こんにちは、村瀬です。
本日は自宅にてぶつぶつしております。
気が付けば、家族が出掛けておりました。
そんなときには、村瀬はいじけながら散歩するのが通例ですが、
本日は久しぶりの雨天。
それも叶わぬので、
好物の甘い炭酸水を飲みながら、ぶつぶつしております。
さて、先回は竹の山小学校の研究発表会について触れました。
本日は、予告した通り、村瀬がよほど暇なので、
発表会での村瀬の振る舞いについてご報告させていただきます。
初めに宣言しておきますが、
極めてどうでもいい話なので、
村瀬くらいよほど暇ではない限り、
ここで引き返すことを忠告しておきます。
先回も触れたように、
発表会には県内から大勢の先生方がお越しになります。
そこで、仲間の晴れ舞台を助けるために、
市内の小中学校からそれぞれ2人ずつ、
助っ人(すけっと)として駆けつけたわけです。
相野山小学校からは、Y先生と村瀬が向かいました。
事前に仕事が割り振られており、
Y先生は来賓の接待を担当することになっていました。
村瀬に対する普段の言動からすると、不適任に感じるのですが、
悔しいかな、やるときはやるのが、Y先生です。
来客を笑顔と丁寧な言葉で迎えるなど、
そつなく役割をこなしたようです。
仕事を割り振ったであろう竹の山小学校のB先生とN先生は、
適材適所の見事な采配だったと思います。
一方村瀬に与えられた仕事は、
「交通整理」です。
ほとんどの先生方は車で来校される予定でしたので、
それをうまく誘導することは、とても重要な役割です。
10名ほどの仲間たちと共に、その任務に当たります。
教頭先生に借りた、
反射材がバンバンに仕込まれたオレンジ色のベストを身にまとい、
案内板(竹の山小と→が書かれたもの)を握りしめ、
いざ出陣です。
村瀬が向かう場所は、
竹の山小学校の運動場(当日の駐車場)入口から、
徒歩20秒の大通り。
その場所に立って、案内板を掲げ、
「こっちに曲がると、学校に着くよ!」と示すことが、
村瀬の使命です。
ところで、事前に、
それぞれの立ち位置を仲間たちと確認し合ったのですが、
「ほとんどの車、こっちから来て、
K先生の場所で曲がるよね?」
「反対側から来ても、
Y先生のいる道からも来れるよね?」
「ということは、村瀬のいる場所、
あんまり意味ないんじゃねえ?」
「ということは、村瀬、
いらないんじゃねえ?」
という心無い言葉が飛び交いました。
「そんなことないもん!
一番大事な場所だもん!」
と、反論しようとも思いましたが、
(見ておれよ、皆の者。
当日、誰よりも巧みに誘導して、
度肝を抜かせてやる!)
と、心に誓い、
微笑を残すという大人の対応をした村瀬なのでした。
そんな熱意をもって持ち場につき、
村瀬は高らかに案内板を掲げます。
運転手が見やすいように、
車道と歩道のギリギリのラインに立ち、
さらには安心感を与えるように、
微笑みを浮かべるという、
「おもてなし」の精神をも持ち合わせながら、
任務を遂行(すいこう)し続けます。
ところが、
村瀬の案内に従って曲がる車が全然現れません。
「これは、案内板の高さが悪いのか?
いや、微笑みが足りないからか?」
と、試行錯誤しながら誘導をするのですが、
結果がついてきません。
なかなかの交通量で、
運転手の多くは村瀬を一瞥(いちべつ)するのですが、
次々に通過していきます。
その目は、
「変な格好をしたヒッチハイカーなのか?」
と、言わんばかりの好奇に満ちたものでした。
ようやく1台曲がってくれたと思ったら、
またしばらく好奇の目に晒(さら)される時間が続きます。
片や、すぐそばの入口では、
H先生たちが声を上げながら必死で誘導しています。
運動場には砂ぼこりを浴びながら懸命に誘導している、
I先生たちの姿が見えます。
そのとき、村瀬は思いました。
「あっちの仕事、ぼく、できないや」
ここでもB先生&N先生の采配が見事的中したわけです。
ナイス、適材適所。
そう感慨を抱いたのでした。
あまりのゆとりに、
行き交(か)う車を数えてみました。
540台まで数えて、飽きたのでやめました。
また、通りがかったおばあちゃんと、
ば「あんた何しとるの? 学校でなんかあるんか?」
村「そうだよ。発表会があるだよ。
よかったらおばあちゃんも来る?」
ば「行くわけないがね」
なんて談笑までしました。
何はともあれ、
仲間たちの活躍により、
大きなトラブルもなく、無事に案内が終わりました。
疲労困憊(こんぱい)の仲間たちから、
冷(さ)めた視線が送られていた気はしましたが。
村瀬は助っ人としての役割を見事に果たしませんでしたが、
研究発表会は大成功に終わり、めでたし、めでたし、でした。
ただ一つ、気になっていることがあります。
来校者のみなさんは会の終わりに、
アンケートを記入していたと思うのですが、
そちらに、「トイレ」に関するクレームがなかったか、ということです。
と、いうのも、
村瀬は数人の先生方から、
「トイレはどこですか?」
と、尋ねられたのですが、
なんとなくの記憶を頼りに、
「たぶん、あっちの方にあったかと思います」
と、適当に案内してしまったのです。
その後、
実はすぐそばにトイレがあった、という事実が発覚しました。
もしも、
「変な男に遠方のトイレを案内された」
といった苦情があった場合は、
全て村瀬の仕業です。
竹の山小学校の先生方、その際は深く謝罪いたします。
あまりにも暇すぎて、
どうでもよすぎることをロングぶつぶつしてしまいました。
でも、事前に引き返すよう忠告しておいたので、
このことについては、苦情は受け付けませんし、
謝罪もいたしません。
それでは、また。