こんにちは、村瀬です。
「お父さんがふとんの中からバイバイしてきた。
腹立つわー」
「お母さんがアウトレット行くって。
私学校なのに」
今日や二日前に村瀬が耳にした、
子どもたちのうらめしい言葉たちです。
「まあまあきみたち。
お父さんもお母さんも、
きみたちのためにいつも猛烈(もうれつ)に働いているではないか。
たまには休憩させてあげよう」
通勤時、
いつもよりうんと道路が空いていて、
「あーそうか、
世間はゴールデンウィークとやらで、
お休みの会社も多いのか。
あー、なんとうらやましいことか!」
と、車中でぶつぶつしていたことは隠して、
子どもたちをそう諭していた大人村瀬です。
しかし、どうも村瀬は、
頭の中がゴールデンウィークモードに切り替わってしまったようです。
オフィシャルぶろぐ「本日のオレンジキッズ」に記したように、
本日は「交通少年団委嘱状伝達式」という大事な式典があったわけですが、
司会の村瀬はしっかりとやらかしておりました。
でも、まあ、これは、いつものことかもしれませんが。
さて、今年は、
「昭和の日」が土日につながっておらず「飛び石」となっていたり、
「憲法記念日」が土曜日と重なってしまっていたりと、
少しスケールの小さなゴールデンウィークとなってしまいましたね。
そのことや、昨今の社会情勢の影響で、
ニュースでは外出を控える家庭が多い、
との報道がなされていますが、実際はどうなのでしょう。
家族そろって休みがとれる日がめったにない、
というご家庭は、混雑を覚悟して外に飛び出す選択をすることも、
少なくないのでは、と思います。
昔、先輩の先生方から、
「村瀬、
そのうち子どもから相手にされなくなるから、
小さいうちに出掛けて家族の思い出を作っておいた方がいいぞ」
と、アドバイスをいただきました。
その言葉は見事に現実となりました。
習い事や友人と出掛けることが最優先となっている、
我が子「まいける」あんど「まーがれっと」(通称)であります。
世間で言われているゴールデンウィーク突入前日の25日の夜、
「皆の衆、父がどこかへ連れて行ってやろう。
なんなりと申せ」
との言葉を3人(相方含む)にスルーされた父村瀬は、
いじけ気味に、ゴールデンウィークにすることを独(ひと)り思案しました。
「まず、たまった仕事だろ・・・」
頭に最初に浮かんだ答えに、涙がにじみます。
下手(へた)したら、全ての休日をあてても、処理しきれない!
立ちはだかる現実に呆然(ぼうぜん)とする父村瀬。
いかん、いかん!
それではあんまりではないか!
首を振り、現実を払いのけます。
とりあえず、東小の自然にやられている車を洗おうではないか。
そういえば、ベランダにアシナガバチさんが家を作ろうとしていたな。
退去をお願いしにいこう。
あとは、何かすることはないかな。
あ、昔から見たいと思っていた、
北の寒い土地で繰り広げられる家族の物語を描いたドラマを見尽くしてしまおう。
それと、あれして、これして・・・。
そんな感じで、前日の夜が更けていったのでした。
ゴールデンウィーク初日(26日)のことです。
予定通り、洗車を実施しました。
次に、立ち退(の)きを求め、アシナガバチさんと対談しました。
しかし、話し合いは平行線をたどり、
平和主義者の村瀬にとって苦渋(くじゅう)の決断でしたが、
武力行使(スコップ)により強制退去してもらう運びとなりました。
予定通り事が進み、なんだか気分が良くなってきた父村瀬は、
その後、洗濯をしたり、掃除機をかけたり、お風呂を洗ったりと、
家庭人として手本となるような行動をとってしまいました。
「魔が差す」ことはほぼ毎日ですが、
「善が差す」ことはめったにありません。
一通り活動を終えると、
こりゃあ、褒められちゃうなあと、
せんべいを食べながらにやにやしていた父村瀬です。
しかし、そんな素敵な時間が長く続かないのが、村瀬です。
せんべいを食べ終えた後、
口の中に異変を感じました。
舌でふれると、なんだか、奥歯がギザギザしています。
あわてて鏡で確認です。
しっかり、欠けているではありませんか!
ちょいちょいちょいちょい!
口の中には何も残っていません。
どうやら、せんべいとともに胃に収まった様子です。
急きょ、歯医者さんに連絡を取りました。
運よく空きがあり、すぐに見てもらえることとなり、
自動車で緊急出動です。
が、そこでまたしても不幸に遭遇(そうぐう)です。
ピカピカにしたはずの車が、
後部から天井、フロントガラスにかけて、
鳥たちの爆撃(ばくげき・ふん)をうけているではありませんか!
それはまるで、上空からマシンガンで撃(う)たれたかのように。
もう、笑うしかありませんでした。
歯医者さんでは、いつもの主治医がいらっしゃらないということで、
仮の詰め物をして帰されました。
どんよりとした気持ちを取り戻そうと、
北の国のドラマを借りに、レンタルショップへ。
そこには、北の国のDVDがずらりと。
されど、3巻だけ欠けているではありませんか!
おいおい、こんなに古いドラマを見ようなんて、
どれだけゴールデンウィークなんだよ! それも、3巻だけって!
こうなったら、仕方ない。
3巻は想像力でカバーだ!
と、決意して大量にレンタル決行しました。
意気消沈(いきしょうちん)して帰宅し、
洗濯物を取り込もうとベランダに出ると、
またもや、衝撃(しょうげき)的な光景が。
強制退去させたアシナガバチさんが、
同じ場所に再び家を作り始めているではありませんか!
再び戦う余力もなく、打ちのめされ、
リビングの床にバタンと倒れたところに、
3人が帰ってきました。
「父上、何をしておるのですか。
ゴールデンウィークとはいえ、
そのだらけぶりは目も当てられませぬ」
まーがれっとの追い打ちの言葉です。
3人に本日の出来事を説明すると、
まるで信じてもらえませんでした。
しかし唯一、奥歯が欠けたという話だけは大いにウケました。
父の不幸は蜜の味、といったところでしょうか。
やれやれ。
以上がゴールデンウィーク前半戦の村瀬です。
長々とぶつぶつして申し訳ありませんでしたが、
外出を控え、
やることがなくなってきた皆様の暇つぶしになったとしたら幸いです。
さて、間もなく、子どもたちも参入する後半戦です。
ご家族で穏やかな時間が過ごせることを願っています。
父村瀬の後半戦も、またどこかでぶつぶつできたらと思います。
それでは、また。