東の方でぶつぶつぶつ・・・

孤独なぐるめ。

2023年11月22日 13時29分

こんにちは、村瀬です。

本日は、快晴なり。

澄んだ青空が広がっております。

そんな中、本日は4年生が校外学習に出かけております。

気候も穏やかでしょうから、

仲間たちとわいわい楽しく、お弁当を食べていたことでしょう。

 

その一方で、村瀬、

職員室の片隅で、独(ひと)り給食を食べておりました。

職員室内では、他に5人ほど食事をとられているのですが、

みなさん村瀬から10m近く離れた場所に席があります。

隣(となり)は校長先生の席ですが、本日は出張のため不在。

その隣は教頭先生の席ですが、本日は3年生の教室へ。

さらにその隣はB先生の席ですが、10月から担任として4年生の教室です。

B先生の前が事務のTさんの席ですが、

早々に食事を終えられ、別室にて仕事に励まれていたので、これまた不在でした。

 

そんなわけで、独りさみしく給食、となっていたわけです。

しかし、この現状を逆手にとって、

某テレビ番組のおじ様のように、

独りきりであろうとも、食事を楽しもうと決断したのでした。

 

テレビのおじ様は、大変饒舌(じょうぜつ)に心で独り言をこぼし、

そのおいしさを訴えてきます。

村瀬も見習おうと、各メニューに向き合います。

 

まずは、『五目あんかけうどん』です。

ほお、とろみがあるな。

五目というだけあって、野菜いっぱいだ。

どれ、ずるずるずる。

うん、とても、うまい・・・。

それ以上、言葉がつげません。

 

気を取り直して、次に、「ころころサラダ」です。

ほお、キュウリと、とうもろこしと、お肉が、ころころしているな。

彩(いろど)りがあって、目でも楽しませてくれるではないか。

どれ、ぱくぱくぱく。

うん、これは、すごく、うまい・・・。

それ以上、言葉がつげません。

 

再度気を取り直して、最後に、『キャベツ入りつくね』です。

ほお、キャベツ、入っているな。

どれ、むしゃむしゃむしゃ。

うん、なんというか、大変、うまい・・・。

 

テレビのおじさんのすごさを感じるとともに、

自分のボキャブラリーのなさに、

愕然(がくぜん)とさせられる時間となったのでした。

 

しかしまあ、食事に意識を向けられたので、

おいしさをより強く感じられたのは事実かと思います。

限られた予算の中、

日々、工夫に次ぐ工夫で、

栄養バランスを考えつつ、おいしく料理を仕上げてくださる、

日進市給食センターのみなさんに対する感謝を深めることもできました。

センターのみなさん、

いつもおいしい給食をありがとうございます。

 

今日の4年生のように、みんなでわいわい食べる時間もいいけれど、

黙々と料理に向き合う時間も大事だよなあと感じながら、

グルメを気取って給食を完食した、村瀬なのでした。

 

さて、明日から(子どもたちは?)4連休となります。

良い思い出ができたり、心身が回復したりと、

有意義な時間となりますよう、願っております。

交通安全宣言の舞台裏。

2023年11月20日 11時43分

こんにちは、村瀬です。

今週は、「県民の日学校ホリデー」という試みがあるということで、

子どもたちは四連休が控えております。

心なしか、ゴールデンウィーク前のように、

どこかウキウキした様子です。

一方で、体調を崩している子も(大人も)多いようです。

各ご家庭、どうぞ健康に留意してお過ごしいただき、

ステキな連休にしていただければと思います。

 

さて、オフィシャルページ「本日のオレンジキッズ」に記しましたように、

昨日(19日)は「日進市民まつり」にて、

交通少年団の代表9名により、「交通安全宣言」が発表されました。

実に堂々たる9名の姿に、

天白川源流域にある「ココロの里」出身の「ニッシー」も、

思わずちびっ子たちの相手をやめ、

舞台に釘付けになっておられました。

(ニッシーのプロフィール、ご存じですか?

 市役所のホームページに載っていますよ。

 なかなかおもしろいです。)

 

ところで、

子どもたちが東小の代表として、

市民にその力を見せつけていた裏側で、

密かに、引率者の先生方はバタバタしておりました。

 

村瀬は当日、ぱしゃぱしゃ写真を撮る程度の役割でしたので、

予定時間20分くらい前に、のほほんと現地に到着しました。

すると、引率者代表のB先生と教頭先生が、

何やら落ち着かない様子でいらっしゃいました。

聞けば、ステージで使う交通少年団の「団旗」を学校に忘れたとのこと。

そこで、6年担任T先生に頼み、

学校に取りに帰らせている状況だということでした。

村瀬も幹線道路まで出て、T先生が来るのを待ち構えます。

開始まで、残り5分ほどのところで、どうにか現れました。

村瀬は取り急ぎ、団旗だけを受け取り、

ステージへ向かい、走り始めます。

ところが村瀬、ステージの場所を知らないことに気づきました。

慌てふためきます。

 

きょろきょろして、まず見つけたのは、

ニッシー。

かわいいなあ。一緒に写真撮ろうかなあ。

いやいや、今はきみに構っている場合じゃない。

 

次に見つけたのは、

教育長のI様。

ご無沙汰しているなあ。今日も元気そうだなあ。

いやいや、今はあいさつに向かう場合じゃない。

 

周りには、おいそうな干物や野菜や果物たちが出店で並びます。

それらにいちいち気を取られながらも、うろうろしていると、

視界の隅に捉えました。

緑のユニフォームを。

そのデザイン性に、賛否両論(さんぴりょうろん)、

特に男子からは「否」の意見が多いという、

交通少年団伝統のユニフォームですが、

鮮(あざ)やかな緑だから、村瀬でも見つけられたのです。

ステキユニフォームです。

 

そんなわけで、どうにか事なきを得たわけですが、

T先生がいなければ、大変なことになっておりました。

そこで、B先生と村瀬は感謝の意を示すことにしました。

弁当。チーズケーキ。みかん(詰め放題)。イワナの塩焼き。

出店で並んでいたそれらを、

T先生に捧(ささ)げたのでした。

 

イワナを食べ歩くT先生の姿に、

苦笑いする交通少年団の子どもたち。

それもまた、まつりのステキな光景になりましたとさ。

 

それでは、また。

つながらない電話。

2023年11月16日 17時21分

こんにちは、村瀬です。

めっきり冬らしくなってきましたね。

先週までTシャツ1枚で過ごしていたのが噓のように、

重ね着で着膨(ぶく)れしている今週の村瀬です。

来週には、もう1枚重ねようかと思っています。

 

運動会が終わり、今週は通常モードの営業となるはずでしたが、

予期せぬハプニングが起きる波乱の幕開けとなりました。

保護者のみなさんには大変ご迷惑をお掛けしましたが、

電話がつながらない、というとんでもない状況が発生したのでした。

その日の朝の話です。

 

教頭「あれー、電話かからないなあ」

教頭先生が電話を手につぶやいています。

校長「ボタン押し間違えてるんじゃないの?」

教頭「あれ? あ、そうかもしれませんね」

村瀬「はっはっは。あわてん坊でございますなあ」

教頭「あはははは」

村瀬「教頭先生、今日はもう帰った方がよいのではありやせんか?」

校長「そうよ。働き過ぎよ」

教頭「ほんとだね。あはは~」

そこで事務職員のTさんが告げます。

T「電話がつながらないって、T先生が朝から携帯で電話してましたよ」

あらぬ疑いをかけられた、教頭先生。

村瀬と校長先生は、平謝りしたのでした。

 

というわけで、すぐに市役所の学習政策課に(携帯で)連絡をいれました。

結局翌日の昼過ぎまで復旧できませんでしたが、

その間、学習政策課のOさんが東奔西走(とうほんせいそう)しながら、

サポートしてくださいました。

Oさん、ありがとうございました。

 

復旧後、固定電話で電話をする度に、「わー、つながるー」と、

普段なら当たり前に感じていた便利さに、感嘆(かんたん)の声が上がっていた職員室です。

時には不便を感じるのも、いいかもしれませんね。

 

ところで、月、火曜日と電話がつながりにくい状況でしたが、

実は昨日(15日)も、

学校に電話がつながりにくいどころか、

つながらない状況になっていたことを、告白させていただきます。

昨日17:00~18:00頃(それ以降は留守電につながります)が、

その時間帯となります。

そこにはちゃんと、事情があるのですが、

事前にアナウンスしていなかったことを、職員一同反省しております。

お電話をいただいた保護者のみなさん、誠に申し訳ありませんでした。

 

さてその事情についてぶつぶつします。

「愛知県県下一斉ノー残業デー」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?

これは、「愛知労働局」(厚生労働省)が掲げた取組です。

書いて字のごとく、

「残業をせずに帰りましょうよ」

という呼び掛けです。

「ワーク・ライフ・バランス」について考えるきっかけとなるよう、

行われたことだと認識しております。(詳細は検索してみましょう)。

それが、昨日だったのです。

ひょっとすると、

保護者のみなさんの職場でもそのような取組が行われていたかもしれません。

 

東小学校もその取組に参加していたわけです。

数日前から、

「15日は、みんな定時に帰りましょうね」

と、教頭先生が度々訴えておられました。

誰よりも多忙であろう、教頭先生の言葉だから重いものがあります。

当日は教頭先生が所用により早めに学校を後にしておりました。

散々教頭先生を傷つけている村瀬です。

少しでもその信頼を回復させようと、

勝手にその思いをに受けて、退勤時間がせまった頃、

勝手に張り切り始めます。

村瀬「先生方、間もなく、予定の時間です。さ、さ、帰宅の準備を!」

先1「あのね、私たちは、村瀬ほど暇じゃないの」

先2「やること山ほどあるの」

村瀬「お言葉ですが、やることは山ほどあるのはワタクシもです。

  ただ、やっていないだけです!

  御覧なさい! あの山のように積まれた書類たちを!」

先2「・・・」

村瀬「さあ、たまにはワタクシを見習って、帰りましょうぞ!」

先1「きっと教室に隠れている先生もいるわよ」

村瀬「むむ、なんですと!」

 

こうなったら、校舎中を走り回って声を掛けるか。

いや、それでは、定時退校に間に合わぬ。

かくなる上は、帰りたくなる心理にさせるしかない!

帰りたい気分にさせるには・・・。

はっ! これだ!

 

閃(ひらめ)いた村瀬は、携帯を取り出します。

そして、「別れのワルツ(蛍の光)」の曲をかけ、

校内放送用マイクで音をひろい、流しました。

同時に、涙ながらに訴えます。

「教職員の皆様方、

本日は、ノー残業デーとなっております。

本校も間もなく、閉店の時間となります。

 教頭先生が悲しみます。

 教頭先生が泣いてしまいます。

 教頭先生が嗚咽(おえつ)してしまいます。

教室で働いている方も、速やかに帰宅の準備をしましょう」

ウグイス嬢を意識した美声で呼び掛けていると、

1年生のK先生が「なんかパチンコ屋さんの閉店みたい」と、

失笑しながら帰っていきましたが、

作戦は功を奏しました。

教室から先生方が続々と戻り、

全教職員が、17:00には職場を後にしたのでした。

 

帰り道、大変美しい夕焼けが広がっていました。

とても細い月も空を飾り、とても美しい風景を見ることができました。

友達と会ったり、行きたかった店に足を運んだりと、

いつもより長い夜を楽しんだ先生方もいたようです。

このちょっとしたリフレッシュは、

きっと子どもたちにも還元されることでしょう。

保護者のみなさんも、

時にはどうにか(無理矢理にでも)ブレーキをかけて、

ご家族やご自身の時間を設け、リフレッシュできたらと、願っています。

まあ、早く帰ってきた父親に対して、

「なんで早く帰ってきたんだよ」感が漂っていた我が家でしたがね・・・。

 

それでは、また。

運動会小話。

2023年11月10日 13時44分

こんにちは、村瀬です。

本日は朝から雨天です。

一日ずれていたら、大変なことになっていましたね。

体育主任のF先生と、村瀬が「晴男」であることが実証されました。

めでたし、めでたしです。

 

今日は運動会予備日ということで、

昼食はお弁当でございます。

日進市の給食はとてもおいしくて大人気ですが、

ご家庭の愛情には勝てませんね。

みんな大喜びで、むしゃむしゃ食べておられました。

え? 村瀬の弁当ですか?

それはもう、そっとしておいてあげましょうね・・・。

 

さて、昨日の熱気はどこへやら、

子どもたちは速やかに普段の生活に戻り、

集中して授業に臨む姿がどこに行っても見られました。

「なんで今日、休みじゃないんだよお」

と、ぶーぶーいう子どもと数人で会いましたが、

「そうだよなー、休みがいいよなー」

と、同意してしまう村瀬です。

学校中で一番、何もしていなかった教員として評判の村瀬でさえ、

あくびを繰り返しております。

子どもたちや担任の先生方も、

当然村瀬より疲労困憊(こんぱい)のはずなのに、

その集中力はさすがだなあと、

あくびをしながら感心していたのでした。

 

昨日もぶつぶつしましたが、

それにしても、素晴らしい運動会でした。

感動に次ぐ感動の時間となりましたが、

その裏側で笑ってしまった事案を伝え忘れたことを、

昨日お風呂で思い出しましたので、

今日はそんな小話を3つぶつぶつして、

お休みに入りたいと思います。

 

一つ目の話。

とある少年が、赤白帽を忘れてしまいました。

父上が持ってきてくださいました。

村瀬は少年のもとへ行き、

「お父様が持ってきてくださったぞ」

と、渡すと、

少年の友達がこう言いました。

「お前の父ちゃん、いいやつだな」

なんたる上から目線!

 

二つ目の話。

帽子を届け、本部に戻る途中の話。

3年生の応援席を通りがかったときのこと。

つぶやきが聞こえてきました。

「ねえ、あれ、市長じゃない?」

さすが、市役所見学で名刺をもらった学年です。

「え? どこ?」

「ほら、校長先生のそば」

「ほんとだ」

「いや、でも、ちがうでしょ」

「本物だよ」

「ちがうよ、にせ者だよ。よく見なよ」

「うーん、そっか、にせ者か」

おい、言い負かされるなよ!

本物だよ!

市長、責任をもって指導しておきます。

 

三つ目の話。

外トイレが詰まり、

本館1階、どんぐり学級の前のトイレを使用するように、

体育主任F先生が放送を掛けました。

「赤組のみなさんは、

本館1階、あいあい学級の前のトイレを使ってください」

本部にいた多くの先生方がきょとんとしています。

しばらくして、誰かがぽつり。

「あいあい学級って、何?」

ハッとする村瀬。

それは、村瀬の前任校にあった学級名!

「F先生、どうしてきみは間違いに気づかないんだ!」

そう言えと指示した村瀬による、

必殺『責任転嫁(てん)』がさく裂します。

「いや、自分が知らないだけで、

そういうスペシャルな教室があるかと思いまして・・・」

うそつけい!

 

それでは、また。

全校開催、万歳!

2023年11月9日 17時57分

こんばんは、村瀬です。

何を置いても、

本日の運動会は、いかがでしたでしょうか?

校長ぶろぐ「本日のオレンジキッズ」をご覧いただきつつ、

お子様と振り返っていただければと思います。

 

村瀬の個人的な感想は、

「めちゃんこ、最高」です。

低く見積もっても、

「すんごい、最高」です。

 

一つだけ残念だったことを挙げれば、

全員が参加することができなかったことです。

が、お休みした友達の分までカバーするように、

どの学年も全力で各競技に取り組む姿に、

今日も胸を熱くさせられました。

 

子どもたちの活躍はもちろん、

保護者のみなさんの観戦マナーの良さも、

心から嬉しく思いました。

不自由なお願いばかりを掲げ、心苦しい限りだったのですが、

しっかりと守りながら、子どもたちを応援していただきました。

その姿は、子どもたちに良い影響を与えるに違いありません。

と、いうよりも、普段の思いやりあふれる子どもたちの行動は、

この親御さんあってのことなのだろうと感じる時間になりました。

 

PTA役員・委員のみなさんの手厚いサポートも、

今回の大成功の大きな要因であることも間違いありません。

朝早く参集していただいたオレンジビブスをまとった人々の多さに、

東小学校はしあわせだなと心底感じました。

PTA役員・委員のみなさん、

本当にありがとうございました。

 

トイレがつまってしまったり、

トイレのスリッパがなかったり、

プロレス好きの体育主任が「1・2・3・ダー」と叫ばしてみたり、

玉入れの玉の数を「11」から「13」に飛ばしてみたり、

赤白対抗リレーの結果を間違えてしまったり、

校長先生の話がぶちっと終わってしまったりと、

数々のご不便や不手際で困惑させてしまいましたが、

保護者のみなさんの(苦笑いしつつの)ご理解とあたたかい協力のおかげで、

子どもたちはのびのびと活躍できたのだと確信します。

 

多くの歓声や拍手の音が飛び交い、

いろんな場所で笑顔の花が咲いた、

4年ぶりの「全校開催」。

やっぱり、いいですね。

来年も同じように、

子どもたち、保護者のみなさん、教職員みんなで創り上げる、

笑顔あふれる最高の運動会になるといいなと願い、

今日はぶつぶつを閉じたいと思います。

 

それでは、また。

胸、熱く。

2023年11月8日 19時08分

こんばんは、村瀬です。

今日、「立冬」(りっとう)って、ご存じでしたか?

冬の入口に立っているそうです。

そんな日に、村瀬は汗だらだらで、日焼けまでしました。

新しい形の、冬の到来ですね。

 

さて、いよいよ、運動会が明日となりました。

今日は最終練習日ということで、

熱を帯びた声が、運動場に響き渡っていました。

それにしても、短期間の内に、

よくぞここまで仕上げたものだと、

胸が熱くなる演目がたくさんあります。

乞(こ)うご期待! です。

 

胸が熱くなる、といえば、

他にもそれを感じられた場面がありました。

最後の練習に向けて、

どんぐり学級のT先生が早朝から運動場でラインを引いていました。

その姿に気づいた、同じくどんぐり学級のY先生と、

あすなろ学級のT先生が運動場に向かい、手伝い始めました。

さらにその姿を見た2年のM先生や1年のI先生が、

さらにスーパーサブのK先生や校長先生が、

運動場に集い、それぞれ準備を始めました。

その流れはおさまらず、その後も次々に先生たちがやってきて、

あっという間に、スタンバイ完了となったのでした。

子どもたちのために、また、頑張っている先生のために、

自分も協力しようという姿勢に、

手前みそながら、素晴らしい集団だなあと感涙していた村瀬です。

「いやあ、感心、感心」

と、高みの見物をしていると、

「村瀬もちゃんと働け!」

との声が飛んできそうな雰囲気だったので、

慌てて、テントを張るお手伝いをしているフリをしました。

バチが当たったのでしょう、

テントを持ち上げるときに、

その支柱が村瀬のすてきジャージのポケットに突き刺さり、

見事に、びりびりジャージとなってしまったのでした。

こつこつ真面目に働くことが肝要(かんよう)ですね。

 

午後は、5、6年生(委員会)による会場準備が行われました。

子どもたちの働きぶりに、三度(みたび)胸が熱くなりました。

(詳しくは、校長ぶろぐ「本日のオレンジキッズ」をぜひご覧ください。)

どの委員会も、担当する役割をしっかりと果たし、

あっという間に会場が整っていきました。

村瀬も今度はバチが当たらないよう、

汗を流しながら、(あまり意味なく)右往左往していた次第です。

日焼けしたおかげで、

働いている感を出すことはできたかなと思います。

しかし、子どもたちや他の先生方に比べて、

不十分であると自覚してはおりますので、

今日まで全力で練習を重ねてきた子どもたちの努力が、

そして、

競技に出場するみんなのために、

観覧してくださるみなさんのためにと、

全力で準備に励(はげ)んだ子どもたちの思いが報われるよう、

「全校開催」実現に向けて、夜通し、天に祈りを捧げよう。

そう思っている、村瀬です。

 

ところで、

なかには、運動会が苦手な子もいることでしょう。

それ自体、何も悪いことではありません。

けれど、そんな子が、自分なりに懸命に競技に参加している。

そんな姿を見ると、これまた、胸が熱くなるものですよね。

勝ち負けに捉われず、

子どもたちそれぞれの「精一杯」を感じていただけたのなら、

運動会を開催する意義はさらに大きくなるものと確信します。

「精一杯」の活躍に対して、

「精一杯」の声援を送っていただき、

子どもたち、保護者のみなさん、そして、我々教職員全員で、

素敵な運動会を創れたらと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

それでは、また。

補欠を組む。

2023年10月31日 17時38分

こんにちは、村瀬です。

今日で10月も終わりです。

にもかかわらず、20度を超えています。

涼しさが売りの11月開催の運動会のはずですが、

汗ばんでしまいます。

まあ、夏よりは、

と慰(なぐさ)め合っている、東小一同です。

 

昼の暑さに比べて、朝夕はしっかりと秋らしく冷え込み、

その寒暖差に健康管理が難しいこの頃ですね。

おまけに、

予期せぬ季節外れのいんふるえんざが、

日進市内で猛威を奮(ふる)っております。

運動会がせまる本校にとって、

毎日戦々恐々としながら、健康観察板を覗(のぞ)いています。

 

健康状態の不安定さは、

子どもたちに限りません。

どれほど気を配っていても、

体調を崩してしまう場合が、先生方だって当然あります。

また、先生方のご家族が健康を害してしまうことだってあります。

そんなときは、「お互い様」の精神で、

みんなでカバーをし合っていきます。

 

担任が不在のときに、

代理で誰がどの授業に入るのか決めることを、

教員界隈(かいわい)では、

「補欠を組む」

といいます。

その担当となっているのが、本校の場合、

主に村瀬が務めております。

 

授業内容は主に、お休みされる先生か同じ学年の先生方が決めます。

それが記入された「補欠指導票」という用紙が、

村瀬のところに運ばれてきます。

その計画を基に、村瀬は全先生の時間割表とにらめっこしながら、

誰が代わりに教室へ入るのか決めるわけです。

過去ぶつぶつでも紹介しましたが、

そんなときに活躍してくれるのが、

担任をもっていない、スーパーサブの先生方です。

そこに、村瀬を加え、

ついでに、無理矢理、教頭先生も加え、

「補欠指導票」を完成させていくわけです。

 

日によって違う学級に行くわけですから、

なかなか大変な役割ではあります。

しかし、いまだかつて、

先生方にお願いにうかがって、

No!」

と、断られたことはなく、

みんな笑顔で引き受けてくださいます。

それどころか、

村瀬がいつもおろおろおろおろと、

泣きそうになりながら補欠を組んでいるからか、

「村瀬、○時間目空いてるから、入ってあげるよ」

「村瀬、給食、代わりに行ってあげるよ」

「村瀬、アンタ、ろくなことしないから、アタシが代わりに行くわ」

などなど、温かい言葉をかけてもらうことばかりです。

その優しさには、感謝しかありません。

 

補欠に入る(代理で学級に入ること)と、

多くの子どもたちも優しくしてくれます。

「村瀬、宿題はこうするんだよ」

「村瀬、給食はこうやってやるんだよ」

「村瀬、ちゃんとして」

などなど、「ミニ先生」たちから色々とご教授いただきます。

その優しさにも、感謝しかありません。

 

村瀬も経験がありますが、

学校を休まざるをえない先生は、

「うち(クラス)の子たち、大丈夫かな?」

と、気がつけば考えてしまい、

身体は休めても心は休めない状態に陥(おちい)ってしまいがちです。

そんな先生に、一番の薬となるのは、

「先生のクラスの子たち、頑張っていましたよ」

といったように、子どもたちが褒められることです。

村瀬はそのことをよく、補欠に入ったクラスの子どもたちに伝えます。

すると、ますます、みんなで協力し合ってくれることが多いです。

先生を元気にしてあげたいという思いやりですね。

東小には、そんな素敵な心をもった子どもがたくさんいるのです。

誇(ほこ)るべきことなのだと思います。

 

事あるごとにぶつぶつしているように、

本校も人手不足の感は否めません。

お休みや出張が重なり、

補欠を組まなければならない学級が複数現れると、

村瀬はパニックになって、泡を吹きはじめます。

昨日なんぞは、パニックになりすぎて、

大切な用件で学校にきてくれていた教育委員会学習政策課のKさんや、

教材を運びにきていた業者のNさんや、

忘れ物を教室に届けようと廊下を歩いていた事務のTさんに、

「もし暇なら、補欠に入っていきませんか?」

という大変失礼で無謀な提案をしてしまいました。

もちろん全員が白い目を向け、失笑しておられました。

それでも、先生方と子どもたちのやさしさで、

どうにか昨日も今日も乗り換えられたのでした。

明日もそんなやさしさを頼りに、

補欠指導票を手に、

感謝の気持ちを胸に、

右往左往しているであろう、村瀬なのです。

 

それでは、また。

お昼の放送。

2023年10月26日 18時35分

こんばんは、村瀬です。

穏やかな気候が続いておりますね。

校門の脇で暮らしている「さつき」さん(羊さん)も、

9月より元気そうな気がします。

「天高く羊肥(こ)ゆる秋」といったところでしょうか。

出張の際、「さつき」さんの前で停車すると、

相変わらず「め~~~~~~」(会議で寝るなよ~)

と、応援してくれます。

嬉しい限りです。

 

「さつき」さんに負けず、最近食欲強めの村瀬です。

スーツのズボンがきつくなってきたのは、気のせいでしょうか。

腹筋などを数回して、引き締めた気になっている近頃です。

今日もしっかり、給食をおいしくいただきました。

 

そんな昼の時間、

東小学校では放送委員会のみなさんが、音楽を流してくれます。

もっぱら、ぽっぷなみゅーじっくです。

ヘビーローテーションで流れてくる曲がいくつかあります。

じぶんのかわいらしさに対して、世間に申し訳なさを伝えている曲、

異性に「もてたい」ことを激しく主張する曲、

自分自身が最強であることを訴える曲などです。

その中で、平成初期を彩(いろど)った、

とっとことっとこ歩く、ひまわりの種が大好きなハムスターの歌があるのは、

どういうわけでしょうか。

 

ところで、以前東小に勤めていた頃の数年間、

村瀬も放送委員会を担当していました。

その頃は、

ぽっぷなものだけではなく、

クラシックを流したり、

様々な学年の子どもたちや先生たちからのリクエスト曲を流したりもしていました。

また、音楽だけではなく、昔話だったり、クイズ大会だったり、

いろんな「番組」を子どもたちが考えていました。

かつては、放送委員は放送室でご飯を食べながら、仕事をすることができたので、

そういうことが可能だったのだと思います。

例のういるすのせいで、給食の時間の過ごし方が大きく変わり、

様々な制約があるため、現在は音楽のみの構成になっているようです。

 

「他にはない企画を考えて、給食盛り上げようぜ」

と、村瀬は放送委員の子どもたちに指示を与えておりました。

子どもたちは発想豊かに、色とりどりの企画を考えてくれました。

その中で思い出深いのは、

「人生相談」のコーナーでした。

校舎の様々な場所に「相談箱」を置き、

その悩みをずばっと解決する、という企画でした。

すると、2通の相談が届きました。

投函(とうかん)された記念すべき第一号のお悩みは、

『ぼくはきゅうりがきらいです。

 どうしたら食べられるようになりますか?」

というものでした。

それに対する当時6年生の放送委員の回答は、

以下のものだったことを、はっきり記憶しています。

「どうしたらきゅうりを食べられるようになるか、

 お答えします。

 がんばって食べる、です。

 では次のお悩みです・・・」

教室で聞いていた村瀬は思わず牛乳を吹き出しました。

その回答のせいでしょう、

その後誰も相談箱を活用せず、

あえなく1回で打ち切りの運びとなったのでした。

 

さて、本日のことです。

珍しく、初めて耳にする曲が流れてきました。

とてもきれいな歌声です。

村「珍しく、洋楽ですね」

校長先生に話しかけると、

校「え? これ? 洋楽?」

と、いぶかしむ返答をされました。

村「校長先生、これは英語でしょうよ」

校「村瀬、どんな耳してるの?

 日本語でしょ、これ。ねえ、K先生?」

校長先生は、職員室で食べていたK先生に問いかけます。

K「え? ええ、これは、日本語ですね。

 あれ? いや、まてよ、英語?

 いや、英語じゃないな・・・」

スピーカーを見つめながら、惑うK先生。

そのとき、事務のTさんがつぶやきました。

T「これは、韓国語でしょう」

校「確かに。

今の子たち、韓国の音楽好きだからね」

K「韓国語ですかあ。そうかもしれませんねえ」

「韓国語」で結論がまとまりそうになるなか、

村「え? 韓国語ですか? いやいやいや、

カムサハムニダ的な言葉出てこないし・・・」

と、村瀬だけはまだ疑(うたが)っています。

 

そこで思い立ち、村瀬は放送室へ向かいました。

そして、活動していた放送委員に質問をぶつけます。

村「あの、すみません」

委「村瀬じゃない。なによ? 暇なの?」

村「いや、はちゃめちゃ忙しいんですけどね、

先ほど、かかっていた曲ありますよね?」

委「これの前の曲?」

村「ええ、あのきれいな歌声の。

 あれは、どこの国の方が歌ってらっしゃいましたか?」

委「日本」

村「え? 左様でございますか。

 ということは、あれは、日本語でございましたか?」

委「ううん」

村「え? では、韓国語ございますかね?」

委「ううん」

村「え? ということは、つまり、

 英語ですね! 村瀬、正解じゃないですか!

 さすが村瀬!」

委「ううん」

村「え? じゃあ、なんですか?」

委「スウェーデン語」

村「スウェーデン語?!」

 

「いやいやいやいや、

そんなの分かるわけないじゃんよぉ。」

答えを持ち帰って伝えたところ、

全員で苦笑いです。

「たまには、昭和歌謡曲、聞きたいよねえ」

そんな声がこぼれた、今日もシニアであふれ返る、

東小学校職員室です。

 

それでは、また。

先生たちだって。

2023年10月23日 18時21分

こんにちは、村瀬です。

今日も過ごしやすい気候です。

ただ、朝夕と昼の寒暖差で、

体調を崩してしまった人々が増えております。(大人も子どもも)

健康維持が難しい季節でもあります。

みなさんどうぞ、ご自愛ください。

 

さて、前回は「日進市球技大会」についてぶつぶつしました。

今回もそのことについてぶつぶつしたいと思います。

 

みなさん、球技大会の審判が、

全員教員であること、ご存じでしたか?

サッカーも、バスケットボールも、

全試合、です。

中学校での大会はしっかりと把握しておりませんが、

少なくとも小学校の大会では、

外部のプロフェッショナルな人々に頼ることなく、

教員で運営されています。

主に顧問によって行われていますが、

人数が足りないときは、中学校の先生の助けも借ります。(その逆もあります。)

今回おったまげたのは、

バスケットボールの試合で、

A小学校のA教頭先生が笛を吹かれていたことです。

大会を支えるため、

一体、何年、コートに立ち続けてくださっているのでしょう。

心より敬意を表します。 

ところで、みなさん、審判、やったことありますか?

経験済みの方はお分かりになると思いますが、

自分がプレーヤーとしてゲームに参加するのと、

審判として参加するのでは、

全く異なる時間となります。

また、フィールドの中にいるのと、

外部から見るのでも、

これまた全く異なる感覚となるものです。

 

かつて村瀬もサッカー部の顧問を務めていたとき、

試合で何度も笛を吹きましたし、

副審も嫌というほどやりました。

その大変さったら、ねえ・・・。

一応村瀬、小学校ではサッカー部に在籍していたので、

ある程度のルールは分かっております。

なので、どうにか形ばかりは「やってる感」をだせていたかなと思います。

もしも、サッカー未経験で、

「審判をしたまえ」と言われたら・・・。

どうですか、みなさん、そんな依頼がもしきたら・・・。

引き受けますか?

 

実は、自分が経験していなくても、

顧問を引き受け、審判も引き受けてくださる先生方が、

それはそれは、大勢いるのです。

東小学校もご多聞(たぶん)にもれません。

サッカー部でメインとなり指導している、

T先生も、M先生も、K先生も、

バスケ部では、T先生も、

みんな部活動などで真剣に取り組んでいたことはありません。

(ちなみに全員野球少年だったそうです。)

それでも彼らは全員、

顧問も審判も嫌な顔をせず引き受けてくれました。

それはもちろん、子どもたちのためです。

(金管バンド部のF先生も、です。)

 

本で学んだり、先輩教員から教えてもらったり。

夏休みには、「審判講習会」という研修に参加したり。

失敗を繰り返しながら、何度も恥をかきながら、

少しずつ、少しずつ、

指導の方法や審判の技術を身に付けていきます。

繰り返しますが、

子どもたちのために、です。

手前みそになってしまいますが、

その姿には、頭の下がる思いです。

 

「審判だって、きみたちと同じように、

 懸命にゲームに参加している。

 きみたちが気持ちよく最後まで戦えるようにね。

 間違った判定をしたくてする審判なんてどこにもいないよ。

 納得いかない判定もあるかもしれない。

でも、不満をぶつけるのはやめよう」

村瀬が顧問だったころ、

子どもたちにそのように必ず指導していたことを思い出します。

それは、

村瀬自身が誤審をしてしまうことへの予防線(言い訳)と捉えられるかもしれませんが、

自分たちのために尽力してくれている審判(先生)たちへの、

「リスペクト(敬意)」を忘れてほしくない、

ということが第一義でした。

 

審判をしていると、意外と外の声が聞こえてくるものです。

応援席の声が届くことも多々あります。

かつて村瀬が笛を吹いた試合で、

「審判どこ見てんだよ!」

と、どこかの保護者から怒声が飛んできたこともありました。

「いや、どこ見てるって、

子どもたちとボール見てますよ。

そりゃあね、

今の判定、自信がありませんよ。

でもね、そう見えたんですもの。

どこぞのどなたかは知りませんが、

それなら代わってくださいよぉ」

なんて心でブーブー言いながら、

それは、それは、凹(へこ)みましたよ。

逆に、試合後、

「老体に鞭(むち)打って、

 最後までありがとうございました。

 お疲れさまでしたね」

と、労(ねぎら)いの言葉をいただけたこともありました。

それは、それは、うれしかったですよ。

 

先日の大会で、

副審として走り回るM先生の姿を目にしました。

子どもたちはもちろんのこと、

村瀬はM先生にも、

「踏ん張れ~! 最終ラインに追いつけ~!

 それ、今だ、フラッグを上げろ~!

 ナイスジャッジ~!」

と、心で猛烈に声援を送っていました。

そんなM先生をはじめ、

本校教員に限らず、

部活動の顧問を、

そして、審判を引き受けてくれた先生方みなさんに、

身内ではありますが、心から敬意と感謝を申し上げます。

そして、子どもたちには、

「先生たちだって、

 みんなのために一所懸命、頑張っているんだよ」

ということを忘れないでほしいなと願います。

できることなら、

感謝を伝えられたら最高ですね。

 

それでは、また。

応援。

2023年10月22日 12時15分

こんにちは、村瀬です。

今日も秋晴れです。気持ちがいいですね。

外に出て、走り回りたい気分になります。

でも実際走り回ると、開始1分で息が上がるんですがね。

それにしても、運動したいなと思うのは、

気候だけの影響ではなく、

オフィシャルページ「本日のオレンジキッズ」でも記したように、

21日(土)、

「日進市球技大会」を目にしたことに大きな影響を受けています。

サッカー部、バスケットボール部の子どもたちが、

全力でボールを追いかけ、精一杯のプレーを随所に見せてくれました。

村瀬はそれぞれ、1試合ずつを観戦しましたが、

どちらも胸が熱くなる試合を見ることができました。

こんな村瀬も、

数年前まではサッカー部の顧問を務めておりました。

あまりのひどい指導で、とうとう声が掛からなくなりましたが、

以前東小学校に勤めていた頃は、

かろうじて任せられていたのでした。

かつては、

二つの大会がありました。

一つは現在の大会のように市内だけで行う、

4、5年生による「新人戦」、

もう一つが日進市、長久手市、東郷町の小学校全てが参加する、

「郡市球技大会(通称 郡球)」です。

とりわけ「郡球」で優勝を目指す、というのが、

当時のサッカー部、バスケ部の大きな目標でした。

村瀬が東小のサッカー部顧問だったのは、

現教育長I様が東小学校の校長先生だった頃のことです。

自慢ですが、村瀬、

郡球で優勝させてもらっているのです。

当然のことながら、村瀬はただの「お飾り」で、

子どもたちの奮闘と他の先生方の名コーチのおかげですがね。

その頃の東小学校(開校100年あたり)は、

サッカー部、バスケ部共に「新人戦」を優勝するなど、

なんだかイケイケの時代でした。

ちなみにその当時の写真が、

職員室横の写真やホームページに残っております。

ちなみにその写真のなかに、

村瀬と共に息子「まいける」(通称)がおります。

ちなみに「まいける」は当時、

観戦に来ると一度も負けていなかったことから、

「勝ち神様」と称(たた)えられ、

試合前に選手たちが彼の元を詣(もう)で、

足の裏を指でこすってお祈りするというブームが起きていました。

まるで、大阪通天閣の「ビリケン様」と同じ参拝方法です。

まあ、一度負けたら、もう誰も来ませんでしたがね。

ところで今回、観戦していて、

村瀬が顧問だった頃と変わっていないなあ、と感じたことがあります。

それは「応援の声」です。

サッカー部の試合時、村瀬は取材のため、

応援席から遠く離れた反対側のゴール裏にいたのですが、

それでも歓声が聞こえてくる場面が何度もありました。

バスケ部に至っては、

先日のワールドカップを彷彿(ほうふつ)とさせるような、

リズム良い大声援が体育館を響かせ、

ベンチと一体となっておりました。

10年以上変わっていない、東小の「応援団」の姿に、

なんだか、とても嬉しく、熱い気持ちにさせてもらいました。

その声が、選手たちを、ベンチを、また、顧問陣を、

強く後押ししてくれたことは間違いありません。

これも一つの「思いやり」なのだろうな、と感じます。

そんな思いやりがあったからこそ、

選手たちは最後まで全力を尽くしてくれたのだと思います。

当日、現地で声をあげ、手(や太鼓)を叩き、

精一杯応援してくださったみなさん、

素晴らしい雰囲気を作っていただき、ありがとうございました。

それでは、また。

日進市の木。

2023年10月17日 16時50分

こんにちは、村瀬です。

風にまぎれて、素敵な匂(にお)いが漂(ただよ)ってきます。

何を隠そう、村瀬が最も好きな匂いです。

オレンジ色のかわいい花を咲かす、

キンモクセイの香りです。

 

くんくんくんくん、香りをたどっていくと、

見つけました、運動場の東の端(はじ)、プールの前のしげみに。

北館への渡り廊下でも匂いがしました。

ここでも、くんくんくんくん、鼻を利(き)かせると、

見つけました、中庭にも。

トリュフを探すブタさんのように、

この時期、村瀬はいたるところでくんくんしています。

それほど、大好きなんです。

日進市が、「市の木」として、キンモクセイを制定しているのは、

ご存じだったでしょうか?

わんだふるちょいすですね。

これだから、日進市の学校を去ることができない、村瀬です。

 

子どもたちが下校のときに使うプール脇の門のすぐそばに、

キンモクセイがたくさんあります。

本日の一斉下校で、

全員でさようならをするまで、

村瀬はずっと、くんくんくんくんしておりました。

その様子を見ていたからでしょうか、

ある少年が帰り際に、

「先生、これあげる」

と、ぐーにした手を向けてきました。

村瀬は手をパーにして差し出します。

少年の手から、オレンジ色の花がたくさんこぼれ落ちました。

やさしいですね。

鼻に詰め込みたくたりましたが、

大人ですので、そこは我慢しました。

現在も手のひらに残った微(かす)かな香りを、

くんくんしながらぶつぶつしている村瀬です。

 

村瀬にとって素敵な香りに包まれる、夢のような世界も、

おそらくは、今週でおしまいとなることでしょう。

キンモクセイのかわいらしい花々は、

可憐(かれん)すぎるからでしょうか、

あっという間に風に散らされ、

足元をオレンジ色のじゅうたんに染め上げてしまいます。

はかないものです。

しかし、だからこそ、

これほど執着(しゅうちゃく)してしまうのかもしれません。

 

それは、キンモクセイの香りに限らず、

たとえば、桜やヒマワリなど、

限られた季節に美しさを見せてくれる花々が、

多くの人々の心をつかむのも、同じ理由なのではないでしょうか。

花々は、その一瞬ともいえる短い時間のために、

様々な気候に耐えつつ、長い月日をかけて、準備している。

その事実にも、心を動かされているようにも思います。

 

さて、現在、東小学校では、

11月に行われる運動会の練習が行われております。

一所懸命に練習に取り組んでいる子どもたちを見ると、

なんだか嬉しい気持ちになります。

それぞれの演目は、10分程度の短い時間ではあります。

練習時間に比べれば、ほんの一瞬のことでしょう。

しかし、そこには、10分では到底収まり切れない、

子どもたちの汗や努力、苦悩や笑顔に満ちたドラマが潜(ひそ)んでいるものです。

当日、それぞれが精一杯競技や演技に臨むことで、

そのドラマの一端を感じ、

保護者のみなさんの心が動くことを、願ってやみません。

 

なんてことを考えながら、

鼻をくんくんくんくんさせつつ、

運動会の練習を見ていた、村瀬なのです。

 

それでは、また。

お宝探し。〜後編〜

2023年10月13日 17時00分

こんにちは、村瀬です。

先程まで、出張で旅立っておりました。

今日の研修では、「教育六法」を使って実習するという、

なかなか高尚(こうしょう)な内容がありました。

あまりの難しさに、途中、意識を失いかけましたが、

どうにか乗り越え、現在はなんだか、賢くなった気分です。

実は先ほどの「前編」に関しては、

研修の休憩時間にぶつぶつしたものです。

様々な地域の先生方が集まっておられましたが、

休憩時間中タブレットに向かい、

黙々とキーボードを打っている村瀬の姿を見て、

「こいつはとんでもない仕事人だ」

と思っていたことでしょう。

記している内容がバレたら、

一瞬でその評価は吹っ飛ぶのでしょうが。

さて、前回ぶつぶつの続きです。

K隊長と別れ、しばらくして、

村瀬は一人、残された安全未確認地域に足を踏み入れました。

左手に金属探知機、右手にスコップという装備でいざ出陣です。

開始早々、

体育器具庫側のサッカーゴール裏で、

探知機から「ピーピーピー」と高らかに音が響きました。

たくましいK隊長がいたら、

スピーディーにホリホリし、

すぐにターゲットに辿り着けたのかもしれませんが、

非力な村瀬では時間がかかってしまいます。

しかし、子どもたちの安全のため、見過ごすわけにはいきません。

K隊長の魂を引き継いだ村瀬は、

手のひらの皮をめくりながらも、諦めず、ホリホリし続けます。

そして、ようやくターゲットを確認!

それは、プルトップでした。

ほら、缶ジュースを飲むとき、最初に指をかけて、

プシュッと開けるところだよ。

みなさん、ポイ捨てはやめましょう。

気を取り直して、探索を続けます。

すると、あしがら山付近で、探知機が大きな反応を示しました。

ホリホリしてしばらくすると、錆びついた金属の板が出土しました。

形はまるで、剣(つるぎ)です。

こ、これは、まさか、鉄剣ではないか?

「大和朝廷」の勢力が広範囲に及んだ証拠として有名な、

「ワカタケル大王」と記された鉄剣の仲間ではないか?

(詳しくは6年生の社会科資料集をご覧ください。)

これは、世紀の大発見かもしれぬ!

なんでも鑑定してくれるというテレビ番組に出せば、

とんでもない額が示されるかもしれぬ!

興奮冷めやらぬまま、村瀬は作業に戻ります。

すると、その近くで、再び同じサイズ、同じ形の、

鉄剣らしき物が発掘されました。

歴史が動く現実味を帯びてきて、社会科教師村瀬は、

武者震いが止まらなくなります。

さらに、あしがら山東部の麓(ふもと)で、

「ピーーーーピッピーーーーー!」

と、本日一番の反応を探知機が示しました。

村瀬がスコップを入れると、ガツンと跳ね返されました。

それも、広範囲で。

これは、とんでもない代物(しろもの)だ!

K隊長、とうとう、やりました!

村瀬は完全に任務の趣旨(しゅし)を忘れ、

考古学者に変身してしまいました。

かなりの時間格闘した末、

ターゲットを土中より引き上げました。

それは、縦60cm、横1mを超える鉄の板です。

一箇所だけ、穴が空いています。

も、もしや、こ、これは、盾ではないか?

弓矢を防ぐ防具ではないのか?

鉄剣に次いで、盾まで発掘されるとは、

遥(はる)か昔、

このあしがら山では激しい戦闘が行われていたに違いない!

今日からこの地を「あしがら山遺跡(いせき)」と名付けよう。

第一発見者の村瀬には、取材が殺到することだろう。

コメントも考えておこう。

まずは金属探知機を貸してくれた日進市教育委員会に対し、

感謝を告げることから会見を始めよう。

鼻息を荒げ、そんな空想を繰り広げていたところ、

B先生が助っ人に現れました。

村瀬はここまでの経緯(けいい)と推論(すいろん)を、

B先生にぶつけます。

するとB先生は、鼻で笑って、説を一蹴(いっしゅう)しました。

ふん、まあいいさ。

大発見は最初、人々から馬鹿にされるのが世の常(つね)さ。

今に見ておれ!

と、密(ひそ)かな闘志を燃やし始めた矢先、

あしがら山中腹(ちゅうふく)にて、探知機が反応を示しました。

B先生が驚いて、力強くホリホリしました。

すると、今までに見たこともない形状の物体が現れたのです。

石器時代の石斧(おの)のような、物体です。

こうなると、B先生も村瀬説を信奉(しんぽう)せざるを得ません。

記者会見の際には、二人でその興奮を伝えようと思います。

研修で賢くなった煽(あお)りで、

ついつい饒舌(じょうぜつ)になってしまいました。

お許しください。

とにもかくにも、

途中、趣旨を見失いながらも、

運動場全域の安全は、とりあえず確保することができました。

子どもたちよ、

安心して運動場で走ったり飛んだり跳ねたり転んだりしなさい。

K隊長とB先生に、お礼を忘れないようにね。

それでは、また。

追伸

発掘された物の一部を、

東小オフィシャルページ「本日のオレンジキッズ」

に掲載してみました。

一体これが何なのか分かる方がおられましたら、

ぜひぜひ教えてくださいませ。

お宝探し。〜前編〜

2023年10月13日 12時38分

こんにちは、村瀬です。

本日は2年生が名古屋港水族館にお出かけです。

絶好の校外学習日和で何よりです。

普段なかなか外に出させてもらえない、

教頭先生が引率者に加わっておりました。

多忙極まりない教頭先生には、

子どもたちと一緒に、

シャチやイルカに癒(いや)されてきてほしいと願っております。

さて、昨日の話です。

修学旅行明け、授業がなく、

ぽけーっと外を見ながらあくびばかりしていた村瀬に、

特別なミッションが与えられました。

それは、

「運動場に埋まる不要で危険な金属物を探し出し、

 それを撤去することで子どもたちの安全を守る」

というものです。

ご存じの方も多いでしょうが、

地中から出ていた金属片により怪我をしてしまう、

という事故が相次ぎました。

そこで、子どもたちが運動場で安全に活動できるよう、

日進市では各学校で同じようなミッションが行われることとなりました。

土中に埋まる金属たちを見つけるのは、

眺めるだけでは不可能です。

そこで、秘密兵器「金属探知機」の登場です。

日進市からレンタルしたそれを活用し、

運動場の隅々まで探索(たんさく)します。

しかし、一人ではさみしいので、

職員室にたまたまいた、K先生を道連れにすることにしました。

二人で探知機を手に運動場の隅に立ち、いよいよスタートです。

左右に探知機をふりふりして、ゆっくり歩み始めます。

二人の息が合わないと、探知機同士が反応し合い、

「ピーピー」鳴ってしまいます。

歩幅、振り幅、左右のリズム、次第にシンクロし始めます。

ゆっくりと探知機で探索するその姿はまるで、

「PKO(国連平和維持活動)」で見られるそれです。

もちろん、事の重大さは比べるまでもありませんが、

子どもたちの安全で平和な暮らしを守るため、

という意味合いでは、同列の作業と言えるのかもしれません。

勝手にK先生を隊長に祭り上げ、任務を進めます。

村「隊長、なかなか鳴りませんね。

 ひょっとすると、夏休みの炎天下で、

 先生たちが頑張って抜いてたから、

 もうないんじゃないですかね?」

K「ないならないでいいではないか!

 しかし、万が一ということもある。

 子どもたちの安全を守るためだ!

 1秒たりとも気を抜くんじゃない!」

村「はっ! 大変失礼致しました!」

なんて会話をしている矢先、

K隊長の探知機から「ピッピーピッピー」と音が響きます!

村「隊長! これは、まさか・・・」

K「とうとう、この時がきたか!

 村瀬、掘るぞ!」

村「はっ!」

大の大人二人が頭を寄せ合い、

小さなスコップでホリホリしている姿は、

滑稽(こっけい)に見えたかもしれません。

が、二人は真剣です。

しばらく掘ると、しっかりと金属片が現れたではありませんか!

村「隊長、やりました!」

K「うむ。これで危険が一つ去った。

 我々の努力で、子どもたちの安全が少しずつ高まっていくのだ。

 村瀬、分かったか!」

村「はっ! 村瀬、隊長にどこまでもついて行きます!」

その後、何度もK隊長の探知機が音を鳴らし、

その都度、ホリホリしていきます。

時折、誤報もありましたが、

土が流れ、表出したら間違いなく危険な金属片がいくつもありました。

しかし、どういうわけか、

発見するのは、K隊長ばかりで、村瀬の探知機は、一向に音を鳴らしません。

村「隊長!

 私の探知機が反応しないのはなぜでありますか?

 私も、発見してみたいのであります!」

K「バカもん!

 どちらが発見したかは問題ではない!

 撤去することが我々の任務なのだ!

 そういう雑念が探知機を狂わせておるのだ!」

村「はっ! すみませんでした!

 これより村瀬、修学旅行の座禅体験で学んだ、

 『無』の精神で励みます!」

少しして判明したのですが、

村瀬の探知機が反応しなかったのは、

精神の問題ではなく、機械上のトラブルだったのでした。

途中から、一台を交代しながら探索活動を続けました。

清掃の時間や放課の時間も行っていましたので、

不思議な光景を目にして、子どもたちがやってきます。

そして、K隊長に質問しました。

子「先生たち、何してるの?」

K隊長はこう答えます。

K「土の中に危険な物がないか調べているんだよ。

 君たちが怪我をしないようにね」

子「ふーん、ありがとー」

村瀬にも子どもが質問します。

子「村瀬、何やってるの?」

村瀬はこう答えます。

村「お宝探しさ。

 大判小判が、ザックザクさ」

子「うそつけ」

K隊長の誠実な答えからか、村瀬の夢のある答えからか、

低学年の男の子が、

「ぼく、誕生日プレゼントにそれ買ってもらお」

と、言っていました。

もしもご家庭で金属探知機をおねだりされたのなら、

そういう理由でございます。

なんだかんだと、2時間以上の時間を費やした後、

運動場の3分の2の探索が終了しました。

残すは、バスケットコート及び「あしがら山」周辺ですが、

忙しいK隊長はここまでです。

村「K隊長! ここまでありがとうございました!

 隊長から学んだことは、一生忘れません!」

K「うむ、よくやったぞ、村瀬よ。

 もうお前は一人前の隊員だ。

 ここからは、お前に任せたぞ!」

村「隊長〜!」

K隊長との涙涙の別れをした後、

村瀬は一人、残された運動場と向き合うのでした。

ということで、続きは「後編」で。

それでは、また。

修学旅行裏日記⑤(最終回)〜父の帰還〜

2023年10月12日 19時22分

こんばんは、村瀬です。

本日は2時間目の終わりあたりから、

6年生が登校しました。

思っていたよりも元気そうな顔が多く、

旅行が充実したものになったのかなと感じました。

一方の村瀬は、

何もしていないくせに身体が鉛(なまり)のように重く、

30秒に一度のペースであくびをする始末。

困ったものです。

ところで昨晩は、

子どもたちから旅行の思い出を訊(き)くことができたでしょうか?

それとも疲れて、さっさと眠りについてしまったでしょうか?

オフィシャルページはちゃんと昨日締(し)めくくることができましたが、

こちらのしょーもない旅行記を締め忘れておりましたので、

最後に我が家の昨晩の風景をお伝えして、完結させたいと思います。

父「皆のもの、喜べ!父が無事帰還したぞ!」

娘「おかえりなさいませ、父上」

父「うむ、心配をかけたのお。

 しかし、まーがれっと(通称)よ、安心せよ。

 父は見ての通り、元気じゃ」

娘「そんなことはどーでもよろしゅうございます。

 して、父上、約束の物は?」

父「はっはっは。そなたはせっかちじゃのう。

 父が約束を忘れるわけあるまい。

 米国の「落花生(らっかせい)」という名の漫画に出てくる、

 耳の黒い犬の鍵飾りであったな」

娘「左様(さよう)でございまする。

 さっさとお出しくださいませ」

父「父はこれを買うために、奈良の地に集まっていた、

 見知らぬ小学生たちが密集している土産物屋に入り、

 この可愛らしい鍵飾り一つだけを持ち、

 彼らと共に静々(しずしず)とレジまで並んだのじゃ。

 ジロジロ見られて顔が赤くなりつつ、

 店員殿に聞かれてもいないのに、

 『これはお土産です』となぞの言い訳をしつつ、

 手に入れた貴重な物なのじゃぞ」

娘「父上、前置きはどーでもいいのです。

 早うくだされ」

父「仕方ないやつじゃ。ほれ」

娘「・・・」

父「どうした、そんなに鍵飾りを見つめて。

 ほほう、感動のあまり、言葉がつまったのじゃな。

 けっこうけっこう」

娘「いえ、父上。

 これは、実にダサい。ダサすぎでございまする」

父「な、何を申す!

 そなたの好きな犬と、

 さらに好きな黄色い小鳥まで描かれているではないか!」

娘「他にはなかったのでございますか?」

父「う〜ん。

 その者達の他に、何やら気弱そうな男の子やら、

 布切れを持った男の子やら、

 髪を二つに束ねた女の子やら、

 たくさん集合していたものもあったが・・・」

娘「なぜそちらにしなかったのですか!

 父の美的感覚の乏(とぼ)しさには、

 ほとほと愛想(あいそ)がつきまする」

父「・・・」

まーがれっとはため息と共に去っていき、

入れ替わりで息子まいける(通称)がやってきました。

父「おお、まいけるよ、よいところにきた!

 そなたには、洋菓子(ようがし)を買(こ)うてきたぞ」

息子「左様でございますか」

父「ほら、これじゃ。

 京の都で大流行(はや)りの、

 木の年輪(ねんりん)をかたどった菓子じゃぞ」

息子「・・・」

父「どうした、そんなに菓子を見つめて。

 ほほう、感動のあまり、言葉がつまったのじゃな。

 けっこうけっこう」

息子「いえ、父上。

  拙者(せっしゃ)抹茶(まっちゃ)味が苦手でござる。

  ですので、遠慮申し上げる! これにて、ごめん」

父「・・・」

まいけるは呆(あき)れながら去っていき、

入れ替わりで相方がやってきて、無言で手を出してきました。

父親はそこでハッとします。

相方のお土産を忘れていたのです。

父「あ、そうじゃった、そうじゃった。

 この洋菓子はそなたに渡そうと思っていたのじゃ・・・」

相「・・・」

相方は無言で目を鋭(するど)くします。

父「じょ、冗談(じょうだん)、冗談じゃよ・・・。

 どれ、このかばんの中に・・・」

お土産などもうないかばんに手を入れる父親。

すると、1枚の紙が手に触れました。

それは、昨晩、座禅体験で配られた説明書でした。

父親はそれを取り出し、相方に告げます。

父「これじゃ、これじゃ。

 これはかの名刹(めいさつ)妙心寺の住職にいただいた、

 由緒(ゆいしょ)正しき紙であるぞ。

 ほれ、これを見れば、座禅の仕方が一目瞭然(りょうぜん)じゃ。

 座禅は、怒りを鎮(しず)めるともいう。

 そなたにぴったりじゃろう! はっはっはっ」

相方は一段と目を険(けわ)しくして、去っていきました。

そして父親は、いつも通り独りぼっちになり、

涙を流しながら、夜遅くまで座禅を組んでいましたとさ。

ということで、これにて修学旅行裏日記、

終幕でございまする。

それでは、また。

修学旅行裏日記④〜新記録〜

2023年10月11日 16時17分

こんにちは、村瀬です。

先ほど、疲労回復のために坐禅を試みる、とぶつぶつしましたが、

あえなく失敗に終わりました。

上映中の丸くて青い機械猫の映画が感動の嵐で、

集中できないためです。

眼鏡の少年と風呂好きの優しい少女と機械猫のやりとりを、

ハンカチを手に握りしめながら見ている村瀬です。

ところで、ついさっき、

とんでもない記録が誕生しました。

東小のホームページへのアクセス数が、

「700」を超えていたのです。

この数は、ここ数年で最も多い数です。(村瀬調べ)

今こうしてご覧いただいているあなたも、カウントされております。

ご来場誠にありがとうございます。

ここまで数が増えたのは、

きっと6年生の保護者のみなさんが、

子どもたちの様子を気にかけているからなのでしょう。

それは、愛情の表れともいえます。

子どもたちは、とても幸せですね。

これほどたくさんの方にご覧いただいた今、

村瀬はこう思っています。

もっと、ちゃんと考えて書けばよかった! と。

でもまあ、いくら頭を捻(ひね)ったところで、

大して代わり映えのない文章が並んでいたことでしょうが。

ということで、

旅の詳細は、帰宅した子どもたちに直接尋ねてくだされば、と思います。

さあ、いよいよバスは愛知県に入りました。

機械猫の物語も、いよいよ終盤に差し掛かっております。

学校に到着するまでに涙をしっかり拭いて、

最後は笑顔で旅行を終えたいと思います。

それでは、また。