東の方でぶつぶつぶつ・・・

おまいだったのか・・・。

2024年10月29日 13時19分

こんにちは、村瀬です。

10月も最終週となっております。

校内は運動会モードが色濃くなってきており、

なんだかワクワクした気持ちになりますね。

しかしそれに水を差すような天候の崩れっぷり。

運動場で練習したくても、

なかなかできなさそうな週間天気予報です。

恨(うら)めしそうに空を見上げる担任陣でございます。

 

ところで、

昨日は、担任陣が空を見上げる一方で、

防犯カメラの映像をずっと見上げている職員がおりました。

事務職員のTさんです。

 

Tさんには異名が多くあり、

その一つが、「名探偵T」というものです。

Tさんは、職員室で巻き起こる数々の難事件を解決しております。

先日は、とある郵便物が届いたのですが、

その送り先がどの教員か分かりませんでした。

そんなときは、名探偵Tの出動です。

「ふむふむ、この道具ですか。

 確か昨日、6年陣がそれについて話し合っていましたね。

 その中で、話の中心になっていたのは、

 主任のK先生。

 つまりこれは、K先生の物に違いありません!」

確認すると、その推理は見事に正解していたのでした。

 

さて、昨日に話を戻します。

実は、本校では、大変許しがたい事件が発生しておりました。

なんと、「不法投棄」です。

ビールの空き缶と、

道路に立てられている、オレンジ色のポールの一部分が、

ビニール袋に入れられて正門前に置かれていたのです。

「この神聖な学び舎(や)に対して、

 なんたる行為だ!」

怒りに震(ふる)える教員たち。

「いったい誰の仕業だ!」

「ひょっとして、疲れがたまった身内の犯行では?」

「疲労困憊(ひろうこんぱい)といえば、村瀬!

 村瀬に違いない!」

「そういえば、この前、

 校内の掲示板に書くべき情報を、

 市内の全小学校に送信したそうよ」

「ついさっきもね、

 『本日のオレンジキッズ』の記事でね、

 『消火器』のこと、

全部『消化器』って書いてたんですって。

A小の事務さんが呆(あき)れて電話してきたみたい。

 『消化器体験』だなんて、人体実験よね」

(A小の事務さん、ご連絡ありがとうございました!)

「まじー? やばいじゃーん!

 じゃあ村瀬で確定じゃん。

 ストレス発散のためにやったのよ」

(え、うそ? アタシ、疑(うたが)われてる?

 いや、でも、これほど意見が一致しているなら、

無意識でやってたのか?

確かに三日前も、

相方にネギ買ってきてって言われたのに、

無意識でニラ買ってしまってド叱られたばかりだしなあ。)

村瀬はあまりにも厳しい視線や意見にさらされたため、

動揺のあまり「私がやりました」と自白しそうになりました。

 

しかしそのとき、

「皆さん、落ちつきなさい」

というTさんの声が響きました。

「見た目も大人、頭脳も大人 名探偵T」の登場です!

村瀬は救いの神の登場に目が輝きます。

「第一発見者のU先生がブツを見たのが、

 日曜日の午前9時。

 そして、土曜日の夕方までは見当たらなかったことは、

 Y先生の証言で明確になっている。

 つまり、その間の犯行といえます」

「お~」

冷静な分析に、全員がうなります。

「その時間帯に絞(しぼ)り、

犯行現場である正門前に、

 ブツを置いた人物を確認する。

 それだけのことです」

「しかし名探偵T、どうやって?」

「みなさん、お忘れですか?

 これの存在を!」

そう言うと名探偵Tは頭上を指さしました。

そうです。防犯カメラのモニターです。

「お~~~!」

一段と歓声がわき上がります。

 

名探偵Tは巧(たく)みにモニターを操(あやつ)り、

映像を犯行時刻へと遡(さかのぼ)らせていきます。

一同が固唾(かたず)を飲んで見守る中、

予想された時刻の映像に、

一瞬キラリと光るものが確認されたではないですか。

「なるほど、そういうことか・・・。

 犯人が分かりましたぞ」

名探偵Tが呟きます。

「一体、誰なんですか?」

「犯人は、

 タヌキです」

「なんですって?

 村瀬ではなく、タヌキ?!」

「ええ。

この暗闇で反射する目、

 この影の大きさ、

 ブツに空けられていた穴の意味。

 全てを総合すると、

 タヌキが口にくわえて運んできた上、

 おそらくガラクタと気付き、

 ここに置いていったのでしょう」

「お~~~~~~~!」

一同は喝采(かっさい)を名探偵Tに捧(ささ)げ、

村瀬に対する謝罪はなく、

事件は幕を閉じたのでした。

 

一同が解散した後、

「タヌキ、おまい(おまえ)だったのか、不法投棄をしたのは」

と、ごんぎつねの登場人物「兵十(ひょうじゅう)」のようなせりふを、

村瀬はこぼしておりました。

タヌキよ、お前のせいで、

冤罪(えんざい)が発生するところだったよ。

お詫(わ)びに今度来るときは、

村瀬と名探偵Tに対して、

クリやウナギを持ってきておくれ。

「ごん」のようにさ。

決して撃(う)ったりしないからさ。

 

それでは、また。

手を取り合って。

2024年10月24日 15時12分

こんにちは、村瀬です。

昨日の大雨のせいで、

村瀬が一年の内で最も楽しみにしている、

ステキな香りが流されてしまいました。

昨年度もぶつぶつしましたが、

「キンモクセイ」の香りです。

鼻の穴に詰めていたい衝動(しょうどう)に駆(か)られるほど、

愛好している村瀬です。

 

先日の一斉下校の時間、

村瀬は腕を組み、難しい顔をして、

子どもたちが校外に出る運動場東の門の前に、5分以上立っておりました。

帰り際、通りがかった子どもに、

「村瀬、めずらしくまじめな顔して、

 何を考えてるの?」

と尋(たず)ねられました。

「え、あ、えっと、あのー、

 もうすぐ行われる衆議院議員選挙についてだよ。

 日本の将来を憂(うれ)いていたのさ」

と回答すると、

「うそつけー」

と言いながら、子どもは帰っていきました。

残念ながらその通り、真っ赤なウソで、

本当は、何も考えず、ただただ、

門の脇にあるキンモクセイの香りを、

力いっぱい吸い込んでいただけなのでした。

また嗅(か)ぎにこよっと、と思っていたのですが、

残念ながらその機会はなく、

今年のキンモクセイの香りくんくんタイムが終了してしまいました。

あの日、もっと吸い込んでおけばよかったと、

今さらながら落ち込む村瀬です。

 

話変わって、今日の昼放課の話です。

トイレで教頭先生にお会いしました。

そして、こんな言葉を交わしました。

頭「おお、村瀬じゃないですか。

  お疲れ様ですね」

村「教頭先生、こんなところでお会いするとは。

  大変ご無沙汰してました。

  お変わりないようで、何よりです」

頭「お薬は飲みましたか?」

村「ええ、もちろん飲んでいません。

  先生は?」

頭「当然、まだですよ。

  それではごきげんよう」

これ、(ほとんど)ほんとの話です。

実は本日、

教頭先生と会話することがないまま、

昼を迎えていたのです。

普通なら職員室で頻繁に遭遇し、

打合せをしたり、どうでもいい話をしたり、

服薬を確認し合ったり(過去ぶつぶつ参照)するのですが、

今週に入り、ぷっつりと途絶えてしまいました。

 

前回の最後に、

本校にも大きな変化があったことをぶつぶつしました。

この教頭先生とのじゃれあいの減少も、

キンモクセイくんくんタイムの減少も、

この変化に大きく関係しています。

 

ご存じの方も多いとは思いますが、

それは、今週より、校務主任のY先生が、

担任の代理として学級に入っていることです。

 

隠すことではないので、正直に申し上げますと、

やむにやまれぬ事情により、

本校は現在、完全に、人手不足です。

少し前にもぶつぶつしましたが、

「猫の手も借りたい」状況です。

こんな村瀬の手でさえ貸してくれ、という訴えがあるといえば、

その状況の深刻さが伝わるかと思います。

 

Y先生が学級担任の代理を務めることにより、

これまでY先生が教えていた各学年の教科を、

他の者でまかなわなければなりません。

その代理として、村瀬と教頭先生が抜擢されたのです。

 

教頭先生は主に、書写を引き継ぎました。

すでに他学年の書写を教えている上、

字が大変きれいな教頭先生です。

教わる子どもたちも、何の心配もないでしょう。

一方の村瀬、

なんと、図画工作を引き継ぐ運びとなりました。

苦笑いする村瀬の教え子たちの顔が次々に浮かびます。

なにせ、校内一、いえ、市内一を誇る不器用さを抱える村瀬ですので。

 

4年生の子どもたち、ごめんよ・・・。

そう涙をながしながら、図画工作の指導書を読んでいると、

美術専攻である、6年生のF先生が、

「村瀬、困ったことがあるなら、教えてあげますよ」

と、声を掛けてくれました。

「仏様かよ!」

そう言って、

他でもない、子どもたちのため、

村瀬はF先生に弟子入りをし、

指導の仕方を教授してもらったり、

使えるアイテムを譲(ゆず)っていただいたりして、

どうにかこうにか、準備を進めていきました。

 

そして昨日より、授業が始まったのですが、

4年生のみなさんの優しいことったら。

つたない村瀬の説明を真剣に聞き、

作業に集中し、片付けまでしっかり行ってくれました。

これまでの担任の先生やY先生の教えがきっと生きているのでしょうね。

子どもたちや先生方に、心から、感謝、感謝です。

今後もF先生に教わりながら、

少しでも、子どもたちが進んで授業に参加したいと思えるような、

授業づくりをしていこうと考えております。

 

ちなみに本日の村瀬の時間割は、

図工・図工・外国語・外国語

という大変エキサイティングなもので、

ちゃんと声が枯れております。

教頭先生も午前中(給食も)フル回転されておりましたので、

昼休みにようやく出会ったという運びになった、というわけです。

また、連日こんな時間割なので、

キンモクセイもくんくん嗅ぎに回れなかった、というわけです。

 

現在、職員室には、村瀬しかおりません。

そんなことが、日常茶飯事のこの頃です。

村瀬は、どこかに教員は潜んでいないかと、

いろんな戸を開けたり、路地裏を探したりしているのですが、

なかなか見つかりません。

深刻といってもいい、人手不足です。

 

しかし、こうも思うのです。

人手不足だからこそ、

団結できるチャンス、だと。

 

現に、多くの先生方が、

一時的に学校を離れることを余儀なくされた先生の、

無念の思いを救うために、

それに、子どもたちのために、

足りない部分をカバーしようと、

進んで動いてくれています。

子どもたち自身も、彼らなりにいろいろと考え、

私たちを支えるような行動をとってくれています。

 

子どもたちはもちろん、

保護者の皆さんにもご心配をお掛けしますが、

子どもたちのため、私たち教員は手を取り合って団結し、

この難局をどうにか乗り切ろうと思っています。

できることなら、

取り合っている手の中に、

子どもたちの手も、

保護者の皆さんの手も、

加わっていただければ、幸いです。

そしたらきっと、

どこの学校もかなわない、

キンモクセイの香りのような、

ステキでやさしい学校になれるのでは、と考えます。

 

今回も長くなってしまい、申し訳ありません。

あわただしい中であっても、

くだらないことを見つけて、

今後もぶつぶつできたらと思っております。

 

それでは、また。

変化の先。

2024年10月21日 13時29分

こんにちは、村瀬です。

今日は冷え込みが強く感じますね。

でも本来は、10月下旬としては、これでも暖かいくらいだったのかもしれません。

人は慣れていく生き物ですね。

 

さて、オフィシャルぶろぐ「本日のオレンジキッズ」にも記しましたが、

19日に、日進市球技大会が開催されました。

村瀬は応援兼カメラマン兼ホームページ更新係として、

それぞれの会場に顔を出させていただきました。

両会場とも、多くの保護者の方々が応援に足を運んでくださっていました。

間違いなく、選手の力になっていたと思います。

誠にありがとうございました。

 

サッカー会場にて、

村瀬は大会本部長からベンチに入り撮影することを許可され、

選手たちのすぐそばで試合を観戦させていただきました。

ちなみに大会本部長は、本校の教頭先生です。

なんだか癒着(ゆちゃく)を疑われそうですが、

全校オッケーだったので問題ありません。

 

村瀬は元々、サッカー部の顧問を長い間務めておりましたので、

ベンチに入ると、なんだか、こう、熱いものが込み上げてきます。

「そこだ! それいけ! おりゃー!」

と、ついつい叫びたくなってしまいます。

が、現在はサッカー部を受け持っていない身。

さらにはカメラマンとして特別にピッチサイドにいる身。

そんな第三者が指示を出したり過剰な応援をしたりするのは、

ルール違反です。

それに、顧問陣や子どもたちにも混乱を招いてしまいます。

ということで、グッと歯を食いしばり、心の中で絶叫しながら、

シャッターを切り続けていたのでした。

 

サッカーの会場は総合運動公園だったわけですが、

今から30年以上前、

村瀬も選手として大会に参加し、ピッチを走り回った過去があります。

その時の思い出は、今でも色濃く残っています。

教員になってからも、同じ場所で数多く大会に臨みました。

ベンチやスタンドからの声援や、

必死でボールを追いかける子どもたちを見て、

それらの懐かしい情景が、次々に浮かび、胸が熱くなりました。

きっと、今回が、最後の球技大会だったということも、

大きく影響していたのだと思います。

 

長きに渡る伝統の行事が幕を閉じる。

それはやはり、寂しいものです。

バスケットボール会場にて、

大きな声で選手たちにエールを送り続けてくださったお父様とも、

「こうして子どもたちが活躍する大会がなくなるのは寂しいですねえ」

と、しみじみ言葉を交わしました。

 

球技大会を含め、この地区の小学校の部活動が幕を閉じる、

ということに関しては、多くの議論が起こり、様々な意見が飛び交いました。

賛否両論あるわけですが、

学校教育を取り巻く現在の状況では、

これまで通りの形で運営を続けるのは困難だと、多くの方が認識しています。

そこで、地域の力を借りながら、

子どもたちの活躍の場を創り出していこうと、

教育委員会をはじめ、関係機関の方々が、

現在も試行錯誤しながら尽力してくださっています。

否定的な意見もある中で調整を進める。

その苦しさは大変なものでしょう。

それでも、「子どもたちのために」という想いを支えに、

「火中の栗を拾う」ような立場を引き受けてくださっている方々に、

敬意を表したいと思います。

 

変化の先に何があるのか、それは誰にも分かりません。

うまくいくこと、いかないこと、色々と生まれるのでしょう。

しかし、

まずは、やってみる。

そして、振り返る。

さらに、改善していく。

これは、私たち教員が、

学習を進めたり、学級経営を進めたりする上で、

子どもたちに求める行動に他なりません。

日進市で歩みを進める子どもたちが、

変化の先にも、明るく成長を遂げることができるよう、

学校だけでなく、地域の皆さんと一緒に、

考え、行動できたらと願います。

 

変化といえば、

球技大会と同日の午後から、もう一つの大きな行事が本校でありました。

こちらもオフィシャルぶろぐに記しましたが、

「東学区かすい」主催の「学校へ泊まろう!」というイベントです。

例のういるすにより、

長い間、取りやめになっていた企画です。

それを復活させるということにも、

きっといろんな意見があったのではないかなと想像します。

企画、準備、運営のどれをとっても、大変なことに違いありません。

それを乗り越えて、実施してくださったその裏側には、

「子どもたちのために」「地域のために」

という想いが支えとなっていたのだと思います。

復活という変化の先に、多くの子どもたちの笑顔があったことを、

昨日、少しだけでしたが、現地の様子を見て感じました。

ぶろぐの内容と重なりますが、

このイベントを支えてくださった皆さんに、

心からの敬意と感謝を申し上げます。

ありがとうございました。

 

ついつい長くぶつぶつしてしまいました。ごめんなさい。

ところで、「変化」について、

東小学校では、もう一つ大きな出来事がありました。

それについては、また次回以降のぶつぶつで。

 

それでは、また。

裏・修学旅行放浪記7〜平和っていいね〜

2024年10月16日 18時00分

こんばんは、村瀬です。

オフィシャルぶろぐ「本日のオレンジキッズ」に記したように、

6年生全員、無事に帰宅の途に着くことができました。

大きく体調を崩す子どももおらず、途中離脱もなく、

「全員」というところに、大変な喜びがありますね。

 

修学旅行の様子を紹介したり、

さらにはしょーもない瑣末(さまつ)な出来事をこうしてぶつぶつしたり、

村瀬はこの道中で、実に「20」もの記事をこうして残すことができました。

二日間で20ですよ。

なかなかの数でじゃないですか?

 

「村瀬、旅行中、相当暇だったんじゃない?」

きっとこの数を見て、こう思った人がいるに違いありません。

その問い掛けに対して、村瀬はこう断言します。

ええ、そうですよ。

担任の先生方に比べて、格段と余裕がある状況でした。

なぜって、とても平和だったからです。

何かトラブルが起きたり、体調不良者が現れたりした場合は、

こんな村瀬でも、

タブレットを放り投げて、助けに馳(は)せ参じる覚悟はありました。

しかし、なかったんだもの。

ないならないなりに、自分ができることを探す。

それが、情報発信、だったのであります。

担任の先生方や養護教諭のY先生、校長先生の頑張りと、

子どもたちの頑張りや優しさで創りあげた平和の上に、

ぶろぐやぶつぶつが成立していたのです。

これだけ更新させていただけたことに、

感謝感謝の村瀬です。

さて、最後に、

帰宅後の村瀬家の風景をお伝えして、

放浪記を完結させたいと思います。

 

父「皆の者、喜べ! 父が無事帰還したぞ!」

娘「おかえりなさいませ、父上」

父「父がいなくてさぞ不安だったじゃろう。

 もう案ずるでないぞ。

 大船に乗ったつもりでおるがよい」

娘「そんなことはどーでもよろしゅうございます。

 して、父上、約束の物は?」

父「はっはっは。そなたはせっかちじゃのう。

 父が約束を忘れるわけあるまい。

 米国の「落花生(らっかせい)」という漫画に出てくる、

 耳の黒い犬の鍵飾りであったな」

娘「左様(さよう)でございまする。

 さっさとお出しくださいませ」

父「父はこれを買うために、

 恥(はじ)を忍(しの)んで、

 おれんじきっずがーるに見つけたら知らせるよう、

 お願いしたのじゃ。

 そうまでして手に入れた貴重な物なのじゃぞ」

娘「父上、前置きはどーでもいいのです。

 早うくだされ」

父「仕方ないやつじゃ。ほれ」

娘「・・・」

父「どうした、そんなに鍵飾りを見つめて。

 ほほう、感動のあまり、言葉がつまったのじゃな。

 けっこう、けっこう」

娘「いえ、父上。

 これは、すでに持っておりまする。

 以前母上にいただいた物でございまする」

父「な、何を!」

娘「やはり父上に期待したわたしが愚かでした。

 父上よりはましですが」

父「む、無念・・・」

そんな昨年と同じようなやりとり(一年前ぶつぶつ参照)が繰り広げられた、

不穏な空気が流れる村瀬家の夜なのでありました。

ということで、

これにて修学旅行放浪記、

終幕でございまする。

 

それでは、また。

裏・修学旅行放浪記6〜幸せのクローバー〜

2024年10月16日 14時49分

こんにちは、村瀬です。

現在、最後の休憩地、土山サービスエリアを過ぎたところです。

どうにか全員が無事に帰宅の途に着くことができそうです。

帰り道はなぜだかスイスイと進んでいます。

清水寺に着くまでは、ひょっとしたら帰着時間が30分以上遅れるかも、

と、ソワソワしていたのが嘘みたいです。

 

清水寺そばのバス専用駐車場に向かう道は大渋滞でした。

このままでは、昼食時間が30分以上遅れ、

その後のスケジュールも大幅に変わり、

下手したらお土産を買う時間がなくなり、

子どもたちにより暴動が起こりかねない状況でした。

しかしまあ、渋滞から抜ける手はありません。

ノロノロ進むバスの中、

担任のT先生が、車内の緊迫した空気を緩和させるために、

京都で活躍するタクシー会社の話をしました。

 

とある会社が所有するタクシーは、

通常、「三つ葉」のクローバーが、

車体の上の行灯(あんどん・光る部分)やボディーに飾られているのですが、

約1300台のうち、わずか4台だけ、

幸運のシンボルである「四つ葉」となっているそうです。

それを見かけたら幸せになれるんだよ、と、

T先生が紹介したところ、

子どもたちは車窓から懸命にタクシーを探し始めました。

三つ葉は何台か通ったのですが、

さすがに見つかるわけもありません。

村瀬はこの話、随分前から知っていて、

京都に行く度にキョロキョロ探してはいるのですが、

一度たりとも見かけたことがありませんでした。

 

まあ見つからなくても、

これで子どもたちの気持ちをそらせられるならよいか、

と村瀬は適当に車外を眺めていました。

すると、

「あ、あれ!」

と、T先生が声を上げるではありませんか。

それとほぼ同時に、養護教諭のN先生も、

「あれ、そうじゃないですか?!」

と、興奮気味に声を上げました。

T先生とN先生は二人で、

「あれ、四つ葉でしたよね? そうでしたよね?」

と、興奮して大変嬉しそうに確かめ合い始めました。

子どもたちは、

「え? どこ? いないじゃん」

「私も見たい! 先生たちだけずるい!」

「T先生が言ってるから、うそでしょ」

「でもN先生も見たって言ってるから、ほんとじゃない」

「いや、N先生もきっとグルなんだよ」

と、口々にブーブー言い始めました。

村瀬も、

「そうだそうだ、2人で我々を騙してるんだ!」

と、見られなかった悔しさから子どもたちに同調し、

ブーブー言い始めました。

その結果、村瀬とT先生、N先生との溝が深まり、

最終的には3号車を追い出され、4号車に追いやられる運びとなったのでした。

 

今でも二人に対する疑念は消えませんが、

四つ葉のクローバーの目撃情報があってから、

渋滞が解消し、どうにか予定通りに行程をこなすことができたのも事実です。

傘マークが付いていた天気予報にも関わらず、雨の被害はほぼなく、

さらにはこの帰り道のスイスイっぷり。

恐るべし、四つ葉のクローバーパワー!

あの二人、本当のことを言っていたのかな。

そう反省している、村瀬です。

そうこうぶつぶつしているうちに、愛知県に入りました。

残り1時間足らずで学校です。

学校に着いたらまずは二人にごめんねと言おう。

そう決意している、村瀬です。

 

それでは、また。

裏・修学旅行放浪記5〜昨日のダメージ〜

2024年10月16日 06時40分

おはようございます、村瀬です。

確実に寝不足感が漂っております。

昨夜深くまで、同室だったF先生とT先生と、

これからの教育や日本の未来について熱く議論したせいにしておきます。

 

子どもたちは無事に全員が、一晩を過ごすことができました。

昨日は、時間に押されるスケジュールになってしまいましたが、

子どもたちの頑張りで、

どうにか予定していた目的地を全て見学することができました。

かなりの距離を歩きましたので、きっとヘトヘトになり、

今日も就寝時間ギリギリまで寝ているに違いないと思っておりました。

しかし、先ほど起床時の見回りに行ったところ、

どの子どももすでに起きており、

昨日のダメージを微塵も感じさせない爽やかな笑顔で出迎えてくれました。

どうやらダメージを受けているのは、

初老の男、村瀬のみの様子です。

最初に見回りに入った部屋で、少し驚かせてやろうと、

寝室の扉を開けると同時に大きな声で挨拶をかまそうとしました。

ガバッと扉を開け、「おはよう!」と発したところ、

そこは、洗面所・・・。

少し赤面し、次の扉を開け、「おはよう!」と発したところ、

そこは、トイレ・・・。

誰もいない空間に、2度も溌剌とした「おはよう」が響き渡ったのでした。

 

さあ、まもなく、朝食です。

気を取り直して、今日の旅に備えたいと思います。

 

それでは、また。

裏・修学旅行放浪記4〜人とシカにまみれて〜

2024年10月15日 16時08分

こんにちは、村瀬です。

現在、伏見稲荷に向かうバスの車内です。先ほど、奈良を抜け、京都に入りました。

 

東大寺周辺、予想通りコミコミでした。

それも、修学旅行生以外は、異国の地より来られた人々ばかりです。

様々な言語が飛び交い、国際色豊かな奈良の街となっておりました。

子どもたちは「ハロー」と声をかけ、返事をしてもらい、大喜び。

どこの国の方にも関係なく、「ハロー」一本で突き通す子どもたちに、

なんだかたくましさを感じましたが、

歴史の勉強だけでなく、国際交流まで果たすこともできました。

 

異国の人々と同じくらい多かったのは、シカさんたちです。

そして、シカさんが残していく、フンたちです。

そして、それを踏んでいく、人々です。

村瀬もその一人です。

泣きそうですが、同じように踏んでしまった子どもと、

「ウンがついたね」

と、慰め合った東大寺の帰り際です。

 

さて、間もなく伏見稲荷に到着です。

鳥居、くぐりまくってきます。

 

それでは、また。

裏・修学旅行放浪記3〜掃除機の衝撃〜

2024年10月15日 13時12分

こんにちは、村瀬です。

法隆寺を経ち、現在は東大寺・興福寺方面に向かっています。

 

法隆寺ではちょっとしたハプニングがあり、

4号車の人々は他のクラスより歩く距離が長くなりました。

それもまあ、一つの思い出ですね。

普段スニーカーばかり履いている村瀬は、

革靴の堅さにかかとがやられ、ちゃんと靴擦れ(それも両足)してしまいました。

それもまあ、一つの思い出ですね。

 

現在、奈良駅のそばまでバスは進んでおります。

道中は、運転手さんが歴史的建造物を次々紹介してくださり、

「わー」「えー」「ひぇー」

と、歓声を上げる子どもたちがおりました。

その中で、由緒ある素敵な名前がついた小学校がある、

とのことで、みんなで注目したのですが、

「体育館の屋根が瓦(かわら)」

というところで驚く村瀬や担任のY先生とは違い、

昇降口のマットを掃除機で清掃している小学生に衝撃を受けていた子どもたち。

感動のポイントは人それぞれですね。

 

あ、シカさんたちが見えてきました。

猛烈に興奮している子どもたち。

この感動ポイントは共通のようです。

 

それでは、また。

裏・修学旅行放浪記2〜SNSの活用〜

2024年10月15日 10時03分

こんにちは、村瀬です。

先ほど、関ドライブインを出発しました。

オフィシャルぶろぐ「本日のオレンジキッズ」に記しましたが、

連休明けということもあってか、道路が混雑しております。

バスの運転手さんは、(もちろん交通規則を遵守した上で)巻き返しに尽力してくださっております。

しかしまあ、仕方がないところではありますね。

早速、主任のK先生は、添乗員さんと相談し、スケジュールを組み直しております。

 

村瀬はお気楽にぶつぶつしているわけですが、

担任の先生方は大変です。

この交通事情のように、当日になるまで分からないことばかりで、

スケジュール通りに動くことの方が稀(まれ)です。

それに合わせて、臨機応変に対応せざるを得ません。

旅のプロである添乗員さんにアドバイスを仰ぎ、

先生たち同士で連絡を取り合い、

子どもたちに伝達する。

その繰り返しです。

 

現在は、SNSを駆使して、一括で全引率者に連絡が届くようにしております。

村瀬が担任だった頃は、

電話にて連絡を取り合っています。

今はそんなことないかなと思いますが、

昔はトンネルや山間部に入ると、電波が悪くなり、通話が途切れる、

といったこともありました。

主任「村瀬、今20分押してるからさ、

   法隆寺で、先に・・・して・・、それで・・・・するから」

村瀬「法隆寺で、なんですって?」

主任「だから、先に・・・で、その後・・・・」

村瀬「主任、よく聞こえません」

主任「先・・・、後・・・分かった? よろしく!」

ツー、ツー、ツー・・・。

村瀬「しゅにーーーーーん!」

なんて、トラブルも起こったものです。

便利になったものだなあと、

先生たちの言葉が飛び交うSNSをのぞいている、

お気楽な村瀬です。

 

それでは、また。

裏・修学旅行放浪記1〜順調な始まり〜

2024年10月15日 08時25分

おはようございます、村瀬です。

今日から修学旅行。暑過ぎず、寒過ぎず、絶好の曇天(どんてん)でございます。

昨年度に引き続き、

修学旅行の引率を任されるという僥倖(ぎょうこう)を得ることができました。

6年担任陣はしかめっ面をしておりましたが、

見て見ぬふりをしておきます。

ちなみに村瀬、今年で6年連続でございます。ありがとうございます。

 

それを祝して、誰も望んでいないのに、昨年度同様、

オフィシャルぶろぐ「本日のオレンジキッズ」の中継と併せて、

旅行中に起きるどうでもいい出来事を、

こちらでぶつぶつしていきたいと意気込んでおります。

 

さて、今のところ、村瀬が家に上着を忘れたこと以外、

順調だと思います。

 

それでは、また。

言葉のボール。

2024年10月8日 15時45分

こんにちは、村瀬です。

最近、どういうわけだか、

東小学校ホームページのアクセス数が連日4桁を刻んでいます。

通常は100人強です。

先日の公開授業で行った、

「フードドライブ」の記事が新聞に掲載された影響でしょうか。

それとも、

10月3日付でおふぃしゃるブログ「本日のオレンジキッズ」にて紹介した、

「カブト・クワガタ幼虫頒布会」が、

昆虫愛好家のみなさんの支持を得たからでしょうか。

原因は特定できませんが、

なんだか嬉しい、という気持ちです。

が、それとともに、若干のコワサを感じております。

うかつなことを書けないなと思いながら、

うかつなことしかぶつぶつしないこのページを、

うかつにもこうして更新している村瀬です。

 

さて、本日は朝会が行われました。

詳細については、「本日のオレンジキッズ」に載せておりますので、

そちらをご覧いただければと思います。

例のういるすや暑さなどの影響で、

以前に比べて、全校の子どもたちが集まる機会は減りました。

同時に、集団となった際にどう過ごすべきなのか、

そういったことを学ぶ機会も減ったといえます。

それでも、東小の子どもたちは、

マナー良く式や会に参加することができる子どもが大勢います。

今日も大変立派な態度がどの学年でも見られました。

 

きっとその裏には、

ご家庭での話があったり、

担任からの指導があったりするのでしょう。

しかし、いくら思いを伝えたところで、

実際に行動に移すかどうかを決めるのは、

他でもない、子ども自身です。

 

「先生は、

みんなに思いを込めた、

言葉の『ボール』をたくさん投げる。

 それを受け取るのか、避(よ)けるのか。

 それは自分が決めないといけない。

 ボールを受け取ったとしたら、

 それを投げ返すのか、大事に飾るのか、

 それとも、違う誰かに投げるのか。

 それも自分で決めないといけない」

担任をしていた頃、

そんな話を子どもたちによくしました。

そして多くのボールを投げ続けました。

暴投(ぼうとう)が多いことでも有名でしたが。

「これってどうなのさ?」

と疑問を投げ掛け、

考えに考えさせた時間もたくさんありました。

 

どれだけ届くのか分かりませんが、

「思い」を伝え続けること。

これは、私たち教員の大切な役割と信じています。

時に「うっとーしー」と思われることもあるでしょう。

それでも大事だと思うことは、何度でも何度でも。

誰かには届いている。

そう信じて、きっと今日も先生たちは、

ボールを投げ続けていることと思います。

 

「廊下ですれ違ったとき、

 あいさつしてくれると嬉しいな。

 学校の中だけじゃなく、

 外でもあいさつしてほしいな。

そうすれば、

愛される東小でいられると思うな」

朝会の最後に、村瀬も子どもたちにボールを投げました。

その後、廊下を歩いていると、多くの子どもたちが、

「おはようございます」「こんにちは」

と、あいさつしてくれました。

素直な心をもつ子どもがとても多くいる、

東小学校なのです。

 

それでは、また。

祝。

2024年10月1日 17時44分

こんにちは、村瀬です。

今日から令和6年度、下半期がスタートです。

本日も快晴。

10月ですが、真夏日(30度以上)になる気配です。

 

昨日は授業公開が行われました。

オフィシャルぶろぐ「本日のオレンジキッズ」にも記しましたが、

ご多用の中多くの方にお越しいただき、感謝感謝です。

せっかくお越しいただくのですから、

少しでもきれいな環境にしてもてなしたい。

ごくまれに、真っ当な思いを抱く村瀬は先週、

「まさおくん」(草刈りましん)や「かりあげくん」(電動ばりかん)と共に、

もさもさ、いや、もじゃもじゃしていた草木たちと、

連日戯(たわむ)れておりました。

運動場と校舎の間の植え込みなどは一通りさっぱりさせたのですが、

それ以外は時間切れ。(体力切れでもありました。)

さらに、植え込みからツンツン飛び出ている草たちも、

刈り取ったはずが、ちゃっかり復活しておりました。

土日に降った雨とこの陽射しのおかげでしょう。

ええい、こうなったら、

東小を包む草木たちの生命力の強さを感じていただこうと開き直り、

当日は交通整理に励んでいた村瀬です。

 

さて、話は思いきり変わりますが、

今日は何の日かご存じでしょうか?

新聞にも載っていましたし、

日進市にお住まいの皆様には、

極めてイージーな問題かも知れません。

そうです、本日10月1日は、

「日進市市制30周年」の記念日でございます。

この度はおめでとうございます。

こんなめでたい日ですので、

きっと日進市内の各ご家庭では、

今日は豪華な夕食が並んでいることと思います。

学校でも何か祝わねばと、

職員室で「シャンパンファイト」をしましょうと提案しましたが、

校長先生に却下されました。

 

ところで、30年前、

「日進町」から「日進市」に変わった頃のことを、

ご記憶の方はいらっしゃいますでしょうか。

驚かれると思いますが、

村瀬は、少し覚えています。

別に村瀬、日進市民だったわけでありません。

生まれてこの方、

日進市のとなり街から転出したことがない、

生粋(きっすい)のN市民です。

 

30年前、村瀬が中学生だった頃の話です。

ある日、

「日進町が日進市になる」

という情報が飛び込んできました。

村瀬とその仲間たちは、大騒ぎです。

「なんだと! なぜ日進が?!」

「裏切りおったな! 日進め!」

「今後、日進は『市民』で我々は『町民』・・・。

 この響きの差はあまりにもでかいぞ!」

「到底納得いかぬ! 我が町も市にすべきじゃ!」

などと、口々に不満をもらしていました。

さらには、後日、

「日進市になる日は、日進市の学校が休みになる」

との噂が耳に入ってきたのです。

「そんなばかげた話があるか!」

「『市民』がそんなに偉いのか!」

「これは抗議じゃ! 断固(だんこ)抗議じゃ!」

憤慨(ふんがい)した村瀬と2名の仲間は、

「日進は市より町が似合う!」

「日進より我がN町を市に!」

「となりの町の学校も休みに!」

と、画用紙に書き、

職員室の前に向かいました。

騒いだら叱られるので、無言で座り込みです。

職員室を出入りする先生たちは、

村瀬たちをちらりと見て、

苦笑いを浮かべるだけで、誰も構ってくれません。

しばらくすると、当時の学年主任だったN先生が来て、

「ご苦労様」

と、笑顔で声をかけてきました。

そして、

「そこはちょっとじゃまだから、こっちにこい」

と、3人を廊下の端(はし)まで連れていき、

「こっち向いて座った方が効果的だぞ。

 それに、正座した方がいいな」

と、壁に画用紙を向け、正座させられたのでした。

(平成初期のお話です。)

こうして、

村瀬たちのストライキは失敗に終わり、

貴重な休み時間がなくなったのでした。

 

ところで、

「日進市になる日は、日進市の学校が休みになる」

という話は本当だったのでしょうか?

猛烈に気になってきたので、

先程、教頭先生と一緒に調べて見ました。

東小学校の「沿革史」(年度毎の学校行事が記載されています)を紐(ひも)解き、

調査してみました。

平成6年度、10月1日の項目には、

『市制施行』

とのみ、記されていました。

どうやら、噂はデマだったようです。

 

そんなどうでもいい思い出はさておき、

この先、40周年、50周年と、

日進市がますます発展し、

子どもたちの笑顔があふれる街が続いていくことを願う、

心は日進市民の村瀬なのです。

 

それでは、また。

天敵。

2024年9月25日 17時32分

こんにちは、村瀬です。

秋分の日を過ぎて、さすがに秋っぽさを増してきましたね。

エアコンや扇風機を使ったり、

窓を全開にしたりしてどうにか眠っていた村瀬ですが、

その必要がなくなってきたようです。

昨晩は誤って窓を全開にして眠りについてしまいました。

きっと夢の中の村瀬も寒かったのでしょう。

相方から与えられたペラペラのタオルケットをグルグル巻き付け、

ミイラのようにパッケージされた状態で起床したのでした。

 

暑さが一段落(とはいうもののまだ30度を超していますが)して、

「ぐったりモード」に入っていた子どもたちが、

少しずつ回復してきている様子です。

朝、職員室前であいさつをしておりますが、

今週は先週よりも元気に返してくれる子どもが、

おもしろいくらい増えていることからそう感じます。

「暑さ」と「あいさつの元気度」は反比例する、

という関係性を見出すことができました。

おそらく、

「寒さ」と「あいさつの元気度」も反比例する、

ことになると思います。

また結果を報告したいと思います。

 

外での活動時間も長くなってきました。

近頃は、「虫取り」ボーイズ&ガールズが増え、

休み時間に夢中で虫さんたちを追いかける姿をよく目にします。

オフィシャルぶろぐ「本日のオレンジキッズ」にも記しましたが、

熱中症指数が高い場合は、外での清掃も行えませんでしたので、

除草作業も滞っておりました。

8月の終わりから9月の頭にかけて、

業者様が超暑い中子どもたちのために大規模な除草を行ってくださいました。

が、現在は、ぼーぼーに戻ってしまいました。

その状況におそらく歓喜していたのは、虫さんたちです。

食物も豊富、隠れる場所もたくさん、

そして何より、天敵の「子どもたち」の姿がないのです。

きっと快適な虫ライフを送っていたことでしょう。

 

彼らには残念なことに、

いよいよ天敵の動きが活発になってしまいました。

子どもたちの立場に立つと、

虫さんたちが豊富にいる状況ですので、

「やっほほーい!」な気分でしょう。

立場が完全に逆転してしまいました。

 

そんな虫たちと子どもたち、

両者に共通する天敵がいます。

それが、村瀬&Y先生です。

前にもぶつぶつしましたが、

草木をあまりにもほかっておくと、

危険生物が繁殖してしまう可能性があります。

そこで村瀬やY先生は、

「たみおくん」(草刈りましーん)や

「かりあげくん」(電動バリカン)たちとともに、

除草作業に励(はげ)むのです。

 

1学期の話ですが、

村瀬が校庭の除草作業をした結果、

虫さんたちがどこかへ引っ越してしまいました。

採集ができなくなった3年生の虫取りボーイズ&ガールズは、

「村瀬が我々の楽しみを奪った!」

「村瀬が虫たちを絶滅させた!」

と、暴動が起きかけていたと担任のI先生にうかがいました。

 

現在は3年生だけではありません。

1年生も2年生も楽しんでおります。

命がけの除草作業となりそうですが、

そろそろ本腰を入れて活動せねばと思っております。

 

その動きを察知したのでしょうか、

昨日、虫さんたちが先制攻撃を仕掛けてきました。

教頭先生が、

ハチに刺(さ)されてしまったのです。

「あのね、

腕にとまったから、

 そっとはらったら、

 チクッとしたんだ。

 刺されたんだね。

 ははははは」

と、ハチに対しても温厚な教頭先生です。

幸い、アシナガバチでしたので、

不幸中の幸いでしたが、

オオスズメバチの目撃情報も入りました。

 

ちょっと、いえ、かなりビビってますが、

子どもたちの安全のために、環境整備は欠かせません。

また、環境の乱れは心の乱れにもつながります。

Y先生、「まさおくん」、「かりあげくん」とともに、

踏ん張って整えようと決意している村瀬です。

 

とりあえず、

ハチが頻繁に目撃されているあの場所は、

Y先生を派遣しよう!

 

それでは、また。

猫の手。

2024年9月18日 16時30分

こんにちは、村瀬です。

少し暑めではありますが、

今日は絶好の野外活動日和(びより)となりました。

朝、元気よく出発していった5年生の姿を、

誘導棒片手に見送っていた村瀬です。

 

オフィシャルぶろぐ「本日のオレンジキッズ」には、

野外活動の様子が校務主任のY先生により、アップされるはずです。

というわけで、

村瀬は本日、ぶつぶつに専念している次第(しだい)です。

とはいうものの、

子どもたちが学校にいる間は、

ぶつぶつしている余裕はまるでありませんでした。

校長先生やY先生、養護教諭のN先生など、

5年生の担任以外にも野外活動に参加しております。

また、出張や体調不良等の教員も重なり、

本日は人手不足の東小学校でした。

 

いえ、本日だけではなく、

2学期に入って、連日その流れは続いております。

まさに「猫の手も借(か)りたい」状況になっております。

残念ながら猫はおりませんので、

「村瀬の手だけれども、貸してください」と、

仕方なさそうにお願いされるこの頃です。

 

先週なんて、

5クラスの担任が不在、という状況も巻き起こりました。

村瀬が「補欠を組む」(誰がどのクラスに入るのか考えること。過去ぶつぶつ参照)

担当なのですが、

「1時間目はW先生にこのクラス入ってもらって、

 あ、だめだ、W先生、こっちのクラス行くのか。

 じゃあ、M先生。

 え、M先生はあっちのクラスか。

 ええい、教頭先生でどうだ。

 うわ、もうそっちのクラスに入ることにしたんだった。

 わー、もう誰もいないじゃん!」

なんて、朝からお祭り騒ぎです。

ええい、こうなったらと、

「Tさん、授業してみますか?」

と、事務職員の方に声を掛けたり、

「Nさん、物の売買について講演してみますか?」

と、学校に教材を届けてくれる業者さんにも打診してみたり、

なりふり構わぬ戦略で穴を埋めようとします。

が、ちゃんと断られ、うまくいきません。

 

こりゃ、お手上げだ-い!

と、白目を向いて両手を上げていたところ、

「村瀬、私その時間空いてるから入りますよ」

なんて、4年のM先生やY先生、

3年のS先生が声を掛けてくださいました。

そんな優しさに加えて、

各学年のフォローや担任外の先生方の奮闘により、

どうにかその日をくぐり抜けたのでした。

 

担任が不在の時、

頼りになるのはそういった先生方だけではありません。

クラスの子どもたちの優しさが、

補欠に入る身としては大きな支えになるものです。

急な授業変更があっても文句を言わず、

集中して課題に取り組んでくれる子。

クラスのルールを教えてくれる子。

先生の代わりに指示してくれる子。

村瀬が右往左往(うおうさおう)していても、

どうにかしてくれる素敵な子どもたちばかりです。

 

担任の先生は、自分が不在のとき、

クラスがどうしているのかずっと考えてしまうものです。

体調不良であってもです。

そんなとき、一番の薬になるのは、

「クラスの子たち、頑張ってましたよ」

といった、子どもたちの優しさが伝わる言葉です。

ここのところ、そんな言葉を伝えられる機会が多く、

慌(あわ)てふためく日々の中であっても、

喜びを感じています。

 

先生方や子どもたちの優しさのおかげで、

本日もどうにか一日を終えることができました。

今日は、市内を巡回して各校をサポートしてくれている、

養護教諭のS先生が来てくださり、

猛烈(もうれつ)に助かりました。

明日は、そのヘルプがありません・・・。

村瀬と教頭先生は震えております。

なぜなら、けがの治療等は、

「ツバつけときゃ治る」

と教えられて育った二人が担当となるからです。

保護者のみなさん、

どうか明日は、平和に過ごしなさいと、

お子様に声掛けをお願いします。

 

明日に限らず、人手不足はこの先も続く気配です。

戦々恐々(せんせんきょうきょう)としながら、

手を借してくれそうな「猫」を日々さがしている、

近頃の村瀬なのです。

あ、そういえば、

学校のそばに、ヒマそうなヤギさんがいたな・・・。

 

それでは、また。

お薬飲んだ?

2024年9月10日 17時24分

こんにちは、村瀬です。

ここのところの、職員室でよく見られるやりとりです。

 

村「そういえば、教頭先生、お薬、飲みました?」

教「あ、忘れてた! ありがとう」

 

その翌日。

教「そうだ! 村瀬、薬、飲んだ?」

村「はっ! 忘れてました! ありがとうございます」

 

そのまた翌日。

村「ところで、教頭先生、今日は、飲みました?」

教「今日は、薬自体、忘れたよ。ははははは・・・」

村「ははははは・・・」

 

現在、村瀬も教頭先生も、

服薬(ふくやく)を欠かせない身体に仕上がっております。

給食時に飲む薬をお互い忘れないようにと、

いつの間にか習慣化されています。

しかし、大体このやり取りは、

16過ぎに行われることが多くなっています。

おかげで二人とも、

ますます薬への依存が長期化しているのであります。

 

そんな教頭先生とのやり取りを通して、

気付いたことがあります。

声を掛け合うって、いいな。

感謝し合うって、いいな。

という、

ごくごく当たり前のことですが。

 

日々の学校生活の中で、

子どもたち同士でも、

よく声を掛け合い、感謝し合う姿を目にします。

「大放課、選挙管理委員会の集まりだよ」

「あっぶね、遊びに行くところだった!

 ありがとう!」

という掛け合いを、今日も耳にしました。

 

こういった何気ないやりとりが、

人と人との関係を良好なものにしたり、

深めたりするのでしょう。

それに加えて、

お互いの失敗を減らす、

とても有効な手段ともいえるのではないでしょうか。

 

さて、つい先ほどの話。

「あ、そういえば村瀬、今日は飲んだ?」

「はっ! またしても忘れておりました!

 ありがとうございます!

 そういう教頭先生は?」

「飲んでないよ。てへっ」

村瀬と教頭先生のやりとりは、

関係を良くしてはいますが、

失敗を減らすのには、全く効果がないようです・・・。

 

それでは、また。