」

村「はじまして。どう・・・」

さ「め~~~~~~」

村「どうぞよろ・・・」

さ「め~~~~~~」

村「よろし・・・」

さ「め~~~~~~」

村「ちょっと、ちゃんと聞いてよ!」

そんな感じで、

村瀬ごときには、

全く聞く耳をもってくれない「さつき」さん。

そうか、やはりお近付きになるには、

贈答品(ぞうとうひん)だ!

ということで、

足下の草をむしって、プレゼント。

すると、「さつき」さん、

むしゃむしゃ食べてくれました。

感激の極みです。

嬉しくてルンルンスキップをして帰校した村瀬です。

 

Kさん、誠にありがとうございます。

くたくたでへろへろでぼろぼろの村瀬に、

「さつき」さんから勝手に癒やしをいただいております。

いつか東小学校の中を、

「さつき」さんと散歩する日を夢に見ております。

 

それでは、また。

しょーん。

2023年6月23日 14時16分

こんにちは、村瀬です。

「やっと金曜日かあ」

と、朝3年生の子どもが、

大きく伸びをしながら叫んでおりました。

そのそばで深くうなずいていた村瀬です。

 

今週村瀬は、出張の豪華三本立てでした。

いつものよれよれジャージ姿よりも、

ちょっと上品な服を身にまとう時間の方が長かったです。

子どもたちも、もの珍しそうに近寄ってきます。

「村瀬、どうしたの? 面接?」

「村瀬、どうしたの? お見合い?」

など、問い合わせが殺到したのでした。

「これ、いつもより、かっこいいねえ」

と、ダンゴムシをニギニギしていた手で、

ベタベタ触ってくる少年もいました。

「お、おう。ありがとう」

と、どうにか笑顔で返した村瀬です。

 

ところで、

校門を出てすぐ右手の草むらに、

時折、お客さんが現れるのをご存じでしょうか。

白くふわふわしたものを身にまとい、

草をもしゃもしゃと食べ続けています。

そう、羊さんです。

初めて見たときは腰を抜かしそうになりましたが、

現在、勝手に、「しょーん」と名付け、

一方的に愛着をもっております。

 

先日のことです。

出張に向かう途中、

車を停車して窓を開けると、

「しょーん」はちゃんと、

「め~~~~~~」

と、声を掛けてくれたのです。

彼(彼女?)の言葉を日本語に訳すると、

「気を付けて行ってこいよ」なのか、

「サボらずちゃんと参加してこいよ」なのか、

「ここ、駐停車禁止だぞ」なのか分かりませんが、

なんだかとても嬉しい気分になります。

「くっちゃね、くっちゃね(食っちゃ寝)して、

 しょーんは幸せだな」

と、声を掛けると、再び、

「め~~~~~~~」

この言葉は何となく分かりました。

「村瀬もそんなに変わらねえじゃないか!」

返す言葉もないので、

窓を閉めて出発しました。

 

この後、今週ラストの出張です。

すこぶる重い気分ですが、

たまには学校のため、日進のため(そういう内容です)、

働いてきたいと思います。

 

しょーん、いるといいなあ。

 

それでは、また。

手。

2023年6月22日 17時16分

こんにちは、村瀬です。

今日は涼しい気候ですね。

朝方強く振り付けていた雨も、

今はあがっており、過ごしやすくなっています。

 

6月も半ばを過ぎました。

子どもたちが待ちに待ちに待ちに待っている、

一方で、

保護者のみなさんの顔色が曇(くも)る、

夏休みまで一月を切っております。

ぼんやり見えてきた、というところでしょうか。

もう少しはっきりと見えてきたら、

子どもたちは元気を回復させるに違いありません。

「回復させる」と書いたのは、

現在、ちょっとお疲れ気味の子どもが多いかな、

と感じる、ということです。

 

まあ、そりゃあそうですよね。

大人だってへとへとになる時期です。

手を抜いていると噂されている、あの村瀬でさえ、

どうにか呼吸して過ごしている状態です。

見回せば、職員室には、

声がカスカスの先生、

腰を痛めている先生、

頭痛に苦しむ先生、

目がやられている先生などなど、

様々な症状を訴える方が多くおり、

ここは総合病院か、

というレベルの状況です。

村瀬とは違い、これらの先生は、

子どもたちのために、

日々奮闘している結果なのだと思います。

それでも歯を食いしばり、

子どもたちの前に立ち続ける姿に、

手前みそながら、拍手を送りたい気分です。

 

先生たちばかりではありません。

子どもたちだって同じです。

毎日、自分がやりたいことだけをやれる、

なんて場所ではありません。

自分の成長のために、

苦しいことも踏ん張らないといけない時間もあります。

身体だって大人より小さいのです。

そりゃあ、疲れますよね。

とぼとぼとぼとぼ歩く子どもに、

心ではエールを送っているのですが、

「へいへい、元気だせよ!」

とは、気軽に声を掛けられず、

「よく来たねえ」

と、労(ねぎら)いの言葉をかけているこの頃です。

 

そんな中、

素敵な光景も目に映ります。

5、6年生の子どもたちが、

下を向いている低学年の子どもたちに、優しく声を掛けながら、

教室に連れていってくれる姿をよく目にします。

兄様や姉様が弟や妹の手を引いて、

靴箱まで付き添(そ)う姿もよく見ます。

 

我が家の兄まいける(通称)と妹まーがれっと(通称)が、

手を引き合って登下校する、

なんて、夢のような光景でした(今年兄は中学に進学しました)。

兄「まーがれっとよ、

 学校ではくれぐれも声をかけるでないでござるぞ」

妹「望むところですわ。

 兄上も決してワタクシのそばに寄ることのないように。

 ついでに父上も」

父「なんですと!」

というような会話をしている兄妹(と被害者)です。

 

だからこそ、でしょうか、

寄る年波のせい、でしょうか、

そんな姿を見ていると、

心がじーんとして、涙がこぼれ落ちそうになるのです。

 

疲れがたまってしまったら、

ゆっくり休んでいいのです。

大人も子どもも、

一息つく時間はとても大切です。

それに、

差し出されている優しさに、

頼ってしまえばいいとも思います。

東小学校には、

校内にも学区にも、

思いやりあふれる「手」が、

たくさん差し出されているように感じます。

元気がでないときは、

その手に支えてもらったり、

その手に引っ張ってもらったりしながら、

前に進めばいいのです。

いつか元気が回復したら、

今度は自分が「手」を差し出す。

そうできたら、素敵なことですね。

 

「心配しないで」

「大丈夫だよ」

「なんとかなるよ」

手をつなぎ、一年生を教室まで連れて行きながら、

声を掛けている高学年の子どもたち。

その優しい言葉を、

勝手に一緒に受け止めて、

元気を分けてもらっている、村瀬なのです。

 

それでは、また。

初心。

2023年6月17日 21時43分

こんばんは、村瀬です。

本日は家庭でぶつぶつしています。

だからといって、

家庭のことをぶつぶつ愚痴(ぐち)るわけではありません。

そんなことしようものなら、ねえ・・・。

 

そんなことより、

先ほど、お風呂に入っているとき、

ぶつぶつすべきだったことを、

ぶつぶつしていなかったことに、

気付いたのです。

「キノコバエ」

の話を延々ぶつぶつしている場合ではありませんでした。

鉄は熱いうちに打った方がいいように、

村瀬も風呂上りで熱いうちにキーボードを打っている次第です。

 

昨日(金曜日)をもって、

教育実習が終了となりました。

3年生のH先生のもとで、M先生が、

5年生のK先生のもとで、(こっちも)M先生が、

3週間にわたり、奮闘しておられました。

 

初めこそ、カチコチに緊張している様子が見られましたが、

積極的に子どもたちと関わっていき、

次第に、柔らかな笑顔が浮かぶようになりました。

最終日、多くの子どもたちから、

行かないでと引き止められていたようで、

充実した実習になったことがうかがわれました。

3週間でここまでよく頑張れるものだと、

感心させられたことも度々でした。

 

研究授業(多くの先生が見にくる授業)で、

使用するプリントを職員室に忘れてきてしまい、

開始早々に、

「やべーー!」

と、絶叫しながら職員室に走った、村瀬。

道徳の授業で、

黒板にタイトルだけを記し、

それ以降、何も板書しなかった、村瀬。

実習帰りの夜中(昔は実習生も遅くまで学校にいた時代がありました)、

自転車で鼻歌を唄いながら疾走し、

途中、警察官からの職務質問にあった、村瀬。

そんな実習生村瀬と二人を比べると、

メジャーリーガーとリトルリーガーほどの差を感じます。

 

実習生にとって学校現場で過ごすことは大きな学びになることでしょう。

一方で、常々現場にいる私たち教員にとっても、

実習生から学ぶことがたくさんあります。

その学びの筆頭は、

「目の前の子どもたちとひたむきに向き合う姿勢」

なのではないか、と個人的に考えます。

 

経験を積めば、その分、

傾向と対策の「引き出し」を増やすことはできるでしょう。

しかし、それに頼りすぎると、

うまくいかなくなることもあります。

誰一人として、同じ子どもはいないからです。

目の前の子どもたちとは「一期一会(いちごいちえ)」の関係。

その子たちとひたむきに向き合うこと。

その姿勢は、私たち教員にとって、

「初心」ともいえるものではないかと思います。

「初心忘るべからず」(世阿弥(ぜあみ)『花鏡』より)

室町時代より長く語り継がれるこの言葉には、

その分重い意味があるのだと感じます。

 

ダブルM先生。

3週間お疲れさまでした。

H先生、K先生、そして何より、

子どもたちから学んだことを、

これからに生かしてくださいね。

私たちも先生方から学んだ「初心」を大切にして、

子どもたちの前に立っていきたいと思います。

再び仲間となって、

一緒に子どもたちの前に立つ日を、

東小教員一同願っておりますよ。

 

それでは、また。

姉妹校。

2023年6月16日 17時02分

こんにちは、村瀬です。

今日は朝からさわやかな青空が広がっていまいした。

少し暑さは感じましたが、

金曜日ということも手伝ってか、

元気にあいさつをしてくれる子どもが多く、

気持ちのいいスタートを切ることができました。

 

一方昨日は、朝からいらいらしておりました。

というのも、

招かれざる客が、

たえ間なく職員室の村瀬の席に訪れていたからです。

彼らは、

網戸の小さな隙間をくぐり抜け、

次々にやってきました。

目の前を横切るわ、

耳の中に入ろうとするわ、

もう、やりたい放題です。

思わず、

「ああ、もう!」

と、吠えてしまいます。

 

彼らの名前は、

「キノコバエ」

村瀬はよく知っています。

なぜなら、

前任校のA小学校でも、悩まされていたからです。

この名前も、

A小学校の元PTA会長に教わりました。

6月の雨上がり、

大量に発生して、

各教室に遠慮なく入り込み、

思い切り授業を妨げるという日が、

年に1、2日必ずあったものです。

どうも学区全体で発生するそうです。

そうか、A学区の名物なんだなあ、

だったらいっそのこと、

PTA通信のタイトルを、

「キノコバエ」

にしたらどうですか、と提案したところ、

却下されたことは、いい思い出です。

 

学校を異動し、

彼らとの縁が切れて喜んでいたのですが、

この様(ざま)です。

「なぜきみたちまでここにいるのだ?

教育委員会から辞令はでたのかい?

でてないだろ。

転出届を市役所に提出したかい?

してないだろ。

それならさっさとA小学校に戻りなさい。

私より面倒見のいい、

Y先生やI先生のもとに帰りなさい」

と、語りかけても無視しされ続け、

なんなら数を増していく始末。

「ああ、もう!

ひょっとして耳元でぷーんと音をならすのは、

愛をささやいている、ということなのかね。

しかし、申し訳ないがね、

私はきみたちから好かれても、

ちっとも嬉しくないのだよ。

私はね、人々から好かれたいのだよ。

まあ、肝心の人々は、

離れていく一方だがね!

ああ、もう!」

 

そうこうしていると、

村瀬と同じようにいらいらしながら、

職員室に戻ってきた先生がいました。

1年生担任のI先生です。

聞けば、教室にキノコバエたちが来襲しているとのこと。

頭から湯気が沸いています。

村瀬は同志を見つけた気分で、喜んでしまい、

キッと睨(にら)まれました。

「おい、きみたち。

I先生の形相(ぎょうそう)を見ただろ。

私でも命の危険を感じたぞ。

それに、ほら、手にスプレーを持って出て行った。

これは、きみたち、非常にまずい。

さあ、早く、A小学校に帰ったほうがいい」

その言葉が響いたのか、

I先生に恐れおののいたのか、定かではありませんが、

午後にはほとんど訪れなくなったのでした。

 

村瀬がキノコバエ一族を引き連れてきてしまったのかと、

少しだけ不安がよぎりましたが、

聞けば、東小学校でも恒例行事だとのこと。

考えてみれば、

A小学校と東小学校は、

共に緑豊かな環境です。

へびさんがにょろにょろしているところも、

はちさんがぶんぶん飛んでいるところも、

かなへびさんを捕まえまくる子どもたちがたくさんいるところも、

よく似ています。

 

これはもう、「姉妹(しまい)校」ですね。

創立年数から言えば、「母娘(ははこ)校」と言った方がいいですが、

言いづらいので、「姉妹校」にしておきましょう。

 

どちらの学校の子どもたちも、

緑の中で、のびのびと、大らかに育ってほしい。

キノコバエと戯(たわむ)れながら、

そんなことを考えていた村瀬なのでした。

 

それでは、また。

梅雨ニモマケズ。

2023年6月14日 13時18分

こんにちは、村瀬です。

今週も梅雨らしい気候が続いております。

ムシムシ、ジメジメとしていて、

あまり心地よい気分ではないのですが、

作物がよく育つためには必要な時間です。

そう思って、我慢したいと思います。

 

さて、学校では、

2年生の水泳指導が始まりました。

そして明日は、

1年生が初プール。

水と友達になれるといいですね。

少し時間が経ってしまいましたが、

先週は、

4年生が「東郷美化センター」、

3年生が「市役所・給食センター」へと校外学習に出掛けました。

B先生ぶろぐ「今日のオレンジキッズ」でも紹介されておりますので、

是非ご覧ください。

とても充実した時間になったらしく、

「すごく楽しかった」

「初めてみるものたくさんあった」

「教科書より分かりやすかった」

などなど、嬉しそうに感想を伝えてくれました。

とある3年生の少年は、

「これ、いいでしょ」

と、市役所で市長から直接もらったという名刺を見せつけてきました。

「わーいいなー。

村瀬にもおくれよー」

と、懇願したところ、

「村瀬はだめだよ。

日進市民じゃないだろ」

と、答えとして正しいのか間違いなのかよく分からない返答をくれました。

とにかく、充実した時間になったようでよかったです。

 

校内でも、

子どもたちは村瀬とは違い、

様々な学習に励んでいます。

村瀬が受け持つ6年生の理科でも、

目を覆いたくなるような指導をどうにかカバーしようと、

子どもたちがそれぞれ努力を重ねてくれています。

 

先週まで学習していた単元では、

子どもたちに、

個々でテーマをもって調べさせ、

グループで学び合わせ、

全体で共有する、

という形で学習を深めました。

 

グループでの学び合い(グループ授業と称しました)では、

それぞれ工夫しながら、

単元の内容を学んでいきました。

あるグループは、タブレットを中心に、

あるグループは、ホワイトボードを使って、

またあるグループは、実験を重ねながら、

理解を深める姿が見られました。

「村瀬、いらなくねえ?」

と、自問しながら子どもたちの活動(主に実験)を見守っておりました。

 

この単元(動物のからだのはたらき)で行う実験の中で、

「だ液」のはたらきを調べるものがあります。

この実験、毎度毎度、

きゃーきゃー大騒ぎになることが多い場面です。

「だ液」を試験管の中にストローで入れる、

という行為に、恥ずかしさを覚える子が多いからです。

案の定、多くの班がその場面に差し掛かると、

「あんたやりなさいよ」

「いやあんたがやりんさいよ」

という押しつけ合いが始まりました。

そして、その後、大体、

「村瀬、やってよ」

と、いう流れになります。

当然、「NO」と突き放し、

各班にゆだね、村瀬はにやにや見守ります。

最終的には誰かがシブシブ引き受けて実験開始、

と、なることが多かったのですが、

中には、

「おいどんに任せんしゃい!」

「アタイにお任せあれ!」

と、自ら名乗りをあげる子どももいました。

人が嫌がることを率先して引き受ける姿勢は、

年齢に関係なく素直に尊敬します。

嫌なことから逃げまくっている村瀬も見習わなきゃ、

と、反省させられる実験となったのでした。

実験後、

その善良な子どもたちに、

「いやあ、いいだ液だったね」

と、笑顔で声を掛けたところ、

嫌な顔をされました。

どうやら、褒める角度を間違えたようです。

 

とにもかくにも、

ムシムシ、ジメジメした、

梅雨にも負けず、

学習に運動に励んでいる、オレンジキッズなのです。

 そして、

サウイフ(そういう)モノニ ワタシハナリタイ(宮沢賢治さんより)

と、願う、村瀬なのです。

それでは、また。

癒(い)やし。

2023年6月9日 13時33分

こんにちは、村瀬です。

6月らしい天候が続いております。

気候の影響もあるのでしょうか、

朝、職員室前であいさつをしていても、

どこかうつむき加減の子どもが多く見られます。

疲れもたまる頃ですね。

村瀬もご多分にもれず、

各種器官が悲鳴をあげております。

健康診断で絶好調の結果だった目も(過去ぶつぶつ参照)、

見事に疲れ果てております。

 

ところで、

毎日職員室前面のホワイトボードに、

ミミズが這(は)ったような字を書くのが、

村瀬の任務となっております。

朝、眠い目をこすりながら、

黒のホワイトボードマーカーを使って、

文字を書き書きします。

少し書いて気づきました。

字が青く見えることに。

目に効くと言われるツボを押し、

もう一度見ても、青いまま。

とりあえず消して、再び書きますが、

やはり鮮明な青が目に映ります。

 

もう正しい色さえ認識できなくなってきたのか、

と、深いため息をつきます。

これはもう、帰ろう。

帰って、お風呂に浸(つか)り、

湯気で目を温めて養生しよう。

お風呂上がりにはコーヒー牛乳を飲もう。

そう決意して帰り支度をはじめます。

しかし、帰り際、諦めきれぬ村瀬は、

再び黒のマーカーを手に取りました。

するとどうでしょう、

ちゃんと黒い文字が並ぶではないですか。

どういうことか、しばらく思案して気づきます。

先程使っていたマーカーと違う物を手にしていることに。

試しに、最初に使用したマーカーで書きます。

青、です。

「謀(はか)ったな、教頭先生!」

村瀬の怒声が職員室に響き渡ります。

前日、マーカーのインクの入れ替え作業を、

教頭先生が行っていたことを思い出したのです。

黒のマーカーに青いインクを注入していたのでした。

(それも、3本中、2本も!)

 

しばらくして、教頭先生がやってきました。

村瀬はとっちめてやろうと、

腕まくりしながら詰め寄ります。

すると、教頭先生は、

「間違えちゃった、てへっ(ぺろ)」

と、いつもの愛嬌いっぱいの顔で舌を出します。

それを見たらもう、責める気持ちは消え去り、

それどころか、

疲れさえも吹き飛ぶ気分になったのでした。

 

お疲れ気味の子どもたち、

いえ、疲労困憊(こんぱい)の保護者のみなさんも、

よければ職員室に足をお運びいただき、

教頭先生の笑顔を見に来てはいかがでしょうか?

コアラやパンダ、

トトロや仏様などを見たときと同じような、

癒やしを得られることでしょう。

村瀬が保証します。

 

それでは、また。

豪雨との戦い。

2023年6月5日 18時24分

こんにちは、村瀬です。

今日は気持ちよく空が晴れ渡っておりました。

先週末とは、打って変わっての空模様でした。

 

さて、今回は、

まずもってお礼を申し上げたいと思います。

すでにB先生が「今日のオレンジキッズ」に書いてくれましたが、

先週末の下校への、保護者のみなさんの対応についてです。

急な日課変更にもかかわらず、

ご理解をいただいたこと。

また、降りしきる雨の中、

子どもたちの安全のため、多くの保護者のみなさんに、

登下校を見守っていただいたこと。

心から感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

三本木・南山エピック方面だと思いますが、

学校からは遠方に住んでいらっしゃるであろう保護者の方が、

学校のそばまで歩いて迎えに来ておられました。

そして、一緒に付き添って帰路につかれましたが、

その子どもの安心した嬉しそうな顔ったら。

ずぶ濡れの村瀬は、寒さに震えておりましたが、

その光景で心をあたためることができました。

そして、

素晴らしい学区で働けていることを、

改めて実感したのでした。

 

下校時間は少し遅くなってしまいましたが、

おかげ様で、

全家庭無事にたどり着くことができたようです。

(衣服や持ち物は無事ではなかったかもしれませんが…)

大変心苦しいことですが、

悪天候や災害などから子どもたちの安全を守ることは、

私たち教職員だけでは困難な場合が多いように思います。

これからもぜひ、

子どもたちの安全を確保できるよう、

学校とご家庭の双方から協力し合えたらと考えております。

よろしくお願いします。

 

さて、ここからは、どうでもいい話です。

豪雨VS村瀬の戦いの記録です。

引き返すなら、今のうちです。

警告しましたよ。

 

村瀬の当日のミッションは、

「三ヶ峯」分団をバス停まで無事に送り届けることです。

 

設定した下校時間ではバスの出発時間に間に合いませんので、

他の子どもたちより早く下校開始となります。

給食後、雨脚が強まってきました。

出発を見合わせることも検討しますが、

雨雲レーダーを見ても、長い時間同じ状況が続きそうです。

ということで、予定時間通り、出発することとなりました。

「皆の者、安心せよ!

この村瀬がいる限り、

そなたたちはバス停へと安全に辿り着けること必定である。

大船に乗ったつもりで歩みを進めるがよい。

さあ、高らかに声を上げ、気合いを入れてから出発じゃ。

えい、えい、おー!」

と、口上(こうじょう)を述べる準備をしている間に、

分団長さんがテキパキと班を並べて、

低学年の子どもたちにも指示を与え、

出発することとなりました。

(あれ、村瀬の引率、いらないんじゃ…)

と、思えるほど、立派な分団長さんです。

でもまあ、万が一、ということもあるので、

村瀬もついて行くことにしました。

 

道中は案の定、万が一、があり得る状況でした。

校門を出てすぐの坂道は、

側溝(そっこう)からあふれ出た濁流(だくりゅう)が勢いよく下っています。

さながら、ウォータースライダーのようです。

足下をすくわれたら、

一気に坂の下の田んぼへと流されてしまいそうです。

スニーカーの村瀬は、

あっという間に靴の中が水浸しです。

スニーカー仲間の少年が、

「わー、くつの中がプールみたいだよ」

と、メルヘンなことをつぶやいていました。

素敵なこと言うわあ、と感心していたら、

今度は風がにわかに強さをまして、

違う少年の傘を裏返してしまいました。

「あははははー、

ひっくりかえっちゃったー」

と、楽しそうに笑う傘少年と仲間たち。

なるほど、

危機的な状況であっても、

余裕をもって行動することが肝要であるのだな、

と、学ばせていただきました。

雨は弱まるどころか、さらに強くなり、

まさに暴風雨が三ヶ峯分団に襲いかかります。

村瀬も少年達を見習い、

「あははははー」

と、笑い声を上げたところ、

「先生、危ないよ。

ちゃんと歩いて」

と、低学年の少女からご指導を受けました。

 

どうにかこうにか、バス停に着きますが、

予定時間を過ぎてもバスが来ません。

まさか、運休?

慌てて携帯で「くるりんバス」の運行状況を確認します。

そんな中、

「先生、雨男なんだって?」

と、耳元で言葉がささやかれました。

顔を上げると、少年がにやにやしています。

この顔、どこか見覚えがある…。

は!

この子は、びっぐぼすジュニア!(PTA会長の息子)

とんでもないことを吹き込まれているではないですか!

「何を言っておるのだ、そなたは!

それはとんでもない誤解であるぞ!

村瀬は雨男ではない!

なんなら、「太陽の子」とも噂されておるほどじゃ!

ちなみに東小の雨男は、F先生かT先生じゃ!」

バスが来ないことよりも慌てる村瀬を見て、

びっぐぼすジュニアのにやにやは止まりません。

「そなた、信じておらぬな!

誤解じゃ、それは誤解なのじゃ!」」

と、さらにあたふたしているうちに、

くるりんバスがやってきました。

そして、ジュニアたちはにやにやしたまま去って行ったのでした。

無念。

 

とにもかくにも、どうにか無事に出発しました。

と、同時に、他の子どもたちの下校時間が始まりそうです。

ということで、次は危険箇所の見回りです。

三本木・南山エピック方面の下校路を歩きます。

 

高速道路の高架下に着いたとき、驚きました。

「アンダーパス」とはいかないまでも、

かなりの水が溜まっており、さらには強い流れが確認できます。

歩道部分は特に顕著です。

こ、これは、通すには危険かもしれぬ。

迂回路を検討した方が良いかもしれぬ。

車道を歩かせれば多少は安全を確保できるか。

うーん、悩ましい。

くるぶし上まで水に浸(つ)かりながら思案していたところ、

右側からトラックがぶうぉーんと通り過ぎました。

そして、

タイヤが水溜まりを踏み、

アニメのような水しぶきが村瀬にざばーん。

泥水が、全身を見事に包みました。

頭から、つま先まで、なんなら、おパンツまで、

びしょびしょです。

そう言えば、この後、出張だ。

替えのおパンツなんて、もってないや。

とめどなくあふれる涙を豪雨でごまかしながら、

「傘ひっくり返り少年」を思い出し、

「あははははー」

と、無理矢理声を上げて笑っていました。

通りがかる運転手さんたちからは、

村瀬はどんな生物に見えていたことでしょう。

 

とにもかくにも、

保護者のみなさんや引率した先生方の協力のおかげで、

子どもたちはどうにか無事にたどりついたのでした。

村瀬はそれを見届けて、

びちょびちょおパンツにスーツをまとい、

出張先へと向かったのでした。

 

それで終わらないのが村瀬です。

目的地に到着して間もなく、

「今後の悪天候が心配されるため、

会場が閉鎖となるそうです。

よって、会を中止いたします」

と、アナウンスが入ります。

「はは、はは、はははははー」

しめったズボンをなでながら、

無理矢理笑っていた村瀬なのでした。

 

以上、豪雨と村瀬の戦いの記録でした。

過去最長ぶつぶつを最後までご覧いただいた方、

お疲れ様でした。

事前に警告しましたので、

「時間泥棒」なんて、文句を言わないように願います。

 

それでは、また。

子どもの名前。

2023年6月2日 12時03分

こんにちは、村瀬です。

予報通り、強い雨粒が地面を打ち付けております。

昨日は急な日課変更により、

各家庭、バタバタさせてしまったことと思います。

大変心苦しかったところですが、

児童の安全を第一に考えての判断です。

ご理解いただいたようで、誠にありがとうございます。

 

時期にふさわしい気候といえば気候ですが、

6月がしれっとスタートしておりました。

村瀬が赴任してから、およそ2ヶ月が経過しましたが、

かたつむりと同じペースで学校に慣れてきております。

村瀬には、

星の数ほど苦手なことがありますが、

その内の一つに、

「人の名前を覚えること」

という、教員にとって致命傷になりかねないものがあります。

 

特に、担任をさせてもらえなくなった(愚痴)近頃は、

その傾向が顕著になり、

ますます子どもたちの名前が頭に入らなくなりました。

マスク着用がスタンダードになったことも、大きな要因でしょう。

現在自信をもって名前を呼べるのは、

どうでしょう、15人前後…。

40分の1ほど…。

このペースだと、全員の名前を覚えるには、

80ヶ月、6年以上かかる計算です。

校長先生や教頭先生、B先生は、

村瀬と同じように担任ではない立場にもかかわらず、

子どもの名前が出ると、

「ああ、あの子ねえ」

と、すぐに思い浮かべることができます。

もちろん、村瀬より長く東小に居るとはいえ、

覚えている数は、ハンパありません。

すげー、すげーと尊敬と憧れを覚えつつ、

これは、まずい、と震えています。

ということで、とりあえず、

理科を受け持っている6年生と、

あすなろさん、どんぐりさんの名前くらいは、

早く全員覚えるぞ、と意気込みながら、

学級写真が挟んでいるアルバムをしょっちゅう開くこの頃です。

 

しかし、名前を覚える一番の近道は、

子どもたちと関わることだと確信しております。

担任をもたせてもらえなくなった(愚痴)近頃は、

担任の先生方が出張などで抜けられるときに、

ピンチヒッターとして教室に参上する機会が増えました。

昨日は、2年生の給食にお邪魔させていただきましたが、

普段6年生に相手をしてもらっている分、

小さくてかわいらしいなあと、感じました。

いや、6年生もかわいらしいですけどね。

 

給食の配膳方法など、

クラスによって多少違いがありますので、

村「先生分かんないから、みんな助けてちょ!」

と、お願いしたところ、

子「先生のくせに分かんないの?」

という声が飛びました。

きびしいですね。

また、

子「あんた、だれよ?」

という声も届きました。

さみしいですね。

村「私、村瀬と申します。以後、お見知りおきを」

と、ご挨拶させていただいたところ、

子「村瀬、そこじゃま。

 当番が迷惑してるからどいて」

と、ごもっともな指導をいただきました。

世知辛いですね。

 

しかしまあ、なんだかんだ言って、

みんな、助けてくれました。

子「先生の分、用意したよ」

子「先生、おかわりはこうやってするんだよ」

子「先生はたくさん食べなきゃだめだよ」

と、多くの子どもたちが、声を掛けてくれました。

やさしいですね。

食後もたくさんの子が村瀬を囲んでくれて、

自分で描いた絵を見せてくれたり、

お気に入りの絵本を見せてくれたり、

村瀬が描いた絵を酷評してくれたり、

最近気にしているお腹の膨らみをつついてくれたり、

恨みでもあるのかというくらい強く肩を叩いてくれたり、

構ってくれたのでした。

かわいらしいですね。

 

そんな関わりの中で、

なんと2人の名前を覚えることができました。

これで、17人!

というわけで、

いろいろなところに顔を出して、

「子どもの名前を覚える。30人は」

ということを、村瀬の今月の目標にしたいと思います。

 

さて、下校時間がせまってきました。

少しは弱まった状態の中、

安全に、無事に全員が帰宅できるよう願いつつ、

ぶつぶつを閉じたいと思います。

 

それでは、また。

親父の背中。

2023年5月29日 12時06分

こんにちは、村瀬です。

今週は雨天のスタートです。

先週発生した台風が、

ゆっくりと近づいてきております。

それも、いや~なコースで。

どこの地域も被害が少なくて済むよう、

願ってやみません。

 

さて、昨日の日曜日、

東小学校では、

英雄たちが躍動しておりました。

B先生ぶろぐ「今日のオレンジキッズ」

を、ぜひご覧いただきたく思いますが、

「学校清掃ボランティア」の皆さんが、

半日もの時間をかけて清掃作業に勤(いそ)しんでくださったのです。

 

今回、きれいにしていただいたのは、側溝(そっこう・みぞ)です。

運動場や器具庫回り、緑の森の側溝には、

泥や落ち葉が詰まりに詰まっておりました。

それはさながら、

村瀬の血管内部のコレステロールのようです。

これを放っておくと、

雨の度に運動場や通路、器具庫など水が溢れかえり、

子どもたちの学校生活に支障をきたすこと間違いなしです。

あまりの惨状に、学校側から、

「助けて~、助けて~!」

と、救援要請を出したところ、

保護者や地域のお父様方が喜んで引き受けてくださった次第です。

その参加者は20名を超えておりました。

せっかくの休日に、これほど多くの方が、

学校のために、子どもたちのために立ち上がってくださるとは、

東小はとても恵まれた学校だなと、

感涙しておりました。

 

スコップやバールを肩に担(かつ)ぎ、

現場に向かう姿は、

まるでかの国のヒーロー、

「あべんじゃーず」

を彷彿(ほうふつ)とさせ、シビれました。

リーダーの元PTA会長Kさんは、

「東小あべんじゃーず」を、

「40歳」を基準に2チームに分けようと試みます。

しかし、40歳以下は、3人のみ。

その年齢構成に、シビれました。

仕方なく、30代っぽい方々を組み込み、

どうにか体裁(ていさい)を整えます。

村瀬も、しれっと、40歳以下の顔をして、

「チーム若手」に参加しました。

 

「チーム若手」には、

中学生もいました。

途中から、高校生2人も参戦しました。

みんな東小の卒業生で、

母校のために力を貸してくれました。

父親に連れられて、ということでしたが、 

自分のためではなく、

困っている人や地域のために力を尽くす。

そんな父親の姿を目にすることは、

何よりの、「教育」になるんだろうなと感じます。

「人のことを思いやることは素晴らしいことです」

「誰かのために働くことは尊いことです」

と、言葉を伝え、

「知識」や「情報」として頭や心に刻むことは、

とても大切なことだと考え、

私たち教員は日々子どもたちに声をかけています。

しかし、それよりも、

行動で示してみせる。

その重みや意義は、

言葉をはるかに凌(しの)ぐものだと思います。

『千の言葉より一の行動』

村瀬がかつて東小学校で担任をしていたとき、

その言葉を教室に掲示していたことを思い出します。

一所懸命に側溝から泥や落ち葉を取り除いている、

「親父の背中」たちは、

まさにそれを体現していました。

 

東小学校に(戻って)来て、

人のためにがんばろうとする子どもが多いことに、

驚くと同時に、嬉しく思っていました。

きっとその裏側には、

各家庭や地域で、

思いやりがあふれる行動を目にする機会が多いから、

と、感じています。

そしてそれは、とても幸せなことなのだろうと確信しています。

 

「東小あべんじゃーず」は、

重労働に耐え続け、ミッションを完遂(かんすい)したようです。

「ようです」という表記しかできないのは、

村瀬は娘まーがれっと(通称)との約束を果たすため、

途中離脱してしまったからです。

父村瀬とまーがれっとの間にも、

東小の側溝レベルの堆積物が詰まっており、

うまく意思の疎通がとれておりません。

今回集まってくださった、

人としてかっこいい「親父」たちのように、

村瀬もたまには、まーがれっとにちゃんとした「背中」を見せようと、

やむなく脱退したのでした。

去り際、

「今日の様子を、村瀬はどうぶつぶつしてくださるんですかねえ」

と、不敵な笑みを浮かべて見送ってくださった、

Tびっぐぼす(PTA会長)。

こんな形になりましたが、いかがでしょうか?

 

ちなみに、帰宅後の父村瀬の様子です。

父「まーがれっとよ、喜べ、父が帰ったぞ!」

ま「…」

父「なんじゃ、その態度は。嬉しすぎて言葉もないのか?」

ま「父上、時計をご覧くだされ」

父「おお、予定帰宅時間より早い時を示しておるのう」

ま「予定より遅うございまする!」

父「何を言うておる。

10時に出発の予定であろう。

 まだ、なんと、10分も早い。

 父はいつも言うておるであろう、

 いつでも余裕をもって行動せよ、と。

『いつもニコニコ5分前集合』と。

それよりもさらに5分も早いのじゃぞ。

いやあ、しっかりと行動で示すとは、

我ながらあっぱれであるなあ」

ま「10時に到着でございまする」

父「へ?」

ま「昨晩、○○に10時到着とお伝え申しました」

父「へ?

い、いや、そんなことはあるまい…。

 のお、相方よ?」

(ため息をつきながら、首を横に振る相方)

父「お、そうか、そうであったか。

 あ、いや、こりゃすまなんだのう。

 これを、『弘法も筆の誤り』というんじゃのう。

 かっかっかっ」

ま「もう父上とは口も聞きとうございませぬ!」

こうして「村瀬の背中」は余計に小さくなり、

父とマーガレットの間には、

さらなる堆積物が重なったのでした。

 

それでは、また。

ジブリへGO!②

2023年5月26日 15時00分

こんにちは、村瀬です。

本日は、1・3・5年生が、

ジブリの世界に浸(つか)っております。

今日も、曇天(どんてん)模様です。

昨日は昼食のときに降ってしまうというハプニング。

村瀬がいなくても雨が降った。

ということは、村瀬は「雨男」ではありません。(前回ぶつぶつ参照)

調査の結果、

どうやら4年のF先生か、6年のT先生が、

「雨男」らしい、ということが分かりました。

めでたし、めでたし。

 

ところで、今回の遠足は、遠足らしく、

「おやつ」の持参が認められています。

金額は330円以内です。

何人もの子どもが、嬉しそうに報告してくれました。

子1「おれ、330円ぴったりだったよ」

村瀬「おー、それはおめでとうございます!」

子2「え? 300円じゃなかったの?」

村瀬「消費税分を許す、先生たちの優しさに気づかぬとは!」

子3「私、お菓子あんまり食べないから、130円しか買ってない」

村瀬「大人かよ!」

 

教室では、

「おやつに入るんですか問題」が発生していたようです。

昭和の定番といえば、

「『バナナ』はおやつに入るんですか?」

だと記憶されていることと思いますが、

令和では、

「『さけるチーズ』はおやつに入るんですか?」

が、トレンド入りしそうです。

 

村瀬自身のちびっ子時代を振り返ると、

決められた予算内(200円がほとんどだったかと)で、

どれだけ素敵な品々を揃えるか、

ということに命を懸けていた気がします。

200円を握りしめ、

近所の駄菓子屋さんに行き、

長い時間かけて吟味し、ラインナップを決めていました。

そして当日、

友人たちと見せ合い、

それぞれの個性を感じて楽しんでいたことを覚えています。

村瀬は基本、

甘い物から塩辛い物まで、

5円から50円(昔は5円で買えたチョコ、ありましたよね?)の品々から選ぶ、

というバランスのとれた采配をふるっていました。

友人の中には、

うまそうな棒状のお菓子を20本買ってきていた者がいました。

リュックがほとんど埋め尽くされていました。

全てチョコレートをチョイスし、

気温により、全て溶かしていた者もいました。

泣いていました。

明らかに200円を超えている商品を持ってきて、

何者かによってしっかりと先生に密告され、

「違うんです。ワゴンセールで50円だったんです」

という必死のいい訳も虚(むな)しく、

没収されていた者もいました。

泣いていました。

 

どこに行って何を見たかなど、ほとんど覚えていませんが、

おやつに関する些細(ささい)な記憶は、

どういうわけだか色濃く残っており、ほっこりとした気分になるのです。

 

子どもたちにとって、

昨日、今日と足を運んだジブリパークで友達と過ごした時間が、

いつの日かふふっと笑えるような思い出となっていることを、

そっと願っている、お留守番中の村瀬なのでした。

 

それでは、また。

ジブリへGO!①

2023年5月25日 10時49分

こんにちは、村瀬です。

今朝は登校時、校庭に音楽が鳴り響いていました。

6年生が教室から運動場に向かい、

「さんぽ」の鼻歌を奏(かな)でていたのです。

今日と明日は、

待ちに待った「ジブリパーク」への遠足です。

本日は2・4・6年生が、

素敵な笑顔を残してバスに乗っていきました。

 

村瀬は、お留守番です。

今日も明日も、お留守番です。

本当は、行きたかったけど、お留守番です。

村瀬「あの、ぼく、行ってもいいですか?」

校長「だめ」

村瀬「あの、ぼく、ジブリ大好きなんです。

   DVDもたくさん持ってますよ。

   好きなシーンは、

   『あの子を解き放て! あの子は人間だぞ!』

   『黙れ小僧!』

   のところです。

   だから、行かせてください!」

校長「だめ」

という流れで、決まりました。

悔しくて仕方がなかったので、

予定を書き込む職員室前面のホワイトボードに、

ジブリのキャラクターをたくさん落書きしてやりました。

 

しかし、なぜ連れて行ってもらえないのだろうか。

冷静に分析したところ、

どうやら、前任校からの風評被害が影響している、

という結論に達しました。

前にいたA小学校では、

担当していた避難訓練の際に、たまたま、何度も雨が降ったり、

「よし、草刈るぞ!」と気合いを入れた日に、たまたま、何度も雨が降ったり、

村瀬が引率した校外学習などで、たまたま、何度も雨が降ったりしました。

たまたま、そうなっただけなのに、

A小学校の先生たちは村瀬のことを、

「雨男」だと騒ぎ立て、

後ろ指をさしていたのです。

まったく、心外です。

確かに、東小学校に来てからも、

司会を務めた入学式や、

司会を務めた始業式の日は、

雨天に、なんなら、豪雨になっておりましたが、

あくまで、たまたまなのです。

風評被害とは恐ろしいものですね。

皆さんも、噂話には、気を付けましょう。

 

ちょうど今頃、子どもたちは、

「ジブリの大倉庫」を見学している頃です。

いいなあ、うらやましいなあと指をくわえつつ、

自分で描いた「ネコバス」や「まっくろくろすけ」たちを見つめながら、

少し厚くて暗い雲から雨粒がこぼれぬよう、

祈りを捧げている、村瀬なのでした。

 

それでは、また。

もちはもち屋。

2023年5月23日 16時00分

こんにちは、村瀬です。

昨晩から今朝にかけて、

なかなかの激しい雨が降りましたね。

不安定な気候に、

梅雨の気配をぷんぷん感じます。

とりあえず、

ジブリパークへ向かう、

今週の木曜・金曜は我慢してもらって、

その後に梅雨入りをしてもらいたいと、

てるてる坊主を机に忍(しの)ばせている村瀬です。

 

さて、先週末ぶつぶつで、

水泳指導について話題に触れました。

Oスポーツクラブにお世話になっている話をしましたが、

昨日、村瀬も初めて、

4年生に紛(まぎ)れてバスに乗り、

現地に潜入することに成功しました。

 

子どもたちが水泳指導を受ける場面に立ち会って、

村瀬は感じました。

こいつは、素晴らしい、と。

室内で温水できれいなプール、という環境面はもちろんのこと、

プロのインストラクターのみなさんによる、

子どもたちへの指導方法も目を見張るものがありました。

クラスを二つに分け、それぞれの実力にあった指導を、

見事な流れで次々に行っていきます。

 

外部で行う水泳指導の最大のデメリットは、

「移動時間」がかかってしまうということでしょう。

学校のプールで行った場合に比べて、

入水時間はやはり少なくなってしまいます。

しかし、それをカバーするかのように、

実に無駄なく、効率的に、

子どもたちが身につけるべき技術を教授していきます。

4年生の子どもたちも、

当然苦手な子もいるのでしょうが、

インストラクターの教え方の巧(たく)みさにのせられて、

誰もが時間いっぱい、集中して活動していました。

 

先生方は、

時に子どもたちと一緒に入水し、

指導を手伝うこともあるようですが、

基本的には、プールサイドから子どもたちの活動をチェックしつつ、

安全を見守っています。

さらに、指導方法を学ぶ機会までいただいています。

我々教員にとっても、大変ありがたいシステムです。

 

しかしながら、一点、

見学をしていて疑問に思ったことがあります。

それは、4年担任のF先生とおぼしき方が、

プールに入るわけでもなく、

海パン一丁で、プールサイドをうろついていたことです。

子どもたちに、

「あの人はなぜあんな格好をしているのだ?」

と、問い合わせたところ、

「あの人は知り合いではありません」

という的確な返答がありました。

 

それはともかく、

子どもたちの生き生きとした姿を見ていると、

『もちはもち屋』ということわざの通り、

『水泳指導はプロインストラクター』だなあとしみじみ思いました。

こんな貴重な時間をいただき、

教職員一同感謝、感謝です。

ありがとう、Oスポーツクラブのみなさん!

ありがとう、外部委託を許容してくれた日進市!

 

それでは、また。