東の方でぶつぶつぶつ・・・

活字中毒。

2024年3月1日 15時31分

こんにちは、村瀬です。

前回ぶつぶつしたように、

現在、ばたばた感(いい意味で)が漂っている東小学校です。

 

子どもたちだけでなく、我々教員もばたばたしています。

12月を「師走(しわす)」と呼ぶのは、

「医師」がばたばた走り回る時節から付けられたとのことです、

「教師」からすると、

3月を「師走」と呼びたいところでございます。

 

こんな村瀬でさえ、

気が付けば、週末という感覚を受けています。

自業自得と言われたらそれまでですが、

次々に回答を求められる書類たちに溺(おぼ)れているこの頃です。

ここ数日は、

かっこよく言えば「校正」、

もっとかっこつければ「推敲(すいこう)」

のような作業に明け暮れています。

あまりにも文字を読み込み過ぎて、

本来とは違う意味で、

「活字中毒(かつじちゅうどく)」

を患(わずら)ってしまっている村瀬です。

新聞を読むと、身体が震えてしまいます。

 

職員室の東の隅で、時折絶叫しそうになります。

ただ、実行してしまうと、ますます居場所を失ってしまうので、

そんなときは、外に向かいます。

二日前も校舎を抜け出して、友達に会いにいきました。

いつもの空き地(正門横)に行くと、

友達はいませんでした。

でもどこかから、「メーーー」という声が聞こえます。

この声は、「なづき」ちゃん(ヤギ)!

村瀬は耳を立てて、友達の行方を追います。

「なづき」ちゃんは、南門のそばにいました。

前回会ったときと同じように、しっぽを振りながら村瀬に近づき、

前回会ったときと同じように、頭突きをかましてくれました。

これが愛情表現なのか憎悪(ぞうお)の体現なのか、

相変わらず不明ですが、元気そうな姿が見られてよかったです。

 

しばらく遊んでいると、ただならぬ強い気配を感じました。

そちらに目を向けると、一人の少年が立っていました。

「きみは、金次郎くん!」

(二宮)金次郎くんが、薪(たきぎ)を担(かつ)ぎながら読書しています。

金「ムラセヨ、コンナトコロデナニヲシテイルノダ」

村瀬の心に金次郎くんの声が響きます。

村「何って、なづきちゃんと遊んでるんだよ」

金「ソンナコトヲシテイルバアイデハナイノデハナイカ?」

村「うん・・・。だけどもう、字を見るのがいやなんだもの」

金「オタンチン! ワタシヲミロ!」

村「うん」

金「ワタシハナニヲシテオル?」

村「読書。薪を担ぎながらの、『ながら読書』だね。

 危ないからやめたほうがいいよ」

金「オタンチン! ワタシハウゴカナイカラアンゼンダ!

 ソンナコトヨリ、オマエハモジトムキアウサギョウヲハジメテ、

 ドレクライノジカンヲスゴシタ?」

村「・・・3時間」

金「オタンチン! マダソノテイドデニゲダシタノカ!

 ワタシハモウナンジュウネンモホンヲヨミツヅケテオルゾ!

 アメノヒモカゼノヒモ、ネンガラネンジュウ、

 モジトムキアッテオルノダゾ!

 オカゲデカラダハカチカチニナッテオル!」

村「でもずっと同じページじゃん」

金「オタンチン! コノページガスキナンダカラヨイダロウ!

 トニカク、スコシハワタシヲミナライ、

 シゴトニハゲムノダ!」

村「・・・分かったよ。

でもさ、金次郎くんはさ、

 たまには運動した方がいいよ。

 顔色、悪いよ」

金「オタンチン!」

 

そんなこんなで、今日も職員室の片隅で、

シブシブ文字と向き合っている村瀬なのです。

とはいうものの、こうしてぶつぶつしながら、

相変わらず逃げ回り未来の自分に負債を残す村瀬なのです。

ちなみに、そんなやりとりの光景が、

2月27日の「本日のオレンジキッズの写真なのです。

 

それでは、また。

ばたばた感。

2024年2月29日 12時41分

こんにちは、村瀬です。

今日で2月も終わりですね。

「閏年」(うるうどし)ということで、

4年ぶりの29日を迎えています。

さて、朝の職員室前の話。

子「先生今年はなんで29日まであるの?」

村「今年は閏年だからだよ」

子「閏年って何?」

村「4年に1度くるものだよ。だいたい」

子「それで?」

村「閏年の年には夏のオリンピックが開催されるんだよ。だいたい」

子「それで?」

村「それでって・・・」

子「もうおしまい?」

村「・・・うん」

子「村瀬、何にも知らないね」

村「・・・う、うん。ごめん」

閏年のせいで、朝から傷つけられた村瀬です。

 

ところで、

6年生の各教室に掲げられた、

「卒業まであと何日カレンダー」が、

「13日」を示しております。

「いよいよ」

という感じが日に日に強くなっている東小です。

 

来週末には「6年生を送る会」が予定されています。

久しぶりに、

全校が顔を合わせての開催ということで、

現在各学年が力を入れて準備しております。

6年生は、卒業式に向けての練習が、

本格化しています。

村瀬も参加させていただいておりますが、

6年生らしく、みんなが集中して練習する様子が見られます。

引き締まった態度や表情に、

「いよいよ」感は増すばかりです。

 

そんなわけで、学校は全体的に、

わーわーぎゃーぎゃー、どたばたじたばた、しております。

でもこの「ばたばた」感、

幸せなことなんだよな、と子どもたちを見て思っている村瀬です。

 

先ほども触れましたが、今年は閏年です。

前回の閏年は、4年前、2020年のことでした。

みなさん、覚えていらっしゃるでしょうか。

4年前のこの時期、何が起きていたか。

 

4年前の2月27日、

夕方、当時の首相から、

「3月2日より、学校の休校を要請する」

との発表がされました。

例のういるす拡大のためです。

村瀬はそれを、車の中で聞いたのですが、

驚きの内容に唖然(あぜん)とし、車を停車したことを覚えています。

当時、村瀬は6年生の担任を務めておりました。

その日、学校をあとにする直前まで、

卒業式をどのような形にするか、

長い時間を掛けて会議で検討していました。

結論が出て、明日から式までのスケジュールを決め、

一緒に学年を組んでいた先生と、「明日から頑張ろーぜ」と、

鼓舞(こぶ)し合った直後の発表でした。

 

3月2日から休校と言っても、

3月1日は日曜、2月29日は土曜だったので、

子どもたちと会えるのは発表があった翌日の1日のみです。

まさに非常事態です。

卒業式はなんとか行う方向で、という話になっていたので、

28日は、一日中、卒業式の練習を行うという、

通常ありえないスケジュールを組み、子どもたちと過ごしました。

おそらく、東小学校もそうではなかったのかと推測します。

ばたばたしたまま、その日は終わり、

翌週からは、静かな、実に静かな学校となってしまいました。

6年生を送る会もなく、お別れ試合やお別れコンサートもなく、

「卒業式まで何日カレンダー」も止まったままです。

名残(なごり)惜(お)しい切なさよりも、

空(むな)しさが強い3月の日々でした。

 

あの日々を経験した当時の卒業生たちや担任陣からすると、

この「ばたばた」感は、実に羨(うらや)ましく感じるのだと思います。

 

あれからもう4年。いえ、まだ4年なのでしょうか。

多くの場所でかつての日常を取り戻すことができています。

子どもたちも忙(せわ)しない日常ですが、

この雰囲気が幸せなことだと感じながら学校生活をおくってほしいな。

6年生の合唱を聴きながら、そんなことを考えていた、

村瀬なのでした。

 

それでは、また。

ちょっと一息。

2024年2月20日 13時24分

こんにちは、村瀬です。

今週は天候がぐずつく様子です。

昨日は暴風雨、

今朝は富士山の8合目を思わせるかのような、

深い霧が街を包んでおりました。

現在は5月のようなあたたかい気温。

一体、明日はどんな天候が待ち受けているのでしょうか。

 

ところで村瀬自身も、

荒波のようなスケジュールをかいくぐっている日々です。

先週は毎日ちょっといい格好をする時間があり、

今週はどこかしこに電話をかけまくり、

加えて、膨大な書類の波に溺れかけて、いや、溺れているところです。

当然、疲労の色も濃くなっております。

 

先週の話。

スーツに着替えているときのこと。

ズボンの「ベルト通し」にベルトがうまく通らず、イライラ。

なんでこんなことまでうまくいかない、

と、ぷりぷりしながら手元を見ると、

ベルトではなく、ネクタイ。

更衣室の片隅で唖然(あぜん)とする村瀬でした。

 

昨日の話。

パソコンに向かっているときのこと。

頭が全然回らず、イライラ。

こんなときは、糖分摂取だ。

机上に忍ばせた丸い形のチョコレートを取り出します。

包み紙を取り外し、ゴミ箱にポイ。

すると、「カラカラカン」という音が。

不思議に思い、ゴミ箱を見ると、

包み紙ではなく、チョコレート。

職員室の片隅で呆然(ぼうぜん)とする村瀬でした。

 

以上、疲労濃度が垣間(かいま)見える出来事でした。

 

ここのところ、

朝、職員室の前に立ち、

子どもたちをあいさつしながら出迎えることもままならない状況でした。

久しぶりに今日立っていると、

「ご無沙汰(ぶさた)だね」

と、子どもから言われてしまいました。

村「ええ、ご無沙汰しておりました。

 お元気でしたか?」

子「うん。

 村瀬、なんでいなかったの?

 さぼってたの?」

子どもに問われたので、

村「とんでもございませんよ!

 村瀬、朝から電話したり、謝罪したり、

「補欠」を組んだり(過去ぶつぶつ参照)、謝罪したり、

 印刷したり、印刷失敗したり、謝罪したり、

 書類を提出したり、提出先間違えたり、謝罪したり、

 いろいろ、大変だったんですよ。

 うそだと思うなら、

ほら、あの、ブラインド越しから日々の村瀬を見てごらんなさいよ。

 頭を下げている村瀬がきっといますから!」

と、村瀬が熱い反論をし終わるころには、

子どもの姿はありませんでした。

しかし、学校に来ていながら、

子どもたちに「ご無沙汰」と言われる状況では、

教員として本末転倒ではないか。

そう反省させられた村瀬です。

 

しかし、だからといって書類が消え去るわけではありません。

本日も白目をむきながらパソコンと向き合っていたわけですが、

どうにもこうにも効率がありません。

そこで、休憩がてら、久しぶりに友達に会いに行くことにしました。

 

正門を出ると、正面に梅林(ばいりん)が広がっていました。

多くの木々がきれいに咲き誇っていました。

行き帰り、毎日通る場所なのに、その状況に気付いていませんでした。

校門を出て右手の広場につきました。

村「さつきさーん(ひつじさん)、ご無沙汰してました」

声を掛けると、小屋から出てきます。

が、いつものさつきさんとは、どこか違います。

村「さつきさん、少し見ないうちに、

 どうされたんですか、そんなに痩(や)せちゃって。

 もふもふ感0じゃないですか・・・。

 それに、おひげまではやされて・・・。

 何かあったんですか? そんなにやさぐれちゃうなんて。

 よくみたら、角(つの)まではえてるじゃないですか!!

 さつきさん、ぼくでよければ、相談にのりますよ」

さつきさんは答えます。

「めーーーー」

村「さつきさん、声まで変わってるじゃないですか!

 前までもう少し低く、

『め~~~~』って感じだったじゃないですか!」

「めーーーー」

村「違いますよ。「め~~~~」ですよ」

「めーーーー」

そんな不毛なやり取りをしている途中に、思い出しました。

 

先週のことです。

2年生の保護者の方から連絡がありました。

電話を受けた先生が不思議そうな顔をしています。

「羊好きの先生に代わってほしいそうです」

職員室にいた先生たちが、一斉に村瀬を見ます。

否定しようのない事実でしたので、

村瀬は恐る恐る電話に出ました。

その内容は、

さつきさんの空き地に、

『こゆき』(白っぽい)

『なづき』(茶色っぽい)という2頭のヤギがくるから、

よろしくね、

というものでした。

 

村「は! あなたが、こゆきさんなのですね!

 これはこれは、失礼しました。

 申し遅れましたが、私、村瀬と申します。

 以後、お見知りおきを」

こ「めーーーー」

村「高めのステキなお声ですね」

こ「めーーーー」

人懐(なつ)こいのか、村瀬を「いいもの」と認識したのか、

こゆきさんは村瀬にすりすり近寄ってきてくれました。

村瀬が頭をなでなでしていると、

頭上から「メーーーー」と、こゆきさんより高い鳴き声が聞こえてきました。

もう一頭、斜面の上にヤギさんが座っていました。

村「おーー、その茶色のステキな模様、

あなたは、なづきさんですね!

初めまして、私、村瀬と申します。

お二方とも、なんと愛らしいのでしょう」

そう言いながら、斜面を登り、挨拶にうかがいます。

すると、すごい勢いで、なづきさんは村瀬に寄ってきて、

村瀬の太ももに頭突きをかましてくれました。

村「痛っ!

 なづきさん、そんなに歓迎してくれるんですか!

 もし角がはえていたら、ヤバイ歓迎の仕方ですけど!」

その後も、ぐいぐい太ももを頭で押してきます。

村「あれ、これ、ひょっとして、

 村瀬を斜面から落とそうとしてます?

 でも、しっぽ、思い切り振ってますね。

 わんちゃんなら大喜びの仕草ですが、

 あなた方ヤギさんには、どんな意味が?」

少しだけ身の危険を感じたので、

村瀬はその場から離れたのでした。

 

それにしても、こゆきさんとなづきさんと触れ合ったり、

梅の花を見たりしていたら、

なんだか落ち着いた気分になりました。

やはり、ゆとり、大事ですね。

 

村瀬と同じ、いや、それ以上にご多忙な方は、

保護者のみなさんの中にきっと大勢いることでしょう。

いえ、大人だけでなく、子どもたちの中にもいるように思います。

その忙しさの合間をどうにか見つけ、

自然に触れたり、非生産的な時間を過ごしたりして、

少しでも一息つく時間をつくってほしいなあ。

なづきさんからの頭突きを受けたながら、

そんなことを考えていた村瀬なのでした。

 

ちなみにさつきさんは、

南門のそばでむしゃむしゃ草を食べておられました。

 

それでは、また。

スウィートな気持ち。

2024年2月15日 19時17分

こんばんは、村瀬です。

気が付けば、学校が闇に包まれております。

現在職員室には、

教頭先生、3年のI先生、4年のF先生、6年のT先生、そして村瀬が、

取り残されております。

男子校の様相を呈(てい)しています。

 

さて、

今週の村瀬は、よれよれジャージではなく、

毎日ちょっといい格好をする日々が続いています。

何もバレンタインデーがあったから、というわけではなく、

出張や行事が重なったからでございます。

 

ちなみに、

昨日、お風呂に入っているときに、

「あ、今日はバレンタインデーだった」

と、ふいに思い出し、

風呂上り、相方に、

「今日は何の日か知ってる?」

と、尋ねたところ、

「大安(たいあん)」

と、暦(こよみ)で返すという高度な返答を受けました。

娘まーがれっと(通称)にも同じように尋ねたところ、

「〇○ちゃんの誕生日」

と、父が知らない友人の情報を教えてもらえました。

スウィート(甘い)ではなく、ビター(苦い)な気持ちにさせられた、

村瀬なのでした。

 

そんなことはさておき、

本日は校長ぶろぐ「本日のオレンジキッズ」に記されている通り、

「入学説明会」が行われました。

「いーやーだーいーやーだ、

 たくさん人がいるところでしゃべりたくないー」

と、駄々をこねてみたのですが、

「普段さぼってるんだから、

 こんなときくらい働きなさい」

と、校長先生から叱咤激励を受け、

説明する任務を仰(おお)せつかったのでした。

 

始まる前は緊張と不安で半ベソ状態でしたが、

村瀬のつたなく、カミカミの説明であっても、

怒号を飛ばすことなく、

(少なくとも表面上は)みなさん静々(しずしず)と、

おおらかに聞いてくださいました。

また、説明会後に行った「お迎え下校」の当番決めの際も、

子どもたちのため、みんなで協力し合い、

その役目を引き受けていただきました。

加えて、当番決めのサポートとして、

地区委員のみなさんやPTAの方々が大活躍してくださいました。

 

ところで、

説明会の準備には、6年生の子どもたちが、

片付けには、4年生の子どもたちが、力を発揮してくれました。

誰かが困っていたらすっと手を差し伸べる子どもが多い理由の答えは、

会場にいらっしゃった「大人」たちの姿にあるのだろうと、

改めて思いました。

説明会でもお伝えした通り、

子どもたちの健やかな成長には、

学校だけの力だけでは不十分です。

保護者のみなさんや地域の支えがあってこそ、

成長が強く促(うなが)されるものだと感じます。

 

来年からオレンジキッズになる子どもたちもしあわせなんだなあ、と、

チョコレートよりスウィートな気持ちにさせてもらえた、

村瀬なのでした。

 

それでは、また。

たくさんの善意。

2024年2月9日 16時44分

こんにちは、村瀬です。

昨日に続き、今日も穏やかな気候です。

大放課や昼放課に、外で遊ぶ子どもが増えた感があります。

そして、半袖短パンボーイ&ガールも増えた感もあります。

このまま春の気候に向かえば、と思うのですが、

そんなわけにはいかないでしょうね。

 

さて、昨日は、3学期の授業公開が行われました。

ご多忙であろう中、大変多くの保護者の方にお越しいただき、誠にありがとうございました。

いつもより張り切った姿の子どもたちが多く、微笑ましく思いました。

やはり、子どもたちにとっても、特別な時間になるのでしょうね。

二学年併せての公開と言うことで、兄弟姉妹が重なるご家庭に関しては、

大変ご不便をお掛けし、心苦しいところですが、

また来年度もぜひ、お越しいただければ幸いです。

(校長ぶろぐ「本日のオレンジキッズ」に写真付きで紹介しております。

 ぜひご覧くださいませ。)

 

授業公開に併せて、東小学校PTAが主催となり、

「能登半島地震」で被災された方々に向けての募金活動も行いました。

児童会主催に続いて、2度目の取り組みです。

厳しい気候の中、未(いま)だ日常を取り戻せず、

また、今後の見通しも分からない状況で、

苦しく不安な生活を余儀(よぎ)なくされている方が大勢いらっしゃることは、

ご承知の通りです。

ほんの僅(わず)かのことなのかもしれませんが、

東小学校として今できることは何かを考えた上で、

募金活動に取り組んでおります。

おかげ様で、多くの「善意」が集まりました。

 

特に昨日は、わずか1日で、これほどまでに、というご協力をいただきました。

まずもって、感謝を申し上げます。

ありがとうございました。

 

ところで、今回、募金と同時に、

東小学校では保護者のみなさんに対して、

ある物を公開展示しました。

うわさの「大谷グローブ」です。

本校では現在、子どもたち全員が触れる機会を設けようと、

日替わりでクラスを巡回しております。

授業公開日だった昨日は、折角の機会だからと展示させていただいた次第です。

常々ガラスケースに入れているわけではございませんので、ご安心を。

 

さすがうわさの「大谷グローブ」です。

展示場所には人だかりができあがります。

手に取ったり、写真を撮ったりと、

思い思いにふれ合っていただきました。

 

募金の話に戻ります。

少しでも「善意」が集まれば、

それだけ被災された方や地域にお役立ちができる。

どうすれば、それがかなうだろうか。

校長先生と教頭先生、そして村瀬は、

前日、募金箱の設置場所を議論しました。

そして、思いついたのです。

「そうだ、大谷選手の力を借りよう!」

きっと、グローブを見に来る人はたくさんやってくる。

人が大勢これば、それだけ、「善意」が集まりやすくなる。

ということで、グローブの横に、設置したのであります。

 

先ほど記した通り、

その作戦は見事に功を奏します。

グローブに触れる、そして、募金に参加する、

という太い流れが確認できたのです。

保護者のみなさん、ありがとう!

大谷選手、ありがとう!

授業公開終了後、

ロサンゼルスに募金箱を掲げながら、

三人で感謝をしていたのでした。

 

でも、まあ、本当は、

そんな(姑息な)ことをしなくても、

東小学校であれば同じだけの善意が集まったのでしょうね。

現に、募金をするためだけに、

わざわざ、北館の入口から職員室前まで、

はるばるお越しいただいた方も大勢いらっしゃいました。

 

ともあれ、

これからも、被災された方が日常を取り戻す日まで、

私たちも共に歩んでいければと考えています。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。

 

それでは、また。

熱い思い。

2024年2月2日 13時13分

こんにちは、村瀬です。

気がつけば、週末。

ワタクシは一週間、何をしていたのだろうか、

と思ってしまうほど、ジタバタドタバタしていた村瀬です。

それなのに、

積まれた仕事の山の頂(いただき)は、

少しも低くなっていない、

いやむしろ、高くなっています。

ほんとにワタクシは、何をしていたのだろうか、

と、我ながら呆(あき)れかえっております。

 

さて、本日は、

児童会により、

「逃走中 in 東小」

という一大イベントが行われました。

(詳細は、校長ぶろぐ「本日のオレンジキッズ」をぜひご覧ください!)

某(ぼう)テレビ局の、某企画を深く参考にして、

児童会役員により、東小バージョンにアレンジした形でした。

今日は特別日課を組み、

朝一番から全校の子どもたちが、

サングラスをかけた、

「ハンター」とやらに捕まらぬように、

かくれんぼしている先生を捜したり、

全球をカゴに入れる玉入れをしたりする、

「ミッション」をクリアするために、

また、「復活カード」をゲットして仲間を助けるために、

校舎内外を動き回っておりました。

みんなが楽しめるようにと、

よくもまあ、こんなアイディアを考えつくものだと、

感心させられまくった次第です。

(近隣住民のみなさん、朝早くからお騒がせしました。)

 

村瀬も一緒にはしゃぎたかったのですが、

安全に楽しめるための見守り役として、

昇降口と運動場のアスファルトゾーンに立っておりました。

校舎内やアスファルトは転倒すると危険ですので、

興奮して走ろうとする子どもに対して、

「歩くのである! 早歩きして、逃げるのである!」

と、呼び掛けておりました。

どの子どもも村瀬の言葉を受けると素直に従ってくれました。

「競歩」選手が大量出現し、

とてもかわいらしい光景が広がっておりました。

 

ハンター役の子どもたちも、

みんなが安全に楽しめるように、無理に追いかけ回さず、

逃げ回る子どもたちも、

捕まってしまうと自分から「牢獄」(字面は怖いですが)が出向くなど、

ルールを守りながら参加する子がとても多く、

その点が見られたこともよかったなあと思います。

 

村瀬が見ていて、特に「ナイス」と感じたことは、

「ミッション」の制限時間についてです。

どうにかみんなにクリアして喜んでもらおうと、

児童会の子どもたちは「残り1分」あたりから、

現実世界とは違う速度でカウントし始めたのです。

まるで、アクション映画やアニメの時間の進め方でした。

特に「残り15秒」あたりから遅くなり、

最後の1秒に到っては、

現実世界の「10秒」にあたるほどの遅延ぶりでした。

タイムリミットぎりぎりでミッションをクリアできたことに、

大歓声が上がっておりましたが、

これはもう、児童会のファインプレーといえるでしょう。

 

ファインプレーといえば、

この企画が実行されたこと自体、とも思います。

今回のイベントは、3学期が始まる段階では、

予定されてはいませんでした。

とある日のこと、

児童会役員が村瀬のもとにやってきて、

このように伝えてきたのです。

「自分たちが低学年の頃、児童会の企画で、

 すごく楽しい思い出をつくってもらいました。

 だから私たちも同じように、

 みんなが笑顔になれるようなイベントをしたいです。

 そのための時間をつくってほしいです」

村瀬、その時点で、胸が熱くなってしまいました。

 

昨年度までの4年間、例の情勢のために、

ご承知の通り、活動を制限されていたことが、多々あります。

子どもたちの交流も控えめとなり、

全校そろってのイベントは影を潜めていたのです。

自分たちと同じように、

不遇な思いをしてほしくない、

楽しい思い出をつくってあげたい、

そんな気持ちが真っ直ぐ伝わってくる言葉でした。

 

「いいねいいね、やっちゃおうぜ!」

と、即答したいところですが、立場上、すぐには答えが出せません。

全校を動かすイベントとなると、

学校だけでなく、

それぞれの学年のスケジュールを調整する必要があるからです。

それに、やろうとしている企画は、

場合によっては、けが人が多発してしまう危険性があります。

そこで村瀬は、

「安全、かつ、みんなが楽しめる内容。

この条件をふまえた企画にすること」

という宿題を出しました。

そして、それがクリアできたら、検討する、という約束を交わしました。

「村瀬のくせに、生意気だ」

と、児童会の子どもたちは思ったかもしれません。

しかし、彼らはその憤(いきどお)り(?)を力に変えて、

計画をもってきたのです。

児童会担当のS先生を通して、何度か変更を求めましたが、

子どもたちはその都度考え、アイディアを出し合い、

条件をクリアしていったのでした。

その熱い思いが、先生たちを納得させ、

今回の形へと結びついたのです。

お世辞抜きで、児童会役員には、賛辞を送りたいと思います。

 

児童会のみなさん。

みなさんが願ったように、とても多くの友達が、

笑顔で楽しんでくれましたね。

この思い出は、きっとみんなの心に残ります。

そして、みなさんと同じように、

後輩のために、次の世代のために、と、

だれかを思いやる、

みなさんと同じような、

やさしくてまぶしい心につながっていくのだと感じます。

それが、東小学校の伝統として残っていくとしたら、

これほど素晴らしいことはありません。

素敵な企画を実行してくれて、本当にありがとう。

 

それと、一つ、忘れてほしくないことがあります。

みなさんの願いを実現させようと、

S先生を始め、U先生、K先生、F先生など、

実に多くの先生方が、裏で動いてくれたのです。

昨日も遅くまで、準備をしてくださっていました。

支えがあったから、成功させることができた。

その感謝を、どうか忘れないでほしいなと願っています。

 

さてさて、

数々の仕事から「逃走中」の村瀬ですが、

〆切という「ハンター」にそろそろ捕まりそうです。

みなさんと同じように、

熱い思いをもって、仕事に臨もうと思います!

今から、

いや、明日から。

あ、明日は休みだから、

来週から・・・。

 

それでは、また。

ほっと一息。

2024年1月25日 18時14分

こんにちは、村瀬です。

本日は、太陽が顔をのぞかせてくれています。

気温は低いですが、

それでも陽があたると、なんだかほっとします。

 

子どもたちには残念なことでしょうが、

雪も薄化粧(うすげしょう)程度にとどまり、

積もることはありませんでした。

大人たちは、ほっとしたことでしょうね。

 

さて、昨日の話です。

2年生とあすなろ・どんぐり学級の少年たちと、

一緒にお迎えを待っていました。

「さみー、さみー」

と、外に出て車がくるのを震えて待っていると、

2年生の少年が、トコトコトコと、村瀬のもとに歩み寄り、

ぎゅっと抱きしめてくれたのです。

その後には、

あすなろ・どんぐり学級の少年たちもそばに来て、

ぎゅっと抱きしめてくれたのです。

極寒の中、ほっとした気分にさせてもらえた村瀬です。

 

そんな、あすなろ・どんぐり学級のみなさんが、

ほっとする気分にさせてくれる作品を、

みんなで創り上げました。

その作品が、

本日1月25日(木)から2月1日(木)まで、

日進市民会館ライトコート(玄関入って正面です)にて、

「日進市伸びゆく子教育作品展」に出品されています。

(開館時間は9:30~17:00です。

 ただし、1月29日(月)は閉館日、最終日は15:00までです。)

村瀬は毎年足を運ばせていただいていますが、

どの年であっても、心がほっとする空間になっています。

慌(あわ)ただしい世の中です。

そんな中で、一息つける時間と場所は、とても大切です。

どなたも忙しい中だとは思いますが、

ぜひ市民会館に足を運んで、

心をほっとさせていただけましたら、幸いです。

(その際は、子どもたちにメッセージを書くコーナーがありますので、

 ぜひ、オレンジキッズに、一言お願いします。)

 

それでは、また。

大人になるということは。

2024年1月24日 14時20分

こんにちは、村瀬です。

ただ今は、雪がしっかりと舞っております。

朝方、子どもたちが登校の折に、

一番激しく降っていた感があります。

わずかな雪が運動場や周りの木々を覆っていましたが、

今はほとんどありません。

この後、雪は積もるのか、ハラハラしている村瀬です。

 

登校後、

教室に入る前に雪をかき集め、

ぶつけ合ったり、小型雪だるまをつくったりする、

少年少女がたくさんいました。

大放課には、

さらに少なくなった雪をどうにかかき集め、

なんとかぶつけ合ったり、超小型雪だるまをつくったりする、

少年少女がたくさんいました。

昼放課には、

辺りに雪はなかったのですが、

舞い落ちる雪をつかまえたり、口を開けてキャッチしたりする、

少年少女がたくさんいました。

 

子どもたちの多くは、雪が大好きですよね。(地域差はあると思いますが。)

天気予報で「雪だるま」を見ると、テンションがピコーンと高くなります。

「村瀬、明日雪積もるかな」

と、昨日の帰り満面の笑みで、といかけてきた3年生がいました。

「うーん、積もっては困るなあ」

と、返答したところ、

「なんでよ。ちょー楽しいのに」

と、不満げに去っていきました。

 

大人たちの多くは、雪が降ることをあまり好意的に受け止められませんよね。

交通機関の乱れが気になったり、

冬タイヤをはいてないけど、運転しても大丈夫かと不安になったり、

どちらかというと、心配事がモクモクと膨らんでしまいがちです。

村瀬もご多分に漏(も)れません。

しかし、少年村瀬は、

雪が降ると、だれよりも、犬よりも、

喜び勇(いさ)んで駆け回っていたものでした。

たくさん積もろうものなら、

雪合戦をしたり、

雪だるまをこしらえたり、

かまくらやらを造ったり、

しまいには、家からガラス皿、スプーン、かき氷シロップを持参し、

きれいそうな雪を、皿によそっていただいたりしていました。

(帰ってからものすごく叱られ、

その後ものすごくお腹が痛くなりました。)

 

担任を受けもっていた頃は、雪が積もっていたら、

ほぼ間違いなく臨時の体育を行い、

1時間目は子どもたちと走り回っていたものです。

かつて東小にいたときに大雪が降ったときは、

大きなかまくらを子どもたちと完成させました。

(しかし、すぐに崩落。

 村瀬が生き埋めになりましたが、

子どもたちに引きずり出されました。)

 

今じゃあ、職員室の片隅で、

身を丸めて窓から元気な子どもたちを眺めております。

なんだか、さみしいものです。

 

大人になるということは、

ひょっとしたら、

雪を友達と思えなくなる、

ということかもしれないな。

 

そんな名言(迷言)をひらめきつつ、

眠っている少年村瀬に、

「たまには起きろよ」

と、声を掛けている村瀬なのです。

 

それでは、また。

野球しようぜ。

2024年1月19日 16時14分

こんにちは、村瀬です。

気がつけば、週末を迎えております。

あやうく、「週に一度はぶつぶつ」という低いハードルを、

吹き飛ばしてしまうところでした。

こうして慌ててぶつぶつしている次第です。

 

今週の東小学校は、

子どもたちの顔が青白くなっていた学力テスト、

村瀬のような偽者(にせもの)ではなく、

専門家による楽しい実験が行われた5年生対象の「サイエンススクール」

米野木お馬頭(まんと)保存会による3年生の出前授業、

最後の委員会紹介が行われた、全校集会、

(上記は校長ぶろぐ「本日のオレンジキッズ」で紹介されています。

 ぜひご覧ください。)

教員対象に実施された交通安全教室など、

(このことについても「本日のオレンジキッズ」で紹介予定です。)

多くのイベントが目白押し(めじろおし)で、

いつも以上に過ぎていく時間が早く感じました。

 

村瀬はそんな荒波におぼれかけながらも、

どうにかかろうじて、このようにぶつぶつしております。

 

さて、そんな中、

これまたすでに、「本日のオレンジキッズ」で紹介されていますが、

海の向こうから、素敵な贈り物が東小学校に(も)届きました。

メディアで大きく取り上げられていますので、

ご存じの方も大勢いるとは思いますが、

とうとう日進市の各小学校に、

大谷翔平選手からグローブが届いたのです。

本日、集会にて、児童会役員のみなさんがそのことを紹介してくれましたが、

その盛り上がりようったら。

これがきっと、全国各地で巻き起こっていると考えると、

とんでもなくすごいことを大谷選手はしてくれたんだなあと思います。

 

グローブと共に、大谷選手からのメッセージが封入されていました。

その中に、

「このグローブが、私たちの次の世代に夢を与え、

 勇気づけるためのシンボルとなることを望んでいます。

 それは、野球こそが、

 私が充実した人生を送る機会を与えてくれたスポーツだからです」

という文言がありました。

大谷選手は野球に出会い、人生を輝かせることができました。

このグローブがきっかけとなって、

彼と同じように、野球が人生の支えとなる子も増えることでしょう。

 

それにしても、

夢中になる何かを見つけられるということは、

実に幸せなことだと思います。

東小学校には、野球に限らず、

様々なものに夢中になっている少年少女がたくさんいます。

サッカー、バスケットボール、ダンス、レスリングといったスポーツや、

ピアノ、絵、英会話、プログラミングといった文化的、学習的なものなど、

その道は多岐に渡ります。

好きなことをやっているときの子どもたちは、

とても眩(まぶ)しく映るものですね。

見ている側も嬉しい気分になります。

そんなきっかけを与えられるよう、

私たち教員は、日々子どもたちと接するように心掛けていきたいものです。

 

「野球しようぜ」

大谷選手は手紙の最後をこの言葉で締めています。

実に、素敵ですね。

 

村瀬も何か、寄贈しようかなあ。

全国は到底(とうてい)無理だから、

とりあえず、東小学校だけだな。

家に何かないかな。

あ、使わなくなった、「オセロ」があるな。

でもなあ、

「オセロしようぜ」

じゃ、あんまりかっこよくないよなあ。

あ、そういえば、

トランプがやたらとたくさんあったな。

だけどなあ、

「トランプしようぜ」

じゃ、ちょっとなあ。

「ばば抜きしようぜ」

で締めればいいか。

いや、これじゃただ遊びに誘ってるだけみたいだよなあ。

 

歓声を上げる子どもたちを見ながら、

そんなことを夢想していた、

相変わらずしょーもない、村瀬なのでした。

 

それでは、また。

3学期、はじまり~。

2024年1月9日 17時05分

こんにちは、村瀬です。

3学期が始まりました。

こうしてスタートを切ることができたこと、

子どもたちの元気な顔をたくさん見られたことが、

例年以上にありがたく感じます。

始業式後、少しだけ能登半島の震災について話をしましたが、

どの子も真剣な表情で聴く姿がありました。

一日でも早い復旧、復興を、

全校で願いたいと思います。

 

ところで、本日から、

新たに3名のオレンジキッズを迎えることができました。

大変嬉しい出来事です。

3名は早々に多くの子どもたちに囲まれておりました。

人懐っこいところが、オレンジキッズの素敵な特徴です。

慣れない環境で、きっと苦労をするところもあるでしょうが、

仲間で助け合いながら、乗り越えてくれたら嬉しいなと思います。

 

さて、村瀬は先ほど、

さつきさん(近所の羊さん)への新年の挨拶を無事に終えました。

「明けましておめでとうございます。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします」

と頭を下げると、こちらをちらりと見て、

「め~~~~~~~~~」

と、返答していただけました。

もぐもぐもぐもぐ草を食べ、元気そうで何よりでした。

今年も仲良くやりたいものです。

 

3学期はあっという間に過ぎていくでしょうが、

その中に素敵な、または、しょーもない出来事を見つけて、

ぶつぶつを更新していく所存です。

お暇な皆様、

3学期もどうぞよろしくお願いします。

 

それでは、また。

仕事始め。

2024年1月4日 15時37分

新年明けましておめでとうございます、村瀬です。

出勤はしたものの、

頭も身体もしっかりお正月モードのままの村瀬ですが、

本年もどうぞよろしくお願いします。

 

さて、冒頭には記してしまいましたが、

「おめでとう」と口にすることにためらいを覚えてしまいます。

元旦に発生した能登半島での地震は、

未だ復旧の目途(めど)が経っていない地域も多く、

時折大きな揺れも観測している様子です。

翌日には羽田空港でも大きな事故が起きてしまいました。

新年早々、苦しい出来事が続き、ため息が止まりませんが、

被災された方々が一日でも早く穏やかな日々を取り戻すことを、

願ってやみません。

 

ところで、

東小学校も、冬休みに入ってから、

なかなかの災難に見舞われていたことをご存じでしょうか。

クリスマス前日の午前10時頃から、

仕事納めの28日夕方まで、

「停電」という憂(う)き目に遭ってしまったのです。

現在被災された方々の苦労には遠く及ばない出来事ですが、

電気が使えないということが、どれほど大変なことか、

多くの教職員がその身をもって体験しました。

何より、暖房が使えないという状況に苦しめられました。

いくら「暖冬」とはいえ、さすがに堪(こた)えます。

みんなぶくぶくに着膨(ぶく)れしながら耐え忍んだのでした。

 

そんな中、ありがたかったことは、

市役所の学習政策課のみなさんや業者のみなさんが、

その窮状(きゅうじょう)を打破しようと、

迅速に対応に乗り出してくださったことです。

蓄電池を用意してくださったり、

あれやこれやとケーブルをつないでくださったりしたおかげで、

パソコンはどうにか使えるようになり、

職員室の照明も半分は稼働できるようになったのでした。

 

そして現在、冬休み前とほとんど状態に戻っているのです。

(未だFAXが使えないようですが・・・)

停電復旧に尽力いただいた皆様、

年末の超多忙な中、本当にありがとうございました。

 

当たり前の「もの」や「こと」の数々は、

本来当たり前ではない。

そんなことを改めて体感させられた出来事になりました。

重ねて、村瀬、

年末年始、しっかりと体調を崩しておりました。

ちなみに2年生のK先生とM先生も、

そろって腰を痛めたとの情報も入っております。

「健康」も当たり前ではありませんね。

 

「当たり前」が「当たり前」と思える状態への感謝を忘れず、

健康にも十分留意して今年はやっていきたいなあ。

そんなことを考えている、仕事始めの村瀬なのです。

 

それでは、また。

2学期しゅーりょー。

2023年12月22日 16時11分

こんにちは、村瀬です。

大変寒い中でしたが、

終業式が無事に終わりました。

そして、2学期が終わりました。

 

何を置いても、まずは感謝を申し上げたいと思います。

まずは保護者のみなさんへ。

今学期も、

誰一人欠けることなく、

全員で今日を迎えることができたのは、

各ご家庭でしっかりと支えていただいたからに他ありません。

何を置いても、

生きていること。

これ以上の願いはないでしょう。

2学期も本当にありがとうございました。

 

次に学校を支えてくださっているみなさんへ。

数限りないサポートをいただいたおかげで、

2学期を終えることができました。

市役所のみなさん、

給食センターのみなさん、

交通指導員のみなさん、

ICT支援のみなさん、

ボランティアのみなさん、

業者のみなさん、

地域のみなさん、

その他大勢、

どれが欠けていても、

大変だったと思います。

2学期も本当にありがとうございました。

 

ところで、

毎年恒例の今年の漢字は、

『税』

とのことですが、

村瀬の今年の漢字は、

『謝』

です。

「今年も」と言った方が正しいでしょう。

「毎年」と言ってもいいかもしれません。

 

この漢字が含まれる言葉を、みなさんに捧げたいのです。

『感謝』と『謝罪』です。

本来なら、一人一人をお尋ねし、手を握り、目を見て、

「ありがとう」や

「ごめんなさい」(こっちの方が多い)

を伝えるのが筋だと存じておりますが、

困らせてしまうでしょうし、ちょっとだけ面倒なので、

この場を借りてお伝えしたいと思います。

 

どうもありがとう!

そして、

いろいろ、ごめんなさい!

 

さて、いよいよ明日から冬休みです。

気候が厳しい中ですが、

各ご家庭でほっとあたたまる時間が少しでも流れることを願って、

今年のぶつぶつを閉じたいと思います。

 

そういえば、

2学期もこのぶつぶつをお読みいただいていた、

そちらに座っている珍しいお客様。

時折聞こえてくる声援を支えに、

今学期も

「週に一度は更新」

という低いハードルをどうにか越えることができました。

ありがとうございました。

 

次にぶつぶつするのは、年明けでしょうか。

ということで、先に伝えておきます。

めりーくりすます。

そして、良いお年を。

 

それでは、また。

大掃除デー。

2023年12月21日 15時17分

再びこんにちは、村瀬です。

本日は村瀬、授業がございません。

そんなときこそ、たまった数々の仕事を処理するべきです。

分かってはいるのに、

「まあ、冬休みに入ってからやればいいかあ」

なんて思い、運動場できゃっきゃきゃっきゃと走り回る子どもたちを、

ぼーっと見てしまう村瀬です。

冬休みに入ったら入ったで、

「まあ、年明けにやればいいかあ」

と、思考がシフトチェンジし、

新年に入ったら入ったで、

「まあ、3学期始まったらすぐにやればいいかあ」

に、変わっていき、

最終的にはパニックになる、

というのは目に見えているのですが。

それでもふらふら校舎を徘徊(はいかい)しながら、

「いいなあ、楽しそうだなあ」と指をくわえて眺めてしまう村瀬です。

 

さて、東小学校は、本日、

「大掃除デー」

となっております。

清掃活動の時間がいつもより長めに設定されています。

また、学級活動の時間を使って、

すでに大掃除に取り組んでいる学級も多くあるようです。

家庭から持ってきた雑巾が真っ黒になるまで拭(ふ)き掃除に励んだり、

ほこりに負けずにせっせせっせと掃(は)き掃除に励んだりと、

少しでもきれいにしておこうと清掃している子どもたちの姿は、

とてもまぶしく、素敵に映ります。

きっとその場所だけでなく、

その子の心もきれいになっていくのだろうなと感じます。

 

村瀬も担任だった頃は、

学期末には必ず、授業時間を使って大掃除をさせていました。

自分で使った物や場所はもちろん、

自分が気になった場所は、

見て見ぬふりをせず、きれいにするのだ、と指示していました。

不思議なもので、

ほとんどの子どもは、初めは面倒くさがっていたとしても、

いざ掃除が始まると、それはそれは熱心に取り組んでいました。

終わる時間が近づくと、

「もっとやらせろ」という子どもの方が多かったことを思い出します。

 

本校の北館で4年生を担任していたときのことです。

いつも通り大掃除をしていると、

「先生、中庭もきれいにしておきたい」

という声が上がりました。

喜んで許可をすると、

少年少女たちがスコップやクワを手にして、

草を抜いたり、花壇(かだん)や畑を耕したりしてくれました。

いやあ、感心感心、と見ていると、

とある少年から、

「先生、温泉を掘り当てました!」

との報告が入りました。

「何をふぁんたじーなことを言っておるのだ」

と、少年と共に中庭へ向かうと、

あたり一面水浸しになっています。

「おお、なんと、真(まこと)の話だったのか!

 中庭を囲って温泉施設を整え、

お客を呼び寄せて料金を徴収すれば、

 このボロボロの北館をリニューアルできるぞ!

 まずはトイレ、トイレの改修工事じゃい!」

村瀬の言葉に少年たちは湧き立ちます。

しかし、その場にいた少女たちが、

「村瀬、何言ってんの。

 これ、水だよ」

と、冷静に言葉を落としました。

触ると、確かに冷たい水です。

止めどなくあふれ出続けています。

しばらくして、判明しました。

土の中を通っていた水道管に、

少年が降り下げたクワがヒットし、穴が開いたということが。

 

その結果、北館は、それ以降、断水してしまいました。

少年と村瀬は二人で青ざめましたが、

良いことをしようとした結果で起きたことなので、

お咎(とが)めを受けることはなく、

その後、市役所の人々と業者の人々がすぐさま駆けつけ、

対応してくださった結果、翌日には復旧できたのでした。

 

そんな素敵な思い出を噛みしめながら、

掃除に励む素敵な少年少女たちを見守っていた村瀬なのです。

それじゃあ、村瀬も掃除しよっかなあ。

まあ、冬休み入ってからやればいいかあ。

 

それでは、また。

小人探し。

2023年12月21日 11時13分

こんにちは、村瀬です。

めっきり冬になっております。

強力な寒波が迫っているようで、すでに背中を丸めている村瀬です。

 

さて、いよいよ2学期も終わりを迎えようとしています。

今日は様々な学級で、

「お楽しみ会」やら「クリスマス会」やら「忘年会」やら、

楽しそうな時間が繰り広げられているようです。

担任なら率先して、

「なんでもバスケット」ではしゃいだり、

「ドロケイ」(泥棒と警察)で追い掛け回したり、

「キックベース」で大人げなく蹴っ飛ばしたりと、

大はしゃぎしていたことでしょう。

 

村瀬学級で人気だったのが、

「小人(こびと)探し」というゲームです。

子どもたちがクラスで何かしている間に、

村瀬が親指大の5人くらいの小人人形を運動場や「遊歩園」に隠し、

それを探し出すという単純明快なイベントです。

もさもさした立木の枝に立たせたり、

「あしがら山」の山頂に鎮座(ちんざ)させたりと、

毎度毎度迷いながら小人たちを隠します。

 

いざ始まると、子どもたちは猛烈な勢いで探します。

そして、すぐに見つけていきます。

「なんだよ、簡単すぎてつまらんわ」

「村瀬、ちゃんと隠しなさいよ」

と、ぶーぶー言われる始末です。

しかし、回を重ねるごとに、隠す村瀬も知恵をつけました。

最終的には、「5小人」中「3小人」が見つからない、

という難易度に仕上げました。

「なんだよ、難しすぎてつまらんわ」

「村瀬、ちょっと考えなさいよ」

と、結局ぶーぶー言われます。

時間切れになり、子どもたちと一緒に答え合わせです。

村「はい、一人目はここですー」

村瀬は自分の背中にテープで貼り付けた小人を見せつけます。

子「そんなのずるいわ! 村瀬らしいけど!」

村「はい、二人目はあの枝の上ですー」

子「村瀬しか届かないじゃないか! やっぱりずるいわ」

村「はい、三人目の答え合わせをしますー。

 三人目は、遊歩園ですー」

全員を引き連れて、ぞろぞろ遊歩園に向かいます。

村「はい、この落ち葉の下ですー」

そう言って落ち葉を取り除きますが、いません。

村「あれ? 

 あ、こっちだ。こっちの落ち葉の下ですー」

その下にも、いません。

村「あれ?

 あっちかな。いないな。あ、そっちか。いない・・・」

子「まさか村瀬、忘れたの?」

村「ううん・・・。

 たぶん、旅にでたんじゃないかな・・・」

その後、子どもたちにこの日一番のぶーいんぐを浴びせられたことは、

言うまでもありません。

今でもきっと、遊歩園のどこかに、

小人は眠っているのだと思います。

 

そんなことを楽しんでいたのは、今からもう10年以上前です。

その頃の子どもたちの影を追いかけながら、

今日もしっかり仕事を溜めていく、

村瀬なのでした。

 

それでは、また。

ひつじをめぐる冒険。

2023年12月12日 14時19分

こんにちは、村瀬です。

朝方まで降っていた雨も、

東小の事情を知ってか知らずか、ちゃんとあがってくれました。

本日から保護者会です。

お忙しい、に重ねて、足下も悪い中だと申し訳なさ過ぎるので、

ほっとしている村瀬です。

四日間、どうぞよろしくお願いします。

 

さて、

担任陣と保護者のみなさんが大切な時間を刻んでいる間、

溜め込んでいる仕事の処理チャーンス、

と、昨日までは考えていました。

が、いざ当日を迎えると、ちゃんと停滞している村瀬です。

 

ここのところ、

いえ、東小に来て以来、

いえ、生まれてこの方、

失敗ばかりを繰り返し、天を仰ぐ毎日が続いています。

生意気に思われるかもしれませんが、

こんな村瀬でも、いっちょ前に落ち込みます。

そんなときには気分転換が必須です。

 

学校でそんな状況になった際、

村瀬は時折、友達に会いに行きます。

羊の「さつき」さんです(過去ぶつぶつ参照)。

さつきさんは白目をむきながら接近する村瀬であっても、

いつも、もふもふのあたたかさで迎え入れてくれます。

「さつきさん、オイラまたやっちまいましたよ」

そこら辺の草を抜いて差し出すと、

「め~~~~~~(またかよ!)」

と言いながらもしゃもしゃ食べてくれます。

「あれはぼくが悪いんですかねえ」

「め~~~~~~~(間違いなく悪いよ!)

というようなやりとりをしていると、

癒やされていき、また仕事に戻る、

という日々を過ごしています。

 

しかし、ここのところ、

さつきさんの姿を見かけなくなってしまったのです。

初めは、

「ああ、ニュージーランドにでも旅行に行ったのかな」

と思っていたのですが、

あまりにも長い期間留守にしているものですから、

村瀬の不安はぐんぐん募(つの)っていきました。

頭の中で「ドナドナ」が流れます。

ま、ま、まさか、出荷?!

いやいやいやいや、と、村瀬は首を振って不安を払います。

 

その後、何日も何日も、

「さつきさ~ん」と、呼び掛けながら捜(さが)しました。

小屋の周り。植木の中。

いつでも捜していました、どこかにさつきさんの姿を。

向かいの畑、路地裏のみぞ。

こんなとこにいるはずもないのに。

そう思いながら、捜していました。

願いがもしも叶うなら、今すぐさつきさんのもとへ。

そう思いながら、捜していました。

しかし、見つかりませんでした。

 

本日も下校の際、小屋をのぞきましたが、やはりいません。

村瀬は泣きべそをかきながら、

一緒に交通整理をしていたK先生に打ち明けます。

村「K先生、さつきさんが、いないんです・・・」

K「村瀬、さつきさんとは、誰だね?」

村「そこに住んでいる、羊さんです」

K「いるじゃん」

村「K先生、あなたの目は節穴ですか?

 散々、探し回ったのですよ」

K「いや、いるじゃん」

村「K先生、いくら年上だからって、

 そんな冗談は、許しませんよ!

 奇跡がもしも起きて、さつきさんにまた会えたなら、

 全力で抱きしめたいと思っているんですよ!」

K「いや、だから、いるじゃん」

村「もう! この、分からず屋!

 先生が指さしているところは、何度も何度も・・・」

と言いながらK先生の指先をたどってみると、

村「あ、いた」

なんと、小屋がある土地の斜面上、

視線を少し上げるだけで、気付けるような高さの位置に、

口をもちゃもちゃさせながら、

さつきさんがくつろいでいるではありませんか!

その目は、

「村瀬、何日捜してるんだよ。

アタシはずっとここにいたのに。

今更気付いたのかよ」

と、言わんばかりです。

「さつきさ~~~~~~ん」

と、叫びながら斜面を登り、全力で抱きしめたいところでしたが、

子どもたちもいるし、

さつきさん、どろだらけだったので、

今度にすることにしました。

 

とにかく、出荷されてなくてよかったなあと、胸をなで下ろした、

保護者会初日の村瀬なのです。

 

さあ、ちゃんと仕事しよっと。

 

それでは、また。